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3、開戦に向けて
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ジュルチ僧正の言葉に、やりとりを聞いていたメイローズが立ち上がった。
「かつて、ガルシア辺境伯領には神世の神殿の廃墟が多くあって――今思えば、それが泉神殿だったのです。その教えは自然を尊ぶもので、知恵を得て人は堕落したというものでした。なんでも、世界の中心に聳える大樹の金の枝を折り、人は無垢でなくなり自然を失ったと――。イフリート公爵の考えに、その教えが影響しているかもしれません」
その言葉に賢親王がなるほど、というように頷く。
「人が知恵を得たことで自然から離れ、堕落し、争いが生まれるという考え方か。それは学び、人為を尊ぶ〈禁苑〉の教えとは相反しているな」
「陰陽の別たれぬ世界とは、無垢なる自然と言えば聞こえはいいですが、要は未開の、野蛮な世界、文明以前の世の中ということです。人は禽獣と同じで物事はすべて茫洋とぼやけており、恥も知らず、ただ無意味に生きて交わり、子孫を残して死ぬだけだった。龍騎士とディアーヌがこの世界に降り立ち、光が生まれ、闇ができた。それによって、人は初めて形を捉え、物事を区別し、知恵をつけ、人としての尊厳を手に入れたのです。文明を棄てれば人は人ではあり得ません」
恭親王はふと、メイローズに問いかけた。
「イフリート公爵は辺境のへパルトスという土地の出身で、それはガルシア辺境伯領の近くだと……」
メイローズが大きく頷く。
「はい。へパルトスはガルシア辺境伯領の東、山添いにある土地で、神世から続く大きな泉神殿がありました。イフリート家はナキアに新たな領地を拝領して移ったので、その神殿は廃れてしまったと聞いています」
貴族がその始祖の土地を棄てるというのは、よほどのことだ。
「イフリート家のような新興の家が、どうやってナキアの中枢に入り込めたのか――たとえ、女王の偽の番だったとしても」
恭親王が端麗な眉を顰めるが、メイローズも首を振る。
「イフリート家の叙爵に最後まで反対したのはガルシア辺境伯だったそうで……おかげで、ここ数百年、ガルシア領はナキアから冷遇されておりまして……魔物の発生をナキアに報告しても握りつぶされてなんの援助もなく、ガルシア伯領はとても困窮しているのです」
メイローズが悔し気に紺碧の瞳を動かすと、ユリウスもまた同調した。
「辺境伯領で魔物が発生すれば、ナキアに報告する義務があります。ですが、ここ数百年、四方辺境伯家はナキアの貴族たちから疎外され、ナキアの八大諸侯家と並ぶ同じ貴種でありながら、我々は元老院の議席からも閉め出されていますから。イフリート家とガルシア家の仲の悪さは有名ですよ」
そのユリウスの発言に、賢親王が顔色を変えた。
「……つまり、辺境で魔物が発生していたのに、これまでイフリート家と元老院は辺境伯に丸投げして、何の対策も取ってこなかったということか? もし本当であれば、辺境の民を見殺しにするも等しい暴挙だ」
それに対し、恭親王はどこか納得したような表情で言った。
「女王の結界を破壊して魔物を呼び込もうとしているのですよ? 辺境の魔物の発生など、大歓迎でしょう。それで辺境伯家が消耗すれば、いざ結界が消滅したときにはもう、魔物を討伐する体力など残されておりますまい」
それを聞いてメイローズが珍しく感情的になって叫んだ。
「まさか!……つまりわざと無視していたと……っ!」
「そうとしか考えられまい。魔物の発生は極秘事項だから、辺境からの報告など口を噤んでおれば他に漏れることはない。ガルシア領以外でも、我々が把握できていないだけで、魔物はすでに発生しているかもしれないな」
やり取りを聞いていたジュルチ僧正が瞑目して、軽く印を結び、天と陰陽に祈りを捧げた。
「何ということだ。民政第一の合理主義者の仮面の下で、魔物に苦しむ民を見殺しにしていたとは……! 魔物と人の共存を目指すなら、まず自ら魔を鎮め、辺境の民の憂いを解くべきなのに、真実を覆い隠し、魔物が民を蹂躙するのを放置してきたなど、許しがたい」
メイローズもまた、動揺を隠しきれずに、陰陽の意匠のペンダントを握りしめる。
「私の両親も魔物の犠牲になりました。私は全ての柵を絶って陰陽宮に入りましたが、それも全て、辺境の民を魔物の恐怖から救いたい一心でした。――私は、聖職にある身ですが、かの公爵に対しては一片の同情も理も感じることができません」
賢親王が、恭親王に問いかける。
「ユエリンの推測の通りだとして――イフリート家が魔族であると世に明らかにするのか?」
恭親王はまっすぐに兄を見つめ、首を振った。
「それは得策ではありません。第一に、あまりにも常識外れで、我々の気が触れたと言われて終わりでしょう。イフリート家と公爵に対する民望は篤い。帝国と〈禁苑〉への不信感を植え付ける恐れもあります。第二に、イフリート公爵には、我々が真実を知らないと思わせておいた方がいい。我々が得た情報はあくまでも、末端の〈黒影〉からもたらされたものに過ぎない。イフリート家の秘密のすべてではないのです」
異母弟の言葉に、賢親王も同意するように頷く。
「では、あくまでも今までと同様、イフリート家の行き過ぎた世俗主義への危機感という形で、表向きは動くのだな?」
「はい。その代り、ナキア侵攻は一刻の猶予もなりません。始祖女王の結界が破れる前に、アデライードを即位させ、認証式を行わねばならない。ひとたび結界が破れれば、他の地域――つまり帝国にも、何らかの影響が及ぶ可能性もあります。一刻も早くナキアを確保し、ナキアの月神殿にて認証式を行う必要があります」
賢親王は切れ長の目を伏せて、少し考えるようにして、さらに尋ねる。
「ナキア侵攻の手はずは?」
「海路でカンダハルの港を落とし、そこから一気にナキアを制圧する。カンダハルとナキアは馬車で一日の距離です。カンダハルさえ確保すれば、海路を使って兵站の問題は解決できます。後はナキア周辺の抵抗がどの程度あるか、ですが――」
「そう簡単にいくか?」
「カンダハルが落ちれば、ナキアは海への出口を失う。内陸部からの支援だけでは、ナキアを保つことはできないでしょう。ナキアの諸侯たちも、一斉にこちら側に寝返るはずです」
淡々と述べる恭親王に、神官のゲルギオスが言った。
「カンダハルは難攻不落です。いまだかつて、あの要塞を落としたものはいません」
「攻められたこと自体も三回しかない。カンダハルが難攻不落なのは、カンダハル自身の要塞が堅固であるためではないと私は見ている。この半年、ユリウスやフェラール商会を介して、十分な下準備を行ってきた。――実はカンダハルはすでに丸裸なのだ」
自信満々な恭親王に対し、功労者として名指しされたユリウスがぱちぱちと目を瞬く。しばらく目を閉じて思索に耽っていた賢親王が言った。
「わかった。できる限り早く禁軍を追加でソリスティアに派遣するよう、陛下に申し上げる。指揮官は廉郡王で」
「ユリウスを通じて、イフリート家を弾劾し、アデライードの即位を認めるよう、女王国の諸侯に呼びかける檄文を発します」
賢親王が居並ぶ者たちに重々しく言った。
「イフリート公爵の狙いはわかったが、それがかの家の秘密のすべてではあるまい。もし、本当に〈混沌〉の再現を目指しているのであれば、他の計略も進んでいるやもしれぬ。くれぐれも油断なく、慎重に事を進めよ――天と陰陽の調和のために」
「「「「天と陰陽の調和のために」」」」
その場の全員が立ち上がり、一斉に頭を下げた。
「かつて、ガルシア辺境伯領には神世の神殿の廃墟が多くあって――今思えば、それが泉神殿だったのです。その教えは自然を尊ぶもので、知恵を得て人は堕落したというものでした。なんでも、世界の中心に聳える大樹の金の枝を折り、人は無垢でなくなり自然を失ったと――。イフリート公爵の考えに、その教えが影響しているかもしれません」
その言葉に賢親王がなるほど、というように頷く。
「人が知恵を得たことで自然から離れ、堕落し、争いが生まれるという考え方か。それは学び、人為を尊ぶ〈禁苑〉の教えとは相反しているな」
「陰陽の別たれぬ世界とは、無垢なる自然と言えば聞こえはいいですが、要は未開の、野蛮な世界、文明以前の世の中ということです。人は禽獣と同じで物事はすべて茫洋とぼやけており、恥も知らず、ただ無意味に生きて交わり、子孫を残して死ぬだけだった。龍騎士とディアーヌがこの世界に降り立ち、光が生まれ、闇ができた。それによって、人は初めて形を捉え、物事を区別し、知恵をつけ、人としての尊厳を手に入れたのです。文明を棄てれば人は人ではあり得ません」
恭親王はふと、メイローズに問いかけた。
「イフリート公爵は辺境のへパルトスという土地の出身で、それはガルシア辺境伯領の近くだと……」
メイローズが大きく頷く。
「はい。へパルトスはガルシア辺境伯領の東、山添いにある土地で、神世から続く大きな泉神殿がありました。イフリート家はナキアに新たな領地を拝領して移ったので、その神殿は廃れてしまったと聞いています」
貴族がその始祖の土地を棄てるというのは、よほどのことだ。
「イフリート家のような新興の家が、どうやってナキアの中枢に入り込めたのか――たとえ、女王の偽の番だったとしても」
恭親王が端麗な眉を顰めるが、メイローズも首を振る。
「イフリート家の叙爵に最後まで反対したのはガルシア辺境伯だったそうで……おかげで、ここ数百年、ガルシア領はナキアから冷遇されておりまして……魔物の発生をナキアに報告しても握りつぶされてなんの援助もなく、ガルシア伯領はとても困窮しているのです」
メイローズが悔し気に紺碧の瞳を動かすと、ユリウスもまた同調した。
「辺境伯領で魔物が発生すれば、ナキアに報告する義務があります。ですが、ここ数百年、四方辺境伯家はナキアの貴族たちから疎外され、ナキアの八大諸侯家と並ぶ同じ貴種でありながら、我々は元老院の議席からも閉め出されていますから。イフリート家とガルシア家の仲の悪さは有名ですよ」
そのユリウスの発言に、賢親王が顔色を変えた。
「……つまり、辺境で魔物が発生していたのに、これまでイフリート家と元老院は辺境伯に丸投げして、何の対策も取ってこなかったということか? もし本当であれば、辺境の民を見殺しにするも等しい暴挙だ」
それに対し、恭親王はどこか納得したような表情で言った。
「女王の結界を破壊して魔物を呼び込もうとしているのですよ? 辺境の魔物の発生など、大歓迎でしょう。それで辺境伯家が消耗すれば、いざ結界が消滅したときにはもう、魔物を討伐する体力など残されておりますまい」
それを聞いてメイローズが珍しく感情的になって叫んだ。
「まさか!……つまりわざと無視していたと……っ!」
「そうとしか考えられまい。魔物の発生は極秘事項だから、辺境からの報告など口を噤んでおれば他に漏れることはない。ガルシア領以外でも、我々が把握できていないだけで、魔物はすでに発生しているかもしれないな」
やり取りを聞いていたジュルチ僧正が瞑目して、軽く印を結び、天と陰陽に祈りを捧げた。
「何ということだ。民政第一の合理主義者の仮面の下で、魔物に苦しむ民を見殺しにしていたとは……! 魔物と人の共存を目指すなら、まず自ら魔を鎮め、辺境の民の憂いを解くべきなのに、真実を覆い隠し、魔物が民を蹂躙するのを放置してきたなど、許しがたい」
メイローズもまた、動揺を隠しきれずに、陰陽の意匠のペンダントを握りしめる。
「私の両親も魔物の犠牲になりました。私は全ての柵を絶って陰陽宮に入りましたが、それも全て、辺境の民を魔物の恐怖から救いたい一心でした。――私は、聖職にある身ですが、かの公爵に対しては一片の同情も理も感じることができません」
賢親王が、恭親王に問いかける。
「ユエリンの推測の通りだとして――イフリート家が魔族であると世に明らかにするのか?」
恭親王はまっすぐに兄を見つめ、首を振った。
「それは得策ではありません。第一に、あまりにも常識外れで、我々の気が触れたと言われて終わりでしょう。イフリート家と公爵に対する民望は篤い。帝国と〈禁苑〉への不信感を植え付ける恐れもあります。第二に、イフリート公爵には、我々が真実を知らないと思わせておいた方がいい。我々が得た情報はあくまでも、末端の〈黒影〉からもたらされたものに過ぎない。イフリート家の秘密のすべてではないのです」
異母弟の言葉に、賢親王も同意するように頷く。
「では、あくまでも今までと同様、イフリート家の行き過ぎた世俗主義への危機感という形で、表向きは動くのだな?」
「はい。その代り、ナキア侵攻は一刻の猶予もなりません。始祖女王の結界が破れる前に、アデライードを即位させ、認証式を行わねばならない。ひとたび結界が破れれば、他の地域――つまり帝国にも、何らかの影響が及ぶ可能性もあります。一刻も早くナキアを確保し、ナキアの月神殿にて認証式を行う必要があります」
賢親王は切れ長の目を伏せて、少し考えるようにして、さらに尋ねる。
「ナキア侵攻の手はずは?」
「海路でカンダハルの港を落とし、そこから一気にナキアを制圧する。カンダハルとナキアは馬車で一日の距離です。カンダハルさえ確保すれば、海路を使って兵站の問題は解決できます。後はナキア周辺の抵抗がどの程度あるか、ですが――」
「そう簡単にいくか?」
「カンダハルが落ちれば、ナキアは海への出口を失う。内陸部からの支援だけでは、ナキアを保つことはできないでしょう。ナキアの諸侯たちも、一斉にこちら側に寝返るはずです」
淡々と述べる恭親王に、神官のゲルギオスが言った。
「カンダハルは難攻不落です。いまだかつて、あの要塞を落としたものはいません」
「攻められたこと自体も三回しかない。カンダハルが難攻不落なのは、カンダハル自身の要塞が堅固であるためではないと私は見ている。この半年、ユリウスやフェラール商会を介して、十分な下準備を行ってきた。――実はカンダハルはすでに丸裸なのだ」
自信満々な恭親王に対し、功労者として名指しされたユリウスがぱちぱちと目を瞬く。しばらく目を閉じて思索に耽っていた賢親王が言った。
「わかった。できる限り早く禁軍を追加でソリスティアに派遣するよう、陛下に申し上げる。指揮官は廉郡王で」
「ユリウスを通じて、イフリート家を弾劾し、アデライードの即位を認めるよう、女王国の諸侯に呼びかける檄文を発します」
賢親王が居並ぶ者たちに重々しく言った。
「イフリート公爵の狙いはわかったが、それがかの家の秘密のすべてではあるまい。もし、本当に〈混沌〉の再現を目指しているのであれば、他の計略も進んでいるやもしれぬ。くれぐれも油断なく、慎重に事を進めよ――天と陰陽の調和のために」
「「「「天と陰陽の調和のために」」」」
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