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かくも長き厨二病 2 漫画描きの卵としてのてるる

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して、中学生のてるるの作風とは。

当時はサンデー、ジャンプの黄金期でして、
わたしは断然洒落たセンスのサンデー派でした。
サンデーを読んで『うる星』の影響を受けなかった
漫画描きが居たのだろうか!?
『アオイホノオ』で描かれる、「タイミング!」
そのもので、あの絶妙の間と、ナンセンスな笑いが
大好きでした。

絵柄はそんなわけで、手塚留美子みたいな感じ
だったかな。
まだ「自分の画」ほどの個性は発揮できていなかったけど、
それでも仲間内ではすぐにわかってもらえたし、
新聞にハガキを投稿していたときなどは、
誰にも言っていないのに、みつけてもらえて
うれしかったものです。
まあ、それくらいにはうまかったのですね。

『ゲド戦記』との出会いのせいか、ファンタジー的な
ものを描くつもりもありましたが、それこそ画力が
進行を阻み、途中で挫折しました。

ここがそもそも「創作」に向いていないポイントの
ひとつだと思うのだけど、なるべく楽をして
描きたい。
何が、て、描きたいことより、楽なこと最優先。

阿呆な中学生の考えることだとお笑いください。
ファンタジーだったら、設定が自由でいいかと
思ったのですが、その設定を世界観として深めるまでに
どれほどの知識と教養が必要になるのか知るのは、
歴史ものを描くようになってからです。
取材できる先があるほうが、断然、楽!

そんなわけで、等身大のことを描くようになりました。
そこはなかなかいい発想だったと思います。
身近な友人のエピソードを元に、演出を加え、
創作する。
今も変わらずですね。
群像劇として、サブキャラを次の主人公にする
形態を取りました。
これは後に同じことをしている作家さんを
たくさん見かけるようになったので、
子どもが思いつくのにしては斬新だったかもしれない。
しかし、それもあったことに対して、感情を
ぶつけるそのまんまな感じで、作品としては
もうひとがんばりだと思いますね。

どうあかんか。

で?

という読後感。

ところが、同じようなモチーフでも、
吉田秋生作品などは、もう全然違う。
ああ、もう自分が描く必要ないね!と思うのです。

きっと今も昔のわたしのように眼高手低に苦しむ
10代の物かきのみなさんはおいででしょう。
ただただ白い紙に思いをぶつけたい、発散したいのであれば、
それもまた好し。
「作品」としての一定のレベルに到達したいのなら、
まずは読者を意識することが大事だと思います。

批評を求めるなら、できていない部分を教えてもらうことが
学びとしては得策です。
耐えられるかな?
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