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第92話 銀狐、目合う 其の十五 ※
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「白竜……」
獣のような欲を滲ませた灰銀の瞳が、嬉しそうに蕩けているのを見て、愛しいと昂る感情のままに晧は言う。
「……動いて欲しい……白竜。お前を……もっと感じたい」
「──……はい。私もそろそろ……限界です」
そう言いながら白霆がゆっくりと腰を引いた。
「あ……」
胎内の媚肉が出て行かないでとばかりに、縋るように雄蕊に絡み付く。雄蕊はそれに構うことなく、やがて後蕾のすぐ内側で止まった。
媚肉を引き出されるような感覚と、傘の張った雄蕊の先端に拡げられているかの様な感覚が、新たな官能を連れてくる。
雄蕊は媚肉の隧道に、まるで雄形を教え込むかのように、再びゆっくりと奥まで挿入っては、後蕾まで引く抽送を繰り返した。すると張った雁高が晧の腹側の快楽の凝りを、刮いでは抉るのだ。
「……ああっ……! っ、そ……こ……っ!」
「貴方の悦いところは……ここ、ですか?」
白霆がぐっと腰を腹側へ突き上げる動きを繰り返す。
「ひ、あっ……ああっ! あ……」
「それとも……こっち? 気持ちいい、ですか?」
快楽の凝りをねっとりと刺激していた雄蕊の先端が、胎内の蠕動に誘い込まれるかのように、奥にあるもう一つの蕾に辿り着いた。
結腸の弁蕾だ。
雄蕊の先端が何度も弁蕾に口付けていたかと思うと、腰を大きく使って弁蕾をぐりぐりと捏ね回す。
「──やぁ……っ、あ、あ、あっ……ああっ!」
「ねぇ? 晧……?」
「……っ、んっ……どっち、も……っ! どっちもきもち、いいっから……っ!」
この鈍痛にも似た快楽をどうにかして欲しい。
そんな思いが心を占めて、晧の片方の手が白霆の腕に縋り付く。
白霆がくすりと笑うと、腕を掴んでいた晧の手を優しく外した。そうして五指を絡めて敷包布に縫い付ける。
指の隙間に感じる手の熱さ、握り締められる手の力強さを感じるだけで、晧の心は昂りを増していく。
「あ……」
白霆が今一度、後蕾まで腰を引いた。
須臾。
「………っ──あぁぁっ!!」
雄蕊は容赦なく、晧の奥まで一気に強く貫いた。
抽送を始めるそれは、今までの優しさを全てかなぐり捨てるかのような、荒々しい腰使いだった。
「やぁ……っ、ああっ! んっ、はぁ……はくて……っ、ちび……っ!」
まるで本当はこうしたかったのだと言わんばかりに責め立てられて、艶声を上げながら白霆の名前を呼ぶ。
呼べば呼ぶほど激しくなる律動に、晧は腹の内側に溜まっていく途方もない快楽を嫌でも予感した。
射精感よりも比べ物にならない程の、深い深い法悦が焦らすように込み上がってくる。
白霆から与えられた幾つもの快感を、この身体はしっかりと覚えていた。積み重ねられた淫逸な手管に晧は、やがて射精を伴わない甘く辛い絶頂感で内部が大きく波打つ。
やがて。
「──っ、あぁぁぁぁッ……!!」
幾度も幾度も奥から押し寄せる、深い悦楽の波。
晧は、びくりびくりと大きく身体を震わせながら、胎内の極致を味わったのだ。
獣のような欲を滲ませた灰銀の瞳が、嬉しそうに蕩けているのを見て、愛しいと昂る感情のままに晧は言う。
「……動いて欲しい……白竜。お前を……もっと感じたい」
「──……はい。私もそろそろ……限界です」
そう言いながら白霆がゆっくりと腰を引いた。
「あ……」
胎内の媚肉が出て行かないでとばかりに、縋るように雄蕊に絡み付く。雄蕊はそれに構うことなく、やがて後蕾のすぐ内側で止まった。
媚肉を引き出されるような感覚と、傘の張った雄蕊の先端に拡げられているかの様な感覚が、新たな官能を連れてくる。
雄蕊は媚肉の隧道に、まるで雄形を教え込むかのように、再びゆっくりと奥まで挿入っては、後蕾まで引く抽送を繰り返した。すると張った雁高が晧の腹側の快楽の凝りを、刮いでは抉るのだ。
「……ああっ……! っ、そ……こ……っ!」
「貴方の悦いところは……ここ、ですか?」
白霆がぐっと腰を腹側へ突き上げる動きを繰り返す。
「ひ、あっ……ああっ! あ……」
「それとも……こっち? 気持ちいい、ですか?」
快楽の凝りをねっとりと刺激していた雄蕊の先端が、胎内の蠕動に誘い込まれるかのように、奥にあるもう一つの蕾に辿り着いた。
結腸の弁蕾だ。
雄蕊の先端が何度も弁蕾に口付けていたかと思うと、腰を大きく使って弁蕾をぐりぐりと捏ね回す。
「──やぁ……っ、あ、あ、あっ……ああっ!」
「ねぇ? 晧……?」
「……っ、んっ……どっち、も……っ! どっちもきもち、いいっから……っ!」
この鈍痛にも似た快楽をどうにかして欲しい。
そんな思いが心を占めて、晧の片方の手が白霆の腕に縋り付く。
白霆がくすりと笑うと、腕を掴んでいた晧の手を優しく外した。そうして五指を絡めて敷包布に縫い付ける。
指の隙間に感じる手の熱さ、握り締められる手の力強さを感じるだけで、晧の心は昂りを増していく。
「あ……」
白霆が今一度、後蕾まで腰を引いた。
須臾。
「………っ──あぁぁっ!!」
雄蕊は容赦なく、晧の奥まで一気に強く貫いた。
抽送を始めるそれは、今までの優しさを全てかなぐり捨てるかのような、荒々しい腰使いだった。
「やぁ……っ、ああっ! んっ、はぁ……はくて……っ、ちび……っ!」
まるで本当はこうしたかったのだと言わんばかりに責め立てられて、艶声を上げながら白霆の名前を呼ぶ。
呼べば呼ぶほど激しくなる律動に、晧は腹の内側に溜まっていく途方もない快楽を嫌でも予感した。
射精感よりも比べ物にならない程の、深い深い法悦が焦らすように込み上がってくる。
白霆から与えられた幾つもの快感を、この身体はしっかりと覚えていた。積み重ねられた淫逸な手管に晧は、やがて射精を伴わない甘く辛い絶頂感で内部が大きく波打つ。
やがて。
「──っ、あぁぁぁぁッ……!!」
幾度も幾度も奥から押し寄せる、深い悦楽の波。
晧は、びくりびくりと大きく身体を震わせながら、胎内の極致を味わったのだ。
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