嵌められ勇者のRedo Life

綾部 響

文字の大きさ
上 下
13 / 33
4.見知った過去、見知らぬ先へ

懐かしの再開

しおりを挟む
 馬車転倒事故のあった大通りを、人波に逆らって離れて行く。
 もう随分と人の流れは緩くなり、歩くのになんの支障も無くなっていた。

「さて……。とりあえず……どうするか……」

 俺は、今後の事を考えてそう独り言ちた。



 フィーナの言った通り、とりあえず今持っているスキル「ファタリテート」は無い方が良い。
 その為には、また死ぬ必要がある……。
 勿論、このまま持っていたとしても使わなければ問題ないだけの話だ。
 変な言い方になるが、死ぬ思いまでして死ぬ必要もない。

 ただ、俺は再開リスタートを果たしてまだ間もないんだ。
 今と条件さえ同等ならば、もう一度やり直したとしてもなんら問題が起こる訳じゃない。

 しかし、一言に死ぬと言ってもそう簡単じゃない。
 単純に、このまま自らの腹に刃を突き立てれば、アッサリと死ぬ事が出来るだろう。
 ただしその場合、文字通り死ぬほどの激痛をまず感じなきゃあならないんだ。
 正直、痛いのは嫌だし、何よりも致命傷をこの身に受けるというのは怖い。
 それにそれは、俺の矜持プライドが許せない事だった。

 仮にも俺は、ついさっきまで上級冒険者であり、レベル85の勇者だったんだ。
 ……なんだか、もう何日も経過している気分だけどな。
 そんな俺が、例え理由があるにせよ自害するだなんて、到底納得出来る話じゃあなかった。

 なら、街を出て怪物モンスターに殺られるか?
 戦士としては、それが一番腑に落ちる殺られ方だろう。
 戦った結果としての戦死なら、冒険者としては寧ろ本望と言っても良かった。
 ただこの街の周辺に現れる様な怪物では、弱すぎて話にならない。
 今現在の俺は、既に登録を済ませたレベル5の冒険者だ。
 この周辺の怪物程度なら、女神に祝福を受けていない一般人でも何とか勝つ事が出来るだろう。
 そんな怪物にわざわざ殺られてやるなんて、やっぱり納得がいかない。
 と言う事は、この街より少し離れた区域エリアに生息する怪物を相手にするのが良いだろう。
 どうせなら、思いっきり遠くに出向くのも良い。
 本当ならばまず太刀打ち出来ない程の怪物を相手に、このレベルでどれだけ渡り合う事が出来るのか試してみるのも一興だ。



 そう考えた俺は、とりあえず今日の宿を探す事にした。
 気付けば太陽はもう西に傾いていて、あと数時間で夜が訪れる。
 そんな事は関係なく一気に目的のエリアへ向かうと言う事も出来るけど、折角久しぶりにこの街へと戻って来たんだ。
 一晩くらいこの街で過ごしても、フィーナだって文句は言わないだろう。

 ……だいたい、また死ぬ羽目になったのは、どう考えても彼女のミスが原因なんだからな。

 俺は記憶を頼りに、酒舗のある通りへと足を向けた。
 この街……だけじゃないけど、大抵は酒場と宿屋、そしてギルドは同じ店舗内に居を構えている。
 冒険者の登録を行うギルド総本部やその支部はまた別にあるけど、多種の依頼クエストを発行するのは冒険者の多く集まる酒舗でも行っているんだ。
 だから、どの街にあるどんな酒舗でも結構な賑わいを見せているし、そこには多くの冒険者が集まり色んな噂が集まって来る情報交換の場にもなっている。

「……ここも……久しぶりだな―――……」

 俺が訪れた酒舗「ギルガメシュ」は、通りから大きく奥へと入り込んだ一際ガラの悪い酒舗だった。
 ここは見た目通り、一癖も二癖もある輩が集まる一流とは程遠い格安酒舗だ。
 だが、俺にはどうにも懐かしい感じしかしない。
 それは駆け出し冒険者として初めて泊まった宿屋であり、初めてパーティメンバーを見つけた場所でもあったからだ。
 俺はここで、グローイヤやシラヌス達と巡り合い、あの冒険へと出かけたんだ。

 ……だけど……今なら分かる。
 あの冒険は……以前の冒険は、俺のしたかった冒険じゃなかったって事を……。

 確かに俺は、彼等と出会って強くなった。
 レベルも最高峰まで上げる事が出来たし、何よりも「勇者」ってジョブに就く事も出来た。

 ―――でも……それだけだった。

 楽しかったって思い出は、ほとんど残っていない。
 いつも自分達が安全に、そして確実に生き残る事だけを考えていた。
 その為には他者を陥れて、犠牲にする事も厭わなかった。
 それは人間として、冒険者としては間違いじゃないかも知れない。
 死んだら全てが終わりだ。
 夢とか理想だけでは、強くなることも出来ないんだ。
 でもそれは打算とか効率を重視した結果でしかなく、俺の気持ちを満たす様なものじゃ無かったんだ。

