186 / 236
16、まだ見ぬ地へ
消えた未来
しおりを挟む
フエルとランパに警護されて塔の部屋に帰る。アルベラには懐かしい面子だ。
「元気だった?」
道すがら、何気なく尋ねるアルベラに、フエルが怒ったように言う。
「元気に決まってますよ。――人の心配はいいから、自分の心配をしてくださいよ! ほんと、能天気なんだから」
そう言われて、アルベラが笑った。
「ほんとそうね。でも、自分の心配をしても、どうにもならないでしょう。人の心配の方がいいわ」
「僕はまだ見習いだから、詳しい話は何も聞いてないんです。だからさっきは驚いて――僕は陛下は、アルベールを守ってくれると信じてたのに」
アルベラが帝国に人質として送られる話は、フエルにとっても青天の霹靂だったらしい。
「うーん。聖地か、どこかの神殿に押し込められるのは覚悟していたから、帝都っていうのは案外と悪くないかもしれないわ」
「そんな能天気な……旅行とはわけが違うんですよ?」
「そうだけど……でも、普通だったら絶対、行くこともないのよね。新しい場所で、新しい生活が始まるって考えたら、なんだかワクワクするじゃない。どっちみち、わたしは死ぬわけにもいかないし、子供は生まなきゃならないし。そう思って、前向きに生きることにしたの」
「前向き過ぎますよ……」
フエルが黒い眉を顰め、辛そうにアルベラを見る。
フエルは以前言った。帝国の叛乱で、十二貴嬪家の当主の多くが命を落とした、と。それ以外にも、たくさんの人が死んだんだろう。そしてその叛乱の背後にアルベラの父イフリート公爵がいたのを、帝都の人はみな、知っている。
帝都では、きっと多くの悪意に曝されるに違いない。
「でも、今からクヨクヨしたってどうしようもないわ。どんなに頑張っても、辛い目に遭うことはある。辛い思いは、辛い目に遭ってからしても十分じゃない。まだ辛くない間は、楽しいことを考えるわ」
そう微笑えんで、アルベラが塔の入口に手をかけた時。
死角から、わらわらと数人が走り出てきた。黒い布で顔を包み、みな剣を抜いている。フエルもランパも、すぐに剣を抜く。
「何者だ!」
フエルが厳しく誰何するが、顔を包んだ男たちはくぐもった声で言った。
「アルベラ姫を頂戴する」
「我らの主を奪還する」
ランパに向けて打ち込まれる剣をランパが何気なく払い、剣を返して手首を切り飛ばし、戦闘不能にする。反対側でもフエルが二人を相手にしてアルベラを護る。だがその隙に違う腕が伸びてきて、アルベラの腕を掴んだ。
「こちらへ!」
「いや! 何するの、離して!」
「姫、我らを信じてください!」
アルベラが抵抗していると、聞き覚えのある蓮っ葉な声が飛んだ。
「兄さん、嫌がる女の子に無理強いはよくねぇよ。手を離しな」
いつの間にか、彼らの周囲を東の騎士の一隊が取り囲んでいた。
「お前――テセウス? 生きていたのか!」
「ああもうっ、テセウス、テセウス、うっせーっつーの! 俺は栄えある皇帝陛下直属の親衛騎士で、ウソみたいだけど貴種の跡取り息子なわけ。家柄も剣の腕も、絶対に俺の方が上なのよ? 俺がテセウスに負けてんのは誠実さと言葉遣いだけって、何度説明したら西の皆さんはわかってくれんの?」
ゾラが盛大に愚痴をぶちまけて、そのまま流れるような動きで一歩踏み出し、アルベラの腕を掴んでいた男の黒い頭巾を剣で取り去る。現れたのは銀髪に青い目をした男――。
「パウロス!」
「アリオス家のお坊ちゃまはとうとう、やらかしちゃったっすね。見せしめに潰される御家はアリオス家に決定~っと」
ゾラは悪戯っぽく言うと、周囲の騎士たちに命令を下す。
「時代を読み違えちゃってるお坊ちゃんがたも、一人残らず確保しろよ!」
ランパとフエルも心得ていて、次々と男たちを拘束していく。――二人がアルベラの護衛に付いたのは、襲撃を予想してのことだったと、アルベラはようやく合点した。
アデライードの戴冠式の間、アルベラの警備は手薄になる。反アデライード派がアルベラの身柄を奪うなら、その隙を狙うに違いない。
シウリンら東の首脳部はそれを読んだうえで、わざと先ほどのアデライードとの対面で、アルベラを人質として帝国に差し出すと表明した。反アデライード派の焦燥を煽り、実力行使に追い込むために。
捕らえられていく男たちを見ながら、アルベラは気づく。
この一件が公になれば、アルベラが帝国に送られるのも仕方のないことと、西の貴族も納得せざるを得ない。アルベラはナキアにあるだけで、アデライードの王権を脅かす存在となる。女王国の安定のためには、アルベラをナキアから遠ざけることが必要だ、と。
きっと、数日前のパウロスの訪問も上層部は掴んでいた。それをあえて泳がせ、決定的なところで叩き潰す。危険因子を排除し、見せしめにし、帝国の力を誇示するために――。
アルベラはそっと溜息をつく。
全て、シウリンらの手のひらの上で踊らされているだけ。
拘束され、引っ立てられていく男たちを見送っていたアルベラは、背後に視線を感じ、振り向いた。ゾラが、じっとアルベラを見ていた。
アルベラを人質として帝都へ送るという決定は、つまり――。
いつもは飄々としたゾラが、珍しく屈託した様子で、顔を歪めた。
「嬢ちゃん……帝都行きの件、俺もさっき聞いたんだけどよ。――俺は、陛下に死ぬまでお仕えするって、決めてる。家族よりも、好きになった女よりも、何よりも、陛下を優先するって。だから――俺は帝都には行けない」
アルベラが帝都に行く以上、ゾラとの未来はない。ゾラが先のことを考えてくれていたことに、少し驚いた。
「ううん……今まで、ありがとう。あなたに、一番、お世話になったと思う。あなたがいたおかげで、テセウスの死も乗り越えられたのかもしれない」
ゾラはゾラで、テセウスはテセウスだ。二人は、全然違う別の人間だ。でも――。
テセウスの死後もゾラが身近にいたことで、アルベラはどこかで救われていた。でももう、これ以上、甘えるわけにはいかない。
気づけば、アルベラの頬を涙が伝う。
今、ゾラと別れることでようやく、テセウスとも訣別できるのかも、しれない――。
「じゃあ、嬢ちゃん……元気でな」
「さようなら……」
背中を向けて去って行くゾラの背中を見送って、アルベラは、少しだけ自由になった、気がした。
「元気だった?」
道すがら、何気なく尋ねるアルベラに、フエルが怒ったように言う。
「元気に決まってますよ。――人の心配はいいから、自分の心配をしてくださいよ! ほんと、能天気なんだから」
そう言われて、アルベラが笑った。
「ほんとそうね。でも、自分の心配をしても、どうにもならないでしょう。人の心配の方がいいわ」
「僕はまだ見習いだから、詳しい話は何も聞いてないんです。だからさっきは驚いて――僕は陛下は、アルベールを守ってくれると信じてたのに」
アルベラが帝国に人質として送られる話は、フエルにとっても青天の霹靂だったらしい。
「うーん。聖地か、どこかの神殿に押し込められるのは覚悟していたから、帝都っていうのは案外と悪くないかもしれないわ」
「そんな能天気な……旅行とはわけが違うんですよ?」
「そうだけど……でも、普通だったら絶対、行くこともないのよね。新しい場所で、新しい生活が始まるって考えたら、なんだかワクワクするじゃない。どっちみち、わたしは死ぬわけにもいかないし、子供は生まなきゃならないし。そう思って、前向きに生きることにしたの」
「前向き過ぎますよ……」
フエルが黒い眉を顰め、辛そうにアルベラを見る。
フエルは以前言った。帝国の叛乱で、十二貴嬪家の当主の多くが命を落とした、と。それ以外にも、たくさんの人が死んだんだろう。そしてその叛乱の背後にアルベラの父イフリート公爵がいたのを、帝都の人はみな、知っている。
帝都では、きっと多くの悪意に曝されるに違いない。
「でも、今からクヨクヨしたってどうしようもないわ。どんなに頑張っても、辛い目に遭うことはある。辛い思いは、辛い目に遭ってからしても十分じゃない。まだ辛くない間は、楽しいことを考えるわ」
そう微笑えんで、アルベラが塔の入口に手をかけた時。
死角から、わらわらと数人が走り出てきた。黒い布で顔を包み、みな剣を抜いている。フエルもランパも、すぐに剣を抜く。
「何者だ!」
フエルが厳しく誰何するが、顔を包んだ男たちはくぐもった声で言った。
「アルベラ姫を頂戴する」
「我らの主を奪還する」
ランパに向けて打ち込まれる剣をランパが何気なく払い、剣を返して手首を切り飛ばし、戦闘不能にする。反対側でもフエルが二人を相手にしてアルベラを護る。だがその隙に違う腕が伸びてきて、アルベラの腕を掴んだ。
「こちらへ!」
「いや! 何するの、離して!」
「姫、我らを信じてください!」
アルベラが抵抗していると、聞き覚えのある蓮っ葉な声が飛んだ。
「兄さん、嫌がる女の子に無理強いはよくねぇよ。手を離しな」
いつの間にか、彼らの周囲を東の騎士の一隊が取り囲んでいた。
「お前――テセウス? 生きていたのか!」
「ああもうっ、テセウス、テセウス、うっせーっつーの! 俺は栄えある皇帝陛下直属の親衛騎士で、ウソみたいだけど貴種の跡取り息子なわけ。家柄も剣の腕も、絶対に俺の方が上なのよ? 俺がテセウスに負けてんのは誠実さと言葉遣いだけって、何度説明したら西の皆さんはわかってくれんの?」
ゾラが盛大に愚痴をぶちまけて、そのまま流れるような動きで一歩踏み出し、アルベラの腕を掴んでいた男の黒い頭巾を剣で取り去る。現れたのは銀髪に青い目をした男――。
「パウロス!」
「アリオス家のお坊ちゃまはとうとう、やらかしちゃったっすね。見せしめに潰される御家はアリオス家に決定~っと」
ゾラは悪戯っぽく言うと、周囲の騎士たちに命令を下す。
「時代を読み違えちゃってるお坊ちゃんがたも、一人残らず確保しろよ!」
ランパとフエルも心得ていて、次々と男たちを拘束していく。――二人がアルベラの護衛に付いたのは、襲撃を予想してのことだったと、アルベラはようやく合点した。
アデライードの戴冠式の間、アルベラの警備は手薄になる。反アデライード派がアルベラの身柄を奪うなら、その隙を狙うに違いない。
シウリンら東の首脳部はそれを読んだうえで、わざと先ほどのアデライードとの対面で、アルベラを人質として帝国に差し出すと表明した。反アデライード派の焦燥を煽り、実力行使に追い込むために。
捕らえられていく男たちを見ながら、アルベラは気づく。
この一件が公になれば、アルベラが帝国に送られるのも仕方のないことと、西の貴族も納得せざるを得ない。アルベラはナキアにあるだけで、アデライードの王権を脅かす存在となる。女王国の安定のためには、アルベラをナキアから遠ざけることが必要だ、と。
きっと、数日前のパウロスの訪問も上層部は掴んでいた。それをあえて泳がせ、決定的なところで叩き潰す。危険因子を排除し、見せしめにし、帝国の力を誇示するために――。
アルベラはそっと溜息をつく。
全て、シウリンらの手のひらの上で踊らされているだけ。
拘束され、引っ立てられていく男たちを見送っていたアルベラは、背後に視線を感じ、振り向いた。ゾラが、じっとアルベラを見ていた。
アルベラを人質として帝都へ送るという決定は、つまり――。
いつもは飄々としたゾラが、珍しく屈託した様子で、顔を歪めた。
「嬢ちゃん……帝都行きの件、俺もさっき聞いたんだけどよ。――俺は、陛下に死ぬまでお仕えするって、決めてる。家族よりも、好きになった女よりも、何よりも、陛下を優先するって。だから――俺は帝都には行けない」
アルベラが帝都に行く以上、ゾラとの未来はない。ゾラが先のことを考えてくれていたことに、少し驚いた。
「ううん……今まで、ありがとう。あなたに、一番、お世話になったと思う。あなたがいたおかげで、テセウスの死も乗り越えられたのかもしれない」
ゾラはゾラで、テセウスはテセウスだ。二人は、全然違う別の人間だ。でも――。
テセウスの死後もゾラが身近にいたことで、アルベラはどこかで救われていた。でももう、これ以上、甘えるわけにはいかない。
気づけば、アルベラの頬を涙が伝う。
今、ゾラと別れることでようやく、テセウスとも訣別できるのかも、しれない――。
「じゃあ、嬢ちゃん……元気でな」
「さようなら……」
背中を向けて去って行くゾラの背中を見送って、アルベラは、少しだけ自由になった、気がした。
11
お気に入りに追加
168
あなたにおすすめの小説
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました
『別れても好きな人』
設樂理沙
ライト文芸
大好きな夫から好きな女性ができたから別れて欲しいと言われ、離婚した。
夫の想い人はとても美しく、自分など到底敵わないと思ったから。
ほんとうは別れたくなどなかった。
この先もずっと夫と一緒にいたかった……だけど世の中には
どうしようもないことがあるのだ。
自分で選択できないことがある。
悲しいけれど……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
登場人物紹介
戸田貴理子 40才
戸田正義 44才
青木誠二 28才
嘉島優子 33才
小田聖也 35才
2024.4.11 ―― プロット作成日
💛イラストはAI生成自作画像
【完結】嫌われ令嬢、部屋着姿を見せてから、王子に溺愛されてます。
airria
恋愛
グロース王国王太子妃、リリアナ。勝ち気そうなライラックの瞳、濡羽色の豪奢な巻き髪、スレンダーな姿形、知性溢れる社交術。見た目も中身も次期王妃として完璧な令嬢であるが、夫である王太子のセイラムからは忌み嫌われていた。
どうやら、セイラムの美しい乳兄妹、フリージアへのリリアナの態度が気に食わないらしい。
2ヶ月前に婚姻を結びはしたが、初夜もなく冷え切った夫婦関係。結婚も仕事の一環としか思えないリリアナは、セイラムと心が通じ合わなくても仕方ないし、必要ないと思い、王妃の仕事に邁進していた。
ある日、リリアナからのいじめを訴えるフリージアに泣きつかれたセイラムは、リリアナの自室を電撃訪問。
あまりの剣幕に仕方なく、部屋着のままで対応すると、なんだかセイラムの様子がおかしくて…
あの、私、自分の時間は大好きな部屋着姿でだらけて過ごしたいのですが、なぜそんな時に限って頻繁に私の部屋にいらっしゃるの?
【完結】レスだった私が異世界で美形な夫達と甘い日々を過ごす事になるなんて思わなかった
むい
恋愛
魔法のある世界に転移した割に特に冒険も事件もバトルもない引きこもり型エロライフ。
✳✳✳
夫に愛されず女としても見てもらえず子供もなく、寂しい結婚生活を送っていた璃子は、ある日酷い目眩を覚え意識を失う。
目覚めた場所は小さな泉の辺り。
転移して若返った?!と思いきやなんだか微妙に違うような…。まるで自分に似せた入れ物に自分の意識が入ってるみたい。
何故ここにいるかも分からないまま初対面の男性に会って5分で求婚されあれよあれよと結婚する事に?!
だいたいエロしかない異世界専業主婦ライフ。
本編完結済み。たまに番外編投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる