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10、皇帝親征
黄金の斧
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シウリンは長い指を顎にあて、考えながら言う。
「その――〈完全〉が本当に、アライア女王の子であるとすれば、イフリート公爵とアライア女王は正真の……というのは変だが、要は偽の番だった。それ故に、両性具有にして〈王気〉を持つ〈完全〉が生まれた。だが、両性具有の子など、公表できまい。だから、表向きは存在を隠して育てる。イフリート公爵と女王は正真の偽番だからさらに女王は身ごもり、だが今度は、女形で〈王気〉のないアルベラ姫が生まれる。……そんなことではないかと、私は考えているが」
「その、〈完全〉が、イフリート公のたくらみに関わっていると、お考えですか?」
メイローズがさらに訪ね、シウリンは首を振る。
「それはわからない。ただ、アタナシオスのような両性具有者たちは〈気〉を持たぬから〈不完全〉で、真実の番から生まれた者だけが、〈完全〉たりうると……」
「〈完全〉ってどういうことだよ」
廉郡王がシウリンに尋ね、シウリンが言う。
「アタナシオスが言うには、我々龍種には〈器〉と〈鬼〉と〈気〉の三つがあると。東の龍種は男の身体である〈器〉と魔力である〈鬼〉、そして金色の〈王気〉がある。西の龍種は女の身体と銀色の〈王気〉。そしてイフリート家が崇める火蜥蜴の神は、両性具有の〈器〉と魔力、そして赤い〈気〉を持つのだと。三つの〈キ〉を併せ持って初めて、〈完全〉となる――」
その場にいた、皆が絶句する。
「では〈完全〉は――」
「両性具有であるのは確かのようだ。太陰宮に何か記録があるかもしれないが、存在をなかったことにされたのは、きっとそのせいだ」
廉郡王が身を乗り出して言う。
「まさかあの、アタナシオスより強いってことは――」
「どうだろう、その可能性は低いのではないか。神殿の奥に隠されているようだし、アライア女王はそれほど魔力も強くなかった。どうもイフリート家の血と交わると、魔力が相殺されてしまうようだし、それほど強い魔力は持てないのではないか」
「だが、不気味なことには変わりはねぇな」
廉郡王が座り直し、長い脚を組み直す。
「そもそも、イフリート公爵ってのは、何を狙ってんだ? フツーに戦っても勝ち目がねぇのは分かりきっているから、帝都で叛乱起こさせたりとか、小細工ばっかりしてんだろ? 秋分に娘を即位させるっつってたわりに、その後鳴かず飛ばずで期待外れだったが、娘に逃げられたんなら、しゃーないわな」
その疑問は、おそらくその場の全員が抱いているものだった。ずっと黙っていたマニ僧都が言う。
「秋分は、昼と夜の時間が等しい、陰陽が分かたれない日です。〈禁苑〉ではそれほど重視しないが、泉神殿の最重要祭祀は春分と秋分のはず。主神が両性具有だとすれば、納得です。敢えてその日に、大きな祭祀をするつもりだった。泉神の信仰と関係あるに違いない」
シウリンも長い指で顎を撫でて考えを纏めるように言う。
「アタナシオスの言っていた、〈器〉と〈鬼〉と〈気〉の話が気になる。アタナシオスのような、両性具有で魔力を持つが、〈気〉を持たぬ者を〈不完全〉と呼ぶそうだ。そして、おそらくは意識的に結界を放置し、その破壊を招いた――」
ゾーイがはっとして顔を上げる。
「ホーヘルミアの月神殿で、ナキアでも魔物が発生していると、極秘の情報を得ましたが、まさか――」
ユリウスが素っ頓狂な声で叫んだ。
「まさか! 確かにそういう噂はあるけれど、あんな辺境から遠い場所に、どうやって!」
大神官のゲルギオスが一歩前に出て、周囲を見回すようにして言う。
「魔物が出たのは間違いないようです。我々〈禁苑〉の者は地下に潜り、なんとか情報を集めていますが、すでに片手の指を超える者が、犠牲になっています。ですが、王都ナキアの西側で、特に魔物の目撃情報があがっています」
「西側――」
シウリンが呟くと、ユリウスが叫ぶ。
「泉神殿はナキアの西の森の中にある! やはりそこから――」
集まった者たちはざわざわお互いに顔を見合わせる。シウリンは膝の上でゴロゴロと喉を鳴らしていたジブリールを撫でて、だがついと左手を離すと掌を上に向け、真っ直ぐ胸の前に出す。
キン!
