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1、傀儡の反逆
アルベラの冒険
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「本当に行くのか?」
「やめといた方がいいんじゃないの?」
テセウスとシリルに口々に止められて、アルベラは半ば意地になって言い張った。
「行くわよ! 何のためにここまで来たと思ってるのよ! 大丈夫よ、バレやしないから!」
ストロベリーブロンドを真珠を縫い込んだ金のネットでまとめ、顔の横に一房残すようにして、それを熱コテでくるくると巻いている。普段とはずいぶん印象が変わっているはずだ。髪の色に合わせた紅い長衣には豪華なレースを飾って、これもいつもは贅沢をしないアルベラには珍しいいでたちと言ってよい。さらに鳥の羽を飾った白い仮面をつけて顔を隠せば、絶対にアルベラだとばれない自信があった。
「俺が心配しているのはバレるバレないの問題ではないのだが……」
「そうだよ、ただでさえアルベラは世間知らずなのに、いきなり仮面舞踏会だなんて……男に迫られても躱せるの? 昼間の集まりとかから、徐々に慣れて行った方がいいんじゃないの?」
「大丈夫よ! これでも、ずっと公式行事にも出て、社交はお手の物よ? 王城にやってくる猫を被った男じゃなくて、普段の様子を知らないと! とんでもない男を婿に迎えるわけにはいかないわ。これは女王としての責任なのよ」
フロレンス伯爵はナキアの貴族たちの遊びのリーダー的な存在だ。彼の主催する仮面舞踏会には、ナキアだけでなく、地方からも貴族たちが訪れて情報の交換を行うという。アルベラはそういう集まりとは一線を画してきたけれど、それではいけないと思いなおしたのだ。
「たしかに政治的な駆け引きなんかも行われることもあるし、未婚女性が結婚相手を見繕うために参加することだってあるけれど、一夜の恋目当ての男も多い。アルベラは見るからに物慣れていないから、いいカモにされてしまうぞ。護衛官としてはそんな場所には……」
なおも渋るテセウスに業を煮やしたアルベラは、焦れて一人馬車を降りようとする。
「いいわよ! じゃあ、わたし一人で行くから!」
「待ちなさい、アルベラ……しょうがない。くれぐれも仮面を外すなよ」
そう念を押して、テセウスは溜息を一つつくと、黒いマスクをつけて馬車を降り、アルベラの手をとって降りるのを助けた。シリルも白い仮面をつけ、いかにも令嬢のお小姓です、という雰囲気で馬車を降りる。……いや、本当にお小姓なのだが。
テセウスが出迎えた使用人らしき男に招待状を示し、案内されて会場に入る。煌びやかな光の洪水に、アルベラは一瞬、目を瞬いた。
女王の責任だなんだと言っていたが、実はアルベラはわくわくしていたのだ。好奇心の強いアルベラは、初めての場所は探検してみたくてたまらくなる。今まで真面目に女王の勉強ばかりしていて、王城の舞踏会以外は出たことがない。
ここでは誰も、自分がアルベラだとは知らない――。
何だかひどく開放的な気分になって、アルベラは仮面の下から周囲を見回し、翡翠色の瞳をきらめかせていた。
「どんな人が来ているか、わかる?」
それでも目立たないように隅っこのソファに腰かけて、アルベラが隣に座るテセウスに尋ねる。今日はテセウスのパートナーという体で来ている。さすがに女が一人で舞踏会に参加できるほど、女王国もさばけてはいなかった。
「……あそこで女をやたらと侍らせているのはシルキオス伯爵じゃないか。あと、向こうの太った男がロマンザ侯爵だと思う。……他は何しろ、仮面をつけているからな」
「まあそうよね。そう簡単に誰だかわかっちゃったら、仮面の意味がないものね」
給仕が差し出す盆から発泡白葡萄酒を取って、それを口にしながらアルベラが言った。流行の衣装に身を包み、音楽に合わせて踊る人々を眺めながら、アルベラが感心する。ちょうど、〈ラヴォルタ〉という流行の舞曲がかかり、男が女を持ち上げて長衣の裾が翻り、歓声が上がる。
「あれが、例の……初めて見たわ。テセウスも踊れるの?」
「誰と踊るんだ。踊ったことなどないに決まっているだろう」
仮面を着けていても顔を顰めたことがわかるくらいに、テセウスが言い捨てた。
