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3.魔王との邂逅
「3つ」に分かたれた世界
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俺と魔王リリアが会談している彼女の私室に、突如現れたのは光の聖霊アレティと闇の聖霊ヴィスだった。
見目麗しい女性ばかりに囲まれて、本当なら俺は大喜びする場面だろうな。これほどの女性達がいる場所で、男が俺だけってのは正しくハーレム状態だ。
―――それが全員人族であり、こんな状況でも無ければ……なんだがな。
「……光の聖霊たるあなたが此処に来れる事は分かった。でもそれは、此処にいる理由にはなっていない。もう一度聞くが、何であんたは此処にいるんだ? しかも聖霊ヴィスも伴って」
先程聖霊アレティは、人界と魔界が分かたれた理由の1つには自分達が関係していると言った。
それならばその理由も、今この場で明確にしてくれるはずだ。
「聖霊である私達は、人界における殆ど全ての事柄に対して大きな権限を持っています。それは世界の成り立ち、大地、その存在にも影響を及ぼします」
「……です」
聖霊アレティの話に、聖霊ヴィスも頷いて相槌を打った。彼女達聖霊がそれ程大きな権限を持っているとは、流石の俺も初めて知る事実だった。
「……その昔、私達は一所で世界の全てを見守っていました。しかし……ある時その世界に、異変が起きたのです……」
「……です」
聖霊アレティが話の核心に近づいて来たのか引き締まった表情となると、聖霊ヴィスもその顔に翳りを落として頷いた。
「聖霊アレティ……。その異変とは……?」
リリアが聖霊アレティにそう問いかける。そんな事をしなくても話は続いて行くんだろうけど、これは所謂合いの手だ。
リリアの先を促す言葉に、聖霊アレティは頷いて口を開いた。
「ある時……私達の姉である『聖霊ヴェリテ』と妹の聖霊ヴィスが口論となり喧嘩をしてしまって……」
「……です。……ええっ!?」
聖霊アレティからは、何やら彼女達の姉に当たる新たな聖霊の名が紡ぎ出された。
そこにツッコミを入れたい処はやまやまなんだけど、それよりもアレティの話に条件反射的な頷きを繰り返していた聖霊ヴィスが、突如顔を上げて驚きの表情を作り出したんだ。
俺とリリアは、何となくその理由を察して互いに顔を見合わせた。
「私は……必死で2人を止めました……。でも2人の喧嘩は収まるどころか激しさを増して……」
「えっ!? えっ!? あの……あの……」
ただアレティの方に話を止めるつもりはない様で、この寸劇を最後まで見る必要がある様だった。
それに悪乗りをするアレティは兎も角、焦って慌てまくっているヴィスは何だか可愛らしく見ていて微笑ましくなる仕草だったんだ。
「そして2人は……袂を分かちました……。それぞれの世界を作って、そこに引き籠ったのです……。私もまた2人と一緒にいる事など出来ず、作り出した世界で暮らし出したのです……」
「あう……あう……」
ヨヨヨ……と演技掛かったアレティの話に、可哀想なまでにオロオロとしたヴィスがどうしていいのか分からずに俺とリリア、アレティを交互に見つめて声を出せずにいた。
此処まで来ると、何だか聖霊ヴィスを虐めている気になって来る。それはリリアも同じな様で、俺の方に目を向けて「何とかしてやれ」と訴えていた。
「聖霊アレティ、茶番はそこまでにしよう。本当の事を話してくれないか」
袂で眼を覆い涙をふく仕草で止まっていたアレティが、俺の言葉でパッと明るい顔を上げた。まったく、聖霊の癖に妹を揶揄って何が面白いんだか。
もっとも玩具にされた聖霊ヴィスは、元に戻ったアレティの姿を見てホッと嘆息を洩らしていた。
まぁこんなに可愛らしい妹を持てば、アレティの気持ちも分からないではない……か。
「うふふ……そうね。冗談はこれくらいにして、真実を話す必要があるわね。まずさっきまでの話で、世界に異変が起こったという所までは本当よ」
そして真面目な表情になったアレティが、ゆっくりと先ほどの話の続きを語り出した。
ただし聖霊ヴィスはいつ姉が暴走するのかが分からないのだろう、先程までのように無条件で頷いたりはせずにやや表情を硬くして事の成り行きを見守っている。
「そして世界を分かち、私達3姉妹で統治監視する事にしたのも本当よ」
「統治と……監視ですと……?」
そしてここから、先程までと違う内容に突入して行く。当然、今までに聞いた事の無いワードが含まれておりリリアはそれを聞き逃さなかった。
「はい。私達は世界の事象に影響を与える事が出来ても、直接干渉する事は出来ません。ですから本当ならば観察する事が望ましいのですが……。ですがその異変に際して私達は、その動向を監視し、必要ならば然るべき処置を施す必要があったのです」
どうにも回りくどい言い回しだ。だがそれも、アレティとヴィスの表情を見れば仕方の無い事だと思えた。
彼女達の顔は一様に厳しく強張り、その内容がとても言いにくい事なのだと察せられたのだった。
「その……然るべき処置と言うのが……世界を分かつ事だったのですね?」
彼女達に言いにくい事ならば、此方から促してやればよい。
どうやら俺の考えとリリアの思考は一致しているみたいで、彼女の方から聖霊たちへ話を先に進める様な言葉が投げ掛けられた。そして聖霊姉妹は、同時にリリアの言葉に頷いたんだ。
「すでに人は、数こそ今よりも少なかったとは言え世界中に散らばりその営みを育んでいました。そんな人々を一所に集めるなど……無理でした。直接転移させると言った事など出来ず、せいぜいが彼等の前に現れて呼び掛けるしか出来ない訳ですが、その様な時間など残されてなかったのです」
成程、確かに現実的な力を使えないならそんな手間の掛かる方法しかない。
もしも直接実力行使が出来るのならば、聖霊様達はわざわざ勇者に助言を与える役なんてまどろっこしい事をしたりはしない……か。
それ程の力を持っているならば、自分で対処した方が早いんだからな。
「世界を3つに分かつその時、私達もそれぞれ3つの世界を受け持つ事にしました。それは役目を分担するという側面もありましたが、分かたれた人々にそれぞれの役割を課す為でもあったのです」
世界を……3つ……だと!?
2つではなく3つの世界に分かれたというのか!?
それじゃあ人界、魔界の他にもう1つ、誰にも知られていない世界があると言う事なのか!?
「聖霊アレティ……あなたは今、世界を3つに……と言った。それに、あなた方は私達にそれぞれ役目を課したとも。それはどう言う事なのでしょう?」
俺の疑念を、リリアが代弁してくれた。
3つ目の世界と言うのも気にはなった。しかし俺には、それ以上に注意を引く言葉があったんだ。
それはアレティの言葉が本当ならば俺には……いや、人族には人族の、魔族には魔族の役割があると言う事だ。
「ま……魔王リヴェリア……。良く……聞いて下さい……。あ……あなた方……後の魔族と呼ばれる人々は、わ……私に選ばれその様に育てられた……その……せ……戦闘種族なのです」
聖霊ヴィスの言葉に、リリアの眼が大きく見開かれ驚きを露わにしていた。
生まれながらに戦闘民族である……ならば、まだ納得も出来るかも知れない。
だがその根源が聖霊ヴィスによって育てられた結果なのだとしたら、それは驚くなと言う方が無理だった。
「は……遥か昔……私が担当する事となったこの〝魔界〟という世界に……私は濃密な〝魔素〟を充満させました……。そ……そうする事で……長い年月をかけた結果……そこに住む全ての生物に強力な魔力が備わる様になり……容易く強力な魔法を使えるようになったのです……。そ……それに伴って肉体も強化され……その影響で長寿な者が多くなったのです……」
驚くべき真実だが、その話は俺も理解出来る処だ。
魔界の住人は、老若男女を問わず特に訓練などしなくても屈強な者が多い。そしてそれは、野に蔓延る魔獣や野獣も同様だった。
その事に付いて俺は、単純に人が暮らしてゆく過程でそうならざるを得なかったと考えていた。いや……リリアたち魔族もそう考えていたんだろう。
でもそれが仕組まれたものだったなんて、誰が想像出来るって言うんだ!?
