20 / 23
番外編
ブレスリンに接触しましょう!その2
しおりを挟む
まあ、細かいことはどうでもいいわ。
それよりも、とっても面白くなってまいりましたわね。
このまま、ブレスリンがルナ嬢との婚約を破棄すれば、我が国とこの国との戦争は避けられるはずですわ。
元々この国の王族もアホばっかでとっくに求心力はないのです。
我が国の王国もついこないだまではアホばっかでしたが。
今は我が国の方が勢いがあります。
愛しのララ夫妻のおかげでね。
後一押しすればミリガン家は我が国の方につくはずですわ。
長い歴史の中で、あの地域が我が国に属していたこともあります。
後はこのブレスリンをその気にさせて、ルナ嬢との婚約を破棄させるだけ。後一押しですわね!
「そんな。婚約を破棄するだなんて!相手の方がきっとお怒りになります」
「たかが。田舎だぞ?この俺様に文句なんて言えるわけないじゃないか。君はこの俺様の妻になるんだ!田舎女は所詮田舎女って覚えておくんだな」
ちなみにシエラさんはその田舎女以下の平民ですが?
「そうだ!流石俺様だな。良いこと思いついたぜ。明日にさっそくパーティーがあるんだ。確か田舎女も来るはずだったな。そこで、あの田舎女との婚約破棄と君との婚約を宣言しよう」
言ったわ!このバカ。というか、チョロすぎませんか?この人。
これでも一応教育は受けて来たはずですよね?
この人の脳内はどうなっているのでしょうか?
同じ貴族としてありえませんわね!
「そうだ!君も一緒に来い」
「ですが、私 パーティーなんて恐れ多いです。きっとあなた様に恥をかかせてしまいます」
「大丈夫だ。明日までに俺様が手取り足取り、一から十まで教えてやるから」
と、とてもニヤニヤしながら言われました。
これってああいう目的としか考えられませんわね。
本当にどこまでバカなのかしら。同じ人間として嘆かわしいわ。
ピリッ!!
ん?何かしら?
なんだか少し首元がスウスウしますわね…。
と首元を触ってみると皮膚に亀裂が入ってますわ!!!
まさかね。
やっぱり、そのまさかだわ。変装がとれかけてる。酒場で思った以上に汗をかいたからね。そろそろ直さないとやばいかもしれないわ。
「今からは、ちょっと…。家のことをやらなくてはいけませんので」
「家のこと?そんなの誰かがやってくれるだろう?召使とか。それに、君は今日から俺様の家に来れば良い」
召使いってこの人正気ですか?庶民の家に召使いなんているはずないじゃありませんか!
ちょっと前までは、この人に団長達を巻き込むのを申し訳なく思っていましたが、ここまでアホだということは、きっと教育にも難があったんですわね。
とにかく、肌の亀裂が大きくなって来てますわ。
ヤバイですわ。バレますわ。計画パーですわ。
と言ってもこのバカなら少しくらい顔が変わっても気づかなそうですが。
まあ、私の方がシエラさんよりも美しいですしね。
謙遜なんてしませんわ。
「明日の朝にここで待ち合わせというのでは…?」
「仕方ないな」
その声を背後に聞きつつ、私は走る、走る、走る!!!
おー、顔の中から、顔が出てきた。
多分、今ホラーなことが起こっている。
それよりも、とっても面白くなってまいりましたわね。
このまま、ブレスリンがルナ嬢との婚約を破棄すれば、我が国とこの国との戦争は避けられるはずですわ。
元々この国の王族もアホばっかでとっくに求心力はないのです。
我が国の王国もついこないだまではアホばっかでしたが。
今は我が国の方が勢いがあります。
愛しのララ夫妻のおかげでね。
後一押しすればミリガン家は我が国の方につくはずですわ。
長い歴史の中で、あの地域が我が国に属していたこともあります。
後はこのブレスリンをその気にさせて、ルナ嬢との婚約を破棄させるだけ。後一押しですわね!
「そんな。婚約を破棄するだなんて!相手の方がきっとお怒りになります」
「たかが。田舎だぞ?この俺様に文句なんて言えるわけないじゃないか。君はこの俺様の妻になるんだ!田舎女は所詮田舎女って覚えておくんだな」
ちなみにシエラさんはその田舎女以下の平民ですが?
「そうだ!流石俺様だな。良いこと思いついたぜ。明日にさっそくパーティーがあるんだ。確か田舎女も来るはずだったな。そこで、あの田舎女との婚約破棄と君との婚約を宣言しよう」
言ったわ!このバカ。というか、チョロすぎませんか?この人。
これでも一応教育は受けて来たはずですよね?
この人の脳内はどうなっているのでしょうか?
同じ貴族としてありえませんわね!
「そうだ!君も一緒に来い」
「ですが、私 パーティーなんて恐れ多いです。きっとあなた様に恥をかかせてしまいます」
「大丈夫だ。明日までに俺様が手取り足取り、一から十まで教えてやるから」
と、とてもニヤニヤしながら言われました。
これってああいう目的としか考えられませんわね。
本当にどこまでバカなのかしら。同じ人間として嘆かわしいわ。
ピリッ!!
