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第98話 銀狐、目合う 其の二十一 ※
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口腔を円を描くように優しく舌で蹂躙しながら、晧の背後から覆い被さるような体勢を取っていた白竜が、その竜体を晧の身体に密着させた。
「──ふっ、んんんっ……! ──!」
白竜がぐっと腰を使えば、その雄蕊は先程恐ろしいまでの悦楽を感じた袋口に、まるで拵えたかのように嵌まる。
ぐぽりと淫靡な水音を立てて、白竜の竜舌から解放されたその須臾。
晧の色付いた唇からは、濁音混じりの嬌声が溢れ出した。
「──ひ、あっ! ああぁぁあ……──!」
薄い腹は白竜の雄蕊の形が分かるほどに盛り上がっていた。いま腹のどの場所まで受け入れているのか、ありありと刻まれて分かってしまう。
苦しい。
熱い。
だがそれ以上に気の遠くなりそうな深い快楽と、白竜を好きだという気持ちが全てを凌駕していた。
『晧……っ、挿入れて……! この袋の胎内に』
「あ、あ、あ……──っ!」
袋口を捏ねるような先端の動きに合わせて晧の花芯からは、どぷり、どぷりと白濁の熱が幾度となく溢れ出す。それは敷包布との間に卑猥な糸を、つつと引いて止まらない。
雄蕊はやがて袋口を捏ねながらも、叩くような動きを見せた。滑りを帯びた先走りの蜜を塗り付けられる度に、袋口はひくついて雄蕊の先端を少しずつ咥え込む。
「はぁ……っ、ん、や、ぁ……っ、奥、おくぅ……きもち……」
『晧……声、可愛い。ここ気持ち良い?』
「ん……」
『……もっと……もっと気持ち良くなって下さい。そしていつか子袋で……』
──私との仔を孕んで……晧。
「は……──!」
脳内に響く白霆の言葉に従うかのように、雄蕊を迎えに子袋が降りてくるのがわかった。
袋口に僅かに咥えられた先端が、ぐにゅうと音を立ててその入口を押し広げていく。
その締め付けが気持ちいいのか。もしくは雄竜としての本能が刺激され興奮しているのか。白竜の息遣いが、はっ、はっ、と獣のような短く息を切るものへと変わった。
袋口の半ばまで呑み込まれていく雄蕊。
最後の一押しとばかりに白竜が強く突き入れた、その刹那。
ずるりと雄蕊の先端が、袋口の奥へと入り込んだ。
「──……ッあ、んああぁぁっッ……──!」
とてつもなく深く襲い来る胎内の極致に、晧はまるで身体ごとどこかへ落ちてしまいそうな気がして、必死に敷包布を掴む。
銀狐として番としての本能か。ようやく袋底に辿り着いた愛しい白竜の雄蕊を、離してなるものかとばかりに、袋口はしっかりと雄蕊を咥え込む。
抽送の度に袋底に媚薬を含んだ真竜の蜜を擦り付けられて、晧は更に法悦の深みに嵌まった。極める度に袋全体が雄蕊の先端を優しく擦り上げ、袋口と結腸の蕾が茎を締め上げる。悦楽に震える媚肉が蠕動し、陰茎をもっと呑み込もうとする。
根元にある丸く膨らんだ瘤ですら、欣喜だと言わんばかりに。胎内は艶めかしくも、幾度もぐねりと蠕動し、白竜の雄蕊を根元に至るまで歓迎していた。
『──っ、晧……こうっ! はっ……こんなにも私のものを、美味そうに呑み込んで、食んで下さって……! 私の全てを受け入れて下さり、嬉しい……っ!』
「んんっ!はっ、ああっ……!」
『子袋にたくさん出します。受け止めて……!』
欲によって掠れてしまった、白霆の低い声を聞いたその刹那。
白竜の雄蕊が大きく震えた。
やがて袋底に叩き付けられる灼熱に、晧が咽び啼く。
「……あ、熱いっ、あつ、いっっ! ……んっっ──……!!」
『晧……好きです……好きです、こう。たくさん……たくさん、味わって』
「──っ、ひ、あああっ……!」
熱は雄蕊の瘤が栓となって袋内にとどまる。
それでもなお吐き出される熱が、苦しくも狂おしいほどに愛しくて、晧の頭の中が真っ白になった。
ああ、いつかこの熱が身を結べばいい。
生まれてくる仔は竜か狐か。
どちらにしても可愛くて愛しいことに違いないだろうから。
白竜の白濁の熱に酔い痴れながら、晧の意識は次第に甘い闇の中に堕ちていったのだ。
「──ふっ、んんんっ……! ──!」
白竜がぐっと腰を使えば、その雄蕊は先程恐ろしいまでの悦楽を感じた袋口に、まるで拵えたかのように嵌まる。
ぐぽりと淫靡な水音を立てて、白竜の竜舌から解放されたその須臾。
晧の色付いた唇からは、濁音混じりの嬌声が溢れ出した。
「──ひ、あっ! ああぁぁあ……──!」
薄い腹は白竜の雄蕊の形が分かるほどに盛り上がっていた。いま腹のどの場所まで受け入れているのか、ありありと刻まれて分かってしまう。
苦しい。
熱い。
だがそれ以上に気の遠くなりそうな深い快楽と、白竜を好きだという気持ちが全てを凌駕していた。
『晧……っ、挿入れて……! この袋の胎内に』
「あ、あ、あ……──っ!」
袋口を捏ねるような先端の動きに合わせて晧の花芯からは、どぷり、どぷりと白濁の熱が幾度となく溢れ出す。それは敷包布との間に卑猥な糸を、つつと引いて止まらない。
雄蕊はやがて袋口を捏ねながらも、叩くような動きを見せた。滑りを帯びた先走りの蜜を塗り付けられる度に、袋口はひくついて雄蕊の先端を少しずつ咥え込む。
「はぁ……っ、ん、や、ぁ……っ、奥、おくぅ……きもち……」
『晧……声、可愛い。ここ気持ち良い?』
「ん……」
『……もっと……もっと気持ち良くなって下さい。そしていつか子袋で……』
──私との仔を孕んで……晧。
「は……──!」
脳内に響く白霆の言葉に従うかのように、雄蕊を迎えに子袋が降りてくるのがわかった。
袋口に僅かに咥えられた先端が、ぐにゅうと音を立ててその入口を押し広げていく。
その締め付けが気持ちいいのか。もしくは雄竜としての本能が刺激され興奮しているのか。白竜の息遣いが、はっ、はっ、と獣のような短く息を切るものへと変わった。
袋口の半ばまで呑み込まれていく雄蕊。
最後の一押しとばかりに白竜が強く突き入れた、その刹那。
ずるりと雄蕊の先端が、袋口の奥へと入り込んだ。
「──……ッあ、んああぁぁっッ……──!」
とてつもなく深く襲い来る胎内の極致に、晧はまるで身体ごとどこかへ落ちてしまいそうな気がして、必死に敷包布を掴む。
銀狐として番としての本能か。ようやく袋底に辿り着いた愛しい白竜の雄蕊を、離してなるものかとばかりに、袋口はしっかりと雄蕊を咥え込む。
抽送の度に袋底に媚薬を含んだ真竜の蜜を擦り付けられて、晧は更に法悦の深みに嵌まった。極める度に袋全体が雄蕊の先端を優しく擦り上げ、袋口と結腸の蕾が茎を締め上げる。悦楽に震える媚肉が蠕動し、陰茎をもっと呑み込もうとする。
根元にある丸く膨らんだ瘤ですら、欣喜だと言わんばかりに。胎内は艶めかしくも、幾度もぐねりと蠕動し、白竜の雄蕊を根元に至るまで歓迎していた。
『──っ、晧……こうっ! はっ……こんなにも私のものを、美味そうに呑み込んで、食んで下さって……! 私の全てを受け入れて下さり、嬉しい……っ!』
「んんっ!はっ、ああっ……!」
『子袋にたくさん出します。受け止めて……!』
欲によって掠れてしまった、白霆の低い声を聞いたその刹那。
白竜の雄蕊が大きく震えた。
やがて袋底に叩き付けられる灼熱に、晧が咽び啼く。
「……あ、熱いっ、あつ、いっっ! ……んっっ──……!!」
『晧……好きです……好きです、こう。たくさん……たくさん、味わって』
「──っ、ひ、あああっ……!」
熱は雄蕊の瘤が栓となって袋内にとどまる。
それでもなお吐き出される熱が、苦しくも狂おしいほどに愛しくて、晧の頭の中が真っ白になった。
ああ、いつかこの熱が身を結べばいい。
生まれてくる仔は竜か狐か。
どちらにしても可愛くて愛しいことに違いないだろうから。
白竜の白濁の熱に酔い痴れながら、晧の意識は次第に甘い闇の中に堕ちていったのだ。
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