遠い記憶、遠い未来。

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ルヒア王

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「マヤ上官!来てください!」

操縦士のシバは言った。

火星に降りて5年は立っていた。

火星に住設を立てていたが。

それも船内を増設し、さらに拡大している。

マヤ上官は、天体室から宇宙の景色を眺めていた。

「あそこ!見えますか?」

「ああ。見えてる。」

「見たことがない星が見える。」
「検討する価値はあるかもな。」

とマヤは言うと

シバは驚くことを言った。
「信号に反応があるんですよ。ほら」

信号が示すモニターを見ると

「これは。。すごいなあ。生き物が何万匹と生きている!
これはなにが起きてるんだ」

「わたしにもわかりません。ただ、生態も環境の質も故郷と似てるのですが。奇跡としかいえません。」
とシバは言うと

「とりあえず、王に伝え指示を得よう」

「はい」


プシュー!と操縦室のドアを開けて、ルヒア王に報告をしにいった。

王室のドアをノックすると「入りなさい!」

と奥の部屋からルヒア王の声が聞こえた。

「報告があります!」

とドアを開けて、室内に入ると、
飾られた観葉植物達がジャングルのように生い茂り、
王へと続くひとつの道が続いている。

道を歩いていると、目の前に三段の階段の上に

王座が建てられていた。


マヤ上官は、膝を床に落とし、右手を床に伸ばし手をつけた。
頭を下げると。

「報告があります。ここから7,528万キロメートルに新たな星を発見致しました。」


「ほお~!幾度とそれは聞いてきたが、今度は確かなことかな?」
ルヒア王に顔を上げると蓄えたあごから伸びるヒゲに目にかかる
白い眉毛が、老化を表している

「私ももう、長くはない。。一度でも良いから故郷の空気を
感じたいのだよ。ほんとにその地が求める場所であるのなら。」

「王の期待に存じております。まずは、調査隊を派遣させ。現地調査を致します!!」

「いや。その必要はない。」

「なぜですか?」

「その星には生きる物はいるのか?」

「はい!信号に強い反応は示しております。」

ルヒア王は少し考え結論を言ってきた。

「住むものがいるのなら、破壊しよ。我らとは共存はできないだろう。一度クリアにすればよいのだ」

目の奥から残酷性を備えた意志がある。

ルヒア王はマルデックでの幾度の領土を自分のものにしてきた。
その地に住むものあらば自分の領土にしたいがため、惨殺を行い
広めてきた。

歯向かうものもいたが。兵士を置きすぐに、殺せるように
出向かせていた。

そのことはこの船に住む管理下に置かれてる人達しか知らない。

「マヤよ。彼らを用意し、地に向かせよ。エリアに分けて掃除させようではないか」

王の言葉は絶対的なものであった。

「はい!かしこまりました!」

彼らとは船での各エリアで指導力を持たせている者達がいる。

ナスカ王・アトラン王・マチ王にそしてマヤ王。
そうマヤである。

ルヒア王の息子達である。

早速、通達する為にルヒア王室から離れた。

そして新しい星へと宇宙船を4体を出向かせた。

空から見る下の景色は、誰もが感動を覚えた。

これからは、私たちの星になるのだから、仕事にも力が
入っていた。

星の壮大な掃除計画は、一瞬にして始まった。

船の下部から大エネルギーのパワーを放出させて
すべてを平地にさせる。
生息しているすべての排除も始まった。

苦しませるすきもなくほとんどの生物は消えていった。

ある生物を除いて。

ルヒア王は船にいる全人類に向けて大移動をはじめるよう
アナウンスで伝えた。

「さあー、これから私たちの第2の故郷としよう。旅立ちの時だ!」






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