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56、辛辣な一言
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その翌日――。
真っ青な秋晴れの下、部屋に籠りきりではよくないと、乳母や侍女たちがジュスティーヌを散策に連れ出す。
「もうすぐ、王宮の狩りでございますね」
「そうね――」
もうあの、王宮の庭での出来事から、一年がたつのだ。――ミレイユはどうしているだろうか。
黄色く色づいた落葉樹の森を歩きながら、ジュスティーヌはふと、そんなことを思う。
「明日にはお館様が王都にご注文なさった、ドレスが届く予定になっております。楽しみですわね」
「そう。――新しいドレスなど、もったいないのに」
「そんなことございませんわ。結婚して初めての、王宮の舞踏会ですのよ? お館様としても、存分に姫様を飾り立てるおつもりでございましょう」
ジュスティーヌは薄く微笑む。ラファエルの心遣いは本当に細やかだ。ミレイユのことが気になって、一度は結婚を拒んだものの、ジュスティーヌとて、ラファエル以上に自分を思いやってくれる夫などいないとわかっている。彼の気持ちに応えたい。夫として彼を受け入れたい。――結婚前の取り決めに反して、ジュスティーヌがラファエルを寝室に入れたのも、ジュスティーヌが彼との生活に前向きになっていたからだ。
それなのに。
あの夜、ラファエルに圧し掛かられ、ジュスティーヌは恐怖に身体が竦んでしまう。あの、恐ろしい夜のことを思い出し、絶望の海に囚われてしまう。
以前の夫は暴力が恐ろしくて、恐怖のあまり拒むことすらできなかった。ラファエルのことは、むしろ受け入れたいと思っているのに、かえって身体が拒絶してしまう。
あんな風に悲鳴をあげて、きっとラファエルは傷ついたに違いない。寝台の上で妻に拒まれ、恐怖で失神までされるなんて、どれほど屈辱的だっただろうか。
ジュスティーヌは睫毛を伏せる。
やはり、結婚を承知するべきではなかった。善良で、非の打ちどころのない夫。王女に生まれたというだけで、女としての価値もない自分が縛り付けていいわけはない。
――第一、自分はラファエルを愛しているわけでは――。
カサリ、と樹上から散りかかる落葉が、ジュスティーヌの靴の爪先で乾いた音を立てる。
ミレイユは、どうしているだろう。なぜだか、彼女のことが思い出されてならなかった。
ジュスティーヌとラファエルの噂に心を擦り減らし、王宮で自殺未遂するほどラファエルを愛していた彼女は――。
結果として、自分はミレイユからラファエルを奪い去ったにもかかわらず、妻としては不具のままだ。
はらはらと散る黄色い葉が、ジュスティーヌの後悔のように降り積もっていく。
ジュスティーヌが考え事をしながら館の近くまで戻ってきた時、前方から若い女たちの、笑いさざめく黄色い声が聞こえて、ジュスティーヌはびっくりして足を止める。
ちょうど休憩時間にでもあたっているのか、庭の隅のベンチのあたりで、行儀見習いらしい娘たちが数人、何か騒いでいた。
アキテーヌ夫人が幾度注意しても、行儀見習いの娘たちの態度は改まることがなかった。荘園主の娘としてわがままに育てられた彼女たちは、王都の貴族社会から隔たっているだけに、身分秩序というものを根本的には理解していないらしかった。要は、王女に対して礼を尽くさねばならないというのを、頭ではわかっているが、身体では理解していない。直接的に自分たちに指図を下すアキテーヌ夫人や、領主であるラファエルが偉いらしいことはわかるが、滅多に庭にすら降りてこないジュスティーヌは、領主のラファエルが大切に傅いている、美しいお人形のようにしか思っていない。その空気が、どこかで滲み出てしまっているのである。
以前、衝立の陰で騒いで、ジュスティーヌに余計な言葉を聞かせた前例を繰り返してなるものかと、侍女のソフィーが先に近づいて彼女たちに注意する。
「姫君――いえ、奥方様がお近くを通られます。見苦しいですよ」
はっとした娘たちはさすがに身だしなみを整え、その場で少しだけ腰を落とし、ジュスティーヌに頭を下げる。ジュスティーヌは楽しんでいるところに水を差してしまったのを、少し申し訳なく思いながら、そのまままっすぐ彼女たちの前を通り過ぎる。
だいたいの娘は神妙に頭を下げていたが、一人、赤っぽい金髪にハシバミ色の瞳をした娘が、妙に挑戦的な瞳をして、じっとジュスティーヌを見ていた。ジュスティーヌはそれを視界の端に入れながら、少し警戒してその娘の前を通り過ぎようとした時、その娘がポソリと、だがはっきりとジュスティーヌに囁いた。
「……役立たず」
青い瞳を見開きそうになるのを辛うじて堪え、全く表情を動かさずにその前を通り過ぎる。
すぐ後ろにいたマリーは、何か言ったらしい娘を怪訝な目で見るが、ジュスティーヌが何も聞こえなかったように通り過ぎていくため、それ以上は詮索できず、慌ててジュスティーヌの後を追う。
呟いた娘のすぐ隣にいた黒髪の娘もまた、その言葉にぎょっとしたように顔を一瞬上げたけれど、万一これがラファエルの耳にでも入れば、口走ったカトリーヌはクビどころでは済まないかもしれないと――実感は湧かないながらも、王族であるジュスティーヌに対し、あまりにひどい暴言は不敬罪に問われる、という知識だけはあった――青くなって、咄嗟にカトリーヌの袖を引いて暴言を窘める。
何事もなかったかのように邸に入っていくジュスティーヌとその侍女たち、護衛の騎士を見送ってから、黒髪の娘がカトリーヌを咎める。
真っ青な秋晴れの下、部屋に籠りきりではよくないと、乳母や侍女たちがジュスティーヌを散策に連れ出す。
「もうすぐ、王宮の狩りでございますね」
「そうね――」
もうあの、王宮の庭での出来事から、一年がたつのだ。――ミレイユはどうしているだろうか。
黄色く色づいた落葉樹の森を歩きながら、ジュスティーヌはふと、そんなことを思う。
「明日にはお館様が王都にご注文なさった、ドレスが届く予定になっております。楽しみですわね」
「そう。――新しいドレスなど、もったいないのに」
「そんなことございませんわ。結婚して初めての、王宮の舞踏会ですのよ? お館様としても、存分に姫様を飾り立てるおつもりでございましょう」
ジュスティーヌは薄く微笑む。ラファエルの心遣いは本当に細やかだ。ミレイユのことが気になって、一度は結婚を拒んだものの、ジュスティーヌとて、ラファエル以上に自分を思いやってくれる夫などいないとわかっている。彼の気持ちに応えたい。夫として彼を受け入れたい。――結婚前の取り決めに反して、ジュスティーヌがラファエルを寝室に入れたのも、ジュスティーヌが彼との生活に前向きになっていたからだ。
それなのに。
あの夜、ラファエルに圧し掛かられ、ジュスティーヌは恐怖に身体が竦んでしまう。あの、恐ろしい夜のことを思い出し、絶望の海に囚われてしまう。
以前の夫は暴力が恐ろしくて、恐怖のあまり拒むことすらできなかった。ラファエルのことは、むしろ受け入れたいと思っているのに、かえって身体が拒絶してしまう。
あんな風に悲鳴をあげて、きっとラファエルは傷ついたに違いない。寝台の上で妻に拒まれ、恐怖で失神までされるなんて、どれほど屈辱的だっただろうか。
ジュスティーヌは睫毛を伏せる。
やはり、結婚を承知するべきではなかった。善良で、非の打ちどころのない夫。王女に生まれたというだけで、女としての価値もない自分が縛り付けていいわけはない。
――第一、自分はラファエルを愛しているわけでは――。
カサリ、と樹上から散りかかる落葉が、ジュスティーヌの靴の爪先で乾いた音を立てる。
ミレイユは、どうしているだろう。なぜだか、彼女のことが思い出されてならなかった。
ジュスティーヌとラファエルの噂に心を擦り減らし、王宮で自殺未遂するほどラファエルを愛していた彼女は――。
結果として、自分はミレイユからラファエルを奪い去ったにもかかわらず、妻としては不具のままだ。
はらはらと散る黄色い葉が、ジュスティーヌの後悔のように降り積もっていく。
ジュスティーヌが考え事をしながら館の近くまで戻ってきた時、前方から若い女たちの、笑いさざめく黄色い声が聞こえて、ジュスティーヌはびっくりして足を止める。
ちょうど休憩時間にでもあたっているのか、庭の隅のベンチのあたりで、行儀見習いらしい娘たちが数人、何か騒いでいた。
アキテーヌ夫人が幾度注意しても、行儀見習いの娘たちの態度は改まることがなかった。荘園主の娘としてわがままに育てられた彼女たちは、王都の貴族社会から隔たっているだけに、身分秩序というものを根本的には理解していないらしかった。要は、王女に対して礼を尽くさねばならないというのを、頭ではわかっているが、身体では理解していない。直接的に自分たちに指図を下すアキテーヌ夫人や、領主であるラファエルが偉いらしいことはわかるが、滅多に庭にすら降りてこないジュスティーヌは、領主のラファエルが大切に傅いている、美しいお人形のようにしか思っていない。その空気が、どこかで滲み出てしまっているのである。
以前、衝立の陰で騒いで、ジュスティーヌに余計な言葉を聞かせた前例を繰り返してなるものかと、侍女のソフィーが先に近づいて彼女たちに注意する。
「姫君――いえ、奥方様がお近くを通られます。見苦しいですよ」
はっとした娘たちはさすがに身だしなみを整え、その場で少しだけ腰を落とし、ジュスティーヌに頭を下げる。ジュスティーヌは楽しんでいるところに水を差してしまったのを、少し申し訳なく思いながら、そのまままっすぐ彼女たちの前を通り過ぎる。
だいたいの娘は神妙に頭を下げていたが、一人、赤っぽい金髪にハシバミ色の瞳をした娘が、妙に挑戦的な瞳をして、じっとジュスティーヌを見ていた。ジュスティーヌはそれを視界の端に入れながら、少し警戒してその娘の前を通り過ぎようとした時、その娘がポソリと、だがはっきりとジュスティーヌに囁いた。
「……役立たず」
青い瞳を見開きそうになるのを辛うじて堪え、全く表情を動かさずにその前を通り過ぎる。
すぐ後ろにいたマリーは、何か言ったらしい娘を怪訝な目で見るが、ジュスティーヌが何も聞こえなかったように通り過ぎていくため、それ以上は詮索できず、慌ててジュスティーヌの後を追う。
呟いた娘のすぐ隣にいた黒髪の娘もまた、その言葉にぎょっとしたように顔を一瞬上げたけれど、万一これがラファエルの耳にでも入れば、口走ったカトリーヌはクビどころでは済まないかもしれないと――実感は湧かないながらも、王族であるジュスティーヌに対し、あまりにひどい暴言は不敬罪に問われる、という知識だけはあった――青くなって、咄嗟にカトリーヌの袖を引いて暴言を窘める。
何事もなかったかのように邸に入っていくジュスティーヌとその侍女たち、護衛の騎士を見送ってから、黒髪の娘がカトリーヌを咎める。
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