ヰタ・ピクトアリス

セクマイの中のマイノリティ

教壇から見ると、ひとクラスに数名、明らかに
「発達障害」の枠に入るだろう生徒が居る。
担任からそれと聴いてもまったくわからない
生徒も居る。

授業妨害をするタイプでなければ、なんら
困らない。
個性が強くて面白い連中だ。
大好き。
自分たちの特長と特性を理解し、自ら貶めることなく、
あきらめることなく、できる限りの努力をして、
力を伸ばしていって欲しいと思う。

一方、明らかに「セクマイ」と知れる者は、居ない。
クラスにひとりやふたり居てアタリマエの計算なのだが。
もちろん、知られたくなければ知らないでいてやればいいのだけど、
密やかに悩みこんでいるのなら、どこかで援けになりたいと
思うのが教師というものだ。


自分がガチ・ストレートではない気がするのは、
明らかに男子にしか興味のない女の子たちと
比べると、自分は違うと思わされるからだ。
そもそも、そんなところで立ち止まるのが
アヤシイという言葉も甘受しよう。
ただ、わたしはアメリカは西海岸育ちなので、
フツーの日本人よりは、セクシャリティというものには
いささか敏感なのかもしれない。

そして、わたしが「自分は何者？」という点に
こだわりを持つのも、アメリカのメンタリティゆえかも
しれない。
彼らは自分のルーツというものをとても大事にする。

自分の「核」となる部分が何か自覚することは
生きる上で実はとても大切なことで、
フツーに日本人として暮らしているだけでは
恐らく考える必要すらないのが、真正の日本人だろうと
思う。
フツーであることと一緒だ。


まず第一に、わたしは女性自認。

と言いたいところだが、これもビミョー。
ヲタ属性というものがそもそもアレということ
なのかもしれないけれど、女の子であることを
意識させられるのは、他人からによって、である。
フェミニンなファッションを好むのは、
コーデが好きなことと生徒が喜ぶから、で、
自分のルックスが上がる服が好きなので、
なんなら軍服みたいなのでもいいんだよ、
劇的に似合うから。
要はわたしのオシャレは自己表現で、コスプレ
みたいなものです。

恋に落ちるのは主に2次元。
小説の登場人物とかめちゃくちゃ惚れる。
そういう感覚で、過去好きだった子を思い出すと、
なんと、男の子の数より、圧倒的に
女の子のほうが多いのですよ、どうしましょう。
でも、いちゃこらする欲望はあまりないので、
プラトニックなのでしょうかね。

そして。
幼稚園は担任の先生、小1くらいのときは
通学班？の小6のお姉さんが好きで、
アメリカではヴァイオリンの先生がとても素敵で
好きだった。
基本、きれいなおねぃさんが好きなのは、
恐らく母に対する思慕があるからだと思われ、
一方、自分を頼ってくるはかなげな女の子は
積極的に好きで、
それは誰でもあるよね、というレベルを少しばかり
上回っている気がするのでした。

いわゆるLGBTなどには属さないマイノリティだと
思うんだけど、こっちじゃねえ、あっち行け！
と、マジョリティからもマイノリティからも
ハブられると、さすがにいささか寂しい。

こんなところでもわたしは、除け者。

いいよ、もう、わたしはわたし、です。

リアルで滅多にひとを恋愛対象として
好きになることはないので、
それがたまたま、生物的に男であろうが女であろうが、
そのひとであった、ということだけですね。