沢田くんはおしゃべり2

ゆづ

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前回までのあらすじ

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 高校二年生の佐藤景子さとうけいこは、空気を読みすぎて他人の心の声が聞こえるようになっちゃった女の子。

 そんな景子の隣の席になったのは黒髪のイケメン、沢田空さわだそら
 彼はあまりにも無口で無表情なため、みんなから黒王子などと呼ばれて恐れられている。

 ところが、四月のクラス替えで初対面した時に景子が沢田くんに「一年間よろしくね」と挨拶したところ……。


【えっ! なに今この人、俺になんて言った? ……そう言った? うわ、そんなこと言われたの初めてで泣きそうなんだけどーーー!!!。゚(゚´ω`゚)゚。】←心の声

【よろしくって言えよ、俺! ほら、早く! 言えってば言えよもう! あーもう5秒経った。もう無理。はい無理。チャンス逃したー! だからお前は友達いないんだよチキン野郎! もう佐藤さん、二度とお前なんかに話しかけてくれないからね! 一生ぼっちだから、お前なんか。いやお前って誰だよ。俺だよ俺! 二重人格のフリしてるけど一人だから! 中の人なんていないから! はーいもう10秒経ちましたー。残念ながら終了です。チーン_(┐「ε:)_】←心の声


 ……ってなわけで、沢田くんは心の中ではめちゃくちゃおしゃべりだったことが判明。


 その後、なんやかんやあって両思いになった景子と沢田くん。
 二人の夏休みが、今始まる。


【説明、雑Σ(゚д゚lll)】←作者の心の声



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