「……ごめんなさい、そういう意味じゃあ……」
なんとなくしゅんと項垂れたアルベラから、テセウスが気まずそうに目を反らし、だがしばらくその方面を凝視して、言った。
「……アルベラ、レイノークス伯ユリウスがいる」
「レイノークス伯?……まさか。なんでナキアに?」
アルベラが驚いて顔を上げる。急いでテセウスの視線の方向を見るが、踊りの輪に邪魔されてよく見えない。というより、アルベラはレイノークス伯を見たことがなかった。
「レイノークス伯なら、葡萄酒の売買のためにナキアはよく往復しているはずだよ?この発泡白葡萄酒だって、レイノークス伯領の特産品だもの」
背後に立っていたシリルが、耳元で囁く。
「たぶん、間違いない。俺も、遠目で一度見たきりだが、女のように長いダークブロンドで、かなりの美形だった。今はナキアのアデライード派の貴族たちと話をしている」
また美形なの、と美形に興味のないアルベラは眉を顰める。不細工は困るが、無駄に美形である必要などないのに、と思う。それでもアルベラは好奇心にかられて、テセウスの見ている方向をじっと見つめる。確かに、細身ですらりとした髪の長い男が一人、何人かの貴族たちと談笑中であった。
「うわー。あれはパス。何で髪が長いの」
「アルベラの好みってよくわかんないよね。どんなのがいいの」
シリルが横から尋ねると、アルベラが首を傾げる。
「考えたこともなかったけど、長髪は無理だって今わかったわ。やっぱり男は短く刈り込んでないと」
「テセウスみたいな感じで?」
「シリル、いい加減にしろ」
シリルに揶揄われていると思ったのか、テセウスが地を這うような低い声で咎める。
「……まあまあ。シリルはいろいろと情報を聞き込んできてくれる?どんな人が来ているかとか、その人柄とか、女癖とか……」
「了解。……でも絶対、独りになっちゃだめだよ、約束だよ?」
「わかってるわよ」
シリルが立ち去るのを見送って、テセウスに向かってアルベラが言った。
「一曲くらい踊らないと、かえって浮いちゃうかもね。〈ラヴォルタ〉は無理だけど、他のなら踊れる?」
「……そりゃあ踊れるが」
テセウスがアルベラの手を取って立ち上がり、踊りの輪の方に二人で歩いていった。
「やめといた方がいいんじゃないの?」
テセウスとシリルに口々に止められて、アルベラは半ば意地になって言い張った。
「行くわよ! 何のためにここまで来たと思ってるのよ! 大丈夫よ、バレやしないから!」
ストロベリーブロンドを真珠を縫い込んだ金のネットでまとめ、顔の横に一房残すようにして、それを熱コテでくるくると巻いている。普段とはずいぶん印象が変わっているはずだ。髪の色に合わせた紅い長衣には豪華なレースを飾って、これもいつもは贅沢をしないアルベラには珍しいいでたちと言ってよい。さらに鳥の羽を飾った白い仮面をつけて顔を隠せば、絶対にアルベラだとばれない自信があった。
「俺が心配しているのはバレるバレないの問題ではないのだが……」
「そうだよ、ただでさえアルベラは世間知らずなのに、いきなり仮面舞踏会だなんて……男に迫られても躱せるの? 昼間の集まりとかから、徐々に慣れて行った方がいいんじゃないの?」
「大丈夫よ! これでも、ずっと公式行事にも出て、社交はお手の物よ? 王城にやってくる猫を被った男じゃなくて、普段の様子を知らないと! とんでもない男を婿に迎えるわけにはいかないわ。これは女王としての責任なのよ」
フロレンス伯爵はナキアの貴族たちの遊びのリーダー的な存在だ。彼の主催する仮面舞踏会には、ナキアだけでなく、地方からも貴族たちが訪れて情報の交換を行うという。アルベラはそういう集まりとは一線を画してきたけれど、それではいけないと思いなおしたのだ。
「たしかに政治的な駆け引きなんかも行われることもあるし、未婚女性が結婚相手を見繕うために参加することだってあるけれど、一夜の恋目当ての男も多い。アルベラは見るからに物慣れていないから、いいカモにされてしまうぞ。護衛官としてはそんな場所には……」
なおも渋るテセウスに業を煮やしたアルベラは、焦れて一人馬車を降りようとする。
「いいわよ! じゃあ、わたし一人で行くから!」
「待ちなさい、アルベラ……しょうがない。くれぐれも仮面を外すなよ」
