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19、情事 一*
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僕はローズマリーの素肌を撫でさすりながら、もう一度彼女に口づける。
だが、僕が舌を捻じ込む前に、彼女は「んっ」と首を振って僕を振り切り、下から睨みつけた。
「わたしは、あなたのこと好きじゃないわ」
「わかってる」
好きになってもらう時間的余裕も、きっかけもなかった。……実は昔から、僕は全然、意識していない相手から好意を向けられることがある。医局時代の看護婦とか、ほとんど関わり合いのない、別の医者の患者とか。突然、ほぼ知らない女に想いを告げられたりすると、正直困惑するしかない。そういうことが重なった結果、僕は自分に好意を向けてくる女性には一歩引いてしまうクセができた。
もしかしたら、ローズマリーのことが好きになったのは、最初から彼女が、僕に対して敵意と警戒心しか抱いていなかったせいかも知れない。
ローズマリーが僕のことを何とも思っていないからこそ、追いかけられるというか――
ローズマリーが圧し掛かるように覆い被さる僕の肩を押え、言った。
「お金目当てで妻子持ちの男とも寝てた女よ? お貴族様のくせに、そんな女と寝て、頭大丈夫?」
僕の頭はかなり前からおかしい。それは認めるけど、恋をする男はたいてい、頭がおかしくなるものではないのか?
僕はローズマリーの問いに素直に頷いた。
「頭はおかしいかもしれない。……僕はただ……」
僕は彼女の薄いモスリンのドレスとペチコートを胸の下までまくり上げる。真っ白な肌。お腹はまだ全く膨らんでおらず、腰はくびれて見事な曲線を描いている。小さな臍と、なだからな下腹。薄い茂み。あまりに美しい身体に僕は陶然と見惚れて、思わずその平らな腹を掌で撫でた。
この中に、命がある。
彼女を抱けば、このすべてが僕のものになる――
僕はローズマリーの目を見て、心の底から言った。
「僕はただ、お腹の子ごと、君が欲しい」
ローズマリーが紫色の目を見開く。僕は吸い寄せられるように彼女の顔に顔を寄せ、唇を塞ぐ。今度は振り払われることはなかった。僕は薄く開いた彼女の唇を舌で捻じ込み、彼女の小さな舌に舌を絡ませる。肩を突っ張っていた彼女の手が、僕の肩を掴む。
――わずかな動きを、僕は「同意」だと解釈した。
理由でも、目的でもない。ただ、欲しい。――人は結局は、その欲望の強さに突き動かされるものなのかも、しれない。
僕は片手でローズマリーのうなじを押え、口づけを深めながら、右手で彼女の肌をまさぐる。茂みをかき分けて秘裂を指で辿り、そっと撫でる。塞いだ唇がわずかに震えるが、僕は構わずに慎重に秘裂を割り、花びらの中を探る。人体に個人差はあるが、だいたいの配置は同じだ。僕はすぐに、最も敏感な突起を指で探り当て、軽く摘まんだ。
「ああっ……」
この小さな場所には、信じられないほどたくさんの神経が集まっている。強烈な刺激に耐え切れず、ローズマリーは華奢な体をくねらせ、その勢いで唇が離れ、声が漏れた。
「ああっ、それっ……だめっ……」
「ここは、女性の快楽のためだけにある器官なんだよ……」
長いこと、女性には性欲などないと信じられてきた――年配の医師には、いまだにそう思っている者もいる。ならばなぜこんな、他には何の役割も果たさず、ただ快楽を甘受するためだけの器官があるのか。
僕がその小さな場所を執拗に愛撫すれば、ローズマリーがたちまちに息を荒げ、首を振り、白い身体をくねらせて快感に悶える。
「いら、いあす……あっ……んんっ……」
「大丈夫、僕に任せて。……僕はね、名人って言われてね」
すぐにローズマリーの秘所は蜜で溢れてきて、僕はそれを塗り込めるようにしてなおも手を休めない。指先の感覚に集中して、立ち上がってきた裏筋を撫で、同時に中指で蜜口を探り、そっと侵入させる。
「はっ……あっ……ううっ……」
緊張しているせいなのか、驚くほど中がきつい。僕はゆっくりと中指を蜜洞に沈め、内部を掻きだすように出し入れする。すぐに水音が響き、ますます蜜が溢れてくる。
「力を抜いて……僕はね、これが上手すぎて患者が殺到して、腱鞘炎になったから医局を辞めて軍医になったんだよ。別に立派な医者とは言い難い」
「なっ……ええっ、それ、どういうっ……ああっ、イライアス、ああっ、それっ、あっ……」
ローズマリーは快感に耐えようと両手で僕の肩に縋りつき、ウエストコートを握りしめる。白く形のよい脚は絶頂に備えてまっすぐにのばされ、つま先が丸くなって震えている。僕は指を二本に増やし、内部の敏感な場所を刺激しながら、親指でクリトリスをぐっと押した。頂点への階梯を上っていくローズマリーは、白い肌が上気してピンク色に染まり、身じろぎするたびに白い胸がふるふると揺れて、快感を堪えるて顰めた眉も、何もかもがとても美しい。
「あっ、だめっ……きちゃうっ……もうっ」
「だめじゃない。イっていい。……ホラ、あのクソ医者より僕の方が腕がいいって証明してやる」
「クライブのことは、もう、いいからっ、ああっ……ああああっ……」
ついに上り詰め、全身を震わせる。快楽に蕩けた表情があまりに可愛らしくて、僕は汗ばんだ首筋にキスを落とす。
「君は綺麗な顔でイくね? 可愛い……もっと良くしてあげる……」
僕は体をずらして彼女の足の間に入り込むと、両脚を大きく開いた。蜜を湛えた花びらに顔を近づけ、花芯に唇を寄せ、舐め上げる。
「ひあっ……あああっ……あっ、やっ……やめっ……」
患者ならとりあえずイかせれば任務終了だが、僕はローズマリーはもっともっと蕩かせて、グズグズにしてやりたかった。彼女が零す甘い蜜をすべて貪り、すべてを食べつくしかたかった。指で花びらを広げ、舌を蜜口の浅い部分に這わせ、ぴちゃぴちゃ音を立てて蜜を啜り上げる。ローズマリーの全身がびくびくと震え、喘ぎ声がひっきりなしに聞こえて、やがてすすり泣きに変わる。その声の甘く淫らな響きが僕の脳をも蕩かして、僕は我慢できなくなって立ち上がった陰核に軽く歯を立てる。
「あああっ……あぁ―――――っ」
長く引く悲鳴のような嬌声を上げて、ローズマリーがもう一度絶頂する。ぶわりと蜜が溢れ、その甘さにも溺れそうになる。僕が秘所から顔をあげると、彼女はぐったりと寝台に身をあずけ、呆然と天蓋を眺めている。薄いモスリンのドレスは上下から捲り上げられて胸の下に蟠り、荒い呼吸のたびに豊かな乳房が揺れる。僕の欲望も限界に近くまで張りつめている。
「ローズ……そろそろ挿れる……」
僕は中途半端にまくり上げていたドレスを頭から抜き去り、丸裸にする。栗色の髪が乱れてシーツの上に広がり、彼女は抵抗もできずにただ荒い息を吐いている。僕も素早くタイを解いて抜き取り、カフリンクスを外してベッドサイドのテーブルに置く。ウエスト・コートを脱ぎ、吊りベルトを外し――ドレスシャツのボタンを外すのにイライラしして、最後は乱暴に脱ぎ捨てる。僕の雄もすっかり勃ち上がって、トラウザーズを押し上げている。前のボタンを外して寛げれば勢いよく飛び出した。
トラウザーズを全部脱ぐのが待ちきれなくて、僕は膝まで下ろしただけでローズマリーの両脚を持ち上げ、彼女の中心に陰茎を押し当てる。それからローズの顔を見れば、彼女は妙に無邪気な表情で、勃ち上がった僕の雄を見ていた。
「……怖い?」
「少し……」
小さな声で言う彼女に、僕は微笑みかける。
「ゆっくり挿れるから……ローズ?」
だが、僕が舌を捻じ込む前に、彼女は「んっ」と首を振って僕を振り切り、下から睨みつけた。
「わたしは、あなたのこと好きじゃないわ」
「わかってる」
好きになってもらう時間的余裕も、きっかけもなかった。……実は昔から、僕は全然、意識していない相手から好意を向けられることがある。医局時代の看護婦とか、ほとんど関わり合いのない、別の医者の患者とか。突然、ほぼ知らない女に想いを告げられたりすると、正直困惑するしかない。そういうことが重なった結果、僕は自分に好意を向けてくる女性には一歩引いてしまうクセができた。
もしかしたら、ローズマリーのことが好きになったのは、最初から彼女が、僕に対して敵意と警戒心しか抱いていなかったせいかも知れない。
ローズマリーが僕のことを何とも思っていないからこそ、追いかけられるというか――
ローズマリーが圧し掛かるように覆い被さる僕の肩を押え、言った。
「お金目当てで妻子持ちの男とも寝てた女よ? お貴族様のくせに、そんな女と寝て、頭大丈夫?」
僕の頭はかなり前からおかしい。それは認めるけど、恋をする男はたいてい、頭がおかしくなるものではないのか?
僕はローズマリーの問いに素直に頷いた。
「頭はおかしいかもしれない。……僕はただ……」
僕は彼女の薄いモスリンのドレスとペチコートを胸の下までまくり上げる。真っ白な肌。お腹はまだ全く膨らんでおらず、腰はくびれて見事な曲線を描いている。小さな臍と、なだからな下腹。薄い茂み。あまりに美しい身体に僕は陶然と見惚れて、思わずその平らな腹を掌で撫でた。
この中に、命がある。
彼女を抱けば、このすべてが僕のものになる――
僕はローズマリーの目を見て、心の底から言った。
「僕はただ、お腹の子ごと、君が欲しい」
ローズマリーが紫色の目を見開く。僕は吸い寄せられるように彼女の顔に顔を寄せ、唇を塞ぐ。今度は振り払われることはなかった。僕は薄く開いた彼女の唇を舌で捻じ込み、彼女の小さな舌に舌を絡ませる。肩を突っ張っていた彼女の手が、僕の肩を掴む。
――わずかな動きを、僕は「同意」だと解釈した。
理由でも、目的でもない。ただ、欲しい。――人は結局は、その欲望の強さに突き動かされるものなのかも、しれない。
僕は片手でローズマリーのうなじを押え、口づけを深めながら、右手で彼女の肌をまさぐる。茂みをかき分けて秘裂を指で辿り、そっと撫でる。塞いだ唇がわずかに震えるが、僕は構わずに慎重に秘裂を割り、花びらの中を探る。人体に個人差はあるが、だいたいの配置は同じだ。僕はすぐに、最も敏感な突起を指で探り当て、軽く摘まんだ。
「ああっ……」
この小さな場所には、信じられないほどたくさんの神経が集まっている。強烈な刺激に耐え切れず、ローズマリーは華奢な体をくねらせ、その勢いで唇が離れ、声が漏れた。
「ああっ、それっ……だめっ……」
「ここは、女性の快楽のためだけにある器官なんだよ……」
長いこと、女性には性欲などないと信じられてきた――年配の医師には、いまだにそう思っている者もいる。ならばなぜこんな、他には何の役割も果たさず、ただ快楽を甘受するためだけの器官があるのか。
僕がその小さな場所を執拗に愛撫すれば、ローズマリーがたちまちに息を荒げ、首を振り、白い身体をくねらせて快感に悶える。
「いら、いあす……あっ……んんっ……」
「大丈夫、僕に任せて。……僕はね、名人って言われてね」
すぐにローズマリーの秘所は蜜で溢れてきて、僕はそれを塗り込めるようにしてなおも手を休めない。指先の感覚に集中して、立ち上がってきた裏筋を撫で、同時に中指で蜜口を探り、そっと侵入させる。
「はっ……あっ……ううっ……」
緊張しているせいなのか、驚くほど中がきつい。僕はゆっくりと中指を蜜洞に沈め、内部を掻きだすように出し入れする。すぐに水音が響き、ますます蜜が溢れてくる。
「力を抜いて……僕はね、これが上手すぎて患者が殺到して、腱鞘炎になったから医局を辞めて軍医になったんだよ。別に立派な医者とは言い難い」
「なっ……ええっ、それ、どういうっ……ああっ、イライアス、ああっ、それっ、あっ……」
ローズマリーは快感に耐えようと両手で僕の肩に縋りつき、ウエストコートを握りしめる。白く形のよい脚は絶頂に備えてまっすぐにのばされ、つま先が丸くなって震えている。僕は指を二本に増やし、内部の敏感な場所を刺激しながら、親指でクリトリスをぐっと押した。頂点への階梯を上っていくローズマリーは、白い肌が上気してピンク色に染まり、身じろぎするたびに白い胸がふるふると揺れて、快感を堪えるて顰めた眉も、何もかもがとても美しい。
「あっ、だめっ……きちゃうっ……もうっ」
「だめじゃない。イっていい。……ホラ、あのクソ医者より僕の方が腕がいいって証明してやる」
「クライブのことは、もう、いいからっ、ああっ……ああああっ……」
ついに上り詰め、全身を震わせる。快楽に蕩けた表情があまりに可愛らしくて、僕は汗ばんだ首筋にキスを落とす。
「君は綺麗な顔でイくね? 可愛い……もっと良くしてあげる……」
僕は体をずらして彼女の足の間に入り込むと、両脚を大きく開いた。蜜を湛えた花びらに顔を近づけ、花芯に唇を寄せ、舐め上げる。
「ひあっ……あああっ……あっ、やっ……やめっ……」
患者ならとりあえずイかせれば任務終了だが、僕はローズマリーはもっともっと蕩かせて、グズグズにしてやりたかった。彼女が零す甘い蜜をすべて貪り、すべてを食べつくしかたかった。指で花びらを広げ、舌を蜜口の浅い部分に這わせ、ぴちゃぴちゃ音を立てて蜜を啜り上げる。ローズマリーの全身がびくびくと震え、喘ぎ声がひっきりなしに聞こえて、やがてすすり泣きに変わる。その声の甘く淫らな響きが僕の脳をも蕩かして、僕は我慢できなくなって立ち上がった陰核に軽く歯を立てる。
「あああっ……あぁ―――――っ」
長く引く悲鳴のような嬌声を上げて、ローズマリーがもう一度絶頂する。ぶわりと蜜が溢れ、その甘さにも溺れそうになる。僕が秘所から顔をあげると、彼女はぐったりと寝台に身をあずけ、呆然と天蓋を眺めている。薄いモスリンのドレスは上下から捲り上げられて胸の下に蟠り、荒い呼吸のたびに豊かな乳房が揺れる。僕の欲望も限界に近くまで張りつめている。
「ローズ……そろそろ挿れる……」
僕は中途半端にまくり上げていたドレスを頭から抜き去り、丸裸にする。栗色の髪が乱れてシーツの上に広がり、彼女は抵抗もできずにただ荒い息を吐いている。僕も素早くタイを解いて抜き取り、カフリンクスを外してベッドサイドのテーブルに置く。ウエスト・コートを脱ぎ、吊りベルトを外し――ドレスシャツのボタンを外すのにイライラしして、最後は乱暴に脱ぎ捨てる。僕の雄もすっかり勃ち上がって、トラウザーズを押し上げている。前のボタンを外して寛げれば勢いよく飛び出した。
トラウザーズを全部脱ぐのが待ちきれなくて、僕は膝まで下ろしただけでローズマリーの両脚を持ち上げ、彼女の中心に陰茎を押し当てる。それからローズの顔を見れば、彼女は妙に無邪気な表情で、勃ち上がった僕の雄を見ていた。
「……怖い?」
「少し……」
小さな声で言う彼女に、僕は微笑みかける。
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