2 / 191
序章 はじまりの森
ときわ木の下で
しおりを挟む
出会ったその瞬間から、少女はシウリンにとって、唯一無二の存在になった。
シウリンは少女に尋ねる。要領を得ない返答から、彼女が迷子になったことだけは、わかった。
こんな森の中に、幼い子供が一人きりという時点で、何か異常なこと起きたのは明らかだ。
ちょうど、シウリンの僧院と〈星の雫〉尼僧院の中間地点で、行くも戻るも同じくらいかかる。僧院は女人禁制だから、シウリンは少女を連れて元来た道を引き返すことにした。
シウリンは少女に、尼僧院でもらった焼き菓子と、瓶詰された山葡萄の果汁水を与え、彼女に名を尋ねる。
「〈オジョウサマ〉よ。でもお母様とお父様だけはメルーシナって呼ぶの。あなたも特別にそう呼ばせてあげてもいいわ。このお人形さんはローザっていうの。可愛いでしょ、お母様が作って下さったのよ。ずっと寒いところに居て風邪をひきそうだわ。早く温かいところに連れて行ってちょうだい」
いきなり下僕認定され、シウリンはやや鼻白むが、もともと穏やかな性格なので、高慢な物言いにもめげず、あくまで下手に出る。
「わかりました。〈オジョウサマ〉……じゃなくてメルーシナ? 少し時間はかかりますが、温かいところに移動しましょう」
ついでに言えば、シウリンは〈オジョウサマ〉を彼女の名前だと勘違いした。彼の世界にはお嬢様なんて種族の生き物は存在しない。そして〈オジョウサマ〉という生き物の、非常に厄介な性質を彼もまもなく思い知らされる。歩きだしていくらも行かないうちに、メルーシナはぐずぐずと音を上げたのだ。足が痛い、疲れた、寒い、もう歩けない。
シウリンは改めて少女の姿を眺める。
白絹の、光沢のある滑らかな上衣は、たくさんの襞を寄せて足首まで届き、宝石飾りのピンで留められ、生地は薄くてフワフワだ。肩にかけるケープは極細の毛糸で繊細な模様を編み込んであり、美しいが防寒の用は為さないと思われた。シウリンの常識では、腰紐は麻縄と相場が決まっているが、メルーシナが胸高に締めているのは、金糸銀糸を織り込んだ豪華な細帯で、花弁のような凝った結び方に真珠のブローチまで付けてある。靴に至っては黄金づくりのごくごく軽いサンダルで、しゃらしゃら鳴る飾りがたくさんついていた。――美しいが、長い距離を歩くには全く適しておらず、素足にはすでにサンダル擦れができていた。
ついでに言うと、少女の持つ人形は、宝石飾りのピンに至るまで少女と全く同じ姿をしていた。つまりすべて誂えで、彼女の非常に裕福な育ちを示していたが、清貧の暮らししか知らないシウリンには、その価値はわからない。ただ、これが『聖典』に出てくる〈金持ち〉なのだ、とはおぼろに理解した。長い距離を歩き慣れない少女は、間違いなく、疲れ切っていた。
しばし、シウリンは思案にくれた。シウリンは年明けにも得度することになっていて、生涯不犯を貫く誓いを立てたばかりだった。世俗女性に触れることは禁じられていた。シウリンはメルーシナを背中に背負うべきか否か、真剣に悩んだ。
(子供だし、緊急事態だし……)
かなりの葛藤の末に、シウリンは恐る恐るメルーシナの小さな手に触れる。妙にぼかぼかと温かい。
「……メルーシナ、熱がありますね。寒くて風邪を引いたかもしれません」
これはもう、猶予がない。シウリンは覚悟を決め、メルーシナと彼女の人形を背負っていくことにした。この程度の戒律破りなら、反省房に一日閉じ込められればなんとかなるはずだ。
シウリンは、自分の毛織のマント(とは名ばかりのただの四角い布)を彼女の頭から着せかけ、顎の前でそれを結ぶと、背中に乗るように促した。疲れていたメルーシナは大喜びで負ぶさる。首に回された小さな手と、背中にかかる重みと体温。うなじに熱い息遣いを感じ、シウリンの身体の奥に、これまで知らなかった熱が灯り、身体の中を不思議な〈気〉が巡る。シウリンは経験したことのない幸福感で満たされ、頭の芯がぼうっとなる。メルーシナの長い髪からは、薔薇のような甘い香りが漂って彼を包み込む。
シウリンは背中で楽し気に話す少女にぽつぽつと答えながら、夕暮れの近づく森の小道を歩く。
「シウリンはおじいさんでないのに、どうして髪の毛がないの?」
「剃っているからですよ。見習いの僧侶なんです」
「ソウリョってなあに?」
「太陽神に仕えて世界の成り立ちを勉強するのです」
「シウリンは勉強好きなの?偉いのね」
そんな話をしていると、やがて、白い雪が舞い散る。
「この白いものはなあに?」
「雪ですよ。今年初めての、初雪です」
少女は珍しそうに、雪を眺める。
「ご本で読んだことがあるわ。見るのは初めて……。」
メルーシナの生まれ育った所では、雪は降らないのだろうか。雪を見慣れたシウリンは、そんな風に思う。
粉雪がちらつく中、シウリンは立ち止まる。冬枯れの森の中で、ぽつんと常緑樹の大木があって、緑の葉が雪から守る木陰を作っている。
「少し、休憩しましょうか」
森を抜ければ、尼僧院まではあと少しだ。シウリン自身が休みたいというのもあったが、メルーシナに水分の補給をさせる必要があった。
シウリンはメルーシナを背中から降ろすと、下草が湿っていないことを確認してから、木の根元に腰を下ろした。メルーシナもその隣にチョコンと座った。
肩から腰に下げたずた袋から、残りの焼き菓子と、果汁水を取り出す。
「もう少しですから、頑張ってくださいね」
実際に歩いているのはシウリンだけだが、シウリンの言葉にメルーシナがこくんと頷く。果汁水を瓶から直接口をつけてラッパ飲みし、瓶をメルーシナに手渡す。彼女の手には大きく重い瓶を支え、飲むのを手伝ってやる。残りの焼き菓子を彼女に食べさせ、シウリンはほっと息をついた。
陽はすっかり落ちたが、まだ西には残照が残る。霊峰は、すでに黒い巨大な影となっている。早く森を抜けなければならないが、さすがのシウリンも歩き詰めでくたくただった。
「シウリンはずいぶんと汚い着物を着ているのね。大きくなったらわたしと〈ケッコン〉して、わたしの旦那様になるといいわ。そうしたら、シウリンはわたしのお母様の子供も同じになるのでしょう?お母様はきっと、シウリンにもたくさん、綺麗な着物を作ってくださるわ」
メルーシナはシウリンの腕にもたれかかって、シウリンの粗末な服を引っ張りながら言った。少女の無邪気な申し出に、シウリンは飲んでいた果汁水を噴き出しそうになって、思わず咽せる。〈ケッコン〉――その言葉に、シウリンの顔が赤くなる。ケッコン? 血痕じゃないよね? 結婚? 結婚って?
世俗の男女がするという結婚。陰(女)と陽(男)が結びつき、新しい生命を生み出す聖なる営み。陰陽の教えに導かれるこの世界において、結婚は人間の営みの中で、もっとも神聖なる意味を与えられて重視されていた。
愛し合う男女に天と陰陽が与える祝福、それが結婚だと、『聖典』には書かれている。大きくなって、メルーシナと愛し合って、天と陰陽の祝福を得られたら、それは素晴らしいことだろう。シウリンは頭がぼうっとなり、心臓が早鐘を打つ。
メルーシナの触れる部分から、シウリンの身体を熱い〈気〉がめぐる。これはきっと、彼女がシウリンの唯一無二だから。もし、シウリンが結婚するならば、それは彼女以外にはあり得ない。腕に纏いつく体温と、伝わる熱と〈気〉が、シウリンにそれを確信させた。
だが――。
「ありがとうございます。お申し出は大変ありがたいのですが、僕は僧侶ですので、一生誰とも結婚しません」
シウリンは少女に尋ねる。要領を得ない返答から、彼女が迷子になったことだけは、わかった。
こんな森の中に、幼い子供が一人きりという時点で、何か異常なこと起きたのは明らかだ。
ちょうど、シウリンの僧院と〈星の雫〉尼僧院の中間地点で、行くも戻るも同じくらいかかる。僧院は女人禁制だから、シウリンは少女を連れて元来た道を引き返すことにした。
シウリンは少女に、尼僧院でもらった焼き菓子と、瓶詰された山葡萄の果汁水を与え、彼女に名を尋ねる。
「〈オジョウサマ〉よ。でもお母様とお父様だけはメルーシナって呼ぶの。あなたも特別にそう呼ばせてあげてもいいわ。このお人形さんはローザっていうの。可愛いでしょ、お母様が作って下さったのよ。ずっと寒いところに居て風邪をひきそうだわ。早く温かいところに連れて行ってちょうだい」
いきなり下僕認定され、シウリンはやや鼻白むが、もともと穏やかな性格なので、高慢な物言いにもめげず、あくまで下手に出る。
「わかりました。〈オジョウサマ〉……じゃなくてメルーシナ? 少し時間はかかりますが、温かいところに移動しましょう」
ついでに言えば、シウリンは〈オジョウサマ〉を彼女の名前だと勘違いした。彼の世界にはお嬢様なんて種族の生き物は存在しない。そして〈オジョウサマ〉という生き物の、非常に厄介な性質を彼もまもなく思い知らされる。歩きだしていくらも行かないうちに、メルーシナはぐずぐずと音を上げたのだ。足が痛い、疲れた、寒い、もう歩けない。
シウリンは改めて少女の姿を眺める。
白絹の、光沢のある滑らかな上衣は、たくさんの襞を寄せて足首まで届き、宝石飾りのピンで留められ、生地は薄くてフワフワだ。肩にかけるケープは極細の毛糸で繊細な模様を編み込んであり、美しいが防寒の用は為さないと思われた。シウリンの常識では、腰紐は麻縄と相場が決まっているが、メルーシナが胸高に締めているのは、金糸銀糸を織り込んだ豪華な細帯で、花弁のような凝った結び方に真珠のブローチまで付けてある。靴に至っては黄金づくりのごくごく軽いサンダルで、しゃらしゃら鳴る飾りがたくさんついていた。――美しいが、長い距離を歩くには全く適しておらず、素足にはすでにサンダル擦れができていた。
ついでに言うと、少女の持つ人形は、宝石飾りのピンに至るまで少女と全く同じ姿をしていた。つまりすべて誂えで、彼女の非常に裕福な育ちを示していたが、清貧の暮らししか知らないシウリンには、その価値はわからない。ただ、これが『聖典』に出てくる〈金持ち〉なのだ、とはおぼろに理解した。長い距離を歩き慣れない少女は、間違いなく、疲れ切っていた。
しばし、シウリンは思案にくれた。シウリンは年明けにも得度することになっていて、生涯不犯を貫く誓いを立てたばかりだった。世俗女性に触れることは禁じられていた。シウリンはメルーシナを背中に背負うべきか否か、真剣に悩んだ。
(子供だし、緊急事態だし……)
かなりの葛藤の末に、シウリンは恐る恐るメルーシナの小さな手に触れる。妙にぼかぼかと温かい。
「……メルーシナ、熱がありますね。寒くて風邪を引いたかもしれません」
これはもう、猶予がない。シウリンは覚悟を決め、メルーシナと彼女の人形を背負っていくことにした。この程度の戒律破りなら、反省房に一日閉じ込められればなんとかなるはずだ。
シウリンは、自分の毛織のマント(とは名ばかりのただの四角い布)を彼女の頭から着せかけ、顎の前でそれを結ぶと、背中に乗るように促した。疲れていたメルーシナは大喜びで負ぶさる。首に回された小さな手と、背中にかかる重みと体温。うなじに熱い息遣いを感じ、シウリンの身体の奥に、これまで知らなかった熱が灯り、身体の中を不思議な〈気〉が巡る。シウリンは経験したことのない幸福感で満たされ、頭の芯がぼうっとなる。メルーシナの長い髪からは、薔薇のような甘い香りが漂って彼を包み込む。
シウリンは背中で楽し気に話す少女にぽつぽつと答えながら、夕暮れの近づく森の小道を歩く。
「シウリンはおじいさんでないのに、どうして髪の毛がないの?」
「剃っているからですよ。見習いの僧侶なんです」
「ソウリョってなあに?」
「太陽神に仕えて世界の成り立ちを勉強するのです」
「シウリンは勉強好きなの?偉いのね」
そんな話をしていると、やがて、白い雪が舞い散る。
「この白いものはなあに?」
「雪ですよ。今年初めての、初雪です」
少女は珍しそうに、雪を眺める。
「ご本で読んだことがあるわ。見るのは初めて……。」
メルーシナの生まれ育った所では、雪は降らないのだろうか。雪を見慣れたシウリンは、そんな風に思う。
粉雪がちらつく中、シウリンは立ち止まる。冬枯れの森の中で、ぽつんと常緑樹の大木があって、緑の葉が雪から守る木陰を作っている。
「少し、休憩しましょうか」
森を抜ければ、尼僧院まではあと少しだ。シウリン自身が休みたいというのもあったが、メルーシナに水分の補給をさせる必要があった。
シウリンはメルーシナを背中から降ろすと、下草が湿っていないことを確認してから、木の根元に腰を下ろした。メルーシナもその隣にチョコンと座った。
肩から腰に下げたずた袋から、残りの焼き菓子と、果汁水を取り出す。
「もう少しですから、頑張ってくださいね」
実際に歩いているのはシウリンだけだが、シウリンの言葉にメルーシナがこくんと頷く。果汁水を瓶から直接口をつけてラッパ飲みし、瓶をメルーシナに手渡す。彼女の手には大きく重い瓶を支え、飲むのを手伝ってやる。残りの焼き菓子を彼女に食べさせ、シウリンはほっと息をついた。
陽はすっかり落ちたが、まだ西には残照が残る。霊峰は、すでに黒い巨大な影となっている。早く森を抜けなければならないが、さすがのシウリンも歩き詰めでくたくただった。
「シウリンはずいぶんと汚い着物を着ているのね。大きくなったらわたしと〈ケッコン〉して、わたしの旦那様になるといいわ。そうしたら、シウリンはわたしのお母様の子供も同じになるのでしょう?お母様はきっと、シウリンにもたくさん、綺麗な着物を作ってくださるわ」
メルーシナはシウリンの腕にもたれかかって、シウリンの粗末な服を引っ張りながら言った。少女の無邪気な申し出に、シウリンは飲んでいた果汁水を噴き出しそうになって、思わず咽せる。〈ケッコン〉――その言葉に、シウリンの顔が赤くなる。ケッコン? 血痕じゃないよね? 結婚? 結婚って?
世俗の男女がするという結婚。陰(女)と陽(男)が結びつき、新しい生命を生み出す聖なる営み。陰陽の教えに導かれるこの世界において、結婚は人間の営みの中で、もっとも神聖なる意味を与えられて重視されていた。
愛し合う男女に天と陰陽が与える祝福、それが結婚だと、『聖典』には書かれている。大きくなって、メルーシナと愛し合って、天と陰陽の祝福を得られたら、それは素晴らしいことだろう。シウリンは頭がぼうっとなり、心臓が早鐘を打つ。
メルーシナの触れる部分から、シウリンの身体を熱い〈気〉がめぐる。これはきっと、彼女がシウリンの唯一無二だから。もし、シウリンが結婚するならば、それは彼女以外にはあり得ない。腕に纏いつく体温と、伝わる熱と〈気〉が、シウリンにそれを確信させた。
だが――。
「ありがとうございます。お申し出は大変ありがたいのですが、僕は僧侶ですので、一生誰とも結婚しません」
22
お気に入りに追加
491
あなたにおすすめの小説


今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる