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7.久遠の祈りの夜
兄妹霊
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突然光り出した少年に、ユウは警戒心を露わにして身構えた。彼女の腕には、意識が朦朧としている沙耶が抱かれているのだ。
元々戦闘力も防御力さえない沙耶が更に行動不能状態なのだから、ユウが防衛本能を全開にするのも致し方ない事であった。
もっとも、その考えは杞憂となる。
「あ……あれは?」
ユウの見つめる先で、光に包まれた少年が分裂する。
いや……少年が纏った光が、更に2つの光を生み出したというべきだろうか。
それはまるで、少年の中から新しい霊体が出現したかのようであり。
「こ……この子達は?」
事実、そうであったのだ。
少年の隣には更に幼い少年と少女が現れ、兄の背に隠れるようにしてユウと沙耶を覗き見ていたのだった。
「こ……この子達が……政和君と……愛子ちゃん?」
光を感じて意識を取り戻したのか、沙耶がそちらの方へと目をやりながら苦し気に呟き。
中央にいる少年の霊は、ゆっくりと頷いてそれに答えたのだった。
そして彼は、背に隠れるようにしていた弟の肩に手をやりそっと前へと押し出した。
オズオズとした感じで少年の前面に立った政和は1度少年の顔を見返し、それに少年霊も頷いて返答する。
言葉は交わされていないが、それだけで何をするのかが分かったのだろう。直後にニコッと笑顔を浮かべた政和の身体が、先ほどの少年のように光り出す。
眩い……それでもそれは、ほんの一瞬だった。
ただそれだけにも拘らず、すでに効果は発揮されているようであった。
「今政和が、この場所だけ外と同じにしたんだよ」
言葉に出さずともその目と雰囲気で問いかけていたユウに、少年の霊は優しい声音で返答した。
それを受けてユウは、沙耶を防御膜に残したまま自身だけをその外に晒してみる。
「こ……これは」
そして彼女は、思わず驚きの声を上げていた。
少年の霊が言ったように、ユウの展開する防御膜の外は先ほどまで立ち込めていた妖気が消えうせ、外の世界と何ら変わらない雰囲気となっていたのだ。
無害だと確信したユウが、ようやくその防御膜を解いた。
これでこれ以上この世界に居ても妖気に晒される事無く、またこれ以上沙耶やユウが余計な霊力を消耗しなくて済むのだ。
ただしだからと言って、沙耶に侵食している妖気が消え失せる訳ではない。未だ沙耶は、苦しそうに荒い呼吸を繰り返していたのだった。
そんな沙耶へと、今度は少女の霊……愛子が近づく。
依然気を許していないユウはその少女に対しても警戒心を向け、それを感じた愛子が怯えた表情でたじろいだ。
「……沙耶」
そんなユウを抑えたのは、彼女の腕をギュッと掴む沙耶だった。
ユウはそれだけで、沙耶が愛子の接近を許す……だけでなく、彼女が無害だと理解した。
気を静めたユウを見て、足を止めていた愛子が沙耶へと再接近し。
沙耶の元に跪いて、彼女の額にそっと手を置いた。
そしてまた、愛子の身体がわずかに、だが強く光った。
「う……ん。……うん? あれ?」
ただそれだけで、沙耶の身体に黒く浮かび上がり変色させていた部位が霧散し元の肌色へと戻っていたのだった。
それだけではなく、それまで苦しそうに呻いていた沙耶が何事も無かったように起き上がり、自分の身体を見ながら素っ頓狂な声を上げる。
「さ……沙耶っ!」
いきなり元気を取り戻した沙耶に、ユウが喜色ばんだ声を上げて抱き付いた。我慢はしていても、ユウは沙耶の体調が気が気ではなかったのだ。
「ユウ……。ゴメンね」
そんなユウの頭をなでながら、沙耶が謝罪を口にした。
結果としては助かった訳だが、必ずしもこの結果に結びついていたかどうかは分からない。それを考えれば沙耶の行動は不用意であり、ユウが憂苦するのは当然である。
沙耶がユウに対して謝るのも、当然と言えば当然であった。
「沙耶……沙耶。あなたは本当に……無茶ばかりです」
それでもユウは、沙耶の胸に顔を埋めながら呟いた。
彼女の心情を鑑みれば、文句の1つも出ようというものなのだからこれは仕方がない。
そんなユウに向けて、沙耶は苦笑を浮かべる以外に無かった。
「……愛子ちゃん、ありがとう」
そして沙耶は、今度は傍らで佇む愛子に向けて謝意を示した。
それを聞いた愛子はニッコリと微笑むと、パタパタと少年霊の元へと駆け戻った。少年の霊に抱き付き顔を隠す愛子は、どこか照れているようだった。
「政和君も。ありがとね」
続けて沙耶は、政和にも礼を述べた。
政和は男の子の霊だからだろうか、褒められて嬉しさを隠そうともせず満面の笑みを浮かべてどこか自慢げだ。
そんな2人の行動を、沙耶は微笑まし気に見ていた。
漸く顔を上げたユウも、今は彼らに対して敵対心を露わとしていない。
それどころか、沙耶を助けてくれた少年霊たちに対して、柔和な笑みを浮かべていたのだった。
元々この亜空間を作り出したのは彼等であり、本当ならば彼らに対して謝意を感じる謂れはない。少年霊たちがこの様な世界を作り出さなければ、沙耶が命の危機に晒される事は無かったはずなのだ。
ただ敢えて言うならば、そんな危険な世界に自ら飛び込んだのは沙耶たちであり。
沙耶たちこそが、彼らのテリトリーを犯した侵入者であるともいえる。
そんな異端者たちを、少年霊たちは許し受け入れてくれたのだ。
主観が違うのだからどちらが正しいとは言えないのだが、少なくとも少年霊たちのお陰で沙耶とユウは助かったという事実に間違いはなく、だからこそ沙耶は礼を述べ、ユウも沙耶を助けてくれた事に感謝の念を抱いていたのだった。
一通り礼を言い終えた沙耶だったが、何故かキョロキョロと周囲を見回している。
「……沙耶?」
そんな彼女の奇行に疑問を感じたユウが問いかける。
それでも沙耶は、亜空間にポッカリと浮かぶ談話室を一頻り見回すと。
「……1番小さい弟君……あの子は? 寝てるの?」
ポツリとそう呟いたのだった。
ユウには沙耶が何を言っているのかは分からなかったが、少年霊は驚いた表情を浮かべている。
「お姉ちゃん……。慎太郎の事も分かるの?」
そして、その驚きを隠す事の無い声音で問いかけたのだった。それを見た沙耶が、ゆっくりと頷きその言を肯定した。
「慎太郎はまだ小さいから、殆ど寝てるんだよ」
その事の何が嬉しかったのか、少年霊は笑みを浮かべて沙耶へ返した。
それと同時に再び彼の身体が光りに包まれ、そこから新たな光球が出現すると、それは小さな赤子の姿を模った。
少年に抱かれた赤子は1歳前後と思われ、スヤスヤと寝息を立てるようにして眠っている。
少年は慎太郎を抱いたまま沙耶へと近付くと、未だ座り込んでいる沙耶にも顔が見える様に跪いた。
慎太郎の顔を覗き見た沙耶は、その安らかな寝顔を見て笑みを浮かべ、優しくその頭を撫でてやった。
その様子を見て少年霊と、そしてその後ろにいる政和と愛子も嬉しそうにしている。
そしてここに至って、ユウはふと疑問に思ったことを口にした。
「……沙耶。何故、彼以外は話せないのですか?」
少年霊以外は会話どころか声さえ発しない事に、ユウは違和感を抱いたのだが。
「……話し方がね。……分からないんだよ」
その問いかけに沙耶は、わずかに悲しそうな笑みを浮かべて返答した。
その言葉を聞いて、ユウはグッと息を呑んだのだった。
霊となった者は、現世での色んなものを忘れてしまう。
そして、死の直前に強く感じていたり強いられていたことを、霊となっても反映させることが多分にあるのだ。
少年の霊が話せることはまだしも、政和と愛子が話せないのは、「話す」という事自体を忘れてしまったのかそれとも……生前に遡っての経験からそうなってしまった可能性が高いのだ。
一瞬沙耶とユウの間で、なんとも気まずい雰囲気が流れる。
だがそれも、ほんの僅かな時間でしかなかった。
「そうだ! みんな、猫は好き?」
突然沙耶が、少年の霊たちに向けてそんな質問を投げかけたのだ。
いきなりその様な事を聞かれて少年霊や政和に愛子は動きを止めてしまったのだが、ただ1人、ユウだけがギクリと肩を震わせていた。
沙耶が何を提案しようとしているのか、彼女は即座に察していたのだ。
「うん、好きだよ! みんな好き―――!」
そして返ってきた答えは、これであった。
ニコニコとその返答を受ける沙耶と、その隣ではげんなりとした表情を浮かべるユウ。
そして。
「……ね、ユウ。お願い」
ユウの最悪な想像通り、沙耶からそう懇願されたのだった。
元々戦闘力も防御力さえない沙耶が更に行動不能状態なのだから、ユウが防衛本能を全開にするのも致し方ない事であった。
もっとも、その考えは杞憂となる。
「あ……あれは?」
ユウの見つめる先で、光に包まれた少年が分裂する。
いや……少年が纏った光が、更に2つの光を生み出したというべきだろうか。
それはまるで、少年の中から新しい霊体が出現したかのようであり。
「こ……この子達は?」
事実、そうであったのだ。
少年の隣には更に幼い少年と少女が現れ、兄の背に隠れるようにしてユウと沙耶を覗き見ていたのだった。
「こ……この子達が……政和君と……愛子ちゃん?」
光を感じて意識を取り戻したのか、沙耶がそちらの方へと目をやりながら苦し気に呟き。
中央にいる少年の霊は、ゆっくりと頷いてそれに答えたのだった。
そして彼は、背に隠れるようにしていた弟の肩に手をやりそっと前へと押し出した。
オズオズとした感じで少年の前面に立った政和は1度少年の顔を見返し、それに少年霊も頷いて返答する。
言葉は交わされていないが、それだけで何をするのかが分かったのだろう。直後にニコッと笑顔を浮かべた政和の身体が、先ほどの少年のように光り出す。
眩い……それでもそれは、ほんの一瞬だった。
ただそれだけにも拘らず、すでに効果は発揮されているようであった。
「今政和が、この場所だけ外と同じにしたんだよ」
言葉に出さずともその目と雰囲気で問いかけていたユウに、少年の霊は優しい声音で返答した。
それを受けてユウは、沙耶を防御膜に残したまま自身だけをその外に晒してみる。
「こ……これは」
そして彼女は、思わず驚きの声を上げていた。
少年の霊が言ったように、ユウの展開する防御膜の外は先ほどまで立ち込めていた妖気が消えうせ、外の世界と何ら変わらない雰囲気となっていたのだ。
無害だと確信したユウが、ようやくその防御膜を解いた。
これでこれ以上この世界に居ても妖気に晒される事無く、またこれ以上沙耶やユウが余計な霊力を消耗しなくて済むのだ。
ただしだからと言って、沙耶に侵食している妖気が消え失せる訳ではない。未だ沙耶は、苦しそうに荒い呼吸を繰り返していたのだった。
そんな沙耶へと、今度は少女の霊……愛子が近づく。
依然気を許していないユウはその少女に対しても警戒心を向け、それを感じた愛子が怯えた表情でたじろいだ。
「……沙耶」
そんなユウを抑えたのは、彼女の腕をギュッと掴む沙耶だった。
ユウはそれだけで、沙耶が愛子の接近を許す……だけでなく、彼女が無害だと理解した。
気を静めたユウを見て、足を止めていた愛子が沙耶へと再接近し。
沙耶の元に跪いて、彼女の額にそっと手を置いた。
そしてまた、愛子の身体がわずかに、だが強く光った。
「う……ん。……うん? あれ?」
ただそれだけで、沙耶の身体に黒く浮かび上がり変色させていた部位が霧散し元の肌色へと戻っていたのだった。
それだけではなく、それまで苦しそうに呻いていた沙耶が何事も無かったように起き上がり、自分の身体を見ながら素っ頓狂な声を上げる。
「さ……沙耶っ!」
いきなり元気を取り戻した沙耶に、ユウが喜色ばんだ声を上げて抱き付いた。我慢はしていても、ユウは沙耶の体調が気が気ではなかったのだ。
「ユウ……。ゴメンね」
そんなユウの頭をなでながら、沙耶が謝罪を口にした。
結果としては助かった訳だが、必ずしもこの結果に結びついていたかどうかは分からない。それを考えれば沙耶の行動は不用意であり、ユウが憂苦するのは当然である。
沙耶がユウに対して謝るのも、当然と言えば当然であった。
「沙耶……沙耶。あなたは本当に……無茶ばかりです」
それでもユウは、沙耶の胸に顔を埋めながら呟いた。
彼女の心情を鑑みれば、文句の1つも出ようというものなのだからこれは仕方がない。
そんなユウに向けて、沙耶は苦笑を浮かべる以外に無かった。
「……愛子ちゃん、ありがとう」
そして沙耶は、今度は傍らで佇む愛子に向けて謝意を示した。
それを聞いた愛子はニッコリと微笑むと、パタパタと少年霊の元へと駆け戻った。少年の霊に抱き付き顔を隠す愛子は、どこか照れているようだった。
「政和君も。ありがとね」
続けて沙耶は、政和にも礼を述べた。
政和は男の子の霊だからだろうか、褒められて嬉しさを隠そうともせず満面の笑みを浮かべてどこか自慢げだ。
そんな2人の行動を、沙耶は微笑まし気に見ていた。
漸く顔を上げたユウも、今は彼らに対して敵対心を露わとしていない。
それどころか、沙耶を助けてくれた少年霊たちに対して、柔和な笑みを浮かべていたのだった。
元々この亜空間を作り出したのは彼等であり、本当ならば彼らに対して謝意を感じる謂れはない。少年霊たちがこの様な世界を作り出さなければ、沙耶が命の危機に晒される事は無かったはずなのだ。
ただ敢えて言うならば、そんな危険な世界に自ら飛び込んだのは沙耶たちであり。
沙耶たちこそが、彼らのテリトリーを犯した侵入者であるともいえる。
そんな異端者たちを、少年霊たちは許し受け入れてくれたのだ。
主観が違うのだからどちらが正しいとは言えないのだが、少なくとも少年霊たちのお陰で沙耶とユウは助かったという事実に間違いはなく、だからこそ沙耶は礼を述べ、ユウも沙耶を助けてくれた事に感謝の念を抱いていたのだった。
一通り礼を言い終えた沙耶だったが、何故かキョロキョロと周囲を見回している。
「……沙耶?」
そんな彼女の奇行に疑問を感じたユウが問いかける。
それでも沙耶は、亜空間にポッカリと浮かぶ談話室を一頻り見回すと。
「……1番小さい弟君……あの子は? 寝てるの?」
ポツリとそう呟いたのだった。
ユウには沙耶が何を言っているのかは分からなかったが、少年霊は驚いた表情を浮かべている。
「お姉ちゃん……。慎太郎の事も分かるの?」
そして、その驚きを隠す事の無い声音で問いかけたのだった。それを見た沙耶が、ゆっくりと頷きその言を肯定した。
「慎太郎はまだ小さいから、殆ど寝てるんだよ」
その事の何が嬉しかったのか、少年霊は笑みを浮かべて沙耶へ返した。
それと同時に再び彼の身体が光りに包まれ、そこから新たな光球が出現すると、それは小さな赤子の姿を模った。
少年に抱かれた赤子は1歳前後と思われ、スヤスヤと寝息を立てるようにして眠っている。
少年は慎太郎を抱いたまま沙耶へと近付くと、未だ座り込んでいる沙耶にも顔が見える様に跪いた。
慎太郎の顔を覗き見た沙耶は、その安らかな寝顔を見て笑みを浮かべ、優しくその頭を撫でてやった。
その様子を見て少年霊と、そしてその後ろにいる政和と愛子も嬉しそうにしている。
そしてここに至って、ユウはふと疑問に思ったことを口にした。
「……沙耶。何故、彼以外は話せないのですか?」
少年霊以外は会話どころか声さえ発しない事に、ユウは違和感を抱いたのだが。
「……話し方がね。……分からないんだよ」
その問いかけに沙耶は、わずかに悲しそうな笑みを浮かべて返答した。
その言葉を聞いて、ユウはグッと息を呑んだのだった。
霊となった者は、現世での色んなものを忘れてしまう。
そして、死の直前に強く感じていたり強いられていたことを、霊となっても反映させることが多分にあるのだ。
少年の霊が話せることはまだしも、政和と愛子が話せないのは、「話す」という事自体を忘れてしまったのかそれとも……生前に遡っての経験からそうなってしまった可能性が高いのだ。
一瞬沙耶とユウの間で、なんとも気まずい雰囲気が流れる。
だがそれも、ほんの僅かな時間でしかなかった。
「そうだ! みんな、猫は好き?」
突然沙耶が、少年の霊たちに向けてそんな質問を投げかけたのだ。
いきなりその様な事を聞かれて少年霊や政和に愛子は動きを止めてしまったのだが、ただ1人、ユウだけがギクリと肩を震わせていた。
沙耶が何を提案しようとしているのか、彼女は即座に察していたのだ。
「うん、好きだよ! みんな好き―――!」
そして返ってきた答えは、これであった。
ニコニコとその返答を受ける沙耶と、その隣ではげんなりとした表情を浮かべるユウ。
そして。
「……ね、ユウ。お願い」
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