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ラカトリア学園 高等部
88 彼女達のそれぞれの思い 1
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これは一体どうなんだ?
「レフリア……」
あの結界は、最大級の魔法を俺が使っても突破できない。
お前たちが仲良く料理をして楽しんでいるようだが、このコテージだって、俺がわざわざギルド長を脅……快適に寛げるのは俺がいたからなんだぞ!
そして、その食料の山。お前らがギルドの登録をしている間に、わざわざ準備をしていたのは俺なんだぞ?
レフリアが言うように、勝手に取り出していたのは俺からかもしれない。
だが、もう少し早い段階で言えば良いものを……この扱いは酷すぎやしないか?
「まあまあ、落ち着いて」
このままだと腹の虫がおさまらない。
こうなったら、明日はレフリアには強化掛けまくってやろう。
ハルトも困惑していたから、あいつだって……いや、そんなものじゃ生ぬるいか?
「アレス。今……ものすごく悪いことを企んでいるよね?」
「そんなことはないぞ。アイツに強化を掛けまくってやる、その程度だ!」
「リアの態度も悪いとは思うけど、アレスだって余計なことを言ったりしていたよね?」
そんな事は……すぐに答えられないということは、俺自身言い過ぎたと思うところはある。
それでもと言いたいが、その言葉を口にするには少々危険だ。
俺たちの話が聞こえたのか、ミーアが包丁を片手にこっちを見ているからな。
「それは……まぁ、悪かったよ。降参だ、美味い飯にありつけるだけで、俺にとっちゃ十分すぎる。感謝申し上げます」
「全く、あのバカは!」
ハルトは苦笑を浮かべたあと、レフリアを目で追っていた。
俺も言い過ぎたか……俺には関係がないとは言え、あのミーアがお節介を焼いていた。
それもあって、余計な事まで言い過ぎてしまったのも事実だ。
自分の親友が幸せになってくれるのならと、多分ミーアはそう思っているのだろう。
その意見には俺も賛同はしている。二人が婚約まで行くのなら、ゲームとしてはまともに進んでいるのかもしれない。
それで余計なことに巻きこまれないといいのだが……な。
「おー……うまそう」
「アレス様、どうぞ」
「いいからミーアが座れ。俺はここで構わない」
テーブルに置かれた器を持って、キッチンを机代わりにしていた。
これで上手ければおかわりし放題だ。
俺のようにただ焼くだけとは違い、久しぶりに楽しい食事をすることができていた。
皆はお腹が満たされ、疲れもあってか椅子に座ってまったりとくつろいでいた。
「さて……と」
俺は収納から、ある物を取り出す。
当然俺の行動……というよりも、手にしているものを見ていた。
特にお腹に溜まるわけでもなく、それでいてかなり甘い。
「あ、アレスさん」
「アンタ、冗談よね?」
「アレス様。ど、どうか」
「アーレースー!」
「なんだ、いらないか」
俺が持っていたシュークリームは、パメラに瞬時に奪われテーブルの上に置かれる。
こうなると分かっていたが……残っている数は七個。
小樽を取り出し、グラスに注ぐと水を凍らせ、風魔法で小さく切り刻む。
「器用なものよね」
「そうでもないぞ。こういった調整は日々の経験がものを言うだけだ。慣れればどうということもない。ほら、追加はないからな。ちゃんと話し合って決めろよ」
ここにいるのは四人。そして目の前に置かれたシュークリームは七個。
まだないこともないが……少しぐらいこれで暇つぶしにもなるだろう。
しかし、俺としては何かしらのゲームが始まるのかと思ったが、あのハルトも、レフリアに対抗もできず、あっさりと決まってしまう。
食事を済ませ、少しばかり談笑をしてから早い就寝についた。
「アレス。まだ起きているかい?」
「どうした? 枕が変わると寝られないのか?」
「少し相談しても良いかな?」
「相談も何も、レフリアに告白すればいいだけのことだろ?」
「何言っているんだよ。僕なんかがそんな……」
思ってる思ってる。見ていたら十分わかるだろ?
お前達が、俺と同じような結末があったとしても、その問題は俺が解決するのだから、今からでも好きにすればいいと思う。
「レフリア……」
あの結界は、最大級の魔法を俺が使っても突破できない。
お前たちが仲良く料理をして楽しんでいるようだが、このコテージだって、俺がわざわざギルド長を脅……快適に寛げるのは俺がいたからなんだぞ!
そして、その食料の山。お前らがギルドの登録をしている間に、わざわざ準備をしていたのは俺なんだぞ?
レフリアが言うように、勝手に取り出していたのは俺からかもしれない。
だが、もう少し早い段階で言えば良いものを……この扱いは酷すぎやしないか?
「まあまあ、落ち着いて」
このままだと腹の虫がおさまらない。
こうなったら、明日はレフリアには強化掛けまくってやろう。
ハルトも困惑していたから、あいつだって……いや、そんなものじゃ生ぬるいか?
「アレス。今……ものすごく悪いことを企んでいるよね?」
「そんなことはないぞ。アイツに強化を掛けまくってやる、その程度だ!」
「リアの態度も悪いとは思うけど、アレスだって余計なことを言ったりしていたよね?」
そんな事は……すぐに答えられないということは、俺自身言い過ぎたと思うところはある。
それでもと言いたいが、その言葉を口にするには少々危険だ。
俺たちの話が聞こえたのか、ミーアが包丁を片手にこっちを見ているからな。
「それは……まぁ、悪かったよ。降参だ、美味い飯にありつけるだけで、俺にとっちゃ十分すぎる。感謝申し上げます」
「全く、あのバカは!」
ハルトは苦笑を浮かべたあと、レフリアを目で追っていた。
俺も言い過ぎたか……俺には関係がないとは言え、あのミーアがお節介を焼いていた。
それもあって、余計な事まで言い過ぎてしまったのも事実だ。
自分の親友が幸せになってくれるのならと、多分ミーアはそう思っているのだろう。
その意見には俺も賛同はしている。二人が婚約まで行くのなら、ゲームとしてはまともに進んでいるのかもしれない。
それで余計なことに巻きこまれないといいのだが……な。
「おー……うまそう」
「アレス様、どうぞ」
「いいからミーアが座れ。俺はここで構わない」
テーブルに置かれた器を持って、キッチンを机代わりにしていた。
これで上手ければおかわりし放題だ。
俺のようにただ焼くだけとは違い、久しぶりに楽しい食事をすることができていた。
皆はお腹が満たされ、疲れもあってか椅子に座ってまったりとくつろいでいた。
「さて……と」
俺は収納から、ある物を取り出す。
当然俺の行動……というよりも、手にしているものを見ていた。
特にお腹に溜まるわけでもなく、それでいてかなり甘い。
「あ、アレスさん」
「アンタ、冗談よね?」
「アレス様。ど、どうか」
「アーレースー!」
「なんだ、いらないか」
俺が持っていたシュークリームは、パメラに瞬時に奪われテーブルの上に置かれる。
こうなると分かっていたが……残っている数は七個。
小樽を取り出し、グラスに注ぐと水を凍らせ、風魔法で小さく切り刻む。
「器用なものよね」
「そうでもないぞ。こういった調整は日々の経験がものを言うだけだ。慣れればどうということもない。ほら、追加はないからな。ちゃんと話し合って決めろよ」
ここにいるのは四人。そして目の前に置かれたシュークリームは七個。
まだないこともないが……少しぐらいこれで暇つぶしにもなるだろう。
しかし、俺としては何かしらのゲームが始まるのかと思ったが、あのハルトも、レフリアに対抗もできず、あっさりと決まってしまう。
食事を済ませ、少しばかり談笑をしてから早い就寝についた。
「アレス。まだ起きているかい?」
「どうした? 枕が変わると寝られないのか?」
「少し相談しても良いかな?」
「相談も何も、レフリアに告白すればいいだけのことだろ?」
「何言っているんだよ。僕なんかがそんな……」
思ってる思ってる。見ていたら十分わかるだろ?
お前達が、俺と同じような結末があったとしても、その問題は俺が解決するのだから、今からでも好きにすればいいと思う。
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