71 / 236
6、〈混沌〉
魔物の群れ
しおりを挟む
たしかに、なだらかに続く牧草地の窪地から、黒い影のようなものがわらわらと溢れ出てくる。馬が、本能的な恐怖を感じて嘶く。その首を撫でて宥めてから、ゾーイ達は距離を測りながらそれらを観察した。黒々した影の合間に、ふらりと立っている人影が見えた。
「人がいる! あそこ、あそこにも!」
トルフィンが叫んで、指差す。
「殭屍です。おそらく、死んだ村人の屍体に憑依しているのです」
「動物の屍に憑依したのは見たことがあるが、人のは初めてだ……」
ゾーイが呟く。
「あれは実体があるので、比較的、討伐がしやすい。……気分は、よくありませんが」
ガルシア領の騎士が顔を歪めて言う。
「あの数を我らだけで相手するのは無理だな。聖域に戻ろう」
ゾーイの指示で、彼らは聖域に戻った。だが、魔物たちはそのまま聖域の森を取り囲んでしまう。実体のない魔物たちは、森の中に入っては来ないが、殭屍は聖域の森に踏み込むことができるのか、内部に侵入を試みる。まだ魔物と遭遇したことのないランパには、祠の中で村人たちを守るように命じ、ゾーイ、ゾラ、トルフィン、そしてガルシア領の騎士たちは聖別された剣を抜く。殭死たちは屍臭をまき散らし、青白い顔をして、かくんかくんと近づいてくる。剣を構え、吐き気を堪えて剣に聖なる力を纏わせた。
ゾラが剣を振るう。グシャ!嫌な音を立てて、殭屍が倒れ、魔物が消滅する。トルフィンも次の殭屍を斬り捨て、ゾーイらも次々に切り伏せるが、次から次へと殭屍が現れて、きりがなかった。
まず文官のトルフィンが音を上げる。――聖なる力を纏わせて魔物を斬るには、魔力も必要だ。魔力が減れば、体力も奪われる。
「ちょっと、いつまで続ければいいの! 何とかして!」
「そんなこと言ったってよ!」
もう数える気もしなくなりながら、ゾラがやけっぱちになって剣を叩きつける。
「……俺、結構ヤバイ気がするんだけど」
「気のせいじゃねぇと俺も思うぜ?」
すでにガルシア領の騎士たちは、疲労で立っているのもやっとな状態であった。ゾーイの額にも、玉の汗が浮かぶ。だが向こうからさらに、無数の殭死が続々と向かってくる。
(これは――覚悟が必要な時なのか。あと、日暮れまでどのくらいか――)
ゾーイが絶望に囚われかけた時。森の向こうから、眩い光が放射状に差し込んでくる。森を取り囲んでいた、黒い魔物が光の粒子に溶けるように消えていく。殭屍の中にも、光を浴びて溶けるように崩れる者もいて、一気に半数以上が消滅した。
バサリ、と黒い羽根が舞って、一羽の鷹がゾーイの肩に止まる。
「エール……ライヒ?」
光の差す方向に、一人の細身の青年が立っていた。逆光になって顔は見えないけれど、間違いない。
「……殿下」
青年が剣を振るうと、剣が発する光が森全体に及び、最後に残った殭屍もがしゃりと頽れ、消えた。
青年は手にした剣を左手に仕舞うと、彼らの方に歩いてきた。
「あー、やっぱり人がいたんだ。よかった、間に合って」
森の暗がりを抜け、光の下に現れたのは、紛れもない彼らの主。黒い髪は無造作に伸びて肩を過ぎるほど、元は白かったが薄汚れた麻のシャツに、黒い脚衣、黒革のブーツを履く。背中には農民が野菜を運ぶ時に使う背負い籠をしょって、そこから子猫にしてはあきらかに大きい、白いモフモフした動物が顔を覗かせている。
「えーと、こんにちは。僕は……」
言いかけた彼の前に、東からの騎士達は一斉に片膝をついた。その情景にガルシア領の騎士達がぎょっとする。
「殿下。お探しいたしました。ご無事で何よりでございます」
ゾーイが声をかけると、青年が黒曜石の瞳を猫のように丸くする。
「……あー、えっと、ソリスティアから来た人たち?」
「はい、長らく御不自由をおかけいたしました。今後は我らが、殿下を命をかけてお守りし、無事、ソリスティアまでお連れいたします」
青年は困ったように左手で頭をかいた。
「その、……まいったなあ。僕は、何も憶えてないんですけど」
ゾーイはその口調や仕草が、仕え始めたころの主君にそっくりだと思った。
「ご記憶のことは承知しております。ただ、これまで通り、殿下にお仕えすることを、お許しいただければ、それで――」
ゾーイが、感極まって滂沱たる涙を拭いもせず、頭を地に擦りつける。
「殿下――」
屈強な騎士が泣き出して、青年はびっくりして慌てて膝をつく。
