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38、姫の怒り
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「自殺を図るつもりだったというのだが――」
セルジュの報告を聞いて、ラファエルは眉根を寄せる。
「あのナイフで手首を切ったくらいでは、衆人環視の下で死ぬのは不可能でしょう」
心の臓を一突きでもすれば死ねたかもしれないが、さすがにミレイユにその度胸はなかったらしい。
「それでなくとも、あんなナイフでは、人も襲えまい」
ジュスティーヌ姫を害するつもりではなく、ただ死ぬ前にラファエルに一目会いたかったのだと、ミレイユは供述したという。それでも、王宮の開放日に王族の前で刃物を振り回したわけである。その場で斬り捨てられていても文句は言えないし、下手をすればアギヨン侯爵が改易になるほどの不祥事だ。
すでに王と王太子には報せを遣り、王はアギヨン侯爵を王宮に呼び出したという。
「なぜ、わざわざ王宮で自殺なんて――」
ラファエルの表情は凍り付いている。
「年明けにはスール子爵と結婚が決まっている。それに、絶望したようだ」
「納得して、結婚を受け入れたのだとばかり……」
最後に、王宮舞踏会の夜に会った時も、何だか普段のミレイユではなかった。あまりに浅はかで、短絡的で、そして不安定に見えた。今思えば、すでに普通ではなくて、心が壊れつつあったのだろう。だが、ラファエルはそれを見逃した。
ラファエルが大きな手を額に当て、俯く。
衝撃で、ラファエルこそ崩れ落ちそうな気がした。
背後でノックの音がして、入ってきた侍女がラファエルに言う。
「姫様がお目を覚まされて――ラファエル殿にお話を聞きたいと――」
ラファエルが思わず天を仰いだ。
刑場に引き立てられる囚人の気分で、ラファエルは侍女の背中を見つめながらジュスティーヌの部屋へ向かう。
「ラファエル殿です」
侍女が恭しくラファエルを部屋に導き入れる。その態度も心なしか慇懃無礼で、冷たいように思われた。
「お呼びと伺いました――」
ジュスティーヌはいつものソファに座り、だがドレスは締め付けのない楽なもので、肩から毛織のショールを羽織っている。
ソファの前で跪くが、その顔をまっすぐに仰ぎ見る勇気が、今のラファエルにはなかった。
「あの、女性はどうなりました」
硬く冷たい声で――そう、聞こえるだけかもしれないが――ジュスティーヌに問いかけられ、ラファエルは頭を下げる。
「今は出血も止まり、軽傷でございました」
「そう――あの人が、あなたの恋人? たしか、ミレ――」
「アギヨン侯爵令嬢の、ミレイユ殿です」
しばらく、ジュスティーヌは困惑したようにラファエルを見下ろしていた。
「なぜ、あんなことを? わたくしを害するつもりだったのですか?」
「そこは、今、セルジュに聴取させていますが、自殺を図ったのだと――」
「わざわざ、王宮まで来て?」
「俺には、わかりません。彼女が、何を思ってここに来たのか――」
ジュスティーヌはイライラしたように、ソファの上で座りなおし、ドレスの下の脚を動かす。こんなに、落ち着かないジュスティーヌの姿は初めてだった。それだけ、動揺しているのだろう。
「あなたに、会いに来たように見えましたが」
そう言われて、ラファエルは困惑したように眉を顰める。
「ですが、俺に用があるのであれば、手紙を寄越すとか、いろいろと手はあるはずなのです。いきなり、王宮の開放に紛れて入り込むなんて――」
「その、あの――舞踏会の後、彼女とは連絡を取ったのですか?」
「結婚が決まったと、彼女の兄から手紙をもらいました。そんな人に、俺から連絡することはできません」
「何も、兆候はなかったと言うのですか? ――あんな、あんなにあなたの名を呼んでいたのに!」
ジュスティーヌが苛立たしそうに両手を膝に叩きつける。
「やっぱり、あの夜、わたくしが謝るべきではなかったのですか? わたくしとのことを疑って、あなたを無理に諦めようとしたのでは、なかったのですか? わたくしが――わたくしがあまりに考えなしだったから……」
それだけ言うと、ジュスティーヌは両手で顔を覆った。
「姫、姫のせいではありません! たしかに誤解はしていました。ですが、それは説明して、誤解は解いたのです。だいたい、俺とミレイユが別れたのは、姫との噂は関係ないのです。もともと、彼女の父親が結婚に反対していて――」
「でもあなたは――」
両手で顔を覆っていたジュスティーヌは、顔をあげると、まっすぐにラファエルを見つめる。その青い瞳には、強い光があった。
「お兄様からわたくしを降嫁させる意向を聞いていた。わたくしとあなたの間に、何もなかったわけじゃない。少なくともお兄様はわたくしをあなたに嫁がせようと考えていて、あなたはその意志を知っていた。――それなのに、何もない振りをして。彼女の父親のせいにして、彼女と別れようとしたのでしょう」
それは、その通りであった。
「どうして彼女に、降嫁の話があると、言わなかったのですか」
「外に漏らすべきではないと考えたのと、初めは、お断りしたからです」
ラファエルの返答に、ジュスティーヌが息を飲む。
「初めは、ミレイユとの約束を理由にお断りしました。爵位と領地を与えると言われましたが、それに魅かれて王女に乗り換える男であると姫が知れば、俺を軽蔑するだろうと。ですが、あくまでミレイユを選ぶのであれば、生涯、封爵はないと、王太子殿下に言われました。封爵されなければ、ミレイユとの結婚もあり得ません。俺の父も、ミレイユとの結婚は認めないと立場を変えました。ミレイユと結婚するのであれば、騎士を捨て、貴族を捨てる以外にありません。――それは、不義だと俺は思いました。ですから、ミレイユを諦めることにしたのです」
「わたくしとの、結婚のために――?」
ジュスティーヌの声が震えている。両手は両膝のところでドレスのスカートを握りしめている。
「――違います。俺は、騎士であることを捨てることができなかった。義を捨てることができず、愛を捨てたのです。……姫の、せいではありません」
見上げれば、ジュスティーヌは蒼白な顔で唇をかみしめている。
「――ラファエル。あなたの、出仕を差し止めます。お兄様に配置を変えていただくまで、自宅で謹慎してください。以後、わたくしの前に出ることを禁じます」
ジュスティーヌの言葉に、ラファエルはただ、無言で頭を下げた。
セルジュの報告を聞いて、ラファエルは眉根を寄せる。
「あのナイフで手首を切ったくらいでは、衆人環視の下で死ぬのは不可能でしょう」
心の臓を一突きでもすれば死ねたかもしれないが、さすがにミレイユにその度胸はなかったらしい。
「それでなくとも、あんなナイフでは、人も襲えまい」
ジュスティーヌ姫を害するつもりではなく、ただ死ぬ前にラファエルに一目会いたかったのだと、ミレイユは供述したという。それでも、王宮の開放日に王族の前で刃物を振り回したわけである。その場で斬り捨てられていても文句は言えないし、下手をすればアギヨン侯爵が改易になるほどの不祥事だ。
すでに王と王太子には報せを遣り、王はアギヨン侯爵を王宮に呼び出したという。
「なぜ、わざわざ王宮で自殺なんて――」
ラファエルの表情は凍り付いている。
「年明けにはスール子爵と結婚が決まっている。それに、絶望したようだ」
「納得して、結婚を受け入れたのだとばかり……」
最後に、王宮舞踏会の夜に会った時も、何だか普段のミレイユではなかった。あまりに浅はかで、短絡的で、そして不安定に見えた。今思えば、すでに普通ではなくて、心が壊れつつあったのだろう。だが、ラファエルはそれを見逃した。
ラファエルが大きな手を額に当て、俯く。
衝撃で、ラファエルこそ崩れ落ちそうな気がした。
背後でノックの音がして、入ってきた侍女がラファエルに言う。
「姫様がお目を覚まされて――ラファエル殿にお話を聞きたいと――」
ラファエルが思わず天を仰いだ。
刑場に引き立てられる囚人の気分で、ラファエルは侍女の背中を見つめながらジュスティーヌの部屋へ向かう。
「ラファエル殿です」
侍女が恭しくラファエルを部屋に導き入れる。その態度も心なしか慇懃無礼で、冷たいように思われた。
「お呼びと伺いました――」
ジュスティーヌはいつものソファに座り、だがドレスは締め付けのない楽なもので、肩から毛織のショールを羽織っている。
ソファの前で跪くが、その顔をまっすぐに仰ぎ見る勇気が、今のラファエルにはなかった。
「あの、女性はどうなりました」
硬く冷たい声で――そう、聞こえるだけかもしれないが――ジュスティーヌに問いかけられ、ラファエルは頭を下げる。
「今は出血も止まり、軽傷でございました」
「そう――あの人が、あなたの恋人? たしか、ミレ――」
「アギヨン侯爵令嬢の、ミレイユ殿です」
しばらく、ジュスティーヌは困惑したようにラファエルを見下ろしていた。
「なぜ、あんなことを? わたくしを害するつもりだったのですか?」
「そこは、今、セルジュに聴取させていますが、自殺を図ったのだと――」
「わざわざ、王宮まで来て?」
「俺には、わかりません。彼女が、何を思ってここに来たのか――」
ジュスティーヌはイライラしたように、ソファの上で座りなおし、ドレスの下の脚を動かす。こんなに、落ち着かないジュスティーヌの姿は初めてだった。それだけ、動揺しているのだろう。
「あなたに、会いに来たように見えましたが」
そう言われて、ラファエルは困惑したように眉を顰める。
「ですが、俺に用があるのであれば、手紙を寄越すとか、いろいろと手はあるはずなのです。いきなり、王宮の開放に紛れて入り込むなんて――」
「その、あの――舞踏会の後、彼女とは連絡を取ったのですか?」
「結婚が決まったと、彼女の兄から手紙をもらいました。そんな人に、俺から連絡することはできません」
「何も、兆候はなかったと言うのですか? ――あんな、あんなにあなたの名を呼んでいたのに!」
ジュスティーヌが苛立たしそうに両手を膝に叩きつける。
「やっぱり、あの夜、わたくしが謝るべきではなかったのですか? わたくしとのことを疑って、あなたを無理に諦めようとしたのでは、なかったのですか? わたくしが――わたくしがあまりに考えなしだったから……」
それだけ言うと、ジュスティーヌは両手で顔を覆った。
「姫、姫のせいではありません! たしかに誤解はしていました。ですが、それは説明して、誤解は解いたのです。だいたい、俺とミレイユが別れたのは、姫との噂は関係ないのです。もともと、彼女の父親が結婚に反対していて――」
「でもあなたは――」
両手で顔を覆っていたジュスティーヌは、顔をあげると、まっすぐにラファエルを見つめる。その青い瞳には、強い光があった。
「お兄様からわたくしを降嫁させる意向を聞いていた。わたくしとあなたの間に、何もなかったわけじゃない。少なくともお兄様はわたくしをあなたに嫁がせようと考えていて、あなたはその意志を知っていた。――それなのに、何もない振りをして。彼女の父親のせいにして、彼女と別れようとしたのでしょう」
それは、その通りであった。
「どうして彼女に、降嫁の話があると、言わなかったのですか」
「外に漏らすべきではないと考えたのと、初めは、お断りしたからです」
ラファエルの返答に、ジュスティーヌが息を飲む。
「初めは、ミレイユとの約束を理由にお断りしました。爵位と領地を与えると言われましたが、それに魅かれて王女に乗り換える男であると姫が知れば、俺を軽蔑するだろうと。ですが、あくまでミレイユを選ぶのであれば、生涯、封爵はないと、王太子殿下に言われました。封爵されなければ、ミレイユとの結婚もあり得ません。俺の父も、ミレイユとの結婚は認めないと立場を変えました。ミレイユと結婚するのであれば、騎士を捨て、貴族を捨てる以外にありません。――それは、不義だと俺は思いました。ですから、ミレイユを諦めることにしたのです」
「わたくしとの、結婚のために――?」
ジュスティーヌの声が震えている。両手は両膝のところでドレスのスカートを握りしめている。
「――違います。俺は、騎士であることを捨てることができなかった。義を捨てることができず、愛を捨てたのです。……姫の、せいではありません」
見上げれば、ジュスティーヌは蒼白な顔で唇をかみしめている。
「――ラファエル。あなたの、出仕を差し止めます。お兄様に配置を変えていただくまで、自宅で謹慎してください。以後、わたくしの前に出ることを禁じます」
ジュスティーヌの言葉に、ラファエルはただ、無言で頭を下げた。
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