105 / 236
9、記憶の森
意地悪な指*
しおりを挟む
「んんんっ……シウリン……わたしも、あなたが……好き……」
シウリンが動きを止め、身体を起こして真正面からアデライードを見下ろす。端麗な唇に笑みが浮かび、瞳が優しく――だが、情欲を宿してきらめいた。
「あなたは私を煽るのがうまい……」
「ちが……そんな、つもりじゃ……」
シウリンは微笑むと、左手でアデライードの秘所を探り、長い指で秘裂を割る。
「ふっ……ううっ……」
花弁の内側を優しく撫で、別の指で敏感な花芽に触れる。びくん、とアデライードの腰が大きく揺れた。
「ダメっ……おねがい……」
どうやらアデライードは、絶頂したら胎の子によくないと思い込んでいるらしい。十二歳のシウリンは、アデライードに拒否されれば渋々引き下がっていたが、二十三歳のシウリンはそんなことでは引いたりしない。
「大丈夫だ、そんなに激しくはしない。イったくらいじゃあ、胎の子は流れないから」
別にシウリンとて妊婦にそこまで知識があるわけではないが、セックス自体が妊娠によくないのであれば、あの周到なメイローズが二人の同衾を許すわけがないのである。要するに、「ほどほどに」であれば、問題はないということだ。――まあ、それが難しいことは、シウリン自身がよーくわかっているけれど。
しつこく言われたのは「中に出すな」ということだった。それから還精の法――女性をいくども絶頂させて魔力を還流させることにより、精の中の魔力を無毒化する方法――は魔力のある女性の場合、女体から魔力を吸い上げるので、胎児によろしくない、と。要するに普段ほどしつこくせず、すぐに外に出せ、ということだな、と二十三歳のシウリンなら理解することができる。何でも最近陰陽宮で開発されたとかいう、羊の腸を利用して陰茎に被せて使う怪しげな被膜も渡されて、「これをご使用ください」なんてドヤ顔で言われたけれど、こんなものを大事な分身に被せるなんて、男の沽券に関わると思って拒否した。彼女の中に自分の一部以外の異物が入るなんて、許せない。
『これは避妊や、感染症の予防にも効果があると思うんですがねー』
なんて抜かしていたが、やっぱり宦官だから、男の気持ちがわからないんだろうなと、改めて思いながら、シウリンは長い指でアデライードの中をゆっくりと穿っていく。
「あっ……でもっ……」
「もう、すっかり濡れて、ヒクヒクしてる。……ずっと、ご無沙汰だっただろう? 昨日までの私は、バカ正直にあなたの言うことを聞いて、あなたを慰めてあげられなかった。あなたの『いや』と『だめ』が、本当は『もっと』って意味だってことまで忘れていたからな。すまなかった、愛しいアデライード……」
喉の奥で皮肉っぽい含み笑いを響かせながら揶揄されて、アデライードは顔から火が出そうなほど顔が熱くなった。
「ちがいますっ……もうっ……記憶がもどったら、途端に意地悪になって……ひどいっ……ああっ」
実際、数か月ぶりに彼に触れられて、アデライードの蜜壺はもう、しとどに蜜を滴らせている。じゅぼじゅぼとわざと淫靡な水音を立てて指を出し入れされ、アデライードの腰が自然に動き、呼吸が上がり、鼻にかかった甘い喘ぎが漏れる。
「すごいな、私の指に喰いついてくるぞ?もう、我慢できないって感じだ?」
「ちがっ……やあっ……あああっ……んん、んあっ……」
シウリンはアデライードの脚の間に顔を寄せ、溢れ出る蜜を舐める。
「ひああっ」
暖かく柔らかい感触に、アデライードが白い身体を仰け反らせる。ぴちゃぴちゃとわざと水音を立てて、いやらしく舌で花弁を舐めまわす。長い指で包皮を剥き、露出させた陰核を尖らせた舌先で刺激してやれば、アデライードが甲高い悲鳴を上げた。
「はあっ……やああっ……だめぇーっ……ああっあ―――っ」
びくびくと腰を震わせ、男の愛撫から逃れようとする小ぶりの尻をがっちりと抱き込み、なおも奥へと舌を這わせる。ぷっくりと膨れた陰核を何度も擦るように舐め上げれば、そのたびにアデライードが淫らな嬌声をあげ、上半身を捩り、長い白金色の髪をふさふさと乱して盛んに首を振る。
「ああっ、はあっ……いやぁっ……や、だめっ、だめっああっああっあっあ―――――――っ」
陰核に軽く歯を立てると、アデライードは堪えきれずに白い喉を天井に向け、両胸を突き出すようにして白い身体を反らし、全身を硬直させて達した。いっきに溢れる蜜を吸い上げ、ガクガクと痙攣を続ける彼女の秘部をなおも責め続ける。
「もうっ、やあっ、だめっあああっ、ああっはああっいやあっ……ああっ」
シウリンが動きを止め、身体を起こして真正面からアデライードを見下ろす。端麗な唇に笑みが浮かび、瞳が優しく――だが、情欲を宿してきらめいた。
「あなたは私を煽るのがうまい……」
「ちが……そんな、つもりじゃ……」
シウリンは微笑むと、左手でアデライードの秘所を探り、長い指で秘裂を割る。
「ふっ……ううっ……」
花弁の内側を優しく撫で、別の指で敏感な花芽に触れる。びくん、とアデライードの腰が大きく揺れた。
「ダメっ……おねがい……」
どうやらアデライードは、絶頂したら胎の子によくないと思い込んでいるらしい。十二歳のシウリンは、アデライードに拒否されれば渋々引き下がっていたが、二十三歳のシウリンはそんなことでは引いたりしない。
「大丈夫だ、そんなに激しくはしない。イったくらいじゃあ、胎の子は流れないから」
別にシウリンとて妊婦にそこまで知識があるわけではないが、セックス自体が妊娠によくないのであれば、あの周到なメイローズが二人の同衾を許すわけがないのである。要するに、「ほどほどに」であれば、問題はないということだ。――まあ、それが難しいことは、シウリン自身がよーくわかっているけれど。
しつこく言われたのは「中に出すな」ということだった。それから還精の法――女性をいくども絶頂させて魔力を還流させることにより、精の中の魔力を無毒化する方法――は魔力のある女性の場合、女体から魔力を吸い上げるので、胎児によろしくない、と。要するに普段ほどしつこくせず、すぐに外に出せ、ということだな、と二十三歳のシウリンなら理解することができる。何でも最近陰陽宮で開発されたとかいう、羊の腸を利用して陰茎に被せて使う怪しげな被膜も渡されて、「これをご使用ください」なんてドヤ顔で言われたけれど、こんなものを大事な分身に被せるなんて、男の沽券に関わると思って拒否した。彼女の中に自分の一部以外の異物が入るなんて、許せない。
『これは避妊や、感染症の予防にも効果があると思うんですがねー』
なんて抜かしていたが、やっぱり宦官だから、男の気持ちがわからないんだろうなと、改めて思いながら、シウリンは長い指でアデライードの中をゆっくりと穿っていく。
「あっ……でもっ……」
「もう、すっかり濡れて、ヒクヒクしてる。……ずっと、ご無沙汰だっただろう? 昨日までの私は、バカ正直にあなたの言うことを聞いて、あなたを慰めてあげられなかった。あなたの『いや』と『だめ』が、本当は『もっと』って意味だってことまで忘れていたからな。すまなかった、愛しいアデライード……」
喉の奥で皮肉っぽい含み笑いを響かせながら揶揄されて、アデライードは顔から火が出そうなほど顔が熱くなった。
「ちがいますっ……もうっ……記憶がもどったら、途端に意地悪になって……ひどいっ……ああっ」
実際、数か月ぶりに彼に触れられて、アデライードの蜜壺はもう、しとどに蜜を滴らせている。じゅぼじゅぼとわざと淫靡な水音を立てて指を出し入れされ、アデライードの腰が自然に動き、呼吸が上がり、鼻にかかった甘い喘ぎが漏れる。
「すごいな、私の指に喰いついてくるぞ?もう、我慢できないって感じだ?」
