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荷物持ちのザンサク

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 王国から出てガルダラスの森に着くと俺とカムは目標のスライムを探しながら、自分達について話し合う。

「そういえば私荷物持ちなんて職業聞いたことないんですけどなぜザンサクは職業が荷物持ちなんですか?」

 カムは俺に聞いてくる。まぁ確かに気にはなるだろうな。職業が荷物持ちなんて。

「それはな。俺たち冒険者になるにはまず15歳が条件だろう」

「そうですね。15歳から冒険者登録をギルドで申請することができますね」

「そうだ。それで俺は15ですぐ冒険者登録をしたんだが登録の時職業を見るために鑑定の玉と呼ばれるものに手をおいて鑑定の見た目が白ーい玉があるだろ?あれがあなたの職業は何々ですって言うだろ」

「はい。私はそれで剣士と呼ばれましたね。ザンサクは荷物持ちと言われたんですか?」

「そうなんだよ。なんか急に球が赤く光出してさ。数分何も言わないかと思えばあなたの職業は荷物持ちですって。いやあん時は最悪だったよ」

 俺はカムに言うとカムは「なぜですか?」と聞く。

「そりゃ周りに割と人がいてさ。荷物持ちと聞いた瞬間みんなしてあいつ職業荷物持ちだってよって笑い出してさ。でたまたま一緒な日にオサムと職業鑑定してもらって。その時オサムはあなたの職業は勇者ですって言われてその日はオサム胴上げされてたなぁ」

 俺は遠い目をしながら歩いてるとカムは

「私は勇者様よりもザンサクの方がすごいと思いますよ」

「え?なんでだ?」

 俺はカムに聞くとカムは

「荷物持ちなんて特別な職業はありきたりとはいいませんが私的にはザンサクの方が勇者ですよ私の中では」

 俺は少し照れながらも

「そんな俺はまだなんもしてないよカム。そんな感謝されるようなことは」

「いやいや謙遜なさらず。あの時私を拾ってくれなきゃ私はもう今頃多分冒険者を辞めていましたよ」

 笑顔で俺に言うカム。あー。パーティーを追い出されて酷い目にあったけどカムに会えたことはよかった。彼女だけには裏切られないようにしよう。
 2人で話している間に目標のスライムが現れる。

「スライムがきたよカム。頼むよ!」

「任せてください!」

 俺は後方に下がってカムは剣を抜いて前に出た。俺は本当に戦闘ができない。武器を装備することができないのだ。その代わりにどれだけでも荷物を収納することができる。今はめのまえの戦闘だ。

「いくよー!えい!」

 カムはスライムに斬りかかり、スライムを一撃で倒す。

「ナイスだカム。それじゃ次に行こうか。あ、薬草とかあれば俺に渡してくれ。いくらでも持てるからね」

 俺とカムはスライムを探しながら薬草の採取などし、探索を行なった。
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