上 下
18 / 32

ミナギ武具店

しおりを挟む
 俺とカムはギルドを出た後、商店街エリア、ミナギ武具店に向かう。

「クエスト報酬は得られませんでしたけど素材はたくさん取れましたからね」

 カムは俺に言うと、俺は

「まぁスライムの粘液とかウルフの毛皮くらいだけどな。とりあえず行くか」

 俺とカムは喋りながら歩き、商店街エリアに着くと前に来た時、競い合ったりしていた店は今日は静まっていた。

「・・・なんか様子が変じゃないですか?ザンサク」

「ああ。そう、だよな。商店街というのになぜ賑わっていないんだ?」

 まさか、いや、そんなことはあり得ない。あいつらでもそこまでするはずない。しかしなんだ?この胸騒ぎは

「カム。急いでミナギ武具店に向かおう。嫌な予感がする」

「そうですよね。ザンサク!急ぎましょう!」 

 俺とカムはミナギ武具店がある場所に向かうとミナギ武具店の前には沢山の商人らしき人らが騒いでいた。

「てめぇ!ミナギ!勇者様の言葉を忘れたのかよ!ザンサクがきたら追い出せと言われていただろ!」

 商人の1人がミナギ武具店の前でミナギに言う。ミナギは

「そんなこと言っていたか?すまないな。くだらないことには興味がないんだ。それに俺は客は自分の目で見て決める」

 ミナギは商人に言うと商人は「てめぇ!」と殴りかかろうとすると商人の後ろにいた筋肉男が殴りかかろうとする商人をとめる。

「にいさんやめとき。商売人が手を出したら終わりやで。ここは」

 筋肉男はミナギの顔をぶん殴る。

「ぐっ」

 筋肉男は何度も何度も何度もミナギの顔面、体、手を殴り続ける。

「おいやめろ!何をしているんだ!」

 あまりの横暴に俺はとめにかかるが周りにいた商人達に俺はとめられ

「ザンサクさんよう。これはあんたがここにきてこいつに武器、防具をつくってもらおうとしたからこういうことになったんだぜ」

 俺の右手を掴む商人が言う。

「は?何がだよ!俺がお前らに何をしたんだよ!」

「何をしたかじゃないんだよ。勇者様にあんたが来たら何も売らずにおいかえせ。この言葉が正解だからな。お前がいいことをしようが悪いことをしようがお前の言葉より勇者様の言葉の方が大事なんだよ」

 商人は俺に説明する間にミナギは体中ボコボコにされて地面に倒れ込み、最後にミナギを殴っていた筋肉男は最後にミナギの体を蹴り飛ばし

「兄さんこれに懲りたら2度とザンサクと関わるのはやめて勇者様のありがたい言葉だけを信用するんだな」

 筋肉男は「解散!」と叫ぶとミナギ武具店の前にいた商人達やギャラリーはちっていき、武具店の前には俺とカム、ミナギだけが残った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。

江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。 だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。 十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。 ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。 元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。 そして更に二年、とうとうその日が来た…… 

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた

杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。 なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。 婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。 勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。 「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」 その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺! ◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。 婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。 ◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。 ◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます! 10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!

ズボラ通販生活

ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!

スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?

山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。 2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。 異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。 唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

番だからと攫っておいて、番だと認めないと言われても。

七辻ゆゆ
ファンタジー
特に同情できないので、ルナは手段を選ばず帰国をめざすことにした。

処理中です...