そう念を押して、テセウスは溜息を一つつくと、黒いマスクをつけて馬車を降り、アルベラの手をとって降りるのを助けた。シリルも白い仮面をつけ、いかにも令嬢のお小姓です、という雰囲気で馬車を降りる。……いや、本当にお小姓なのだが。
テセウスが出迎えた使用人らしき男に招待状を示し、案内されて会場に入る。煌びやかな光の洪水に、アルベラは一瞬、目を瞬いた。
女王の責任だなんだと言っていたが、実はアルベラはわくわくしていたのだ。好奇心の強いアルベラは、初めての場所は探検してみたくてたまらくなる。今まで真面目に女王の勉強ばかりしていて、王城の舞踏会以外は出たことがない。
ここでは誰も、自分がアルベラだとは知らない――。
何だかひどく開放的な気分になって、アルベラは仮面の下から周囲を見回し、翡翠色の瞳をきらめかせていた。
「どんな人が来ているか、わかる?」
それでも目立たないように隅っこのソファに腰かけて、アルベラが隣に座るテセウスに尋ねる。今日はテセウスのパートナーという体で来ている。さすがに女が一人で舞踏会に参加できるほど、女王国もさばけてはいなかった。
「……あそこで女をやたらと侍らせているのはシルキオス伯爵じゃないか。あと、向こうの太った男がロマンザ侯爵だと思う。……他は何しろ、仮面をつけているからな」
「まあそうよね。そう簡単に誰だかわかっちゃったら、仮面の意味がないものね」
給仕が差し出す盆から発泡白葡萄酒を取って、それを口にしながらアルベラが言った。流行の衣装に身を包み、音楽に合わせて踊る人々を眺めながら、アルベラが感心する。ちょうど、〈ラヴォルタ〉という流行の舞曲がかかり、男が女を持ち上げて長衣の裾が翻り、歓声が上がる。
「あれが、例の……初めて見たわ。テセウスも踊れるの?」
「誰と踊るんだ。踊ったことなどないに決まっているだろう」
仮面を着けていても顔を顰めたことがわかるくらいに、テセウスが言い捨てた。
「……ごめんなさい、そういう意味じゃあ……」
なんとなくしゅんと項垂れたアルベラから、テセウスが気まずそうに目を反らし、だがしばらくその方面を凝視して、言った。
「……アルベラ、レイノークス伯ユリウスがいる」
「レイノークス伯?……まさか。なんでナキアに?」
アルベラが驚いて顔を上げる。急いでテセウスの視線の方向を見るが、踊りの輪に邪魔されてよく見えない。というより、アルベラはレイノークス伯を見たことがなかった。
「レイノークス伯なら、葡萄酒の売買のためにナキアはよく往復しているはずだよ?この発泡白葡萄酒だって、レイノークス伯領の特産品だもの」
背後に立っていたシリルが、耳元で囁く。
「たぶん、間違いない。俺も、遠目で一度見たきりだが、女のように長いダークブロンドで、かなりの美形だった。今はナキアのアデライード派の貴族たちと話をしている」
また美形なの、と美形に興味のないアルベラは眉を顰める。不細工は困るが、無駄に美形である必要などないのに、と思う。それでもアルベラは好奇心にかられて、テセウスの見ている方向をじっと見つめる。確かに、細身ですらりとした髪の長い男が一人、何人かの貴族たちと談笑中であった。
「うわー。あれはパス。何で髪が長いの」
「アルベラの好みってよくわかんないよね。どんなのがいいの」
シリルが横から尋ねると、アルベラが首を傾げる。
「考えたこともなかったけど、長髪は無理だって今わかったわ。やっぱり男は短く刈り込んでないと」
「テセウスみたいな感じで?」
「シリル、いい加減にしろ」
シリルに揶揄われていると思ったのか、テセウスが地を這うような低い声で咎める。
「……まあまあ。シリルはいろいろと情報を聞き込んできてくれる?どんな人が来ているかとか、その人柄とか、女癖とか……」
「了解。……でも絶対、独りになっちゃだめだよ、約束だよ?」
「わかってるわよ」
シリルが立ち去るのを見送って、テセウスに向かってアルベラが言った。
「一曲くらい踊らないと、かえって浮いちゃうかもね。〈ラヴォルタ〉は無理だけど、他のなら踊れる?」
「……そりゃあ踊れるが」
テセウスがアルベラの手を取って立ち上がり、踊りの輪の方に二人で歩いていった。
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