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59、墓穴を掘る
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「ラファエル!」
ジュスティーヌがびっくりして、寝台の上からラファエルを覗き込む。
「どうしたの! 大丈夫?」
「う……もうダメです。生きていくことができません。いったいなぜ……」
そのまま目を閉じていたラファエルが、ふいにガバリと起き上がり、ジュスティーヌに縋る。
「もしかして……王妃様がやはり、俺のような男に嫁がせたことを後悔なさっているとか。それで、すぐに離縁しろと、姉君がたと三人がかりで……」
勝手に決めつけるラファエルに、ジュスティーヌが慌てて首を振る。
「まさか! お母様にもお姉様も、ラファエルはよい夫で羨ましいと……」
「ではなぜ!……寝室に入るなと言う話であれば、俺は廊下でも外でも構いません! どうか離縁だけは……お願いです、姫!」
ラファエルの本心としては、ジュスティーヌの両肩を掴んでゆさゆさと揺さぶりたいのだが、触れることを禁じられているのでそれもならず、ただわきわきと所在なげに両手を動かすだけだ。ジュスティーヌは困ったように俯き、蚊の泣くような声で言った。
「……だって、わたくし、妻としては役立たずで……こんな女が妻に居座っても、あなたに迷惑ばかりかけてしまって……本当は、立派な妻になろうと思ったのに、やっぱり上手くいかなくて……」
「な……!」
ほろりと涙を零すジュスティーヌに、ラファエルの心臓が締め付けられる。
「何をおっしゃっているのです! 迷惑なんてとんでもない!俺こそ約束を破って、あなたに恐ろしい思いをさせてしまいました。俺は姫が側にいてくださるだけで、それだけでいいのです!」
「でも――このままでは子供だって……それに、男の方は毎晩のように、女性が必要なのでしょう? それに応(こた)えるのが妻の役割と伺っております。わたくしは――妻失格ですもの!」
「それは――!」
どこの誰がそんな余計な男の生理について、姫のお耳に入れたのだと、ラファエルは叫びたいのを必死に堪える。本当のことを言えば、ラファエルの若い欲望はもう限界で、寝室を分けてからは毎夜のようにジュスティーヌを夢想して自慰に耽っているが、だがジュスティーヌに望まない行為を強いるつもりはない。たとえ一生、結ばれる日が来ないとしても、ラファエルは名目だけの夫婦でもいいから、ジュスティーヌを手放すつもりなどなかった。
「姫。あなたは何か勘違いしておられる。俺は、妻が欲しいのではなくて、あなたが欲しいのです」
そう言われて、ジュスティーヌははっと顔をあげる。正面には、真剣な表情のラファエルの紫色の瞳があった。
「たとえ、閨の用を足してくれる女がいたとしても、そんな女に用はありません」
「でもわたくしは――」
「姫……姫を追い詰めてしまったとしたら、申し訳ありません。でも、俺は姫に苦しまないで欲しい。姫が嫌だと思うことは、俺はしたくないし、姫が恐ろしいのであれば、俺は夫婦の契りなども必要ないと思っています」
「どうして――」
そういって、目を伏せたジュスティーヌに、ラファエルは慌てて言い足す。
「いえ、別に抱きたくない、というわけじゃなくて、姫が受け入れてくれるのであれば、今すぐにでも!……いや、そのヤりたいってわけじゃあなくて、その、その……無理強いはしたくないってだけの話で……」
しどろもどろになるラファエルに、ジュスティーヌはふうとため息をつく。
「――ごめんなさい」
「あやまる必要はありません。……姫が望まないことは誓ってしません。だから、また一緒に寝(やす)むことはできませんか?」
「――夜が、怖いのです。男の人が……どうしても、思い出してしまって――」
「俺は男ではなくて、案山子か何かだと思っていただくわけには――」
その言葉に、ジュスティーヌがくすりと笑みを漏らす。
「そうね、あなたはずいぶんと細長くて――全然違うから、大丈夫かと思ったのですけれど」
いったい誰と違って細長いのだと、ラファエルの脳が一瞬だけ、沸騰する。ぐっと両手を握り込んで、問い詰めたい衝動を堪える。
そう、あの男には肌を許したのだ。そしてたくさん傷つけられて、心がラファエルを拒否する――。
胸の内で荒れ狂う、憎しみと嫉妬を懸命に飲み込む。この人が悪いわけじゃない。一番、苦しんで、傷ついて――。
自分が、欲望に打ち勝って、この人に触れなければ、この人の傷は癒えるのだろうか。
俺が――。俺が、我慢すれば――。
目の前に、伏せた白い顔から続く、白い頸筋。軽く羽織った毛織のガウンの合わせ目から、折れそうな鎖骨が目に飛び込んでくる。
気づけばラファエルの肉棒は立ち上がって、欲望を抑え込もうとすればするほど、短いシャツを押し上げていた。姫に知られてはまずいと、ラファエルがさりげなく座る体勢を変えようと身じろぎする。その動きに不自然なものを察知したのか、ジュスティーヌが不審そうにラファエルをじっと見つめる。
「どうかなさったのですか?」
「い……いえ!」
「でも、本当によろしいのですか? もしあなたが必要だと言うのであれば、そういう女性をお側においていただいても……」
「まさか! 本当に必要ないです。あなた以外とするくらいなら、自分で処理した方がマシですから!」
「処理……?」
ジュスティーヌが首を傾げる。
「自分で処理なんてできますの?」
「えっ? あっ、いえ、その……」
つい墓穴を掘ってしまい、ラファエルは、背中に冷や汗をかく。だが、次の瞬間、ジュスティーヌは別に処女ではないのだと思い直す。はっきり説明してしまった方が、彼女の誤解も解けるのではないか。
ジュスティーヌの死んだ夫は、きっと精力旺盛な男だったのだ。何人もの愛妾を抱え、滾る欲望が強すぎて、ジュスティーヌに暴力的な交接を強いるほど――。
ラファエルは好きでもない女を抱こうと思わないタイプで、身体の欲を解消するためだけの女など必要としない。ジュスティーヌを抱けないのなら、ジュスティーヌを想像しながら自慰をした方がはるかにマシだ。俺は、ジュスティーヌを苛んだ男とは違う――。
ジュスティーヌがびっくりして、寝台の上からラファエルを覗き込む。
「どうしたの! 大丈夫?」
「う……もうダメです。生きていくことができません。いったいなぜ……」
そのまま目を閉じていたラファエルが、ふいにガバリと起き上がり、ジュスティーヌに縋る。
「もしかして……王妃様がやはり、俺のような男に嫁がせたことを後悔なさっているとか。それで、すぐに離縁しろと、姉君がたと三人がかりで……」
勝手に決めつけるラファエルに、ジュスティーヌが慌てて首を振る。
「まさか! お母様にもお姉様も、ラファエルはよい夫で羨ましいと……」
「ではなぜ!……寝室に入るなと言う話であれば、俺は廊下でも外でも構いません! どうか離縁だけは……お願いです、姫!」
ラファエルの本心としては、ジュスティーヌの両肩を掴んでゆさゆさと揺さぶりたいのだが、触れることを禁じられているのでそれもならず、ただわきわきと所在なげに両手を動かすだけだ。ジュスティーヌは困ったように俯き、蚊の泣くような声で言った。
「……だって、わたくし、妻としては役立たずで……こんな女が妻に居座っても、あなたに迷惑ばかりかけてしまって……本当は、立派な妻になろうと思ったのに、やっぱり上手くいかなくて……」
「な……!」
ほろりと涙を零すジュスティーヌに、ラファエルの心臓が締め付けられる。
「何をおっしゃっているのです! 迷惑なんてとんでもない!俺こそ約束を破って、あなたに恐ろしい思いをさせてしまいました。俺は姫が側にいてくださるだけで、それだけでいいのです!」
「でも――このままでは子供だって……それに、男の方は毎晩のように、女性が必要なのでしょう? それに応(こた)えるのが妻の役割と伺っております。わたくしは――妻失格ですもの!」
「それは――!」
どこの誰がそんな余計な男の生理について、姫のお耳に入れたのだと、ラファエルは叫びたいのを必死に堪える。本当のことを言えば、ラファエルの若い欲望はもう限界で、寝室を分けてからは毎夜のようにジュスティーヌを夢想して自慰に耽っているが、だがジュスティーヌに望まない行為を強いるつもりはない。たとえ一生、結ばれる日が来ないとしても、ラファエルは名目だけの夫婦でもいいから、ジュスティーヌを手放すつもりなどなかった。
「姫。あなたは何か勘違いしておられる。俺は、妻が欲しいのではなくて、あなたが欲しいのです」
そう言われて、ジュスティーヌははっと顔をあげる。正面には、真剣な表情のラファエルの紫色の瞳があった。
「たとえ、閨の用を足してくれる女がいたとしても、そんな女に用はありません」
「でもわたくしは――」
「姫……姫を追い詰めてしまったとしたら、申し訳ありません。でも、俺は姫に苦しまないで欲しい。姫が嫌だと思うことは、俺はしたくないし、姫が恐ろしいのであれば、俺は夫婦の契りなども必要ないと思っています」
「どうして――」
そういって、目を伏せたジュスティーヌに、ラファエルは慌てて言い足す。
「いえ、別に抱きたくない、というわけじゃなくて、姫が受け入れてくれるのであれば、今すぐにでも!……いや、そのヤりたいってわけじゃあなくて、その、その……無理強いはしたくないってだけの話で……」
しどろもどろになるラファエルに、ジュスティーヌはふうとため息をつく。
「――ごめんなさい」
「あやまる必要はありません。……姫が望まないことは誓ってしません。だから、また一緒に寝(やす)むことはできませんか?」
「――夜が、怖いのです。男の人が……どうしても、思い出してしまって――」
「俺は男ではなくて、案山子か何かだと思っていただくわけには――」
その言葉に、ジュスティーヌがくすりと笑みを漏らす。
「そうね、あなたはずいぶんと細長くて――全然違うから、大丈夫かと思ったのですけれど」
いったい誰と違って細長いのだと、ラファエルの脳が一瞬だけ、沸騰する。ぐっと両手を握り込んで、問い詰めたい衝動を堪える。
そう、あの男には肌を許したのだ。そしてたくさん傷つけられて、心がラファエルを拒否する――。
胸の内で荒れ狂う、憎しみと嫉妬を懸命に飲み込む。この人が悪いわけじゃない。一番、苦しんで、傷ついて――。
自分が、欲望に打ち勝って、この人に触れなければ、この人の傷は癒えるのだろうか。
俺が――。俺が、我慢すれば――。
目の前に、伏せた白い顔から続く、白い頸筋。軽く羽織った毛織のガウンの合わせ目から、折れそうな鎖骨が目に飛び込んでくる。
気づけばラファエルの肉棒は立ち上がって、欲望を抑え込もうとすればするほど、短いシャツを押し上げていた。姫に知られてはまずいと、ラファエルがさりげなく座る体勢を変えようと身じろぎする。その動きに不自然なものを察知したのか、ジュスティーヌが不審そうにラファエルをじっと見つめる。
「どうかなさったのですか?」
「い……いえ!」
「でも、本当によろしいのですか? もしあなたが必要だと言うのであれば、そういう女性をお側においていただいても……」
「まさか! 本当に必要ないです。あなた以外とするくらいなら、自分で処理した方がマシですから!」
「処理……?」
ジュスティーヌが首を傾げる。
「自分で処理なんてできますの?」
「えっ? あっ、いえ、その……」
つい墓穴を掘ってしまい、ラファエルは、背中に冷や汗をかく。だが、次の瞬間、ジュスティーヌは別に処女ではないのだと思い直す。はっきり説明してしまった方が、彼女の誤解も解けるのではないか。
ジュスティーヌの死んだ夫は、きっと精力旺盛な男だったのだ。何人もの愛妾を抱え、滾る欲望が強すぎて、ジュスティーヌに暴力的な交接を強いるほど――。
ラファエルは好きでもない女を抱こうと思わないタイプで、身体の欲を解消するためだけの女など必要としない。ジュスティーヌを抱けないのなら、ジュスティーヌを想像しながら自慰をした方がはるかにマシだ。俺は、ジュスティーヌを苛んだ男とは違う――。
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