「ちがっ……やあっ……あああっ……んん、んあっ……」
シウリンはアデライードの脚の間に顔を寄せ、溢れ出る蜜を舐める。
「ひああっ」
暖かく柔らかい感触に、アデライードが白い身体を仰け反らせる。ぴちゃぴちゃとわざと水音を立てて、いやらしく舌で花弁を舐めまわす。長い指で包皮を剥き、露出させた陰核を尖らせた舌先で刺激してやれば、アデライードが甲高い悲鳴を上げた。
「はあっ……やああっ……だめぇーっ……ああっあ―――っ」
びくびくと腰を震わせ、男の愛撫から逃れようとする小ぶりの尻をがっちりと抱き込み、なおも奥へと舌を這わせる。ぷっくりと膨れた陰核を何度も擦るように舐め上げれば、そのたびにアデライードが淫らな嬌声をあげ、上半身を捩り、長い白金色の髪をふさふさと乱して盛んに首を振る。
「ああっ、はあっ……いやぁっ……や、だめっ、だめっああっああっあっあ―――――――っ」
陰核に軽く歯を立てると、アデライードは堪えきれずに白い喉を天井に向け、両胸を突き出すようにして白い身体を反らし、全身を硬直させて達した。いっきに溢れる蜜を吸い上げ、ガクガクと痙攣を続ける彼女の秘部をなおも責め続ける。
「もうっ、やあっ、だめっあああっ、ああっはああっいやあっ……ああっ」
11
お気に入りに追加
168
あなたにおすすめの小説
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました
『別れても好きな人』
設樂理沙
ライト文芸
大好きな夫から好きな女性ができたから別れて欲しいと言われ、離婚した。
夫の想い人はとても美しく、自分など到底敵わないと思ったから。
ほんとうは別れたくなどなかった。
この先もずっと夫と一緒にいたかった……だけど世の中には
どうしようもないことがあるのだ。
自分で選択できないことがある。
悲しいけれど……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
登場人物紹介
戸田貴理子 40才
戸田正義 44才
青木誠二 28才
嘉島優子 33才
小田聖也 35才
2024.4.11 ―― プロット作成日
💛イラストはAI生成自作画像
【完結】レスだった私が異世界で美形な夫達と甘い日々を過ごす事になるなんて思わなかった
むい
恋愛
魔法のある世界に転移した割に特に冒険も事件もバトルもない引きこもり型エロライフ。
✳✳✳
夫に愛されず女としても見てもらえず子供もなく、寂しい結婚生活を送っていた璃子は、ある日酷い目眩を覚え意識を失う。
目覚めた場所は小さな泉の辺り。
転移して若返った?!と思いきやなんだか微妙に違うような…。まるで自分に似せた入れ物に自分の意識が入ってるみたい。
何故ここにいるかも分からないまま初対面の男性に会って5分で求婚されあれよあれよと結婚する事に?!
だいたいエロしかない異世界専業主婦ライフ。
本編完結済み。たまに番外編投稿します。
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
この度、青帝陛下の番になりまして
四馬㋟
恋愛
蓬莱国(ほうらいこく)を治める青帝(せいてい)は人ならざるもの、人の形をした神獣――青龍である。ゆえに不老不死で、お世継ぎを作る必要もない。それなのに私は青帝の妻にされ、后となった。望まれない后だった私は、民の反乱に乗して後宮から逃げ出そうとしたものの、夫に捕まり、殺されてしまう。と思ったら時が遡り、夫に出会う前の、四年前の自分に戻っていた。今度は間違えない、と決意した矢先、再び番(つがい)として宮城に連れ戻されてしまう。けれど状況は以前と変わっていて……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる