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第20話 銀狐、熱い手に翻弄される 其の四※
しおりを挟むその滑りを利用して白霆の手が、屹立を上下に扱いた。それはやがて、じゅくじゅくと卑猥な水音を立て始める。
「……あ、ぁ……、は……だめ、ちび………ぃ」
「……っ、は」
すっかり蕩けた晧の声に、堪らないのだと言わんばかりに、腰を押し付けたのは白霆だった。色付いた息を短く洩らしながら、くいっと腰を動かす。そんな白霆の雄々しい様子と、自身の亀頭を使って敏感な裏筋を擦り上げられる様に、晧は嬌声を上げながら逐情した。
だが達したばかりだというのに、晧の花芯は白霆の手の中で再び天を向き始める。すでに過敏な雄蕊と化したそれに、まとめて扱き上げられる刺激は強すぎたのか、晧は吐息混じりの艶声を上げながら、弱々しく頭を振った。その紫闇は虚ろだ。
「……は……、この媚薬の一番残酷なところは……達して朦朧とする意識の中で……自分を調教している者が……一番会いたい者に見えること、だそうですよ……」
貴方には一体誰が見えているんでしょうね。
そんな白霆の声を晧は、意識の片隅で聞いた気がした。
「──あ、あぁ……、ああぁぁっ……! はぁ……」
強すぎる刺激の果てに、淫潮を撒き散らしながら晧は言うのだ。
ちび、と。
「……はぁっ……、ちび……、逃げて……ごめ……」
「……くっ……!」
同時に白霆の鈴口からどぷりと白濁が吐き出される。
熱い凝りが花芯に掛かる感触と、更に濃厚さを増した懐かしい香りに、晧は白霆の肩に頭を押し付けながら、びくびくと身体を震わせた。
「……そのままゆっくりと目を閉じて、休んで下さい」
耳元に吹き込まれる優しい声に誘われるように、晧の目蓋が落ちていく。体力の限界だった。今日の短い間に一体何度達したのか分からないほどの、法悦を感じていたのだから。
「そう……ゆっくり。休んで……」
晧、と。
呼ばれた気がした。
(……俺は……いつ……)
彼に名前を教えたのだろう。
いつの間にか名乗っていたのだろうか。
考える意識はぼぉうとしてしまって、全く纏まらない。
彼の、自分の名前の呼ぶあまりの甘い響きと、優しい声にひどく安心してしまって、晧の意識は次第に遠のいていったのだ。
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