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幕間
幕間2・3人の居候と男1人の話
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さて、ひょんな事から水城結という男の家には銀髪ポニーテールで巨乳で無感情なミシアという少女、同じく銀髪で肩まで伸びた髪をしたつり目の貧乳ツンデレ女エルメス、そのエルメスの双子の妹にして姉よりも発育が良すぎるお胸を持っているオレっ娘なアイリスの三人が居候している。
普通の男性なら、あるいはハーレム物の主人公なら、この美少女三人との共生は実に素晴らしくヤりたい放題なんでもござれ、という所ではあるのかもしれないが、水城にとってはそうでもない。
そもそも彼は両親がほとんど家にいない事から一人で生活する事に抵抗がなく、むしろ一人暮らしに幸せを感じるタイプなのだ。それがミシアをきっかけとして二人、三人と居候の数が増え、しかもそれが女性ばかりという点で非常に困った事がある。
まず初めにこのようなケース。
「うおおおおおおい!誰だっ!!馬鹿みたいに通販で化粧品買ったのはああああああああ」
水城の叫びがリビングに広がる。リビングには大量に積まれているダンボールがあり、その中身はなんと全て化粧品。
「あら、意外と届くの早かったわね」
何食わぬ顔でリビングに降りてきたエルメスがダンボールを抱える。
「お前か!」
水城はエルメスの肩を掴む。
「なによ。女なんだから美容には気を遣うに決まってるじゃない。それにアイリスなんかずっとお肌の事気にした事ないって言うのよ?姉として面倒見なきゃいけないんだからっ」
ふふんっと無い胸を張るエルメス。
「それにしたって量に限度があるだろ...ていうか...えっ?いくらだ?これ全部で」
水城がダンボールに納品書が無いか探して回る。それらしい物は特に無かったが、それを見たエルメスが少し思案した後に呟いた。
「27万...とか」
「...え...」
この後水城の絶叫が家全体に響き渡り大地を揺らし自然に還ったのは言うまでもない。
そして次のこのようなケース。
「洗濯物の量増えすぎだよな...」
まさに今から洗濯機に衣服や下着を入れようとしている水城。手に取ってポンポンと投げ入れていると、超高確率で手に触れるもの。それは
「ブラ...パンツ...ああああああ」
ミシア一人ならまだしも、三人も『女』が居候しているせいで、洗濯の際は確実に女物下着などが一緒になっている。水城は当初「男物と洗うの気にしないのか?」などとミシア達に問うていたが、当の本人達は気にしていない様子で、仕方なくまとめて洗っている。
「ミシア...でかい...エルメス...ちっちゃい...アイリス...うおっ...でっか...」
思春期男子な水城にとっては余りにも刺激が強すぎるため、毎回このように洗濯に苦戦している。
「大体あいつら気にしなさすぎだろ...俺がとんでもない変態で皆の下着手に取ってスーハーしたりそれを使ってナニをしてたらどう思うんだ」
いけない情念に惑わされないようにしているが、水城としては本当に皆に気にして欲しいところだ。
「私は水城様に使われるのであれば歓迎でございます。むしろこの身体をですね...」
「ま、まああんたが使いたいってんならいいわよ。恥ずかしいけど」
「なぁ、ナニってなんだぁ?」
いつの間に背後に来たのか分からないが、三人の契約魔達がそっと呟く。
「うわああああああああああ使うかぼけえええええええ」
驚きと聞かれていた恥ずかしさで叫んだ水城のその声が自然を揺るがし新たな生命を生んだのはまた別の話だ。
例えばこのようなケースもある。
「よおおし、学校にもちゃんと通えたし、戦いとかもないから平和だな...とりあえず寝るか~」
一日の終わり。ここ最近はエルメスとアイリスとの戦いがあったり、グランとの戦いがあったりした中で比較的に平和な日。その終わりはやはり自室のベッドで深く眠りに着くのが幸せというものだ。
「~♪」
呑気に鼻歌を歌いながら部屋に入り、迷わずベッドに飛び乗る。
「...え」
ベッドに敷かれた布団の中が明らかに隆起している。もうそれだけで水城の頭の中には嫌な予感が過ぎった。そして、その予感の相手が誰かによっても身の危険を感じるくらいには警戒する。
「ごくり」
恐る恐る布団をめくると、そこには
「すぅ...もう、食えねえ~よ~...すぅ」
気持ちよさそうに眠るアイリスの姿が...ああいけません、部屋着で着ている肌着がめくれてお胸が...
「おおおおおおおいっっ!!!!!」
水城は叫びあげながら横になっているアイリスの上体を起こし激しく揺さぶる。
「うぅ~ん?なんだぁ...?」
「起きろぉぉおおお!!!!お前の部屋は隣いいいい」
上体もお胸も激しく揺れているができるだけ視界には入れないようにしてアイリスに声をかける水城。アイリスは段々と意識がはっきりしてきたのか、目の前にいる水城を見て目を見開く。
「っっ...!?!?へ、ヘンタイっっっ!!!!うわあああああ」
今度はアイリスが叫びをあげる。
「お前!!なんてタイミングで叫ぶんだ!!!!」
水城がアイリスの口を抑えて押し倒す形になってしまう。そんなつもりはないが、見ようによってはそういう風に見えてしまう図。そして大体そういう状況になると、さらなる不幸が水城を襲う。
「さ...叫び声が聞こえたから何かと思ったら...あ、あ、アンタ...人の妹に...契約もしてないのに...あ...あ...」
「あ...いや、え、あの、エルメスさん...これはその違うんです。アイリスが自分の部屋と俺の部屋をまちが」
ここで水城の意識はプツリと途絶えた。別に殴られて意識が消えた訳では無い。まさかの光景を目にしたエルメスが、水城がアイリスに襲いかかってるように見えしまったがために、アイリスを守るためにマナの奔流を使って水城の体内に大量のマナを逆流させて意識を飛ばしたのだ。直後にミシアが来てエルメスを止めたが、数秒遅かったら水城は多分死んでいた。
というような感じで、男一人に対し女三人という共同生活にはありえないレベルでの問題が生じており、水城は御神総督府の御剣宛にどうにかならないかと連絡を飛ばした。アイリス達の経緯も話した上での相談なので、水城は当然どうにかして貰えると思っていたのだが、なんと現在御剣は不在。代わりに水城達の住む御神南総督府の総督から返ってきた返信がこうだった。
『申し訳ないが、そのまま頑張ってくれ』
水城は絶句し、情念を捨てて菩薩になる事を決意した。
普通の男性なら、あるいはハーレム物の主人公なら、この美少女三人との共生は実に素晴らしくヤりたい放題なんでもござれ、という所ではあるのかもしれないが、水城にとってはそうでもない。
そもそも彼は両親がほとんど家にいない事から一人で生活する事に抵抗がなく、むしろ一人暮らしに幸せを感じるタイプなのだ。それがミシアをきっかけとして二人、三人と居候の数が増え、しかもそれが女性ばかりという点で非常に困った事がある。
まず初めにこのようなケース。
「うおおおおおおい!誰だっ!!馬鹿みたいに通販で化粧品買ったのはああああああああ」
水城の叫びがリビングに広がる。リビングには大量に積まれているダンボールがあり、その中身はなんと全て化粧品。
「あら、意外と届くの早かったわね」
何食わぬ顔でリビングに降りてきたエルメスがダンボールを抱える。
「お前か!」
水城はエルメスの肩を掴む。
「なによ。女なんだから美容には気を遣うに決まってるじゃない。それにアイリスなんかずっとお肌の事気にした事ないって言うのよ?姉として面倒見なきゃいけないんだからっ」
ふふんっと無い胸を張るエルメス。
「それにしたって量に限度があるだろ...ていうか...えっ?いくらだ?これ全部で」
水城がダンボールに納品書が無いか探して回る。それらしい物は特に無かったが、それを見たエルメスが少し思案した後に呟いた。
「27万...とか」
「...え...」
この後水城の絶叫が家全体に響き渡り大地を揺らし自然に還ったのは言うまでもない。
そして次のこのようなケース。
「洗濯物の量増えすぎだよな...」
まさに今から洗濯機に衣服や下着を入れようとしている水城。手に取ってポンポンと投げ入れていると、超高確率で手に触れるもの。それは
「ブラ...パンツ...ああああああ」
ミシア一人ならまだしも、三人も『女』が居候しているせいで、洗濯の際は確実に女物下着などが一緒になっている。水城は当初「男物と洗うの気にしないのか?」などとミシア達に問うていたが、当の本人達は気にしていない様子で、仕方なくまとめて洗っている。
「ミシア...でかい...エルメス...ちっちゃい...アイリス...うおっ...でっか...」
思春期男子な水城にとっては余りにも刺激が強すぎるため、毎回このように洗濯に苦戦している。
「大体あいつら気にしなさすぎだろ...俺がとんでもない変態で皆の下着手に取ってスーハーしたりそれを使ってナニをしてたらどう思うんだ」
いけない情念に惑わされないようにしているが、水城としては本当に皆に気にして欲しいところだ。
「私は水城様に使われるのであれば歓迎でございます。むしろこの身体をですね...」
「ま、まああんたが使いたいってんならいいわよ。恥ずかしいけど」
「なぁ、ナニってなんだぁ?」
いつの間に背後に来たのか分からないが、三人の契約魔達がそっと呟く。
「うわああああああああああ使うかぼけえええええええ」
驚きと聞かれていた恥ずかしさで叫んだ水城のその声が自然を揺るがし新たな生命を生んだのはまた別の話だ。
例えばこのようなケースもある。
「よおおし、学校にもちゃんと通えたし、戦いとかもないから平和だな...とりあえず寝るか~」
一日の終わり。ここ最近はエルメスとアイリスとの戦いがあったり、グランとの戦いがあったりした中で比較的に平和な日。その終わりはやはり自室のベッドで深く眠りに着くのが幸せというものだ。
「~♪」
呑気に鼻歌を歌いながら部屋に入り、迷わずベッドに飛び乗る。
「...え」
ベッドに敷かれた布団の中が明らかに隆起している。もうそれだけで水城の頭の中には嫌な予感が過ぎった。そして、その予感の相手が誰かによっても身の危険を感じるくらいには警戒する。
「ごくり」
恐る恐る布団をめくると、そこには
「すぅ...もう、食えねえ~よ~...すぅ」
気持ちよさそうに眠るアイリスの姿が...ああいけません、部屋着で着ている肌着がめくれてお胸が...
「おおおおおおおいっっ!!!!!」
水城は叫びあげながら横になっているアイリスの上体を起こし激しく揺さぶる。
「うぅ~ん?なんだぁ...?」
「起きろぉぉおおお!!!!お前の部屋は隣いいいい」
上体もお胸も激しく揺れているができるだけ視界には入れないようにしてアイリスに声をかける水城。アイリスは段々と意識がはっきりしてきたのか、目の前にいる水城を見て目を見開く。
「っっ...!?!?へ、ヘンタイっっっ!!!!うわあああああ」
今度はアイリスが叫びをあげる。
「お前!!なんてタイミングで叫ぶんだ!!!!」
水城がアイリスの口を抑えて押し倒す形になってしまう。そんなつもりはないが、見ようによってはそういう風に見えてしまう図。そして大体そういう状況になると、さらなる不幸が水城を襲う。
「さ...叫び声が聞こえたから何かと思ったら...あ、あ、アンタ...人の妹に...契約もしてないのに...あ...あ...」
「あ...いや、え、あの、エルメスさん...これはその違うんです。アイリスが自分の部屋と俺の部屋をまちが」
ここで水城の意識はプツリと途絶えた。別に殴られて意識が消えた訳では無い。まさかの光景を目にしたエルメスが、水城がアイリスに襲いかかってるように見えしまったがために、アイリスを守るためにマナの奔流を使って水城の体内に大量のマナを逆流させて意識を飛ばしたのだ。直後にミシアが来てエルメスを止めたが、数秒遅かったら水城は多分死んでいた。
というような感じで、男一人に対し女三人という共同生活にはありえないレベルでの問題が生じており、水城は御神総督府の御剣宛にどうにかならないかと連絡を飛ばした。アイリス達の経緯も話した上での相談なので、水城は当然どうにかして貰えると思っていたのだが、なんと現在御剣は不在。代わりに水城達の住む御神南総督府の総督から返ってきた返信がこうだった。
『申し訳ないが、そのまま頑張ってくれ』
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