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アーネスト・セレスティアはお嬢様??

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間違いなく、アーネスト・セレスティアはお嬢様だ。

それも、超がつくお嬢様。

ここレイトラート王国で代々続く由緒正しきセレスティア家の長女、正真正銘のお嬢様だ。

レイトラート王国は領土を5つの名門貴族に分割統治させている。
そのうちの一家がセレスティア家。

何と!このセレスティア家、王家の血も混じっている。
つまり、セレスティア家の長女であるアーネストは、めちゃくちゃ王位継承者が不慮の病や事故でお星さまになりまくったら、王様にもなれるのだ!
そんなこと、実際には起こらないだろうけどね。


それで、ちょっと、あくまでちょっとだよ?アーネストには活発なところがある。

生け花より、剣。
茶道より、馬術。
お茶会より、腹筋腕立て50回4回セット。

ふつーのお家は長女がこんなことしていたら、きっと止められると思う。ていうか、確実に止められる。

けど、アーネストの両親は、長女に対してあまあまだった。

「ねえねー、あたち、剣が好きなのーー」
と当時3歳のおめめぱっちりアーネストちゃんが言った時も
「そっか、アーニーは剣がすきなのねー。さっそく、お師匠さんさがそうねー」

「あのねー、アーニー、お馬さんに乗りたいのーー」
とちょっと成長した7歳のアーティストちゃんが言った時も
「お馬さんかー。一人で乗るのはちょっと早いかな。お父さんの背中に乗ってお馬さんごっこしようか」

といった感じで、可愛いアーネストのやることなすこと全部OK!

そんなこんなでアーネストは自由に生きてきたわけだが、珍しく豪勢な料理目当てで出席したパーティーで筋肉系のパワーではどうにもできない事件に巻き込まれた。
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