次の瞬間には、その手には光り輝く聖剣が握られ、柄から切っ先に向かって光が流れる。その場の全員が、声を飲んで聖剣を見つめる中、シウリンはザン!と真っ直ぐ聖剣を床に突き立てる。
「――陛下……」
ゾーイが居住まいを正し、片膝をついて主の顔を正面から見据える。
「魔物は、私が攘う。お前たちもまた、歴戦の聖騎士。いかな邪悪をイフリート公爵が召喚しようとも、懼るるに足らず。――だか罪無きナキアや女王国の元元の難儀は、言葉では尽くせまい。すでに辺境は魔物の大発生に遭い、大いなる災厄を蒙り、今年の収穫は望めぬ。次の春までにイフリート公爵を成敗し、すべての魔物を攘い、民の受けた傷を癒さなければ、この国は滅びよう。時間がない」
剣の柄に左手を置き、周囲を見回すシウリンに対し、榻に座る二皇子も含め、一同は一斉に居住まいを正し、片膝をついて見上げ、聖職者は両膝立ちになり、胸元に手を組んで最上の礼を取る。――シリルだけがどうしていいかわからず、自分は騎士ではないからと、慌ててメイローズの格好を真似た。
「まずは、ナキア月神殿を奪回し、女王認証の間を確保する。アデライードが言うには、冬至が一つの期限だ。これを超えれば、おそらくは東の帝国に何らかの問題が発生するだろうと。それから、泉神殿の制圧。穢らわしき邪教の拠点は潰さねばならない。ナキア周辺の魔物の情報は、どんな小さなことでもすべて集めよ。魔物との邂逅に備え、聖騎士は聖別された武器を常に携帯し、集団で行動せよ。数は減っているだろうが、イフリートの〈黒影〉も侮ることはできず、またアタナシオスのような、両性具有の術者へ対応も必要だ。――ナキアへの侵攻は、カンダハルを落としたのとはわけが違う。皆、心せよ」
シウリンの言葉に、その場の全員が深く頭を下げる。
太傅のゲルが、全員を代表して誓う。
「我々すべて、陛下とこの世界のために命を投げ出すことを、厭いはいたしません」
「すべては、天と陰陽の調和のためだ。――だが、徒らに命を無駄にすることは許さない。戦で全てが終わるわけではない。その後、混乱を極めるであろう、女王国の政を立て直すためにも、お前たちの力が必要となる。私と、アデライードのためではなく、この世界の未来のために」
静かに語るシウリンに、廉郡王がよく通る声で叫ぶ。
「天と陰陽の調和のために!」
「「「「「「天と陰陽の調和のために!」」」」」」
一同が唱和し、広間の空気が揺れる。シリルはただ圧倒されて、キョロキョロと周囲を見回すしかできない。
シウリンが微笑んで、手の中に聖剣をしまい、長椅子の上に端座しているジブリールを撫でた。バサリ、と肩の黒い鷹も羽ばたく。
新皇帝シウリンの下で、ナキア攻略の大まかな方針は決定された。
遠からず皇帝自らカンダハルの港に入り、そこからナキアへと馬を立てることになる。
皇帝親征を示す、黄金の斧鉞を旗印に――。
「その――〈完全〉が本当に、アライア女王の子であるとすれば、イフリート公爵とアライア女王は正真の……というのは変だが、要は偽の番だった。それ故に、両性具有にして〈王気〉を持つ〈完全〉が生まれた。だが、両性具有の子など、公表できまい。だから、表向きは存在を隠して育てる。イフリート公爵と女王は正真の偽番だからさらに女王は身ごもり、だが今度は、女形で〈王気〉のないアルベラ姫が生まれる。……そんなことではないかと、私は考えているが」
「その、〈完全〉が、イフリート公のたくらみに関わっていると、お考えですか?」
メイローズがさらに訪ね、シウリンは首を振る。
「それはわからない。ただ、アタナシオスのような両性具有者たちは〈気〉を持たぬから〈不完全〉で、真実の番から生まれた者だけが、〈完全〉たりうると……」
「〈完全〉ってどういうことだよ」
廉郡王がシウリンに尋ね、シウリンが言う。
「アタナシオスが言うには、我々龍種には〈器〉と〈鬼〉と〈気〉の三つがあると。東の龍種は男の身体である〈器〉と魔力である〈鬼〉、そして金色の〈王気〉がある。西の龍種は女の身体と銀色の〈王気〉。そしてイフリート家が崇める火蜥蜴の神は、両性具有の〈器〉と魔力、そして赤い〈気〉を持つのだと。三つの〈キ〉を併せ持って初めて、〈完全〉となる――」
その場にいた、皆が絶句する。
「では〈完全〉は――」
「両性具有であるのは確かのようだ。太陰宮に何か記録があるかもしれないが、存在をなかったことにされたのは、きっとそのせいだ」
廉郡王が身を乗り出して言う。
「まさかあの、アタナシオスより強いってことは――」
「どうだろう、その可能性は低いのではないか。神殿の奥に隠されているようだし、アライア女王はそれほど魔力も強くなかった。どうもイフリート家の血と交わると、魔力が相殺されてしまうようだし、それほど強い魔力は持てないのではないか」
「だが、不気味なことには変わりはねぇな」
廉郡王が座り直し、長い脚を組み直す。
