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3.聖霊神殿へ
魔物なんて怖くない
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折角人界に来たメニーナとパルネだったけど、僅か数日で魔界へ戻る羽目になった。
とは言っても、昨日の失態で俺が彼女達の面倒を見る事に匙を投げたって訳じゃあ無い。……むしろその逆だな。
彼女達がより成長を遂げる為には、一旦魔界へ戻って2人に「レベル」の恩恵を与える必要があったんだ。
女神像から転移して魔界の地に降り立った俺たち3人は、今は街道を移動していた。
比較的大きな街道には魔物も少ないんだが、ここは魔界だ。人界みたいに、気を緩める事なんて出来ない。
何せこの魔界には、人界では思いも依らないほど強力な魔物が闊歩しているんだからな。……数はそれほど多くないけど。
「あぁあ……。もっとあっちで遊びたかったなぁ……」
盛大に溜息を吐いて、メニーナが恨みがましく俺の背中に愚痴をぶつけていた。それに、パルネもコクコクと激しく首肯して同意している。
……いや、メニーナ。そしてパルネよ。
人界には、何も遊びに行った訳じゃあ無いんだからな?
もしも人界に残っていたとしても、覚える事やするべき事が山ほどあったんだ。のんびり遊んでいる暇なんて無かったんだからな?
「……いいか、メニーナ。それにパルネ。……冒険ってやつは、何も人界だけで行う訳じゃあ無いんだぜ?」
それでも、こんな呪詛を背中に受け続けちまったら本当に呪いに掛かっちまう。
だから俺は、一旦メニーナたちの意識を逸らす事にしたんだ。
「えっ!? それってどういう事!?」
そして案の定、メニーナは見事に俺の話に食いついて来た。
メニーナほどじゃないが、パルネの眼の色も変わっている。
なんだかんだで、この2人はまだまだ子供なんだよなぁ……。特に、精神的にな。
「ふっふっふぅん……。この魔界には実に強力で恐ろしい魔物がうじゃうじゃいる。それは知っているな?」
そんな2人に向けて、俺は少し勿体ぶったような言い方で話し始めた。
すると2人は予想以上の食いつきを見せ、フンフンと大げさなくらい頷いている。
子供って奴は、こう言った言い方が効果的だって事を俺は知ってるんだ。
……まぁ子供はおろか、結婚さえした事も無いんだけどな。
「お前たちは何も気にしないで歩いているみたいだけどな。そっちの草むらから……そこの岩陰から、もしかすると魔物が今にも襲い掛かって来るかも知れないんだぞぉ?」
俺は少し悪い表情を作ってメニーナとパルネにそう語りかけると、殊更にわざとらしく周囲に視線を向けた。
そんな俺の顔を見た2人の少女は、ビックリするくらい青い顔になって周囲の様子をキョロキョロと探り出したんだ。
いやぁ……。そこまで怯えられると、しまいにゃ泣くぞ。
「ど……どこに!?」
「わ……分からない……」
俺の脅しがよっぽど効いたのか、青い顔をした2人はどこかに魔物が潜んでいる態で当たりを探っていた。いや、居るとは言ってないからな?
……でも。
「……な? もしもどこかに魔物が潜んでいるか分からないって考えたら、退屈している暇なんて無いだろう?」
こう言った緊張感は、常に抱いておかなければならないのは本当の事だからな。
もしも俺の話でその事に気付いたんなら、俺の表情に怯えた事はまぁ……良しとしよう。
「う……うん」
「……怖い」
しかし、今度はどうやら薬が効き過ぎちまったみたいだなぁ。
殆ど蒼白となったメニーナは俺の声がちゃんと聞こえているのか疑わしいし、メニーナに至っては目に涙を浮かべちまってる。
夜の森の木陰に何かが潜んでいると思っちまうと、何もいなくてももう動けない……メニーナとパルネは、どうやらそんな疑心暗鬼に掛かっちまったみたいだ。
警戒心……いや、恐怖心と言い換えても良いだろう。それを持ち合わせる事は悪い話じゃあ無いんだけど、過剰に怖がっちまうのはまた問題なんだよなぁ。
もう……子供って極端なんだよなぁ……。
「……でもな。そうやって怖がっていると、余計に魔物って奴は寄って来るんだぞ?」
そんな丸まっちまってる彼女達へ向けて、俺は更にそう付け加えた。
すると、面白いようにビクリと2人の肩が飛び跳ねる。
そして殆ど同時に、メニーナとパルネが俺の方へとユックリ顔を向けたんだ。
その顔面には血の気が通っていないのか、青を通り越して黒いくらいだ。……どこまでビビってるんだよ。
まぁ、それだけ魔界の魔物は恐ろしいって事なんだろうけどな。
「今のお前たちがこの世界の魔物と出会ったら、十中八九助からないだろうなぁ……。俺がいればまだ助かるかも知れないけど、もしも俺のいない時に襲われたら……」
「う……うう……」
「……ヒック。……グスン」
俺の話を聞いて、もはや彼女達の涙腺は決壊しちまってる。
2人で抱き合い、肩を震わせて泣き出しちまったんだ。……ありゃ、ちょっと遣り過ぎたかな?
「でもな。そんなお前たちでも、怖い魔物から逃げられる可能性があるんだ。それが……注意するって事だ」
「うう……ちゅうい……する?」
「すん……注意……してるよ?」
俺の言った言葉が余りにも……普通……だったからか、2人は泣き止みキョトンとしていた。
そりゃあまぁ、一応は普段から注意してるんだろうけどな。
「違う違う。お前たちのしているのは、目に見える……視界に入って来た事だけに注意を払ってるんだ。そうじゃなくて目には見えない部分、視覚の届かない場所の事を把握するって事だ」
出来るだけ分かりやすく言ったはずだったんだが、どうにもメニーナとパルネは目をパチクリとさせて惚けた表情を浮かべていた。
ううぅん……。これでもまだ難しいかぁ……。
「そうだなぁ……。例えば……」
そして俺は、2人の眼前でわざとらしく目を瞑り。
「あそこの草陰に、兎が2匹……隠れてるぞ。見て来てみ?」
俺が静かに、前方右手の道を僅かに外れた草むらを指さした。ここから見る限りでは、その場所に何かいるようには見えないけど。
「……うん」
半信半疑と言った様子で2人は恐る恐る俺の指示した場所へと近づいて行き、そうっとその場を覗き込むと。
「わっ!?」
「きゃっ!?」
その途端に、そこから素早く飛び出し反対側の草陰に去って行った2つの影があったんだ。
一瞬しか見えなかったけど、それは確かに白と黒の兎が2匹……だった。
俺に確認できたんだ。至近距離で目視したメニーナとパルネにはそれが何だったのかは分かっただろう。
「……な? これが俺の言う『注意を払う』って事だ」
ニヤリと笑みを浮かべて、俺が2人へ少し大げさに得意顔で語ってやった。
俺の言っている事は、つまりは「気配を探る」ってやつだ。
ただ単に周囲を警戒するんじゃあ無くて、生物の存在をその「気」を見つける事で把握する。
少し難しいかも知れないが、これが出来る様になれば事前に危険を察知し回避する事が出来る様になる。
「すごいっ! さすが、ゆうしゃさまだ!」
「……うん。……すごい」
そして、実際に彼女達へ披露した事は効果絶大だったようだな。
さっきまで半べそで怯えていたってのに、今は目をキラキラとさせて俺の方を見つめている。
いやぁ……この変わりようも子供ならではだなぁ……。
「いいか? ここからはただ道を歩くんじゃあ無くて、出来るだけ『気配を探って』行動してみるんだ。最初は間違っていても失敗しても良いから、とにかく自分なりのやり方で色々と試してみると言い」
「うん! 分かった、ゆうしゃさま!」
「……はい」
俺の台詞を聞いて、2人はそう返事をすると周囲へと目を向けて歩き出した。
生き物の気配ってのを姿を見ずに確認するには、それなりに修練がいる。
すぐに結果が現れるかどうかは分からないけど、これで道中に不満を口にする事は無くなるだろう。
俺はそんな2人の後ろ姿を、生温かい目で見つめていた。
とは言っても、昨日の失態で俺が彼女達の面倒を見る事に匙を投げたって訳じゃあ無い。……むしろその逆だな。
彼女達がより成長を遂げる為には、一旦魔界へ戻って2人に「レベル」の恩恵を与える必要があったんだ。
女神像から転移して魔界の地に降り立った俺たち3人は、今は街道を移動していた。
比較的大きな街道には魔物も少ないんだが、ここは魔界だ。人界みたいに、気を緩める事なんて出来ない。
何せこの魔界には、人界では思いも依らないほど強力な魔物が闊歩しているんだからな。……数はそれほど多くないけど。
「あぁあ……。もっとあっちで遊びたかったなぁ……」
盛大に溜息を吐いて、メニーナが恨みがましく俺の背中に愚痴をぶつけていた。それに、パルネもコクコクと激しく首肯して同意している。
……いや、メニーナ。そしてパルネよ。
人界には、何も遊びに行った訳じゃあ無いんだからな?
もしも人界に残っていたとしても、覚える事やするべき事が山ほどあったんだ。のんびり遊んでいる暇なんて無かったんだからな?
「……いいか、メニーナ。それにパルネ。……冒険ってやつは、何も人界だけで行う訳じゃあ無いんだぜ?」
それでも、こんな呪詛を背中に受け続けちまったら本当に呪いに掛かっちまう。
だから俺は、一旦メニーナたちの意識を逸らす事にしたんだ。
「えっ!? それってどういう事!?」
そして案の定、メニーナは見事に俺の話に食いついて来た。
メニーナほどじゃないが、パルネの眼の色も変わっている。
なんだかんだで、この2人はまだまだ子供なんだよなぁ……。特に、精神的にな。
「ふっふっふぅん……。この魔界には実に強力で恐ろしい魔物がうじゃうじゃいる。それは知っているな?」
そんな2人に向けて、俺は少し勿体ぶったような言い方で話し始めた。
すると2人は予想以上の食いつきを見せ、フンフンと大げさなくらい頷いている。
子供って奴は、こう言った言い方が効果的だって事を俺は知ってるんだ。
……まぁ子供はおろか、結婚さえした事も無いんだけどな。
「お前たちは何も気にしないで歩いているみたいだけどな。そっちの草むらから……そこの岩陰から、もしかすると魔物が今にも襲い掛かって来るかも知れないんだぞぉ?」
俺は少し悪い表情を作ってメニーナとパルネにそう語りかけると、殊更にわざとらしく周囲に視線を向けた。
そんな俺の顔を見た2人の少女は、ビックリするくらい青い顔になって周囲の様子をキョロキョロと探り出したんだ。
いやぁ……。そこまで怯えられると、しまいにゃ泣くぞ。
「ど……どこに!?」
「わ……分からない……」
俺の脅しがよっぽど効いたのか、青い顔をした2人はどこかに魔物が潜んでいる態で当たりを探っていた。いや、居るとは言ってないからな?
……でも。
「……な? もしもどこかに魔物が潜んでいるか分からないって考えたら、退屈している暇なんて無いだろう?」
こう言った緊張感は、常に抱いておかなければならないのは本当の事だからな。
もしも俺の話でその事に気付いたんなら、俺の表情に怯えた事はまぁ……良しとしよう。
「う……うん」
「……怖い」
しかし、今度はどうやら薬が効き過ぎちまったみたいだなぁ。
殆ど蒼白となったメニーナは俺の声がちゃんと聞こえているのか疑わしいし、メニーナに至っては目に涙を浮かべちまってる。
夜の森の木陰に何かが潜んでいると思っちまうと、何もいなくてももう動けない……メニーナとパルネは、どうやらそんな疑心暗鬼に掛かっちまったみたいだ。
警戒心……いや、恐怖心と言い換えても良いだろう。それを持ち合わせる事は悪い話じゃあ無いんだけど、過剰に怖がっちまうのはまた問題なんだよなぁ。
もう……子供って極端なんだよなぁ……。
「……でもな。そうやって怖がっていると、余計に魔物って奴は寄って来るんだぞ?」
そんな丸まっちまってる彼女達へ向けて、俺は更にそう付け加えた。
すると、面白いようにビクリと2人の肩が飛び跳ねる。
そして殆ど同時に、メニーナとパルネが俺の方へとユックリ顔を向けたんだ。
その顔面には血の気が通っていないのか、青を通り越して黒いくらいだ。……どこまでビビってるんだよ。
まぁ、それだけ魔界の魔物は恐ろしいって事なんだろうけどな。
「今のお前たちがこの世界の魔物と出会ったら、十中八九助からないだろうなぁ……。俺がいればまだ助かるかも知れないけど、もしも俺のいない時に襲われたら……」
「う……うう……」
「……ヒック。……グスン」
俺の話を聞いて、もはや彼女達の涙腺は決壊しちまってる。
2人で抱き合い、肩を震わせて泣き出しちまったんだ。……ありゃ、ちょっと遣り過ぎたかな?
「でもな。そんなお前たちでも、怖い魔物から逃げられる可能性があるんだ。それが……注意するって事だ」
「うう……ちゅうい……する?」
「すん……注意……してるよ?」
俺の言った言葉が余りにも……普通……だったからか、2人は泣き止みキョトンとしていた。
そりゃあまぁ、一応は普段から注意してるんだろうけどな。
「違う違う。お前たちのしているのは、目に見える……視界に入って来た事だけに注意を払ってるんだ。そうじゃなくて目には見えない部分、視覚の届かない場所の事を把握するって事だ」
出来るだけ分かりやすく言ったはずだったんだが、どうにもメニーナとパルネは目をパチクリとさせて惚けた表情を浮かべていた。
ううぅん……。これでもまだ難しいかぁ……。
「そうだなぁ……。例えば……」
そして俺は、2人の眼前でわざとらしく目を瞑り。
「あそこの草陰に、兎が2匹……隠れてるぞ。見て来てみ?」
俺が静かに、前方右手の道を僅かに外れた草むらを指さした。ここから見る限りでは、その場所に何かいるようには見えないけど。
「……うん」
半信半疑と言った様子で2人は恐る恐る俺の指示した場所へと近づいて行き、そうっとその場を覗き込むと。
「わっ!?」
「きゃっ!?」
その途端に、そこから素早く飛び出し反対側の草陰に去って行った2つの影があったんだ。
一瞬しか見えなかったけど、それは確かに白と黒の兎が2匹……だった。
俺に確認できたんだ。至近距離で目視したメニーナとパルネにはそれが何だったのかは分かっただろう。
「……な? これが俺の言う『注意を払う』って事だ」
ニヤリと笑みを浮かべて、俺が2人へ少し大げさに得意顔で語ってやった。
俺の言っている事は、つまりは「気配を探る」ってやつだ。
ただ単に周囲を警戒するんじゃあ無くて、生物の存在をその「気」を見つける事で把握する。
少し難しいかも知れないが、これが出来る様になれば事前に危険を察知し回避する事が出来る様になる。
「すごいっ! さすが、ゆうしゃさまだ!」
「……うん。……すごい」
そして、実際に彼女達へ披露した事は効果絶大だったようだな。
さっきまで半べそで怯えていたってのに、今は目をキラキラとさせて俺の方を見つめている。
いやぁ……この変わりようも子供ならではだなぁ……。
「いいか? ここからはただ道を歩くんじゃあ無くて、出来るだけ『気配を探って』行動してみるんだ。最初は間違っていても失敗しても良いから、とにかく自分なりのやり方で色々と試してみると言い」
「うん! 分かった、ゆうしゃさま!」
「……はい」
俺の台詞を聞いて、2人はそう返事をすると周囲へと目を向けて歩き出した。
生き物の気配ってのを姿を見ずに確認するには、それなりに修練がいる。
すぐに結果が現れるかどうかは分からないけど、これで道中に不満を口にする事は無くなるだろう。
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