俺は、俺の想像を超えてゆく話に愕然と聞き入るしか無かったんだ……。
見目麗しい女性ばかりに囲まれて、本当なら俺は大喜びする場面だろうな。これほどの女性達がいる場所で、男が俺だけってのは正しくハーレム状態だ。
―――それが全員人族であり、こんな状況でも無ければ……なんだがな。
「……光の聖霊たるあなたが此処に来れる事は分かった。でもそれは、此処にいる理由にはなっていない。もう一度聞くが、何であんたは此処にいるんだ? しかも聖霊ヴィスも伴って」
先程聖霊アレティは、人界と魔界が分かたれた理由の1つには自分達が関係していると言った。
それならばその理由も、今この場で明確にしてくれるはずだ。
「聖霊である私達は、人界における殆ど全ての事柄に対して大きな権限を持っています。それは世界の成り立ち、大地、その存在にも影響を及ぼします」
「……です」
聖霊アレティの話に、聖霊ヴィスも頷いて相槌を打った。彼女達聖霊がそれ程大きな権限を持っているとは、流石の俺も初めて知る事実だった。
「……その昔、私達は一所で世界の全てを見守っていました。しかし……ある時その世界に、異変が起きたのです……」
「……です」
聖霊アレティが話の核心に近づいて来たのか引き締まった表情となると、聖霊ヴィスもその顔に翳りを落として頷いた。
「聖霊アレティ……。その異変とは……?」
リリアが聖霊アレティにそう問いかける。そんな事をしなくても話は続いて行くんだろうけど、これは所謂合いの手だ。
リリアの先を促す言葉に、聖霊アレティは頷いて口を開いた。
「ある時……私達の姉である『聖霊ヴェリテ』と妹の聖霊ヴィスが口論となり喧嘩をしてしまって……」
「……です。……ええっ!?」
聖霊アレティからは、何やら彼女達の姉に当たる新たな聖霊の名が紡ぎ出された。
そこにツッコミを入れたい処はやまやまなんだけど、それよりもアレティの話に条件反射的な頷きを繰り返していた聖霊ヴィスが、突如顔を上げて驚きの表情を作り出したんだ。
俺とリリアは、何となくその理由を察して互いに顔を見合わせた。
「私は……必死で2人を止めました……。でも2人の喧嘩は収まるどころか激しさを増して……」
「えっ!? えっ!? あの……あの……」
ただアレティの方に話を止めるつもりはない様で、この寸劇を最後まで見る必要がある様だった。
それに悪乗りをするアレティは兎も角、焦って慌てまくっているヴィスは何だか可愛らしく見ていて微笑ましくなる仕草だったんだ。
「そして2人は……袂を分かちました……。それぞれの世界を作って、そこに引き籠ったのです……。私もまた2人と一緒にいる事など出来ず、作り出した世界で暮らし出したのです……」
「あう……あう……」
ヨヨヨ……と演技掛かったアレティの話に、可哀想なまでにオロオロとしたヴィスがどうしていいのか分からずに俺とリリア、アレティを交互に見つめて声を出せずにいた。
此処まで来ると、何だか聖霊ヴィスを虐めている気になって来る。それはリリアも同じな様で、俺の方に目を向けて「何とかしてやれ」と訴えていた。
「聖霊アレティ、茶番はそこまでにしよう。本当の事を話してくれないか」
袂で眼を覆い涙をふく仕草で止まっていたアレティが、俺の言葉でパッと明るい顔を上げた。まったく、聖霊の癖に妹を揶揄って何が面白いんだか。
もっとも玩具にされた聖霊ヴィスは、元に戻ったアレティの姿を見てホッと嘆息を洩らしていた。
まぁこんなに可愛らしい妹を持てば、アレティの気持ちも分からないではない……か。
「うふふ……そうね。冗談はこれくらいにして、真実を話す必要があるわね。まずさっきまでの話で、世界に異変が起こったという所までは本当よ」
そして真面目な表情になったアレティが、ゆっくりと先ほどの話の続きを語り出した。
ただし聖霊ヴィスはいつ姉が暴走するのかが分からないのだろう、先程までのように無条件で頷いたりはせずにやや表情を硬くして事の成り行きを見守っている。
「そして世界を分かち、私達3姉妹で統治監視する事にしたのも本当よ」
「統治と……監視ですと……?」
そしてここから、先程までと違う内容に突入して行く。当然、今までに聞いた事の無いワードが含まれておりリリアはそれを聞き逃さなかった。
「はい。私達は世界の事象に影響を与える事が出来ても、直接干渉する事は出来ません。ですから本当ならば観察する事が望ましいのですが……。ですがその異変に際して私達は、その動向を監視し、必要ならば然るべき処置を施す必要があったのです」
どうにも回りくどい言い回しだ。だがそれも、アレティとヴィスの表情を見れば仕方の無い事だと思えた。
彼女達の顔は一様に厳しく強張り、その内容がとても言いにくい事なのだと察せられたのだった。
「その……然るべき処置と言うのが……世界を分かつ事だったのですね?」
彼女達に言いにくい事ならば、此方から促してやればよい。
どうやら俺の考えとリリアの思考は一致しているみたいで、彼女の方から聖霊たちへ話を先に進める様な言葉が投げ掛けられた。そして聖霊姉妹は、同時にリリアの言葉に頷いたんだ。
「すでに人は、数こそ今よりも少なかったとは言え世界中に散らばりその営みを育んでいました。そんな人々を一所に集めるなど……無理でした。直接転移させると言った事など出来ず、せいぜいが彼等の前に現れて呼び掛けるしか出来ない訳ですが、その様な時間など残されてなかったのです」
成程、確かに現実的な力を使えないならそんな手間の掛かる方法しかない。
もしも直接実力行使が出来るのならば、聖霊様達はわざわざ勇者に助言を与える役なんてまどろっこしい事をしたりはしない……か。
それ程の力を持っているならば、自分で対処した方が早いんだからな。
「世界を3つに分かつその時、私達もそれぞれ3つの世界を受け持つ事にしました。それは役目を分担するという側面もありましたが、分かたれた人々にそれぞれの役割を課す為でもあったのです」
世界を……3つ……だと!?
2つではなく3つの世界に分かれたというのか!?
それじゃあ人界、魔界の他にもう1つ、誰にも知られていない世界があると言う事なのか!?
「聖霊アレティ……あなたは今、世界を3つに……と言った。それに、あなた方は私達にそれぞれ役目を課したとも。それはどう言う事なのでしょう?」
俺の疑念を、リリアが代弁してくれた。
3つ目の世界と言うのも気にはなった。しかし俺には、それ以上に注意を引く言葉があったんだ。
それはアレティの言葉が本当ならば俺には……いや、人族には人族の、魔族には魔族の役割があると言う事だ。
「ま……魔王リヴェリア……。良く……聞いて下さい……。あ……あなた方……後の魔族と呼ばれる人々は、わ……私に選ばれその様に育てられた……その……せ……戦闘種族なのです」
聖霊ヴィスの言葉に、リリアの眼が大きく見開かれ驚きを露わにしていた。
生まれながらに戦闘民族である……ならば、まだ納得も出来るかも知れない。
だがその根源が聖霊ヴィスによって育てられた結果なのだとしたら、それは驚くなと言う方が無理だった。
「は……遥か昔……私が担当する事となったこの〝魔界〟という世界に……私は濃密な〝魔素〟を充満させました……。そ……そうする事で……長い年月をかけた結果……そこに住む全ての生物に強力な魔力が備わる様になり……容易く強力な魔法を使えるようになったのです……。そ……それに伴って肉体も強化され……その影響で長寿な者が多くなったのです……」
驚くべき真実だが、その話は俺も理解出来る処だ。
魔界の住人は、老若男女を問わず特に訓練などしなくても屈強な者が多い。そしてそれは、野に蔓延る魔獣や野獣も同様だった。
その事に付いて俺は、単純に人が暮らしてゆく過程でそうならざるを得なかったと考えていた。いや……リリアたち魔族もそう考えていたんだろう。
でもそれが仕組まれたものだったなんて、誰が想像出来るって言うんだ!?
俺は、俺の想像を超えてゆく話に愕然と聞き入るしか無かったんだ……。
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