「そもそも、イフリート公爵ってのは、何を狙ってんだ? フツーに戦っても勝ち目がねぇのは分かりきっているから、帝都で叛乱起こさせたりとか、小細工ばっかりしてんだろ? 秋分に娘を即位させるっつってたわりに、その後鳴かず飛ばずで期待外れだったが、娘に逃げられたんなら、しゃーないわな」
その疑問は、おそらくその場の全員が抱いているものだった。ずっと黙っていたマニ僧都が言う。
「秋分は、昼と夜の時間が等しい、陰陽が分かたれない日です。〈禁苑〉ではそれほど重視しないが、泉神殿の最重要祭祀は春分と秋分のはず。主神が両性具有だとすれば、納得です。敢えてその日に、大きな祭祀をするつもりだった。泉神の信仰と関係あるに違いない」
シウリンも長い指で顎を撫でて考えを纏めるように言う。
「アタナシオスの言っていた、〈器〉と〈鬼〉と〈気〉の話が気になる。アタナシオスのような、両性具有で魔力を持つが、〈気〉を持たぬ者を〈不完全〉と呼ぶそうだ。そして、おそらくは意識的に結界を放置し、その破壊を招いた――」
ゾーイがはっとして顔を上げる。
「ホーヘルミアの月神殿で、ナキアでも魔物が発生していると、極秘の情報を得ましたが、まさか――」
ユリウスが素っ頓狂な声で叫んだ。
「まさか! 確かにそういう噂はあるけれど、あんな辺境から遠い場所に、どうやって!」
大神官のゲルギオスが一歩前に出て、周囲を見回すようにして言う。
「魔物が出たのは間違いないようです。我々〈禁苑〉の者は地下に潜り、なんとか情報を集めていますが、すでに片手の指を超える者が、犠牲になっています。ですが、王都ナキアの西側で、特に魔物の目撃情報があがっています」
「西側――」
シウリンが呟くと、ユリウスが叫ぶ。
「泉神殿はナキアの西の森の中にある! やはりそこから――」
集まった者たちはざわざわお互いに顔を見合わせる。シウリンは膝の上でゴロゴロと喉を鳴らしていたジブリールを撫でて、だがついと左手を離すと掌を上に向け、真っ直ぐ胸の前に出す。
キン!
次の瞬間には、その手には光り輝く聖剣が握られ、柄から切っ先に向かって光が流れる。その場の全員が、声を飲んで聖剣を見つめる中、シウリンはザン!と真っ直ぐ聖剣を床に突き立てる。
「――陛下……」
ゾーイが居住まいを正し、片膝をついて主の顔を正面から見据える。
「魔物は、私が攘う。お前たちもまた、歴戦の聖騎士。いかな邪悪をイフリート公爵が召喚しようとも、懼るるに足らず。――だか罪無きナキアや女王国の元元の難儀は、言葉では尽くせまい。すでに辺境は魔物の大発生に遭い、大いなる災厄を蒙り、今年の収穫は望めぬ。次の春までにイフリート公爵を成敗し、すべての魔物を攘い、民の受けた傷を癒さなければ、この国は滅びよう。時間がない」
剣の柄に左手を置き、周囲を見回すシウリンに対し、榻に座る二皇子も含め、一同は一斉に居住まいを正し、片膝をついて見上げ、聖職者は両膝立ちになり、胸元に手を組んで最上の礼を取る。――シリルだけがどうしていいかわからず、自分は騎士ではないからと、慌ててメイローズの格好を真似た。
「まずは、ナキア月神殿を奪回し、女王認証の間を確保する。アデライードが言うには、冬至が一つの期限だ。これを超えれば、おそらくは東の帝国に何らかの問題が発生するだろうと。それから、泉神殿の制圧。穢らわしき邪教の拠点は潰さねばならない。ナキア周辺の魔物の情報は、どんな小さなことでもすべて集めよ。魔物との邂逅に備え、聖騎士は聖別された武器を常に携帯し、集団で行動せよ。数は減っているだろうが、イフリートの〈黒影〉も侮ることはできず、またアタナシオスのような、両性具有の術者へ対応も必要だ。――ナキアへの侵攻は、カンダハルを落としたのとはわけが違う。皆、心せよ」
シウリンの言葉に、その場の全員が深く頭を下げる。
太傅のゲルが、全員を代表して誓う。
「我々すべて、陛下とこの世界のために命を投げ出すことを、厭いはいたしません」
「すべては、天と陰陽の調和のためだ。――だが、徒らに命を無駄にすることは許さない。戦で全てが終わるわけではない。その後、混乱を極めるであろう、女王国の政を立て直すためにも、お前たちの力が必要となる。私と、アデライードのためではなく、この世界の未来のために」
静かに語るシウリンに、廉郡王がよく通る声で叫ぶ。
「天と陰陽の調和のために!」
「「「「「「天と陰陽の調和のために!」」」」」」
一同が唱和し、広間の空気が揺れる。シリルはただ圧倒されて、キョロキョロと周囲を見回すしかできない。
シウリンが微笑んで、手の中に聖剣をしまい、長椅子の上に端座しているジブリールを撫でた。バサリ、と肩の黒い鷹も羽ばたく。
新皇帝シウリンの下で、ナキア攻略の大まかな方針は決定された。
遠からず皇帝自らカンダハルの港に入り、そこからナキアへと馬を立てることになる。
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