「ああ、もう立ち上がってください。すいません、僕が忘れてしまったばかりに、とんだご迷惑を」
「いえ、殿下、勿体のうございます」
ワタワタしている二人を見かねて、背後からゾラが声をかける。
「ああもう、いいっすから。とにかく見つかってよかったっすよ。忘れてるみたいだけど、俺はゾラっすよ」
青年はゾラの蓮っ葉な喋り方に驚いたらしく、目を丸くして言う。
「僕はシウリンです。……変わった喋り方ですね。帝都の人はそんな風に喋るの?」
「十年前もおんなじこと聞いたっすよ、殿下。どんだけ俺の喋り方が珍しいわけ」
「俺はトルフィンです。……はー、マジ死ぬかと思いましたよ。殿下、いい時に登場してくれて、ありがとうございます!」
「憶えてないけど、みんな無事でよかったです」
初対面なのかそうじゃないのか、さっぱりわからない自己紹介をしている東の騎士たちを、ガルシア領の騎士達が奇妙なものを見るように眺めていた。
「人がいる! あそこ、あそこにも!」
トルフィンが叫んで、指差す。
「殭屍です。おそらく、死んだ村人の屍体に憑依しているのです」
「動物の屍に憑依したのは見たことがあるが、人のは初めてだ……」
ゾーイが呟く。
「あれは実体があるので、比較的、討伐がしやすい。……気分は、よくありませんが」
ガルシア領の騎士が顔を歪めて言う。
「あの数を我らだけで相手するのは無理だな。聖域に戻ろう」
ゾーイの指示で、彼らは聖域に戻った。だが、魔物たちはそのまま聖域の森を取り囲んでしまう。実体のない魔物たちは、森の中に入っては来ないが、殭屍は聖域の森に踏み込むことができるのか、内部に侵入を試みる。まだ魔物と遭遇したことのないランパには、祠の中で村人たちを守るように命じ、ゾーイ、ゾラ、トルフィン、そしてガルシア領の騎士たちは聖別された剣を抜く。殭死たちは屍臭をまき散らし、青白い顔をして、かくんかくんと近づいてくる。剣を構え、吐き気を堪えて剣に聖なる力を纏わせた。
ゾラが剣を振るう。グシャ!嫌な音を立てて、殭屍が倒れ、魔物が消滅する。トルフィンも次の殭屍を斬り捨て、ゾーイらも次々に切り伏せるが、次から次へと殭屍が現れて、きりがなかった。
まず文官のトルフィンが音を上げる。――聖なる力を纏わせて魔物を斬るには、魔力も必要だ。魔力が減れば、体力も奪われる。
「ちょっと、いつまで続ければいいの! 何とかして!」
「そんなこと言ったってよ!」
もう数える気もしなくなりながら、ゾラがやけっぱちになって剣を叩きつける。
「……俺、結構ヤバイ気がするんだけど」
「気のせいじゃねぇと俺も思うぜ?」
すでにガルシア領の騎士たちは、疲労で立っているのもやっとな状態であった。ゾーイの額にも、玉の汗が浮かぶ。だが向こうからさらに、無数の殭死が続々と向かってくる。
(これは――覚悟が必要な時なのか。あと、日暮れまでどのくらいか――)
ゾーイが絶望に囚われかけた時。森の向こうから、眩い光が放射状に差し込んでくる。森を取り囲んでいた、黒い魔物が光の粒子に溶けるように消えていく。殭屍の中にも、光を浴びて溶けるように崩れる者もいて、一気に半数以上が消滅した。
バサリ、と黒い羽根が舞って、一羽の鷹がゾーイの肩に止まる。
「エール……ライヒ?」
光の差す方向に、一人の細身の青年が立っていた。逆光になって顔は見えないけれど、間違いない。
「……殿下」
青年が剣を振るうと、剣が発する光が森全体に及び、最後に残った殭屍もがしゃりと頽れ、消えた。
青年は手にした剣を左手に仕舞うと、彼らの方に歩いてきた。
「あー、やっぱり人がいたんだ。よかった、間に合って」
森の暗がりを抜け、光の下に現れたのは、紛れもない彼らの主。黒い髪は無造作に伸びて肩を過ぎるほど、元は白かったが薄汚れた麻のシャツに、黒い脚衣、黒革のブーツを履く。背中には農民が野菜を運ぶ時に使う背負い籠をしょって、そこから子猫にしてはあきらかに大きい、白いモフモフした動物が顔を覗かせている。
「えーと、こんにちは。僕は……」
言いかけた彼の前に、東からの騎士達は一斉に片膝をついた。その情景にガルシア領の騎士達がぎょっとする。
「殿下。お探しいたしました。ご無事で何よりでございます」
ゾーイが声をかけると、青年が黒曜石の瞳を猫のように丸くする。
「……あー、えっと、ソリスティアから来た人たち?」
「はい、長らく御不自由をおかけいたしました。今後は我らが、殿下を命をかけてお守りし、無事、ソリスティアまでお連れいたします」
青年は困ったように左手で頭をかいた。
「その、……まいったなあ。僕は、何も憶えてないんですけど」
ゾーイはその口調や仕草が、仕え始めたころの主君にそっくりだと思った。
「ご記憶のことは承知しております。ただ、これまで通り、殿下にお仕えすることを、お許しいただければ、それで――」
ゾーイが、感極まって滂沱たる涙を拭いもせず、頭を地に擦りつける。
「殿下――」
屈強な騎士が泣き出して、青年はびっくりして慌てて膝をつく。
「ああ、もう立ち上がってください。すいません、僕が忘れてしまったばかりに、とんだご迷惑を」
「いえ、殿下、勿体のうございます」
ワタワタしている二人を見かねて、背後からゾラが声をかける。
「ああもう、いいっすから。とにかく見つかってよかったっすよ。忘れてるみたいだけど、俺はゾラっすよ」
青年はゾラの蓮っ葉な喋り方に驚いたらしく、目を丸くして言う。
「僕はシウリンです。……変わった喋り方ですね。帝都の人はそんな風に喋るの?」
「十年前もおんなじこと聞いたっすよ、殿下。どんだけ俺の喋り方が珍しいわけ」
「俺はトルフィンです。……はー、マジ死ぬかと思いましたよ。殿下、いい時に登場してくれて、ありがとうございます!」
「憶えてないけど、みんな無事でよかったです」
初対面なのかそうじゃないのか、さっぱりわからない自己紹介をしている東の騎士たちを、ガルシア領の騎士達が奇妙なものを見るように眺めていた。
10
お気に入りに追加
169
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
子ども扱いしないでください! 幼女化しちゃった完璧淑女は、騎士団長に甘やかされる
佐崎咲
恋愛
旧題:完璧すぎる君は一人でも生きていけると婚約破棄されたけど、騎士団長が即日プロポーズに来た上に甘やかしてきます
「君は完璧だ。一人でも生きていける。でも、彼女には私が必要なんだ」
なんだか聞いたことのある台詞だけれど、まさか現実で、しかも貴族社会に生きる人間からそれを聞くことになるとは思ってもいなかった。
彼の言う通り、私ロゼ=リンゼンハイムは『完璧な淑女』などと称されているけれど、それは努力のたまものであって、本質ではない。
私は幼い時に我儘な姉に追い出され、開き直って自然溢れる領地でそれはもうのびのびと、野を駆け山を駆け回っていたのだから。
それが、今度は跡継ぎ教育に嫌気がさした姉が自称病弱設定を作り出し、代わりに私がこの家を継ぐことになったから、王都に移って血反吐を吐くような努力を重ねたのだ。
そして今度は腐れ縁ともいうべき幼馴染みの友人に婚約者を横取りされたわけだけれど、それはまあ別にどうぞ差し上げますよというところなのだが。
ただ。
婚約破棄を告げられたばかりの私をその日訪ねた人が、もう一人いた。
切れ長の紺色の瞳に、長い金髪を一つに束ね、男女問わず目をひく美しい彼は、『微笑みの貴公子』と呼ばれる第二騎士団長のユアン=クラディス様。
彼はいつもとは違う、改まった口調で言った。
「どうか、私と結婚してください」
「お返事は急ぎません。先程リンゼンハイム伯爵には手紙を出させていただきました。許可が得られましたらまた改めさせていただきますが、まずはロゼ嬢に私の気持ちを知っておいていただきたかったのです」
私の戸惑いたるや、婚約破棄を告げられた時の比ではなかった。
彼のことはよく知っている。
彼もまた、私のことをよく知っている。
でも彼は『それ』が私だとは知らない。
まったくの別人に見えているはずなのだから。
なのに、何故私にプロポーズを?
しかもやたらと甘やかそうとしてくるんですけど。
どういうこと?
============
番外編は思いついたら追加していく予定です。
<レジーナ公式サイト番外編>
「番外編 相変わらずな日常」
レジーナ公式サイトにてアンケートに答えていただくと、書き下ろしweb番外編をお読みいただけます。
いつも攻め込まれてばかりのロゼが居眠り中のユアンを見つけ、この機会に……という話です。
※転載・複写はお断りいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる