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11、ナキア入城
ナキア陥落
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続々と入城する帝国の騎士達が城内の広間に整列し、武装解除の済んだエリアへと別れていく中、鋭い笛の音が響き渡る。――異常事態の発生を知らせる音だ。
「ヤバそうだな、すぐに行くぞ!」
「殿下、お気をつけて」
副傅のエルドに言われ、廉郡王は馬に跨ると麾下の十騎を率いてそちらに向かう。すぐに、フェルネル侯爵のもとにも西の騎士が伝令にやってきた。
「北の塔で、逆上した女たちが集団自決をしようとして……今、東の騎士たちが止めていますがっ」
「なんだとぉ?」
フェルネル侯爵も慌てて現場に急行する。王城の奥、女王一家の住居スペースにある塔の中に、東の騎士らに汚されまいと、女たち数人が立て籠もっていた。
「落ち着け! 抵抗しなければ、危害を加えないとの確約を得ている! 早まってはだめだ!」
フェルネル侯爵が必死に叫ぶが、塔の上に立てこもる女たちが、窓から叫んだ。
「暗黒三皇子の慰み者になるくらいなら、身を投げた方がマシだ!」
「けだものが!」
「汚らわしい!」
皇子はぽかんとした顔で上を見上げている。
「え? 俺に強姦されたくなくて、塔に上って逃げてんの? マジで?」
「みなさーん、うちの殿下はこんな風ですが、強姦なんて面倒くさいことはしません! 寄って来る女が山ほどいるんです! あと、平民とはヤりませんから、安心してくださーい!」
どっから出したのか、ユキエルがメガホンを口に当てて必死に説得を試みる。
「だいたい、何だよその噂はよ。俺は未亡人を輪姦したことはあるけど、それ以外は品行方正な方だぜ?」
「未亡人を輪姦した時点で、品行方正じゃありません!」
ユキエルにきっと睨まれ、廉郡王は肩をすくめると、ユキエルの持っていたメガホンを奪い、朗々たる声で塔に向かって呼びかけた。
「おい! お前らの言う、暗黒三皇子の一人は、俺だ! そんなとこに上ってないで、降りてこい。……あと、俺は平民とはヤらないし、嫌がる女を無理矢理とか、面倒くせぇことはしない。でも、相手をしたいという女がいれば、いくらでも受けてたつぞ!」
「何をわけのわかんないことを! 南方で手当たりしだいに犯したくせに!」
「俺は女遊びは好きだが、強姦の趣味はない」
ちょうど後から駆けつけてきたユリウスもまた、長いダークブロンドを靡かせて言う。
「お嬢さんがた、安心してくださーい! 彼は僕の友達だから! 女の子は大好きだけど、無理強いはしないって!……ほら、僕の領地から、甘いお菓子もたっぷり持ってきているし、安心して降りてきて!」
東の騎士たちに怯えていた女たちも、西の貴族であるユリウスや、フェルネル侯爵の説得には耳を傾ける気になったらしい。
「ほんと、本当にひどいことはしない?」
「しないってば! 僕は皇帝の義兄だよ? 皇帝は僕の妹にメロメロなんだから! つまりは僕に頭があがらないってこと!」
「婦女子を含め、抵抗しなければ危害は加えないとの約束を得ている。このフェルネル侯爵も保証する」
塔の上の女たちは顔を見合わせて、代表者らしい二十歳前後の女が窓から引っ込むと、しばらくして塔の入口から出てきた。
「あ、あたしはどうなってもいいから、他の子たちは……」
おそらく王城内で女官か何かしているらしい、赤い髪の女が震える声で言うと、廉郡王が笑った。
「おめぇのこともどうもしねぇから、安心しろよ。自分で言うのもなんだが、女には不自由してねぇ。騎士たちと自由恋愛するのまでは止めやしねぇが、俺はおめぇらをどうこうしようって気はまるでねぇよ」
それでもまだ疑わしそうにキョロキョロしている女に、ユリウスが飛び切りの営業スマイルで笑いかける。
「本当にほんと、保証する」
何とか、集団自決を止めることができて、ユリウスもフェルネル侯爵も胸を撫でおろした。
勝手に強姦魔にされていた廉郡王は、しばらくむくれていたけれど。
十一月の末日。
ナキアの王城と月神殿が帝国軍によって制圧された。
翌日、シルルッサの大将軍府より、皇帝はその妃アデライードとともにカンダハルに向けて出航する。
結界を張り直す期限である、冬至まで約二十日。
妊娠四か月目に入ろうというアデライードの悪阻はまだ収まらず、また月神殿の女王承認の間は魔法陣も破壊されて酷い有様であったという。
〈禁苑〉からは即座に、女王承認官のルーラ他、高位神官が月神殿に向かい、承認の間の修理を急がせる。
ついで、イフリート公爵が泉神殿に立てこもったとの情報が、皇帝に齎される。
シウリンは狭い船室で辛そうに横たわる妻に寄り添い、その背中をさすってやりながら、黒い眉を顰める。彼の脚元には白い子獅子のジブリールが座り、アデライードを心配そうに見上げている。
当初の予想通り、ナキアはあっけなく落ちた。
――もともと、あの城は防備に適していない。落とすのは簡単だが、守るのは難い。
(グインも、ダヤンもわかってはいるだろうが、戦の本番はこれからだ――)
「ピウ!」
船室に設えられた止まり木で、エールライヒが鋭く啼いた。
「どうした、退屈なのか?――少し、散歩に行くか?」
横で控えていたシリルに視線を向けると、シリルが心得て、船室の窓を開けてやる。
バサリ……青い空に飛びだしていくエールライヒの黒い翼を見送り、シウリンが呟く。
「鳥は自由に見えるが、所詮、天地陰陽のはざまに囚われて逃げることはできぬ。……シリルの親しい者もナキアにはいるだろうが……」
シリルがはっとしてシウリンを見た。
「……俺は……その、みなしごだから……ただアルベラが……」
俯いて言葉を飲み込むシリルを、シウリンはじっと見る。
「今のところ、アルベラ姫を確保した、という情報は入ってきていない。おそらくは、泉神殿にいるのだろうな」
どんな目に遭っているのか。想像するだけでシリルは辛くて涙が出そうになる。
「お願い……アルベラを……助けて」
「絶対に助けると確約はできないが、出来る限り保護することを目指す」
シウリンはそう言うと、アデライードを見た。
「あなたも、それで構わないのだよな?」
アデライードも頷く。
「それで、構いません。……ただ、お母様の、柩が今どうなっているかが、気がかりなのですが」
ギュスターブの邸に監禁されたまま亡くなったユウラ女王の遺体は、まだナキアにあるはずだ。
「いろいろ、片づけねばならぬことが多いな……」
シウリンは船室の窓から、青い空をずっと眺めていた。
「ヤバそうだな、すぐに行くぞ!」
「殿下、お気をつけて」
副傅のエルドに言われ、廉郡王は馬に跨ると麾下の十騎を率いてそちらに向かう。すぐに、フェルネル侯爵のもとにも西の騎士が伝令にやってきた。
「北の塔で、逆上した女たちが集団自決をしようとして……今、東の騎士たちが止めていますがっ」
「なんだとぉ?」
フェルネル侯爵も慌てて現場に急行する。王城の奥、女王一家の住居スペースにある塔の中に、東の騎士らに汚されまいと、女たち数人が立て籠もっていた。
「落ち着け! 抵抗しなければ、危害を加えないとの確約を得ている! 早まってはだめだ!」
フェルネル侯爵が必死に叫ぶが、塔の上に立てこもる女たちが、窓から叫んだ。
「暗黒三皇子の慰み者になるくらいなら、身を投げた方がマシだ!」
「けだものが!」
「汚らわしい!」
皇子はぽかんとした顔で上を見上げている。
「え? 俺に強姦されたくなくて、塔に上って逃げてんの? マジで?」
「みなさーん、うちの殿下はこんな風ですが、強姦なんて面倒くさいことはしません! 寄って来る女が山ほどいるんです! あと、平民とはヤりませんから、安心してくださーい!」
どっから出したのか、ユキエルがメガホンを口に当てて必死に説得を試みる。
「だいたい、何だよその噂はよ。俺は未亡人を輪姦したことはあるけど、それ以外は品行方正な方だぜ?」
「未亡人を輪姦した時点で、品行方正じゃありません!」
ユキエルにきっと睨まれ、廉郡王は肩をすくめると、ユキエルの持っていたメガホンを奪い、朗々たる声で塔に向かって呼びかけた。
「おい! お前らの言う、暗黒三皇子の一人は、俺だ! そんなとこに上ってないで、降りてこい。……あと、俺は平民とはヤらないし、嫌がる女を無理矢理とか、面倒くせぇことはしない。でも、相手をしたいという女がいれば、いくらでも受けてたつぞ!」
「何をわけのわかんないことを! 南方で手当たりしだいに犯したくせに!」
「俺は女遊びは好きだが、強姦の趣味はない」
ちょうど後から駆けつけてきたユリウスもまた、長いダークブロンドを靡かせて言う。
「お嬢さんがた、安心してくださーい! 彼は僕の友達だから! 女の子は大好きだけど、無理強いはしないって!……ほら、僕の領地から、甘いお菓子もたっぷり持ってきているし、安心して降りてきて!」
東の騎士たちに怯えていた女たちも、西の貴族であるユリウスや、フェルネル侯爵の説得には耳を傾ける気になったらしい。
「ほんと、本当にひどいことはしない?」
「しないってば! 僕は皇帝の義兄だよ? 皇帝は僕の妹にメロメロなんだから! つまりは僕に頭があがらないってこと!」
「婦女子を含め、抵抗しなければ危害は加えないとの約束を得ている。このフェルネル侯爵も保証する」
塔の上の女たちは顔を見合わせて、代表者らしい二十歳前後の女が窓から引っ込むと、しばらくして塔の入口から出てきた。
「あ、あたしはどうなってもいいから、他の子たちは……」
おそらく王城内で女官か何かしているらしい、赤い髪の女が震える声で言うと、廉郡王が笑った。
「おめぇのこともどうもしねぇから、安心しろよ。自分で言うのもなんだが、女には不自由してねぇ。騎士たちと自由恋愛するのまでは止めやしねぇが、俺はおめぇらをどうこうしようって気はまるでねぇよ」
それでもまだ疑わしそうにキョロキョロしている女に、ユリウスが飛び切りの営業スマイルで笑いかける。
「本当にほんと、保証する」
何とか、集団自決を止めることができて、ユリウスもフェルネル侯爵も胸を撫でおろした。
勝手に強姦魔にされていた廉郡王は、しばらくむくれていたけれど。
十一月の末日。
ナキアの王城と月神殿が帝国軍によって制圧された。
翌日、シルルッサの大将軍府より、皇帝はその妃アデライードとともにカンダハルに向けて出航する。
結界を張り直す期限である、冬至まで約二十日。
妊娠四か月目に入ろうというアデライードの悪阻はまだ収まらず、また月神殿の女王承認の間は魔法陣も破壊されて酷い有様であったという。
〈禁苑〉からは即座に、女王承認官のルーラ他、高位神官が月神殿に向かい、承認の間の修理を急がせる。
ついで、イフリート公爵が泉神殿に立てこもったとの情報が、皇帝に齎される。
シウリンは狭い船室で辛そうに横たわる妻に寄り添い、その背中をさすってやりながら、黒い眉を顰める。彼の脚元には白い子獅子のジブリールが座り、アデライードを心配そうに見上げている。
当初の予想通り、ナキアはあっけなく落ちた。
――もともと、あの城は防備に適していない。落とすのは簡単だが、守るのは難い。
(グインも、ダヤンもわかってはいるだろうが、戦の本番はこれからだ――)
「ピウ!」
船室に設えられた止まり木で、エールライヒが鋭く啼いた。
「どうした、退屈なのか?――少し、散歩に行くか?」
横で控えていたシリルに視線を向けると、シリルが心得て、船室の窓を開けてやる。
バサリ……青い空に飛びだしていくエールライヒの黒い翼を見送り、シウリンが呟く。
「鳥は自由に見えるが、所詮、天地陰陽のはざまに囚われて逃げることはできぬ。……シリルの親しい者もナキアにはいるだろうが……」
シリルがはっとしてシウリンを見た。
「……俺は……その、みなしごだから……ただアルベラが……」
俯いて言葉を飲み込むシリルを、シウリンはじっと見る。
「今のところ、アルベラ姫を確保した、という情報は入ってきていない。おそらくは、泉神殿にいるのだろうな」
どんな目に遭っているのか。想像するだけでシリルは辛くて涙が出そうになる。
「お願い……アルベラを……助けて」
「絶対に助けると確約はできないが、出来る限り保護することを目指す」
シウリンはそう言うと、アデライードを見た。
「あなたも、それで構わないのだよな?」
アデライードも頷く。
「それで、構いません。……ただ、お母様の、柩が今どうなっているかが、気がかりなのですが」
ギュスターブの邸に監禁されたまま亡くなったユウラ女王の遺体は、まだナキアにあるはずだ。
「いろいろ、片づけねばならぬことが多いな……」
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