 ……そうだな。次はそう言うの、無しにしよう……。

 改めて俺はそう誓い、酒舗「ギルガメシュ」のドアを開いた。
 ドアを開けた途端、むせ返る様な独特の臭いが俺の鼻を突いた。
 酒と食べ物は勿論、人の発する体臭や汗、煙草に香水、その全てが入り混じった独特の臭いだ。そして俺には、何とも懐かしい臭いだった。



 冒険者も上級となると、クエストで得る金額も高額になる。
 ダンジョンで見つけるアイテムも、街の道具屋で売れば高値で取引される物ばかりだ。
 資金に余裕が出てくれば、こんな安宿に泊まる事なんてない。
 どの街に行っても、高級宿屋の最上級部屋ビップ・ルームに泊まるのが常だった。
 それに、高価アイテムとして「魔法の高級コテージ」と言う物がある。
 これは、普段は掌に乗る程の小さなコテージの模型なんだが、一定の広さがある場所で展開してやると立派なコテージになると言う優れ物。
 中は高級宿泊部屋と大差のない造りになっていて、街から遠く離れたダンジョンや塔を攻略する際には重宝したものだ。
 そして今の俺には魔法の高級コテージを使う事が出来、この街一番の宿でビップ・ルームを借りてそこを拠点に冒険をするだけの資金がある。
 そんな宿やコテージは、それはそれで快適だし不満も無いんだけど、改めてこんな場末の宿に足を踏み入れると昔を思い出して何とも言えない気持ちになった。
 それに、こんな如何にも駆け出しの冒険者が、そんな場違いな所に宿を借りようものなら、そう遠くない内にトラブルへと巻き込まれてしまうだろう。
 どのみち、今日一日の宿と言う事もある。
 次にこの街を訪れる時には、もう少し良い酒舗を覗くのも悪くないな。



 そんな事を考えながら、俺はぐるりと室内を見渡した。
 新たに外から訪れた俺を、何人かの冒険者が眼光鋭く確認する。
 でもこの姿を見た途端に興味を無くしたのか、それらの視線はすぐに俺から外れて誰も気にしなくなった。
 確かこの酒舗は、駆け出し冒険者も多く利用している。
 俺みたいな見るからに若造が来る事も、そう珍しくないんだろう。
 俺の方もそんな事は気にせず、ズカズカと中に入って様子を見て回った。
 もうすぐ日も落ちて夕飯時と言う事もあってか、酒場となっている一階の大広間は人混みであふれて席も空いてなかった。
 酒場奥のカウンターにはこの酒舗にあるギルドの受付があるはずなんだが、今日はもう営業を終えているのか嵌め板がされている。
 広間の奥には階段があり、酒場の二階席と宿の受付カウンターがあるはずだ。
 俺は迷うことなくそちらの方へと向かい、階段を登って二階へと辿り着いた。

 二階にはまだ幾つかの席が空いていた。
 俺は早速宿の予約を入れ、空いている席へと向かったんだが。

「ようよう、兄ちゃん。1人かい?」

 不意に後ろから、女の子の声でそう呼び止められた。
 声は女の子なのに、何て粗野でガサツな物言いなんだ。
 そう思いながら振り返ると、そこには赤い髪が印象的な女の子と、その後ろで付き従う様な余り存在感の無い男の子が立っていた。
 少女の方はショートカットにした赤い髪が健康的で、如何にもボーイッシュと言う感じだ。
 美人ではないが、健康的な可愛らしさがある。
 身に付けている装備はビキニの様な、胸の部分と腰の部分だけを隠した露出度の高い鎧。
 でもそれは、決して男を誘惑する為とか、踊り子だからと言う理由で身に付けている訳じゃない事を俺は知っていた。
 それが証拠に、見た感じでも彼女は俺と大差のない年齢だ。
 まだまだ発育も途中で、ビキニに隠した胸もそれ程大きくないし、腰だってそれほど括れていない。

 ―――彼女は、女傑族アマゾネスなんだ。

 この街より遥か北の山奥に、女性だけの村がある。
 そこでは、女性ながらに男性を上回る身体能力を持った戦士達が、女性上位の社会を築き上げているんだ。
 俺も一度だけ行った事があるけど、そこでは基本的に女性が狩りをしながら村を守り、男性は家事をしながら畑作を行っていた。
 一般的な村の出である俺にしてみれば、目を見張る光景だった事を覚えている。
 そのアマゾネス達は、自らの肉体を誇示する事が強く美しいとされているんだ。
 そんな彼女達だから、身に付ける物も布地が少なく、露出度の高い物が多い。

 そしてもう1人、彼女の後ろに控えている陰気な少年。
 新品のローブを纏っていながらどうにも陰気で薄汚く映るその少年は、顔の大半をフードに隠してその表情は見え難いものの、その値踏みする様な眼光は鋭く粘っこい。
 彼は学者を多く輩出する町……「隠者の町」の出なんだが、その中でも特に陰気な雰囲気を纏っていた事も覚えていた。
 やはり以前に訪れたその町中でも、こいつの重っ苦しい気配は群を抜いて酷かったっけ……。

 ―――そう……。彼女達は若かりし頃の、グローイヤとシラヌスだった。

 筋骨隆々で女性らしさの欠片も無かったグローイヤと、今よりも尚も陰気となり更に厭らしさが感じられるシラヌスを考えれば、目の前の二人はなんて初々しいんでしょう。

「なあって? 聞いてんのかよ?」

 そんな物思いに耽ってしまった俺を怪訝に感じたのか、グローイヤの声は少し訝しんでいる様だった。
 一方シラヌスは、一切口を開かずに俺を観察している。

「あ……ああ……ゴメン。1人だけど……何?」

 正直な話、彼女が何故俺に声を掛けてきたのか、その理由を俺は知っている。

「1人なら丁度良いや。あたい達、あと一人パーティメンバーを探してるんだ。中々良い奴って居なくてさ―――……。もう誰でも良いやって話になってるんだけど……良かったらどうだい?」

 そう……彼女はパーティメンバーを探していて、たまたまそこにいた俺に声を掛けたんだ。

 しかし……改めて彼女の勧誘を聞くと、何とも失礼な台詞だな。

 もう少し理由を誤魔化して言えば良いものを、これほどストレートに人を馬鹿にしている言葉も余り無いだろう。
 は、彼女の言葉なんて殆ど聞いてなかった。
 冒険者となって早々にパーティを組める嬉しさで、一も二も無くグローイヤの話に飛びついたんだ。
 そんな事を思い出しながら、俺は苦笑を浮かべて彼女に返答した。

「いや、ごめんな……。今はパーティを組めないんだ」

 俺の返答を聞いて、グローイヤの笑顔が人懐っこいものから詰らない玩具を見る様なものに変わった。
 瞳にはどこかしら冷たいものが浮かんでいる。
 ただ、グローイヤには悪いが、何度誘われてももう二度と彼女達とパーティを組む事は無いだろう。
 今回に関して言えば、俺は明日には死んでしまうんだ。
 ここでパーティを組む意味なんて、本当に無い。
 そしてそれが無かったとしても、やはり俺は彼女達とパーティは組まないだろう。
 何故なら、グローイヤ達とパーティを組めばどういった冒険になるか、もう知っているからだ。

「ふぅん……じゃあ、いいや。他を当たるよ。悪かったね」

 声音だけは愛想の良い言葉を残して、グローイヤとシラヌスは俺の前から去っていった。
 グローイヤは早々に俺には興味を無くしていた様だったけど、シラヌスはその姿が見えなくなるまで俺の方を気にしている様だった。
 この頃から、奴は何とも不気味だったんだな―――……。



 彼女達が立ち去ったのを確認して、俺は改めて空いているテーブルに着いた。
 丁度俺が座った事で、二階の席も全て埋まってしまった様だ。
 俺はメニューを手に取り注文する物を決めると、慌ただしく動き回っているウェイトレスに声を掛けようとした。

「あの……っ」

「ごめんなさ―――い、ここ……良いかしら?」

 俺が声を発したのと、そう声を掛けられたのは殆ど同時だった。
 俺の声は雑踏に掻き消されて、ウェイトレスには届かなかったようだ。
 声の方を見れば、こちらに笑いかけて立っている2人の少女がいた。

「……はい?」

「ここ……空いてるよね? 座って良いかな?」

 ウェイトレスを呼び止める事は出来なかったが、俺の意識はもう目の前の少女2人に向いていた。

「あ……ああ、どうぞ」

 俺の座った席は4人掛けで、1人で座っている俺にしてみれば向かい側の席は当然空いていたのだ。

「ありがと。座ろ? サリシュ」

 声を掛けてきた少女は、後ろに控えていたサリシュと言う少女にそう声を掛けて俺の前に座ったんだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

嵌められ勇者のRedo LifeⅡ

綾部 響
ファンタジー
守銭奴な仲間の思惑によって、「上級冒険者」であり「元勇者」であったアレックスは本人さえ忘れていた「記録」の奇跡により15年前まで飛ばされてしまう。 その不遇とそれまでの功績を加味して、女神フェスティーナはそんな彼にそれまで使用していた「魔法袋」と「スキル ファクルタース」を与えた。 若干15歳の駆け出し冒険者まで戻ってしまったアレックスは、与えられた「スキル ファクルタース」を使って仲間を探そうと考えるも、彼に付与されたのは実は「スキル ファタリテート」であった。 他人の「宿命」や「運命」を覗き見れてしまうこのスキルのために、アレックスは図らずも出会った少女たちの「運命」を見てしまい、結果として助ける事となる。 更には以前の仲間たちと戦う事となったり、前世でも知り得なかった「魔神族」との戦いに巻き込まれたりと、アレックスは以前とと全く違う人生を歩む羽目になった。 自分の「運命」すらままならず、他人の「宿命」に振り回される「元勇者」アレックスのやり直し人生を、是非ご覧ください! ※この物語には、キャッキャウフフにイヤーンな展開はありません。……多分。 ※この作品はカクヨム、エブリスタ、ノベルアッププラス、小説家になろうにも掲載しております。 ※コンテストの応募等で、作品の公開を取り下げる可能性があります。ご了承ください。

地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...