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番外編

ブレスリンに接触しましょう!その2

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 まあ、細かいことはどうでもいいわ。
それよりも、とっても面白くなってまいりましたわね。

このまま、ブレスリンがルナ嬢との婚約を破棄すれば、我が国とこの国との戦争は避けられるはずですわ。

元々この国の王族もアホばっかでとっくに求心力はないのです。
我が国の王国もついこないだまではアホばっかでしたが。

今は我が国の方が勢いがあります。
愛しのララ夫妻のおかげでね。

後一押しすればミリガン家は我が国の方につくはずですわ。

長い歴史の中で、あの地域が我が国に属していたこともあります。


後はこのブレスリンをその気にさせて、ルナ嬢との婚約を破棄させるだけ。後一押しですわね!


「そんな。婚約を破棄するだなんて!相手の方がきっとお怒りになります」


「たかが。田舎だぞ?この俺様に文句なんて言えるわけないじゃないか。君はこの俺様の妻になるんだ!田舎女は所詮田舎女って覚えておくんだな」

ちなみにシエラさんはその田舎女以下の平民ですが?

「そうだ!流石俺様だな。良いこと思いついたぜ。明日にさっそくパーティーがあるんだ。確か田舎女も来るはずだったな。そこで、あの田舎女との婚約破棄と君との婚約を宣言しよう」


言ったわ!このバカ。というか、チョロすぎませんか?この人。
これでも一応教育は受けて来たはずですよね?
この人の脳内はどうなっているのでしょうか?

同じ貴族としてありえませんわね!

「そうだ!君も一緒に来い」

「ですが、私    パーティーなんて恐れ多いです。きっとあなた様に恥をかかせてしまいます」

「大丈夫だ。明日までに俺様が手取り足取り、一から十まで教えてやるから」
と、とてもニヤニヤしながら言われました。
これってああいう目的としか考えられませんわね。
本当にどこまでバカなのかしら。同じ人間として嘆かわしいわ。

ピリッ!!

ん?何かしら?

なんだか少し首元がスウスウしますわね…。
と首元を触ってみると皮膚に亀裂が入ってますわ!!!

まさかね。

やっぱり、そのまさかだわ。変装がとれかけてる。酒場で思った以上に汗をかいたからね。そろそろ直さないとやばいかもしれないわ。


「今からは、ちょっと…。家のことをやらなくてはいけませんので」

「家のこと?そんなの誰かがやってくれるだろう?召使とか。それに、君は今日から俺様の家に来れば良い」

召使いってこの人正気ですか?庶民の家に召使いなんているはずないじゃありませんか!

ちょっと前までは、この人に団長達を巻き込むのを申し訳なく思っていましたが、ここまでアホだということは、きっと教育にも難があったんですわね。

とにかく、肌の亀裂が大きくなって来てますわ。
ヤバイですわ。バレますわ。計画パーですわ。
と言ってもこのバカなら少しくらい顔が変わっても気づかなそうですが。
まあ、わたくしの方がシエラさんよりも美しいですしね。
謙遜なんてしませんわ。

「明日の朝にここで待ち合わせというのでは…?」

「仕方ないな」

その声を背後に聞きつつ、私は走る、走る、走る!!!

おー、顔の中から、顔が出てきた。
多分、今ホラーなことが起こっている。
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