ん?何かしら?
なんだか少し首元がスウスウしますわね…。
と首元を触ってみると皮膚に亀裂が入ってますわ!!!
まさかね。
やっぱり、そのまさかだわ。変装がとれかけてる。酒場で思った以上に汗をかいたからね。そろそろ直さないとやばいかもしれないわ。
「今からは、ちょっと…。家のことをやらなくてはいけませんので」
「家のこと?そんなの誰かがやってくれるだろう?召使とか。それに、君は今日から俺様の家に来れば良い」
召使いってこの人正気ですか?庶民の家に召使いなんているはずないじゃありませんか!
ちょっと前までは、この人に団長達を巻き込むのを申し訳なく思っていましたが、ここまでアホだということは、きっと教育にも難があったんですわね。
とにかく、肌の亀裂が大きくなって来てますわ。
ヤバイですわ。バレますわ。計画パーですわ。
と言ってもこのバカなら少しくらい顔が変わっても気づかなそうですが。
まあ、私の方がシエラさんよりも美しいですしね。
謙遜なんてしませんわ。
「明日の朝にここで待ち合わせというのでは…?」
「仕方ないな」
その声を背後に聞きつつ、私は走る、走る、走る!!!
おー、顔の中から、顔が出てきた。
多分、今ホラーなことが起こっている。
0
お気に入りに追加
262
あなたにおすすめの小説
妹の事が好きだと冗談を言った王太子殿下。妹は王太子殿下が欲しいと言っていたし、本当に冗談なの?
田太 優
恋愛
婚約者である王太子殿下から妹のことが好きだったと言われ、婚約破棄を告げられた。
受け入れた私に焦ったのか、王太子殿下は冗談だと言った。
妹は昔から王太子殿下の婚約者になりたいと望んでいた。
今でもまだその気持ちがあるようだし、王太子殿下の言葉を信じていいのだろうか。
…そもそも冗談でも言って良いことと悪いことがある。
だから私は婚約破棄を受け入れた。
それなのに必死になる王太子殿下。
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
王子は婚約破棄を泣いて詫びる
tartan321
恋愛
最愛の妹を失った王子は婚約者のキャシーに復讐を企てた。非力な王子ではあったが、仲間の協力を取り付けて、キャシーを王宮から追い出すことに成功する。
目的を達成し安堵した王子の前に突然死んだ妹の霊が現れた。
「お兄さま。キャシー様を3日以内に連れ戻して!」
存亡をかけた戦いの前に王子はただただ無力だった。
王子は妹の言葉を信じ、遥か遠くの村にいるキャシーを訪ねることにした……。
「婚約を破棄したい」と私に何度も言うのなら、皆にも知ってもらいましょう
天宮有
恋愛
「お前との婚約を破棄したい」それが伯爵令嬢ルナの婚約者モグルド王子の口癖だ。
侯爵令嬢ヒリスが好きなモグルドは、ルナを蔑み暴言を吐いていた。
その暴言によって、モグルドはルナとの婚約を破棄することとなる。
ヒリスを新しい婚約者にした後にモグルドはルナの力を知るも、全てが遅かった。
幼馴染が熱を出した? どうせいつもの仮病でしょう?【完結】
小平ニコ
恋愛
「パメラが熱を出したから、今日は約束の場所に行けなくなった。今度埋め合わせするから許してくれ」
ジョセフはそう言って、婚約者である私とのデートをキャンセルした。……いったいこれで、何度目のドタキャンだろう。彼はいつも、体の弱い幼馴染――パメラを優先し、私をないがしろにする。『埋め合わせするから』というのも、口だけだ。
きっと私のことを、適当に謝っておけば何でも許してくれる、甘い女だと思っているのだろう。
いい加減うんざりした私は、ジョセフとの婚約関係を終わらせることにした。パメラは嬉しそうに笑っていたが、ジョセフは大いにショックを受けている。……それはそうでしょうね。私のお父様からの援助がなければ、ジョセフの家は、貴族らしい、ぜいたくな暮らしを続けることはできないのだから。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
第二王子妃教育を受けていたけど、婚約破棄された~浮気も酷いし、仕事も押し付けるしで清々しています~
マルローネ
恋愛
侯爵令嬢のルリア・ヴェールは、第二王子殿下と婚約し教育を受けていた。立派な第二王子妃となる為に。
しかし、第二王子殿下のガストは部屋に別の女性を連れ込み、浮気三昧。
さらには自分の書類仕事までルリアに押し付ける始末だった。
ある日、ルリアはそのことを注意するが、彼の逆鱗に触れ、婚約破棄をされてしまう。
ルリアとしても彼にはうんざりしていただけに、清々する結果だった。
その後、ガストは浮気三昧の結果、自分の子供がたくさん出来てしまい……パニックになる。
国王陛下に知られれば大変だと、ルリアに助けを求めて来るが……その時のルリアは幼馴染の公爵との婚約で忙しかった。邪魔しないでもらえますか? と第二王子殿下のガストを一蹴する。
王族がパニックになっている中、彼女は思う……やはり、優先すべきは愛情なのだと。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる