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第五章 〈真実〉か、〈死〉か
破れかぶれ*
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激情のままにエルシーを犯してから、俺はようやく我に返る。
最悪だ。これじゃただの八つ当たりだ。――どうして俺はこう、エルシーを前にすると制御が効かなくなるのだ。
一番の被害者はエルシーなのに。俺までが彼女にしわ寄せして、自分の欲望だけを押し付けて。
俺は起き上がると、脱ぎ捨てた上着から紙巻煙草を取り出し、火を点ける。
落ち着けよ――落ち着いて考えろ。
立ち上る紫煙を見つめながら、懸命に頭を働かせる。
俺は、いったいどうすればいいのか。どうしたら、エルシーを守れるのか。
俺がエルシーを諦めて、ステファニーと結婚すれば、エルシーは幸せになれるのか?
いやまさか。王子の愛人だった女が?
でもこのままでは、明日の朝刊にも婚約の記事が載るだろう。――間違いなく、一面に。
俺が煙草をふかしていると、隣でエルシーがもぞもぞと動いた。
胸元を上掛けで覆うようにして、枕に身を持たせかけると、俺に言った。
「……何か、ありましたの? あんな乱暴な……ひどいわ」
咎めるような言葉に、俺はつい、つっけんどんに言った。
「議会が俺の婚約を勝手に承認しやがった」
エルシーがしばらく無言で、俺を見つめる気配を感じるが、俺はエルシーの顔を見る勇気がない。
「相手は、ステファニーだと。……公爵のごり押しに議会が同調した。これから、結婚式に関わる予算を組むんだとさ!」
「そうですか、じゃあ――」
その、どこか諦めたような調子の声に、俺は咄嗟にエルシーを抱き寄せ、強引に唇を塞いだ。この後の言葉は、絶対に聞きたくない。俺はエルシーのうなじを抱え込み、彼女の咥内を蹂躙した。――エルシーは、俺のものだ。
そして俺は、エルシーのものなのに――。
エルシーが抵抗するように、俺の裸の胸を押し、俺は彼女を解放した。
「婚約者がいるのに、他の女と寝るなんて。最低な王子様だわ」
エルシーの強がるような言葉に、俺は胸を衝かれる。議会の承認が下りる。それは正式な婚約に他ならない。
俺はただ、早口で言い訳めいたことしか、言えなかった。
「ステファニーと結婚するつもりなんてないと何度も言っているのに――」
もごもご言い募る俺に、エルシーが呆れたらしい。
「もう、諦めて結婚なさったら? それが一番、丸く収まります」
「嫌だ!」
何を言っても言い訳だというのは、わかっている。俺がボケッとしてる間に、公爵や首相にしてやられた。
完全に裏をかかれ、先手を取られた。いわば王手だ。
「灰が落ちますよ」
エルシーが銀の灰皿を俺に差し出し、俺はハッとして、煙草の灰を落とす。
「愛人と同衾して、寝煙草で火事でも起こしたら、とんだ醜聞だわ。……ま、わたしと寝るのもこれが最後ですけど」
灰皿に煙草を押し付けていた俺の耳が、その言葉を捉える。――エルシーは、俺との関係を清算しようとしている。
俺はサイドテーブルに灰皿を置き、エルシーの手首を掴んだ。
「なんで、今日が最後ってことになってる」
俺はエルシーを枕に押し付けるように組み敷いて、真上から見下ろす。エルシーが数度瞬きをして、それから俺をまっすぐに見上げた。
「だって、この関係は正式に婚約が決まるまで、って前に約束しましたよね? 議会の承認も下りたことだし、この業務も終わりでしょう?」
「業務ってなんだ」
わかっているのに、俺はエルシーを問い詰めていた。
そうだ、最初に俺が言ったのだ、これは業務だと。でも、俺は――。
「おっしゃいましたよね? 秘書官の業務の一環だと――」
まっすぐに俺を見つめる瞳が、俺の心を抉る。
どうして! 俺はこんなに愛しているのに。なぜ、俺の気持ちはエルシーに届かない。
俺はエルシーだけを愛しているのに、周囲の誰もが、俺の気持ちを無視してステファニーと結婚しろと言う。
俺の言葉は通じない。全部全部、俺がただのスペアのゴーレムだから――。
俺は強引に口づけて、エルシーの唇を塞いだ。
もう何も聞きたくなかった。俺はエルシーの裸体から上掛けを剥ぎ取り、乱暴に脚を開く。
「だめっ! 約束が違います!」
「俺はお前を手放すつもりはない!」
エルシーの抵抗を封じるように、俺はエルシーの脚の間に、猛った楔を突き立てた。
「や、あっ……あああっ」
さっきも犯したその場所を、俺の楔が貫く。夜ごと、俺がきれいに剃り上げて無毛の花びらを、俺の肉棒が強引に分け入っていく。荒々しい挿入にエルシーが身を捩る。一気に奥まで突き上げれば、エルシーの白い胸がふるりと揺れた。
結局、さっきと同じことを繰り返すだけの、愚かな自分をどこかであざ笑いながら、俺はエルシーの肌を求めずにはいられない。
こうして強引に体を繋げ、エルシーを支配し、俺のものだと叫ぶだけ。口では守ると言いながら、結局、夜ごとその肌を貪り、己の欲を満たしているだけだ。
こんな関係を続けることは、エルシーを貶め、尊厳を奪うことに他ならないのに。こんな風に俺に抱かれていることで、エルシーがどれだけ傷ついているのか。
――ただの秘書官の業務なら、お役御免になって捨てられても、諦めもつきます。……だから、正式な婚約が決まったら、解放してください。それだけ、約束して――
いつかの、約束。
俺はそんな約束は無意味だと一蹴したけれど、現に、議会によって俺の婚約は正式に決まった。
約束通り解放しろ、というエルシーの言葉は筋が通っている。
でも――
エルシーの肌を知らなければ、耐えることもできたかもしれない。
二度と会えない、少年の日の思い出として、憧れを胸の奥に閉じ込め、他の女で飢えを満たすこともできただろう。
でも、愚かな俺は、マックスに見せられた写真で夢を見て、結婚を心待ちにしてしまった。
あの日司令部に押し掛けて、地味な制服を着たエルシーの姿を目にしてしまった。
声を聴いて、一緒に出掛けて、食事を共にして、口づけして――。
いっそ何もかも忘れられていれば。
でも、俺を忘れ去ったエルシーが、薔薇園の絵を大事にしていることも、楓並木が色づく季節に悲しくなることも、知ってしまった。微かな思い出の日々を忘れないでいてくれたことも。
だから、どうしても我慢できなくて、エルシーを抱いてしまった。王子の金と権力を総動員して、力ずくで奪って、汚してしまった。
もう、後戻りはできない。
全部、全部、俺のものだ。
絡みつく内部の襞も。吸い付くような白い肌も。俺に揺さぶられて喘ぐその声も。
すべて俺の、俺だけのもの。
あっという間に快楽の淵に堕ちて、俺を締め付ける体。俺のもの、俺だけのもの。今さらこれ無しで生きていくなんて、不可能だ。俺との思い出を全てなくしていても、仕事だからと体を差し出しているだけだとしても、それでも俺に抱かれているエルシーは、俺だけのもの。
ゴーレムの俺がただ一つだけ、生きるために求めるもの。――俺の、エルシー。
「エルシー……一生、俺だけだと、誓っただろ……ああっ俺の、俺のものだっ……」
「あっ……あああっ……あっ……」
エルシーが絶頂して俺の締め付ける。脳天から蕩けるような快感の中で、俺は決意を固める。
俺はエルシーを手放さない。絶対に、何があっても。だから――。
俺の楔がエルシーの中ではじける。――エルシーを永遠に、俺のものにするために。
最悪だ。これじゃただの八つ当たりだ。――どうして俺はこう、エルシーを前にすると制御が効かなくなるのだ。
一番の被害者はエルシーなのに。俺までが彼女にしわ寄せして、自分の欲望だけを押し付けて。
俺は起き上がると、脱ぎ捨てた上着から紙巻煙草を取り出し、火を点ける。
落ち着けよ――落ち着いて考えろ。
立ち上る紫煙を見つめながら、懸命に頭を働かせる。
俺は、いったいどうすればいいのか。どうしたら、エルシーを守れるのか。
俺がエルシーを諦めて、ステファニーと結婚すれば、エルシーは幸せになれるのか?
いやまさか。王子の愛人だった女が?
でもこのままでは、明日の朝刊にも婚約の記事が載るだろう。――間違いなく、一面に。
俺が煙草をふかしていると、隣でエルシーがもぞもぞと動いた。
胸元を上掛けで覆うようにして、枕に身を持たせかけると、俺に言った。
「……何か、ありましたの? あんな乱暴な……ひどいわ」
咎めるような言葉に、俺はつい、つっけんどんに言った。
「議会が俺の婚約を勝手に承認しやがった」
エルシーがしばらく無言で、俺を見つめる気配を感じるが、俺はエルシーの顔を見る勇気がない。
「相手は、ステファニーだと。……公爵のごり押しに議会が同調した。これから、結婚式に関わる予算を組むんだとさ!」
「そうですか、じゃあ――」
その、どこか諦めたような調子の声に、俺は咄嗟にエルシーを抱き寄せ、強引に唇を塞いだ。この後の言葉は、絶対に聞きたくない。俺はエルシーのうなじを抱え込み、彼女の咥内を蹂躙した。――エルシーは、俺のものだ。
そして俺は、エルシーのものなのに――。
エルシーが抵抗するように、俺の裸の胸を押し、俺は彼女を解放した。
「婚約者がいるのに、他の女と寝るなんて。最低な王子様だわ」
エルシーの強がるような言葉に、俺は胸を衝かれる。議会の承認が下りる。それは正式な婚約に他ならない。
俺はただ、早口で言い訳めいたことしか、言えなかった。
「ステファニーと結婚するつもりなんてないと何度も言っているのに――」
もごもご言い募る俺に、エルシーが呆れたらしい。
「もう、諦めて結婚なさったら? それが一番、丸く収まります」
「嫌だ!」
何を言っても言い訳だというのは、わかっている。俺がボケッとしてる間に、公爵や首相にしてやられた。
完全に裏をかかれ、先手を取られた。いわば王手だ。
「灰が落ちますよ」
エルシーが銀の灰皿を俺に差し出し、俺はハッとして、煙草の灰を落とす。
「愛人と同衾して、寝煙草で火事でも起こしたら、とんだ醜聞だわ。……ま、わたしと寝るのもこれが最後ですけど」
灰皿に煙草を押し付けていた俺の耳が、その言葉を捉える。――エルシーは、俺との関係を清算しようとしている。
俺はサイドテーブルに灰皿を置き、エルシーの手首を掴んだ。
「なんで、今日が最後ってことになってる」
俺はエルシーを枕に押し付けるように組み敷いて、真上から見下ろす。エルシーが数度瞬きをして、それから俺をまっすぐに見上げた。
「だって、この関係は正式に婚約が決まるまで、って前に約束しましたよね? 議会の承認も下りたことだし、この業務も終わりでしょう?」
「業務ってなんだ」
わかっているのに、俺はエルシーを問い詰めていた。
そうだ、最初に俺が言ったのだ、これは業務だと。でも、俺は――。
「おっしゃいましたよね? 秘書官の業務の一環だと――」
まっすぐに俺を見つめる瞳が、俺の心を抉る。
どうして! 俺はこんなに愛しているのに。なぜ、俺の気持ちはエルシーに届かない。
俺はエルシーだけを愛しているのに、周囲の誰もが、俺の気持ちを無視してステファニーと結婚しろと言う。
俺の言葉は通じない。全部全部、俺がただのスペアのゴーレムだから――。
俺は強引に口づけて、エルシーの唇を塞いだ。
もう何も聞きたくなかった。俺はエルシーの裸体から上掛けを剥ぎ取り、乱暴に脚を開く。
「だめっ! 約束が違います!」
「俺はお前を手放すつもりはない!」
エルシーの抵抗を封じるように、俺はエルシーの脚の間に、猛った楔を突き立てた。
「や、あっ……あああっ」
さっきも犯したその場所を、俺の楔が貫く。夜ごと、俺がきれいに剃り上げて無毛の花びらを、俺の肉棒が強引に分け入っていく。荒々しい挿入にエルシーが身を捩る。一気に奥まで突き上げれば、エルシーの白い胸がふるりと揺れた。
結局、さっきと同じことを繰り返すだけの、愚かな自分をどこかであざ笑いながら、俺はエルシーの肌を求めずにはいられない。
こうして強引に体を繋げ、エルシーを支配し、俺のものだと叫ぶだけ。口では守ると言いながら、結局、夜ごとその肌を貪り、己の欲を満たしているだけだ。
こんな関係を続けることは、エルシーを貶め、尊厳を奪うことに他ならないのに。こんな風に俺に抱かれていることで、エルシーがどれだけ傷ついているのか。
――ただの秘書官の業務なら、お役御免になって捨てられても、諦めもつきます。……だから、正式な婚約が決まったら、解放してください。それだけ、約束して――
いつかの、約束。
俺はそんな約束は無意味だと一蹴したけれど、現に、議会によって俺の婚約は正式に決まった。
約束通り解放しろ、というエルシーの言葉は筋が通っている。
でも――
エルシーの肌を知らなければ、耐えることもできたかもしれない。
二度と会えない、少年の日の思い出として、憧れを胸の奥に閉じ込め、他の女で飢えを満たすこともできただろう。
でも、愚かな俺は、マックスに見せられた写真で夢を見て、結婚を心待ちにしてしまった。
あの日司令部に押し掛けて、地味な制服を着たエルシーの姿を目にしてしまった。
声を聴いて、一緒に出掛けて、食事を共にして、口づけして――。
いっそ何もかも忘れられていれば。
でも、俺を忘れ去ったエルシーが、薔薇園の絵を大事にしていることも、楓並木が色づく季節に悲しくなることも、知ってしまった。微かな思い出の日々を忘れないでいてくれたことも。
だから、どうしても我慢できなくて、エルシーを抱いてしまった。王子の金と権力を総動員して、力ずくで奪って、汚してしまった。
もう、後戻りはできない。
全部、全部、俺のものだ。
絡みつく内部の襞も。吸い付くような白い肌も。俺に揺さぶられて喘ぐその声も。
すべて俺の、俺だけのもの。
あっという間に快楽の淵に堕ちて、俺を締め付ける体。俺のもの、俺だけのもの。今さらこれ無しで生きていくなんて、不可能だ。俺との思い出を全てなくしていても、仕事だからと体を差し出しているだけだとしても、それでも俺に抱かれているエルシーは、俺だけのもの。
ゴーレムの俺がただ一つだけ、生きるために求めるもの。――俺の、エルシー。
「エルシー……一生、俺だけだと、誓っただろ……ああっ俺の、俺のものだっ……」
「あっ……あああっ……あっ……」
エルシーが絶頂して俺の締め付ける。脳天から蕩けるような快感の中で、俺は決意を固める。
俺はエルシーを手放さない。絶対に、何があっても。だから――。
俺の楔がエルシーの中ではじける。――エルシーを永遠に、俺のものにするために。
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