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82、成就*
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さっきまでの、指とも舌とも違う感触に、ジュスティーヌは驚いて身体を半ば起こす。見れば、大きく広げられた両脚の間にラファエルの逞しい裸体が入り込み、彼の昂った楔が今にもジュスティーヌを貫こうとしていた。
「ラファ……それは……」
こと、ここに至って、ようやくジュスティーヌも理解する。
大公があんなにもソレに拘ったのは、このためなのだ、と。
硬く立ち上がり漲らなければ、女を征服することなど、できない。ジュスティーヌを真に手に入れることはできないのだと――。
ラファエルの情欲にギラついた瞳と目が合って、ジュスティーヌははっとする。
今、目の前にいるのは、普段の優しく、従順な大型犬のようなラファエルではない。これは凶暴で美しい、肉食の獣――。
「ジュスティーヌ……愛しています、だから……」
「ラファエ……あうっ……」
ぷすり、とラファエルの先端がジュスティーヌの中に入り込む。信じられないほどの圧迫感。指とは比べようもない太さと熱さに、ジュスティーヌは痛みに驚いて思わず悲鳴をあげた。
「い……いた、い……」
「すみません……十分、解したと思ったのですが……初めての時は……痛いらしくて……でももう、俺も、これ以上は我慢が……」
ジュスティーヌの内壁を引き裂くように侵入してくる凶悪なそれに、ジュスティーヌは今までの快楽もすべて吹っ飛んで、痛みに顔を歪める。
「ああっ……痛い……お願い、もう……」
「ジュス……ティーヌ……堪えて……お許しを……」
見上げれば、ラファエルの彫刻のように端正な顔も何かを堪えるように歪んで、額の汗が蝋燭の光を反射していた。
「くっ……狭い……まだ、半分ほど……」
「えええっ……そんな……」
文字通り、身体に楔を打ち込まれて二つに割かれるような痛みに、ジュスティーヌの目尻に涙が浮かぶ。両手で敷布を握りしめ、痛みを堪える。これが夫婦の交わりだと言うならば、あまりにも辛い苦行だ。と、ラファエルが体勢を変え、上からかぶさるように圧し掛かってきて、ジュスティーヌは「ひっ」と息を飲む。
「大丈夫です……姫……怖がらないで……」
ラファエルはジュスティーヌの額に口づけると、目尻から頬へと唇を滑らせ、唇を塞ぐ。ピチャピチャと舌でしばらくジュスティーヌの咥内を嬲れば、甘い疼きでジュスティーヌの内壁が少し緩んで、その隙にラファエルが少しだけ中に侵入を続ける。ラファエルは敷布を握り締めるジュスティーヌの両手を、自らの汗ばんだ肩に導く。
「ここを……痛かったら、爪を立てて構いません……」
「はっ……んんっ……」
ジュスティーヌがラファエルの両肩に両手で縋れば、ラファエルの大きな両手がジュスティーヌの双丘を揉み込み、頂点の尖りを弄ぶ。快楽で少し、力を抜いたジュスティーヌの内部を、一気にラファエルが貫いた。その瞬間、引きちぎられるような痛みがジュスティーヌを襲い、びくりと悲鳴を上げる。
「ああっ……い……」
「うううっ……すみません、姫……ああっ……やっと、奥まで……ああ、でも……中が……すごい……ああっああっ……や、やばい……もう、我慢が……ああああっ」
次の瞬間、ジュスティーヌの中に埋め込まれた楔がさらに膨張し、ジュスティーヌは圧迫感に呼吸もできず、思わずラファエルの肩に爪を立てる。ラファエルの身体もまた大きく痙攣し、ジュスティーヌの中に熱いものが弾けた。
「ああっあああっ……ジュス、ジュスティーヌ……」
ラファエルががっくりとジュスティーヌの肩口に頭を埋め、荒い息を吐いている。逞しい肩には汗が浮いて、呼吸によって大きく動く。
しばらくそうしていたラファエルが、のっそりと頭を起こし、ものすごく気まずそうにジュスティーヌを見た。
「その……すいません、こんな……不甲斐ないことで……」
ジュスティーヌの中からラファエルが萎えた肉茎を抜くと、こぽりと白濁が溢れ出て、その中には鮮血が混じっていた。
「やっぱり、処女だったのですね、……なのに俺ときたら……」
がっくりと頭を垂れているラファエルを見ても、ジュスティーヌは彼が何を気にしているのか、よくわからない。
「あんな……挿れた瞬間に果ててしまうなんて、俺は……なんて情けない。いくら何でも早打ちにもほどがある」
敷布に頭をつけ、両腕で頭を抱え込んで悶えるラファエルの姿に、ジュスティーヌも少し身体を起こし、首を傾げる。
ジュスティーヌとしては、全部収めてしまうまでは痛くて辛かったけれど、その後あっと言う間に終わって、ほっとしているくらいだ。
「……何か、まずかったのですか? もしかして、わたくしが至らなくて……」
問いかければ、ラファエルががばりと頭を擡げ、言った。
「違います!姫は、何も悪くありません!俺が……あまりにも長く我慢しすぎて、一つになった瞬間にイってしまったんです。あんな……いくら俺が素人童貞にしても、あまりに不甲斐なくて……」
ジュスティーヌはラファエルの発言の意味が理解できず、首を傾げる。
「でも、あれでわたくしは、あなたの妻に……あなたのものになったんですわよね?」
「もちろんです! ですが……」
じゃあ、何が問題なのとジュスティーヌが思う側から、ラファエルが懇願するように言う。
「姫! もう一度、もう一度俺に挽回の機会をください! 今度はあんな情けないことは絶対にしませんから!」
「も、もう一度?……今、から?」
「ラファ……それは……」
こと、ここに至って、ようやくジュスティーヌも理解する。
大公があんなにもソレに拘ったのは、このためなのだ、と。
硬く立ち上がり漲らなければ、女を征服することなど、できない。ジュスティーヌを真に手に入れることはできないのだと――。
ラファエルの情欲にギラついた瞳と目が合って、ジュスティーヌははっとする。
今、目の前にいるのは、普段の優しく、従順な大型犬のようなラファエルではない。これは凶暴で美しい、肉食の獣――。
「ジュスティーヌ……愛しています、だから……」
「ラファエ……あうっ……」
ぷすり、とラファエルの先端がジュスティーヌの中に入り込む。信じられないほどの圧迫感。指とは比べようもない太さと熱さに、ジュスティーヌは痛みに驚いて思わず悲鳴をあげた。
「い……いた、い……」
「すみません……十分、解したと思ったのですが……初めての時は……痛いらしくて……でももう、俺も、これ以上は我慢が……」
ジュスティーヌの内壁を引き裂くように侵入してくる凶悪なそれに、ジュスティーヌは今までの快楽もすべて吹っ飛んで、痛みに顔を歪める。
「ああっ……痛い……お願い、もう……」
「ジュス……ティーヌ……堪えて……お許しを……」
見上げれば、ラファエルの彫刻のように端正な顔も何かを堪えるように歪んで、額の汗が蝋燭の光を反射していた。
「くっ……狭い……まだ、半分ほど……」
「えええっ……そんな……」
文字通り、身体に楔を打ち込まれて二つに割かれるような痛みに、ジュスティーヌの目尻に涙が浮かぶ。両手で敷布を握りしめ、痛みを堪える。これが夫婦の交わりだと言うならば、あまりにも辛い苦行だ。と、ラファエルが体勢を変え、上からかぶさるように圧し掛かってきて、ジュスティーヌは「ひっ」と息を飲む。
「大丈夫です……姫……怖がらないで……」
ラファエルはジュスティーヌの額に口づけると、目尻から頬へと唇を滑らせ、唇を塞ぐ。ピチャピチャと舌でしばらくジュスティーヌの咥内を嬲れば、甘い疼きでジュスティーヌの内壁が少し緩んで、その隙にラファエルが少しだけ中に侵入を続ける。ラファエルは敷布を握り締めるジュスティーヌの両手を、自らの汗ばんだ肩に導く。
「ここを……痛かったら、爪を立てて構いません……」
「はっ……んんっ……」
ジュスティーヌがラファエルの両肩に両手で縋れば、ラファエルの大きな両手がジュスティーヌの双丘を揉み込み、頂点の尖りを弄ぶ。快楽で少し、力を抜いたジュスティーヌの内部を、一気にラファエルが貫いた。その瞬間、引きちぎられるような痛みがジュスティーヌを襲い、びくりと悲鳴を上げる。
「ああっ……い……」
「うううっ……すみません、姫……ああっ……やっと、奥まで……ああ、でも……中が……すごい……ああっああっ……や、やばい……もう、我慢が……ああああっ」
次の瞬間、ジュスティーヌの中に埋め込まれた楔がさらに膨張し、ジュスティーヌは圧迫感に呼吸もできず、思わずラファエルの肩に爪を立てる。ラファエルの身体もまた大きく痙攣し、ジュスティーヌの中に熱いものが弾けた。
「ああっあああっ……ジュス、ジュスティーヌ……」
ラファエルががっくりとジュスティーヌの肩口に頭を埋め、荒い息を吐いている。逞しい肩には汗が浮いて、呼吸によって大きく動く。
しばらくそうしていたラファエルが、のっそりと頭を起こし、ものすごく気まずそうにジュスティーヌを見た。
「その……すいません、こんな……不甲斐ないことで……」
ジュスティーヌの中からラファエルが萎えた肉茎を抜くと、こぽりと白濁が溢れ出て、その中には鮮血が混じっていた。
「やっぱり、処女だったのですね、……なのに俺ときたら……」
がっくりと頭を垂れているラファエルを見ても、ジュスティーヌは彼が何を気にしているのか、よくわからない。
「あんな……挿れた瞬間に果ててしまうなんて、俺は……なんて情けない。いくら何でも早打ちにもほどがある」
敷布に頭をつけ、両腕で頭を抱え込んで悶えるラファエルの姿に、ジュスティーヌも少し身体を起こし、首を傾げる。
ジュスティーヌとしては、全部収めてしまうまでは痛くて辛かったけれど、その後あっと言う間に終わって、ほっとしているくらいだ。
「……何か、まずかったのですか? もしかして、わたくしが至らなくて……」
問いかければ、ラファエルががばりと頭を擡げ、言った。
「違います!姫は、何も悪くありません!俺が……あまりにも長く我慢しすぎて、一つになった瞬間にイってしまったんです。あんな……いくら俺が素人童貞にしても、あまりに不甲斐なくて……」
ジュスティーヌはラファエルの発言の意味が理解できず、首を傾げる。
「でも、あれでわたくしは、あなたの妻に……あなたのものになったんですわよね?」
「もちろんです! ですが……」
じゃあ、何が問題なのとジュスティーヌが思う側から、ラファエルが懇願するように言う。
「姫! もう一度、もう一度俺に挽回の機会をください! 今度はあんな情けないことは絶対にしませんから!」
「も、もう一度?……今、から?」
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