勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者

紫 ヤタガラス

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カムの戦い方

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 俺とカムはガルダラスの森で目標のスライムを手分けして討伐しようとするがカムが

「スライム10匹くらいは私に任せてくださいよ!私のスキル、心眼であいつらスパンスパンと斬りまくってやりますよ!」

 俺にスキルを使うと自慢げに言うカムだがそれじゃカムのためにならないと思い

「だめだ。スライム相手にスキル心眼の使用は禁止だ」

 俺はカムに言うとカムは「えー」と俺に言う。いや当たり前だろ。スライムは最下級の魔物なんだぞ?そんなやつに対してスキルで応戦するとはどういうことだ。ん?待てよ

「なぁ。聞きたいことがあるんだがいいかカム」

「はい。なんですか?」

「お前今までの戦闘で全部スキルを使っていたのか?1番最初に受けたスライム討伐のクエストでも」

「え?何を今更。当たり前じゃないですか。私は戦う時は常にスキルは発動していますよ!」

 めちゃくちゃ自慢げに言うカムだが、いやスライム相手にスキルでしかも必ず攻撃が当たる、なおかつ弱点まで見えるというものを使ってまで倒す魔物ではないぞと俺は思う。

「じゃ今日、まぁパーティー組んでからカムとの戦闘は見ているがスキル発動してるのは本人しかわからんからね慣れるまでは。とりあえず今日はスキルなしでスライム倒そうか」

「わ、わかりました」とカムは返事をし、そのあと早速目的のスライムが現れる。

「よっしゃー行きます!とりゃー!」

 カムはことごとくスライムに斬りかかるがなぜかわざと外しているんじゃないかというくらいに攻撃が当たらない。しまいにはスライムに反撃されていた。

「痛い!いたた!」

 カムはスライムの前で剣を落としてしゃがみ込む。スライムはチャンスとばかりにカムに攻撃をし続ける。

「痛い!痛い痛い痛い!たすけーてー!ザンサク」

「・・・いやここまで酷いとは思わなんだが本当にスキル頼りだったんだな。カム」

 俺は地面に落ちている石ころを拾ってスライムに当てるとスライムは逃げていく。

「・・・すいません。お恥ずかしいところを」

「構わないさ。俺が面倒見ればいいだけだからな。ところでカムはスライムとか攻撃する時なぜ当たらないか考えているか?」

「何ででしょう・・・」

「ふーむ」と悩むカム。

「あ!分かりました!私魔物斬る時目を閉じているからです!当たりそうなとこで!」

「いやなぜとじる。まさか怖いのか?」

「スライムに怖いとかはないですけど逆に可愛いですよね見ためは。中身はどろどろなんでいやですけど」

 いや急にスライムの生態解説やめろよ。めちゃくちゃ具体的で嫌だよ。最後のドロドロは絶対いらないよ。と俺は思っていた。
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