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1.青嵐の少女
極危険人物「武藤沙耶」
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詩依良が発している言葉が耳に入ってきている事を理解している沙耶なのだが、彼女が口にした言葉の意味が認識される事はなかった。
その現象は、なにも沙耶だけに起こった訳ではない。
それは詩依良に視線を送り、彼女の一挙手一投足を見送っていた教室内の生徒達も同様だった。
教室内全ての生徒が頭上にハテナマークを浮かべてフリーズしていたのだが、そこから真っ先に再起動を果たしたのは沙耶だった。
何故なら彼女はずっと、詩依良の美視線を受け続けていた。
その視線を無視する事など誰にも出来ず、当然沙耶も例外では無かった。耳に入って来ていた言葉を何度もリピートさせ、漸く理解する事に成功したのだった。
「……あ、あの! ……その! ……む、武藤沙耶です! よ、宜しく……お、お願いします!」
沙耶は、詩依良が自分に挨拶をしてくれているという事を辛うじて理解し、バネの様に飛び跳ねて机から立ち上がり、アタフタと返答してペコリと頭を下げた。
慌てふためきながら頭を下げる沙耶の姿が可笑しかったのか、詩依良は「ふふふ」と小さく微笑んだ。
その声を聴いた沙耶は、バッと頭を上げると照れ笑いしながら頭を掻いたのだった。
何故笑われたのか彼女には分からないが、とにかく彼女が楽しそうならそれで良いと思ったのだ。
だが、一之宮詩依良が武藤沙耶へと接する事に危機感を覚える者が居た。いや、殆どクラス全員がそう感じていたのだ。
「あ、あの……一之宮さん」
詩依良に声をかけて来た木下グループも、そう感じていたクラスメート達の筆頭だった。
クラス全員、いや学校中から忌避されている存在である沙耶と、詩依良が会話するなど誰も認められない事だったのだ。
真綾は詩依良に、その事を教えてあげる為に声を掛けたのだ。
それはこのクラスの総意でもあり、今後沙耶に間違っても声を掛ける事がない様にとの、親切心から出た行動だった。
「はい。なんでしょうか?」
詩依良は沙耶から視線を外し、表情を変えず真綾の方を窺った。
真綾は左側の視界に入ってしまう沙耶を消去する為に、視線を右下に落として詩依良と相対していた。その姿は照れた様にも見え、そして躊躇している様にも見える。
これから彼女が詩依良に話そうとしている事は、勿論彼女の事を思っての事だ。しかしそれは、誰か一人を中傷している様に捉えられない事も無い。
人が誰かを悪し様に言う時、その姿もまた醜悪に映るものなのだ。
真綾はリスクを犯そうとしていた。しかしそうまでしても、詩依良には注意を喚起しておかなければならないと考えていたのだ。
―――武藤沙耶と接する事の危険性を。
―――そして彼女に纏わるその噂を。
真綾にとって、これは詩依良の為に行う献身に他ならないのだった。
「その……彼女……武藤沙耶さんとはその……関わらない方が良いと思いますよ」
だがやはり、自分が彼女の悪口を言っている……もしくはそう見られるのには抵抗があるのだろう。特に相手が、一之宮詩依良であれば尚更なのかもしれない。
なるべく言葉を選び、当たり障りがない様な言葉を詩依良に投げ掛けた。
「あら? 何故でしょう?」
しかし当然、事情を知らないであろう彼女からはそう返ってきた。
ここから先は、沙耶に対しての誹謗中傷と取られるかも知れない。そうなっては、詩依良に対する彼女の印象を悪くしかねない。
だが詩依良が危険な目に合って欲しくないと、真綾は強く思っていた。
そしてそんな想いとは別に、はっきりと説明する様に促されているかの様な不思議な威圧感が詩依良から発せられていた。
もっとも、緊張感が最高潮に達していた真綾にはその事に気付けないでいたのだが。
「え……と……か、彼女と……武藤沙耶さんと接した人には、必ず不幸な出来事が起こるって噂が合って……それで……」
真綾は意を決し、勇気を振り絞って彼女が知り得る武藤沙耶についての悪評を詩依良に伝えた。
「まぁ……」
彼女の言葉に、詩依良は目を大きく開け、口を丸くして驚いた。
しかし、驚いたのは彼女だけでは無い。沙耶も内心では、大きく驚いていたのだ。
沙耶が小学校入学直後に行ったのは、霊視の類一回だけだった。それが最悪な結果を引き起こし、彼女の周りに人が寄り付かなくなった。
それ以来、沙耶には友達……同級生は勿論、知り合いと呼べる同年代の子供さえ近付かなくなり、孤独の道を歩く事になった。
そしてそれは今に至るまで続いており、これからも続いて行くと沙耶自身思っていたのだ。
逆に言えば、誰かと接する事により、その人を不幸に陥れる事など出来なかったのだ。
しかし〝噂とは生き物である〟とは良く言ったものである。
沙耶の知らない間に噂はドンドンと成長し、大きくなり、彼女が身に覚えのない事すら内包して存在していたのだ。
それでも沙耶が知る機会でもあれば、その事を消火する為に動く事が出来たかも知れない。
しかしその事を彼女に告げる人が居なかった。知る機会が全くなかったのだ。
噂とは不気味なもので、本人の耳に入らない処ででも際限なく成長して行く。
沙耶に対する噂も、本人に確認される事も無く膨張を続け、そんな事実が無いにも拘らず既成事実の様に認識されていったのだ。
もう何年も前の出来事であるにも関わらず、未だに尾を引いているのにはそう言った背景もあったのだった。
そしてそれを知った沙耶の動揺は、決して小さいものではなかった。
だがそれも仕方がない……と沙耶はすぐに納得した。
―――彼女はずっと、「彼」に追い目に感じていたのだ。
あの時……自分が調子に乗る余り、静かに皆を守ってくれているだけだった「彼」を、言わば晒し者にしてしまったのだ。
その結果、その「人」は皆から恐怖の対象として認識されてしまったのである。
霊である「彼」が、その事に気付いたかどうかは分からない。霊と話す事の出来ない沙耶には、確認の取り様がなかったのだ。
だが沙耶は、他の者達から「彼」がどう見られているか知っている。
子供好きなだけの「彼」が、その子供達からそんな目で見られていたともし知ったなら、どれ程傷ついてしまうのだろう。
ましてやその直後にお祓いが行われ、その「彼」は何処かへと消え去ってしまった。もしかすれば、無理矢理に消滅させられたのかもしれない。
それを考えると、沙耶の心は引き裂かれる程に苦しくなったのだった。
だから今沙耶が立たされている立場も、その報いから来るものだと彼女は考えている。
彼女にとってこれは罰なのだ。罰ならば、それは甘んじて受けねばならないと感じていた。
「それは……本当なの……ですか?」
詩依良は、沙耶にとも真綾にとも取れる問いかけを発した。
心なしかその顔には恐怖心が宿り蒼ざめていた……と言う事は、意外にも無かった。
詩依良の顔に浮かんだ表情は好奇心や喜び、楽しみの感情も見て取れる、明るい笑顔が浮かんでいたのだ。
沙耶も真綾も、その可愛らしい笑顔に違和感を覚えた。
さすがにここは、その笑顔の場面では無いのではと思ったのだ。
―――パンッ!
「私……そう言う事に、とても興味があるんです!」
柏手を打ってそう言った詩依良の顔は、本当に興味津々と言った感じで、子供の様に瞳が輝いていた。
そしてその意外な言葉に沙耶と真綾は勿論、そのやり取りを見守る生徒全員が呆気に取られてしまっていた。
「……え……でも……一之宮さん。何人も……被害にあっている人が居るらしいんですよ? 彼女はとても……危険なんですよ?」
彼女の興味が沙耶の方向に向くのを感じ取った真綾は、更なる念押しをした。
噂通りの事が起こるのならば、武藤沙耶と言う得体の知れない怪物に、一之宮詩依良が害される様な事があってはならないと、そう思っての発言だったのだ。
「うふふ。それが本当かどうかを確かめるのが楽しいんですよ」
しかし詩依良に、真綾が発した必死の説得は届かなかった。
もはやクラス中が呆然としており、誰もそれ以上言葉を発する事が出来なかった。
そんな事には気にも留めず、詩依良の暴走は更に続いた。
「ねえ、武藤さん。良ければ一緒に帰りましょう? 色々とお話が聞きたいの」
そう言った彼女は、沙耶の手を取って歩き出そうとする。
「え……え? ……あ……え?」
言葉にもならない言葉を発して、沙耶は彼女に引かれるまま教室を後にする。
条件反射で、何とかカバンだけは持つ事が出来た。
彼女達が教室から出て行くのを、残された真綾を始めとする生徒達はただ呆然と見送るしかなかった。
その現象は、なにも沙耶だけに起こった訳ではない。
それは詩依良に視線を送り、彼女の一挙手一投足を見送っていた教室内の生徒達も同様だった。
教室内全ての生徒が頭上にハテナマークを浮かべてフリーズしていたのだが、そこから真っ先に再起動を果たしたのは沙耶だった。
何故なら彼女はずっと、詩依良の美視線を受け続けていた。
その視線を無視する事など誰にも出来ず、当然沙耶も例外では無かった。耳に入って来ていた言葉を何度もリピートさせ、漸く理解する事に成功したのだった。
「……あ、あの! ……その! ……む、武藤沙耶です! よ、宜しく……お、お願いします!」
沙耶は、詩依良が自分に挨拶をしてくれているという事を辛うじて理解し、バネの様に飛び跳ねて机から立ち上がり、アタフタと返答してペコリと頭を下げた。
慌てふためきながら頭を下げる沙耶の姿が可笑しかったのか、詩依良は「ふふふ」と小さく微笑んだ。
その声を聴いた沙耶は、バッと頭を上げると照れ笑いしながら頭を掻いたのだった。
何故笑われたのか彼女には分からないが、とにかく彼女が楽しそうならそれで良いと思ったのだ。
だが、一之宮詩依良が武藤沙耶へと接する事に危機感を覚える者が居た。いや、殆どクラス全員がそう感じていたのだ。
「あ、あの……一之宮さん」
詩依良に声をかけて来た木下グループも、そう感じていたクラスメート達の筆頭だった。
クラス全員、いや学校中から忌避されている存在である沙耶と、詩依良が会話するなど誰も認められない事だったのだ。
真綾は詩依良に、その事を教えてあげる為に声を掛けたのだ。
それはこのクラスの総意でもあり、今後沙耶に間違っても声を掛ける事がない様にとの、親切心から出た行動だった。
「はい。なんでしょうか?」
詩依良は沙耶から視線を外し、表情を変えず真綾の方を窺った。
真綾は左側の視界に入ってしまう沙耶を消去する為に、視線を右下に落として詩依良と相対していた。その姿は照れた様にも見え、そして躊躇している様にも見える。
これから彼女が詩依良に話そうとしている事は、勿論彼女の事を思っての事だ。しかしそれは、誰か一人を中傷している様に捉えられない事も無い。
人が誰かを悪し様に言う時、その姿もまた醜悪に映るものなのだ。
真綾はリスクを犯そうとしていた。しかしそうまでしても、詩依良には注意を喚起しておかなければならないと考えていたのだ。
―――武藤沙耶と接する事の危険性を。
―――そして彼女に纏わるその噂を。
真綾にとって、これは詩依良の為に行う献身に他ならないのだった。
「その……彼女……武藤沙耶さんとはその……関わらない方が良いと思いますよ」
だがやはり、自分が彼女の悪口を言っている……もしくはそう見られるのには抵抗があるのだろう。特に相手が、一之宮詩依良であれば尚更なのかもしれない。
なるべく言葉を選び、当たり障りがない様な言葉を詩依良に投げ掛けた。
「あら? 何故でしょう?」
しかし当然、事情を知らないであろう彼女からはそう返ってきた。
ここから先は、沙耶に対しての誹謗中傷と取られるかも知れない。そうなっては、詩依良に対する彼女の印象を悪くしかねない。
だが詩依良が危険な目に合って欲しくないと、真綾は強く思っていた。
そしてそんな想いとは別に、はっきりと説明する様に促されているかの様な不思議な威圧感が詩依良から発せられていた。
もっとも、緊張感が最高潮に達していた真綾にはその事に気付けないでいたのだが。
「え……と……か、彼女と……武藤沙耶さんと接した人には、必ず不幸な出来事が起こるって噂が合って……それで……」
真綾は意を決し、勇気を振り絞って彼女が知り得る武藤沙耶についての悪評を詩依良に伝えた。
「まぁ……」
彼女の言葉に、詩依良は目を大きく開け、口を丸くして驚いた。
しかし、驚いたのは彼女だけでは無い。沙耶も内心では、大きく驚いていたのだ。
沙耶が小学校入学直後に行ったのは、霊視の類一回だけだった。それが最悪な結果を引き起こし、彼女の周りに人が寄り付かなくなった。
それ以来、沙耶には友達……同級生は勿論、知り合いと呼べる同年代の子供さえ近付かなくなり、孤独の道を歩く事になった。
そしてそれは今に至るまで続いており、これからも続いて行くと沙耶自身思っていたのだ。
逆に言えば、誰かと接する事により、その人を不幸に陥れる事など出来なかったのだ。
しかし〝噂とは生き物である〟とは良く言ったものである。
沙耶の知らない間に噂はドンドンと成長し、大きくなり、彼女が身に覚えのない事すら内包して存在していたのだ。
それでも沙耶が知る機会でもあれば、その事を消火する為に動く事が出来たかも知れない。
しかしその事を彼女に告げる人が居なかった。知る機会が全くなかったのだ。
噂とは不気味なもので、本人の耳に入らない処ででも際限なく成長して行く。
沙耶に対する噂も、本人に確認される事も無く膨張を続け、そんな事実が無いにも拘らず既成事実の様に認識されていったのだ。
もう何年も前の出来事であるにも関わらず、未だに尾を引いているのにはそう言った背景もあったのだった。
そしてそれを知った沙耶の動揺は、決して小さいものではなかった。
だがそれも仕方がない……と沙耶はすぐに納得した。
―――彼女はずっと、「彼」に追い目に感じていたのだ。
あの時……自分が調子に乗る余り、静かに皆を守ってくれているだけだった「彼」を、言わば晒し者にしてしまったのだ。
その結果、その「人」は皆から恐怖の対象として認識されてしまったのである。
霊である「彼」が、その事に気付いたかどうかは分からない。霊と話す事の出来ない沙耶には、確認の取り様がなかったのだ。
だが沙耶は、他の者達から「彼」がどう見られているか知っている。
子供好きなだけの「彼」が、その子供達からそんな目で見られていたともし知ったなら、どれ程傷ついてしまうのだろう。
ましてやその直後にお祓いが行われ、その「彼」は何処かへと消え去ってしまった。もしかすれば、無理矢理に消滅させられたのかもしれない。
それを考えると、沙耶の心は引き裂かれる程に苦しくなったのだった。
だから今沙耶が立たされている立場も、その報いから来るものだと彼女は考えている。
彼女にとってこれは罰なのだ。罰ならば、それは甘んじて受けねばならないと感じていた。
「それは……本当なの……ですか?」
詩依良は、沙耶にとも真綾にとも取れる問いかけを発した。
心なしかその顔には恐怖心が宿り蒼ざめていた……と言う事は、意外にも無かった。
詩依良の顔に浮かんだ表情は好奇心や喜び、楽しみの感情も見て取れる、明るい笑顔が浮かんでいたのだ。
沙耶も真綾も、その可愛らしい笑顔に違和感を覚えた。
さすがにここは、その笑顔の場面では無いのではと思ったのだ。
―――パンッ!
「私……そう言う事に、とても興味があるんです!」
柏手を打ってそう言った詩依良の顔は、本当に興味津々と言った感じで、子供の様に瞳が輝いていた。
そしてその意外な言葉に沙耶と真綾は勿論、そのやり取りを見守る生徒全員が呆気に取られてしまっていた。
「……え……でも……一之宮さん。何人も……被害にあっている人が居るらしいんですよ? 彼女はとても……危険なんですよ?」
彼女の興味が沙耶の方向に向くのを感じ取った真綾は、更なる念押しをした。
噂通りの事が起こるのならば、武藤沙耶と言う得体の知れない怪物に、一之宮詩依良が害される様な事があってはならないと、そう思っての発言だったのだ。
「うふふ。それが本当かどうかを確かめるのが楽しいんですよ」
しかし詩依良に、真綾が発した必死の説得は届かなかった。
もはやクラス中が呆然としており、誰もそれ以上言葉を発する事が出来なかった。
そんな事には気にも留めず、詩依良の暴走は更に続いた。
「ねえ、武藤さん。良ければ一緒に帰りましょう? 色々とお話が聞きたいの」
そう言った彼女は、沙耶の手を取って歩き出そうとする。
「え……え? ……あ……え?」
言葉にもならない言葉を発して、沙耶は彼女に引かれるまま教室を後にする。
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