127 / 588
III プレ女王国連合の成立
セレネと旅 1 二人で出発
しおりを挟む
―朝、喫茶猫呼店内。
「遅れちゃう遅れちゃう!! 猫呼髪の毛どうかしら? ちゃんと決まってる??」
スーツ姿の雪乃フルエレがパンを食べながら慌てて身支度をしていた。
「遅れちゃうなら自室から直接出れば良いのに、わざわざここに来る必要無いじゃん!」
猫呼が肩をすぼめ両手を広げた。
「ここに来ないと朝ごはんが食べられないでしょう!? 何を言っているの??」
「自室にも簡単なキッチンがあるでしょ、自分で作りなさいよ。ここはフルエレの食堂なの?」
「わざわざ皆に会う為にここに来るなんて可愛いだろ! 私もフルエレが喜んで食べてくれるなら嬉しいぞ!」
エプロン姿のイェラが調理場から出て来る。
「……にしても女王に就任したらどうなるのかしらって思ってたけど、普通に路面念車で通城するのね?」
「えーだって、同盟女王なんて別にする事ないし、誰も私が同盟女王だなんて知らないもの! 今まで通りよ!!」
「ははは、それがフルエレらしくて良いな! 今まで通りちゃんとウエイトレスしてくれて助かるぞ」
「あーこんな事してられない! アルベルトさんとの待ち合わせ時間に遅れちゃう!!」
フルエレがパンを咥えながら、手首の魔法腕時計を見て、慌てて外に出ようとする。
「ちょと待てい!!」
突然今まで無言で見ていた砂緒が、フルエレのスーツの腕をガシッと掴んだ。
「ちょっと何よ? 痛いじゃない離してよ」
「ちょっと何よ? じゃ無いですよ、何いつもの登城風景みたいな場面を展開してるんです?」
砂緒の腕を引き剥がして強引に出ようとするフルエレと、腕をグイグイ引っ張りまくる砂緒。
「一体何? 早く済ませてくれる?」
「早く済ませてくれる? じゃ無いですよ、今日は私とセレネがラブラブ二人旅に出発する日ですよ? そんな日常風景展開してて良いのですか?」
「ラブラブ旅じゃねーわ!! 大ボラ吹くな」
―すこし前、喫茶猫呼店内。
「あのーーーフルエレさん、イェラお姉さま相談があるのですが……」
セレネが改まった顔をして二人を呼び止める。ドキッとする二人。
「実は……またしばらく来れなくなりそうなのです」
「え? どうしたの……悩みなら何でも正直に言ってほしいわ」
「今度は何の不満があって姿を消すのだ? また砂緒から悪質なセクハラ被害か?」
セレネが何か言いだす前に、切羽詰まった深刻な顔で相談に乗ろうとする二人。
「あの……何か勘違いしてないですか? 二人共私を問題児扱いするのは止めて欲しいです」
「じゃ、じゃあ何なのよ?」
「はい、実は魔導学校の出席日数不足が深刻になってまして、それを一挙に打開する案として、旧ニナルティナ王国が滅亡してから音信不通になっている、無人地帯にある我が飛び地の館に調査に行けば、実習として大幅に単位が貰える様に、おじい様が政治工作してくれる事になったのです」
「凄い……王女として権力の横暴よね!?」
「おじい様が王様とか羨ましいぞ……」
「横暴と言われれば横暴ですね、いいですけど」
砂緒はじっと無言で聞いていた。
「じゃあそういう事ですので、日取りが決まれば伝えます。また失踪したとか騒がないで下さいよ」
「ちょっと待てい!!」
砂緒が三人に割って入る。
「さっきから聞いていれば……何故人生のパートナーたる私の事を無視して、そんな重要な話をしているのですか?」
「パートナー処か友達ですらないわ」
セレネが嫌悪感丸出しの顔で言った。
「一定期間旅に出るのですよね? そんな大事な事を私に相談しないで寂しくないんですか?」
「寂しい所か嬉しくて涙出るわ」
「そうですかー私はセレネが居なくなると寂しい限りですが」
砂緒は薄っすら目に涙を貯め遠い目をした。その表情は嘘に見えなかった。
「う……それは悪かったな、じゃあ一応行くからな」
その時、突如砂緒は目にも止まらぬ速さかつ、見事なフォームで土下座を決めた。
「セレネ殿、折り入ってお頼みがあり申す。是非あっしもその旅に連れて行ってくだせえ!!」
その場に居た皆が突然の行動にあっけにとられた。
「何を言ってるんだ? お前と一緒に行く訳無いだろうが」
土下座のまま砂緒は続けた。
「船で行くのですよね? でしたら蛇輪で行けば一瞬で行けますよ? 何なら余った時間で観光すら可能でしょう……」
「う……実は蛇輪借りようと思ってた……」
「むふっ」
その言葉を聞いて砂緒の口が邪悪に歪んだ。
「蛇輪は私とフルエレの共有所有物、フルエレは登城で忙しく、私が一緒に行かないと貸す訳には」
「そ、そうなのかよ……」
「良いわよ、セレネ一人で乗って行っても」
「ありがとうフルエレさん!」
二人の会話を聞いて砂緒が立ち上がる。
「ダメー! 何勝手に決めてるんですかフルエレ? 蛇輪は二人で見つけた物ですよね? でしたら私にも所有権あるはずですから」
「お前と二人で旅なんかする訳無いだろが……」
「ふぅ~~~セレネが倒れた時私がどれ程慟哭し、心が切り刻まれる程に痛んだ事か……復活したセレネがしがみ付いて来た時の温もり……まだ覚えていますよ……」
砂緒は再び遠い目をした。
「う、またそれを言うか………………あーー分かったよ! 何時までもそれ言われたく無いからな、今回だけだからな!!」
「ハハッ有難き幸せ!!! 厚かましくも何卒もう一つお願いの義があり申す!! 是非ともついでにキィーナール島にも行って頂きたいのです!!」
再びいつの間にか土下座していた砂緒が言葉通り厚かましいお願いを追加した。
「ついでにってお前……北の無人地帯と南のキィーナール島国とあからさまに逆方向だろが。日帰り不可能になるだろうが……」
「お願いします……一緒に海に行こうと約束しましたよね?? ……足すべすべですね」
何時の間にかセレネの足にすがり付いた砂緒が、涙を流しながらお願いをした。
「キモイわ、足離せバカ。はいはい……本当に今回だけだからな!!」
「ハハッ!! 有難き幸せ!! この御恩忘れませぬ!!」
(ククククククククククク、ちょろいちょろい……このネタ、まだまだ使えそうですねぐふふ)
再び朝の喫茶猫呼に戻る。
「フルエレわかってるんですか? セレネはこの旅行で大急ぎで大人の階段を昇りつめ、もう後戻り出来ない世界に移行しようとしてるんですよ?? 貴方の大切な砂緒がセレネに奪われて良いのですか!?」
「昇り詰めるかバカ」
「……そんな訳無いじゃない、ねえセレネ?」
「当たり前ですよ……調査を済ませれば即Uターンですから、バカンスなんてするはずありません!!」
可愛らしい服に着飾り、何が入っているのか大きなトランクを二つも抱えたセレネが胸を張って言った。
「その大きなトランクには何が入ってる? えらい気合が入っている様に見えるぞ!」
「え……着替えとか……み、水着とか……いろいろ必要なんです……」
イェラに突っ込まれてしどろもどろになるセレネ。
「見て下さいよ、このセレネの気合の入り方! もう気持ちは決まってるんです!」
「決まってねーわ」
赤面しながらセレネは言った。
「だ、大丈夫よね? 真面目なセレネがそんな事になる訳無いじゃないの……ねえ?」
「あ、当たり前ですよ! ご安心を!!」
「そ、そうよね、うふふふふふふふふ」
「当たり前です、あはははははははは」
フルエレとセレネは謎の笑い合いをした。フルエレは内心少し心配になっていた。自分自信が散々砂緒をないがしろにしておいて、いざ二人が旅に出るとなると、おかしな事にならないか心配になって来ていたが、気持ちを表には出さなかった。
「じゃあ私行って来るね! 砂緒、セレネに変な事しないでよね」
「……行ってらっしゃいませ……けれど私には全然優しくしてくれないのに、そんな命令はするのですか?」
「……ごめん、気を付けてね」
「はい」
最近いつも半笑いの砂緒が急に真面目な顔になったので、フルエレは出かける直前に気になるが、アルベルトと待ち合わせの時間が危ないので慌てて出て行った。
……こういう物語では、こんな引っ掛かる別れ方をした二人は、もう二度と会えなくなるなどの伏線の場合が多いが、この物語はもちろんそんな事には全くならない。
「じゃあ行きましょうかセレネ、倉庫まで魔輪の運転お願いします」
「お、おう……そ、そ、そうだな……はは」
実はセレネは緊張していた。二人きりになった時、赤面して上手く話せるだろうかとか、もしかしたら砂緒が言う様に、二人の関係が進んでしまうのでは……と、内心いろいろ想いを巡らせていた。
「さ、手を繋いでいきますよ!」
「はあ? なんでだ??」
等と口で言いながらも、フルエレの姿が見えなくなった途端に、少し赤面し恥ずかしそうに手を差し出すセレネ。二人は恋人の様に本当に手を繋いで店から出て行った。
「ちょっと怖い怖い!! あの二人手を繋いで行ったわよ!? 何事なの??」
「これは……もしかしたらセレネは本当に、この旅で決めてしまうつもりかもしれんぞ」
イェラと猫呼は恐怖映像でも見た様に震えながら抱き合った。
「遅れちゃう遅れちゃう!! 猫呼髪の毛どうかしら? ちゃんと決まってる??」
スーツ姿の雪乃フルエレがパンを食べながら慌てて身支度をしていた。
「遅れちゃうなら自室から直接出れば良いのに、わざわざここに来る必要無いじゃん!」
猫呼が肩をすぼめ両手を広げた。
「ここに来ないと朝ごはんが食べられないでしょう!? 何を言っているの??」
「自室にも簡単なキッチンがあるでしょ、自分で作りなさいよ。ここはフルエレの食堂なの?」
「わざわざ皆に会う為にここに来るなんて可愛いだろ! 私もフルエレが喜んで食べてくれるなら嬉しいぞ!」
エプロン姿のイェラが調理場から出て来る。
「……にしても女王に就任したらどうなるのかしらって思ってたけど、普通に路面念車で通城するのね?」
「えーだって、同盟女王なんて別にする事ないし、誰も私が同盟女王だなんて知らないもの! 今まで通りよ!!」
「ははは、それがフルエレらしくて良いな! 今まで通りちゃんとウエイトレスしてくれて助かるぞ」
「あーこんな事してられない! アルベルトさんとの待ち合わせ時間に遅れちゃう!!」
フルエレがパンを咥えながら、手首の魔法腕時計を見て、慌てて外に出ようとする。
「ちょと待てい!!」
突然今まで無言で見ていた砂緒が、フルエレのスーツの腕をガシッと掴んだ。
「ちょっと何よ? 痛いじゃない離してよ」
「ちょっと何よ? じゃ無いですよ、何いつもの登城風景みたいな場面を展開してるんです?」
砂緒の腕を引き剥がして強引に出ようとするフルエレと、腕をグイグイ引っ張りまくる砂緒。
「一体何? 早く済ませてくれる?」
「早く済ませてくれる? じゃ無いですよ、今日は私とセレネがラブラブ二人旅に出発する日ですよ? そんな日常風景展開してて良いのですか?」
「ラブラブ旅じゃねーわ!! 大ボラ吹くな」
―すこし前、喫茶猫呼店内。
「あのーーーフルエレさん、イェラお姉さま相談があるのですが……」
セレネが改まった顔をして二人を呼び止める。ドキッとする二人。
「実は……またしばらく来れなくなりそうなのです」
「え? どうしたの……悩みなら何でも正直に言ってほしいわ」
「今度は何の不満があって姿を消すのだ? また砂緒から悪質なセクハラ被害か?」
セレネが何か言いだす前に、切羽詰まった深刻な顔で相談に乗ろうとする二人。
「あの……何か勘違いしてないですか? 二人共私を問題児扱いするのは止めて欲しいです」
「じゃ、じゃあ何なのよ?」
「はい、実は魔導学校の出席日数不足が深刻になってまして、それを一挙に打開する案として、旧ニナルティナ王国が滅亡してから音信不通になっている、無人地帯にある我が飛び地の館に調査に行けば、実習として大幅に単位が貰える様に、おじい様が政治工作してくれる事になったのです」
「凄い……王女として権力の横暴よね!?」
「おじい様が王様とか羨ましいぞ……」
「横暴と言われれば横暴ですね、いいですけど」
砂緒はじっと無言で聞いていた。
「じゃあそういう事ですので、日取りが決まれば伝えます。また失踪したとか騒がないで下さいよ」
「ちょっと待てい!!」
砂緒が三人に割って入る。
「さっきから聞いていれば……何故人生のパートナーたる私の事を無視して、そんな重要な話をしているのですか?」
「パートナー処か友達ですらないわ」
セレネが嫌悪感丸出しの顔で言った。
「一定期間旅に出るのですよね? そんな大事な事を私に相談しないで寂しくないんですか?」
「寂しい所か嬉しくて涙出るわ」
「そうですかー私はセレネが居なくなると寂しい限りですが」
砂緒は薄っすら目に涙を貯め遠い目をした。その表情は嘘に見えなかった。
「う……それは悪かったな、じゃあ一応行くからな」
その時、突如砂緒は目にも止まらぬ速さかつ、見事なフォームで土下座を決めた。
「セレネ殿、折り入ってお頼みがあり申す。是非あっしもその旅に連れて行ってくだせえ!!」
その場に居た皆が突然の行動にあっけにとられた。
「何を言ってるんだ? お前と一緒に行く訳無いだろうが」
土下座のまま砂緒は続けた。
「船で行くのですよね? でしたら蛇輪で行けば一瞬で行けますよ? 何なら余った時間で観光すら可能でしょう……」
「う……実は蛇輪借りようと思ってた……」
「むふっ」
その言葉を聞いて砂緒の口が邪悪に歪んだ。
「蛇輪は私とフルエレの共有所有物、フルエレは登城で忙しく、私が一緒に行かないと貸す訳には」
「そ、そうなのかよ……」
「良いわよ、セレネ一人で乗って行っても」
「ありがとうフルエレさん!」
二人の会話を聞いて砂緒が立ち上がる。
「ダメー! 何勝手に決めてるんですかフルエレ? 蛇輪は二人で見つけた物ですよね? でしたら私にも所有権あるはずですから」
「お前と二人で旅なんかする訳無いだろが……」
「ふぅ~~~セレネが倒れた時私がどれ程慟哭し、心が切り刻まれる程に痛んだ事か……復活したセレネがしがみ付いて来た時の温もり……まだ覚えていますよ……」
砂緒は再び遠い目をした。
「う、またそれを言うか………………あーー分かったよ! 何時までもそれ言われたく無いからな、今回だけだからな!!」
「ハハッ有難き幸せ!!! 厚かましくも何卒もう一つお願いの義があり申す!! 是非ともついでにキィーナール島にも行って頂きたいのです!!」
再びいつの間にか土下座していた砂緒が言葉通り厚かましいお願いを追加した。
「ついでにってお前……北の無人地帯と南のキィーナール島国とあからさまに逆方向だろが。日帰り不可能になるだろうが……」
「お願いします……一緒に海に行こうと約束しましたよね?? ……足すべすべですね」
何時の間にかセレネの足にすがり付いた砂緒が、涙を流しながらお願いをした。
「キモイわ、足離せバカ。はいはい……本当に今回だけだからな!!」
「ハハッ!! 有難き幸せ!! この御恩忘れませぬ!!」
(ククククククククククク、ちょろいちょろい……このネタ、まだまだ使えそうですねぐふふ)
再び朝の喫茶猫呼に戻る。
「フルエレわかってるんですか? セレネはこの旅行で大急ぎで大人の階段を昇りつめ、もう後戻り出来ない世界に移行しようとしてるんですよ?? 貴方の大切な砂緒がセレネに奪われて良いのですか!?」
「昇り詰めるかバカ」
「……そんな訳無いじゃない、ねえセレネ?」
「当たり前ですよ……調査を済ませれば即Uターンですから、バカンスなんてするはずありません!!」
可愛らしい服に着飾り、何が入っているのか大きなトランクを二つも抱えたセレネが胸を張って言った。
「その大きなトランクには何が入ってる? えらい気合が入っている様に見えるぞ!」
「え……着替えとか……み、水着とか……いろいろ必要なんです……」
イェラに突っ込まれてしどろもどろになるセレネ。
「見て下さいよ、このセレネの気合の入り方! もう気持ちは決まってるんです!」
「決まってねーわ」
赤面しながらセレネは言った。
「だ、大丈夫よね? 真面目なセレネがそんな事になる訳無いじゃないの……ねえ?」
「あ、当たり前ですよ! ご安心を!!」
「そ、そうよね、うふふふふふふふふ」
「当たり前です、あはははははははは」
フルエレとセレネは謎の笑い合いをした。フルエレは内心少し心配になっていた。自分自信が散々砂緒をないがしろにしておいて、いざ二人が旅に出るとなると、おかしな事にならないか心配になって来ていたが、気持ちを表には出さなかった。
「じゃあ私行って来るね! 砂緒、セレネに変な事しないでよね」
「……行ってらっしゃいませ……けれど私には全然優しくしてくれないのに、そんな命令はするのですか?」
「……ごめん、気を付けてね」
「はい」
最近いつも半笑いの砂緒が急に真面目な顔になったので、フルエレは出かける直前に気になるが、アルベルトと待ち合わせの時間が危ないので慌てて出て行った。
……こういう物語では、こんな引っ掛かる別れ方をした二人は、もう二度と会えなくなるなどの伏線の場合が多いが、この物語はもちろんそんな事には全くならない。
「じゃあ行きましょうかセレネ、倉庫まで魔輪の運転お願いします」
「お、おう……そ、そ、そうだな……はは」
実はセレネは緊張していた。二人きりになった時、赤面して上手く話せるだろうかとか、もしかしたら砂緒が言う様に、二人の関係が進んでしまうのでは……と、内心いろいろ想いを巡らせていた。
「さ、手を繋いでいきますよ!」
「はあ? なんでだ??」
等と口で言いながらも、フルエレの姿が見えなくなった途端に、少し赤面し恥ずかしそうに手を差し出すセレネ。二人は恋人の様に本当に手を繋いで店から出て行った。
「ちょっと怖い怖い!! あの二人手を繋いで行ったわよ!? 何事なの??」
「これは……もしかしたらセレネは本当に、この旅で決めてしまうつもりかもしれんぞ」
イェラと猫呼は恐怖映像でも見た様に震えながら抱き合った。
0
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説


男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる