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6、〈混沌〉
ウルバヌスの苦悩
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アルベラの逃亡を知ったウルバヌスは、烈火の如く怒り狂った。
アルベラは、イフリート家と女王家の血を繋ぐ、重要な駒だった。アルベラを女王にし、その兄(姉)としてテレイオスの存在を明らかにする。イフリート家に王権を禅譲させ、イフリート王家を確立する。
アルベラがいなければ、これまでの根回しが全て、水泡に帰す。
「なぜだ、シメオン! 何故にこの父を裏切る! お前は自分が何をしたか、わかっているのか!」
〈黒影〉の男二人に引き据えられ、石の床に押し付けられたシメオンを、ウルバヌスは睨みつける。
「わかっていますよ。……でも、最初に僕たちを裏切ったのは、父上、あなたです」
「何だと?」
「瞳の色の薄い僕や、〈王気〉のないアルベラは、イフリート家の中でも異分子だった。疎外されていたと言ってもいい。それでも、僕もアルベラも、父上の望む子供であろうと努力していた。たとえイフリート家の者としては中途半端でも、それでも、僕もアルベラも、子として父上を愛していたからです。その愛と信頼を最初に裏切ったのは、父上です。――結局のところ、父上は泉神殿の奥に隠している、あのテレイオスしか愛していない。テレイオスのために、僕たちを利用しようとしている」
その言葉に、ウルバヌスが紫紺の瞳を見開く。
「……テレイオスのこと、誰に聞いた」
「泉神殿に出入りすれば、薄々わかりますよ。なぜ、新月のたびにあのような忌まわしい儀式が必要なのか。薬草園に出入りする、大柄な神官たちは何なのか。僕やアルベラは……いいえ、カッサンドラ姉さんも、従姉たちも、あの神官たちを生み出すためだけの道具ではありません。父上が誰も愛さないのであれば、まだ諦めもつきました。でも、父上はあの、塔の温室に住むテレイオスだけは愛している。同じ父を持ちながら、これ以上の裏切りがあるでしょうか」
シメオンの、薄い水色の瞳は泉の水のように澄んでいて、微塵の熱も感じられなかった。
「仕方ないではないか。テレイオスは――〈完全〉なのだから」
父親の言葉に、両腕を抑え込まれたまま、シメオンがあははははと笑い出す。
「何がおかしい!」
「だって、何が〈完全〉です? 生まれてから一度も外に出ることも、まともに歩くことさえできないのに!」
「あれには〈王気〉がある!」
「あんな薄い〈王気〉! アライア女王陛下よりもなお薄く、ユウラ女王の輝くばかりの〈王気〉にはまるで敵わない! 一度だけ、アライア陛下の葬儀で見かけた、幼いアデライード姫のあれは、本当に素晴らしかった! 〈王気〉だけで〈完全〉になれるのであれば、アデライード姫こそ〈完全〉の名にふさわしい!」
「シメオン、おぬし……〈王気〉が視えるのか……」
シメオンはさぞ可笑しそうに笑い続ける。
「もし僕に〈王気〉が視えると父上が知れば、泉神殿の神官にされるか、あるいは〈禁苑〉にスパイとして送り込むか……きっとロクなことにならないと、母上が心配して隠すように命じられたのですよ。結局、意味はなかったのですけれどね」
シメオンは父親の顔をじっと見て、言う。
「今さら、泉神の信仰で世界を支配しようなんて、愚かしいことです。なぜなら我々イフリート家にはもう、崇めるべき神がいない。〈気〉を纏う正真の主はいない」
「黙れ、だからテレイオスが――」
「テレイオスの〈気〉は龍種の〈気〉です! 泉神の神体である、火蜥蜴の〈気〉ではない! たまたま、テレイオスの身体が両性具有なだけで、火蜥蜴が甦ったわけではないんです!」
シメオンの指摘に、ウルバヌスは沈黙する。
「東西の貴種たちが龍種の血を守ってきたのは、それが生ける神体そのものだからです。二千年前に、我らの神体である火蜥蜴の精は龍種に敗れ、この世界から消えた。神体が眷属を生み出すことはできても、眷属が神体を生み出すことはできない。一度消えた神体はもう、蘇らない!」
「うるさい、黙れ!……何のために結界を綻びさせたと思っているのだ。あの結界の外には、火蜥蜴の精を持つ者が生まれているはずだ! だからそれを……」
「そんなものを呼び込んで、どうやって制御するのです! 父上、考え直してください、まだ、今なら間に合う!」
必死に呼びかけるシメオンに、だが、ウルバヌスは紫紺の瞳をぎらつかせ、言った。
「もう、後戻りはできぬ!――龍種と〈禁苑〉がこの世にある限り、我らイフリート家は正体を隠して生き続けねばならぬ! その結果がテレイオスだ! わしとアライアは真正の番であったのに、〈禁苑〉はそれを踏みにじり、テレイオスをこの世界から抹殺しようとしたのだ!――そしてあの、忌々しいアデライードの小娘が! 龍種の番など認めることはできぬわっ!」
「父上! 冷静になってください! 〈禁苑〉への恨みで魔物を呼び込むなんて、筋違いも甚だしい! 被害に遭うのはこの国の民なのですよ? 父上!父上はずっと、民のための貴族、民のための為政者であれとおっしゃっていたではありませんか!あれは……あれはすべて嘘偽りだったのですか? 父上!」
「うるさい! こやつの口を塞ぎ、地下牢に閉じこめておけ!」
ウルバヌスは〈黒影〉に命じてシメオンを引きずって行かせる。その叫び声を聞きたくなくて、ウルバヌスは唇を噛んで窓の外を睨みつける。
民のための貴族、民のための為政者――。
嘘偽りではなく、若き日のウルバヌスは心底、そうでなければならぬ、そうあれかしと思ってきた。
龍種の女王を政争の具としてしか扱わぬ元老院やナキアの貴族層を憎み、〈禁苑〉の欺瞞に憤った。
すべては、あの日にひっくり返ったのだ。
あの日、イフリート家の主として、この身に最後の〈主〉を宿した。だがその主はイフリート家の当主の身内に棲まうだけで、火蜥蜴の神体が蘇る訳ではない。
だが、〈完全〉が生まれた。
ウルバヌスはしばし心を鎮め、背後に控えていたアルブレヒトに声をかける。
「アルベラの不在は病として隠し、何とか秋分までにアルベラの行方を探し出せ」
「は」
「それから――召喚の儀を行う。秋分に、泉神殿で。〈不完全〉な者たちに準備をさせておくように。その指揮は、ギュスターブに命じよう」
「了解したしました」
頭を下げて出て行くアルブレヒトを一瞥し、ウルバヌスは再び、窓の外に目を遣る。
「……魔を宿した〈不完全〉たちと、テレイオスの間に子ができれば――それは我らが主神の甦りとなりうる。シメオンよ……わが神は甦るのだ。そして〈混沌〉の世が訪れる。陰と陽が混じり合い、聖と俗が絡まり合う、新しい世が……」
ウルバヌスは迷いを振り切るように、紫紺の瞳を閉じた。
アルベラは、イフリート家と女王家の血を繋ぐ、重要な駒だった。アルベラを女王にし、その兄(姉)としてテレイオスの存在を明らかにする。イフリート家に王権を禅譲させ、イフリート王家を確立する。
アルベラがいなければ、これまでの根回しが全て、水泡に帰す。
「なぜだ、シメオン! 何故にこの父を裏切る! お前は自分が何をしたか、わかっているのか!」
〈黒影〉の男二人に引き据えられ、石の床に押し付けられたシメオンを、ウルバヌスは睨みつける。
「わかっていますよ。……でも、最初に僕たちを裏切ったのは、父上、あなたです」
「何だと?」
「瞳の色の薄い僕や、〈王気〉のないアルベラは、イフリート家の中でも異分子だった。疎外されていたと言ってもいい。それでも、僕もアルベラも、父上の望む子供であろうと努力していた。たとえイフリート家の者としては中途半端でも、それでも、僕もアルベラも、子として父上を愛していたからです。その愛と信頼を最初に裏切ったのは、父上です。――結局のところ、父上は泉神殿の奥に隠している、あのテレイオスしか愛していない。テレイオスのために、僕たちを利用しようとしている」
その言葉に、ウルバヌスが紫紺の瞳を見開く。
「……テレイオスのこと、誰に聞いた」
「泉神殿に出入りすれば、薄々わかりますよ。なぜ、新月のたびにあのような忌まわしい儀式が必要なのか。薬草園に出入りする、大柄な神官たちは何なのか。僕やアルベラは……いいえ、カッサンドラ姉さんも、従姉たちも、あの神官たちを生み出すためだけの道具ではありません。父上が誰も愛さないのであれば、まだ諦めもつきました。でも、父上はあの、塔の温室に住むテレイオスだけは愛している。同じ父を持ちながら、これ以上の裏切りがあるでしょうか」
シメオンの、薄い水色の瞳は泉の水のように澄んでいて、微塵の熱も感じられなかった。
「仕方ないではないか。テレイオスは――〈完全〉なのだから」
父親の言葉に、両腕を抑え込まれたまま、シメオンがあははははと笑い出す。
「何がおかしい!」
「だって、何が〈完全〉です? 生まれてから一度も外に出ることも、まともに歩くことさえできないのに!」
「あれには〈王気〉がある!」
「あんな薄い〈王気〉! アライア女王陛下よりもなお薄く、ユウラ女王の輝くばかりの〈王気〉にはまるで敵わない! 一度だけ、アライア陛下の葬儀で見かけた、幼いアデライード姫のあれは、本当に素晴らしかった! 〈王気〉だけで〈完全〉になれるのであれば、アデライード姫こそ〈完全〉の名にふさわしい!」
「シメオン、おぬし……〈王気〉が視えるのか……」
シメオンはさぞ可笑しそうに笑い続ける。
「もし僕に〈王気〉が視えると父上が知れば、泉神殿の神官にされるか、あるいは〈禁苑〉にスパイとして送り込むか……きっとロクなことにならないと、母上が心配して隠すように命じられたのですよ。結局、意味はなかったのですけれどね」
シメオンは父親の顔をじっと見て、言う。
「今さら、泉神の信仰で世界を支配しようなんて、愚かしいことです。なぜなら我々イフリート家にはもう、崇めるべき神がいない。〈気〉を纏う正真の主はいない」
「黙れ、だからテレイオスが――」
「テレイオスの〈気〉は龍種の〈気〉です! 泉神の神体である、火蜥蜴の〈気〉ではない! たまたま、テレイオスの身体が両性具有なだけで、火蜥蜴が甦ったわけではないんです!」
シメオンの指摘に、ウルバヌスは沈黙する。
「東西の貴種たちが龍種の血を守ってきたのは、それが生ける神体そのものだからです。二千年前に、我らの神体である火蜥蜴の精は龍種に敗れ、この世界から消えた。神体が眷属を生み出すことはできても、眷属が神体を生み出すことはできない。一度消えた神体はもう、蘇らない!」
「うるさい、黙れ!……何のために結界を綻びさせたと思っているのだ。あの結界の外には、火蜥蜴の精を持つ者が生まれているはずだ! だからそれを……」
「そんなものを呼び込んで、どうやって制御するのです! 父上、考え直してください、まだ、今なら間に合う!」
必死に呼びかけるシメオンに、だが、ウルバヌスは紫紺の瞳をぎらつかせ、言った。
「もう、後戻りはできぬ!――龍種と〈禁苑〉がこの世にある限り、我らイフリート家は正体を隠して生き続けねばならぬ! その結果がテレイオスだ! わしとアライアは真正の番であったのに、〈禁苑〉はそれを踏みにじり、テレイオスをこの世界から抹殺しようとしたのだ!――そしてあの、忌々しいアデライードの小娘が! 龍種の番など認めることはできぬわっ!」
「父上! 冷静になってください! 〈禁苑〉への恨みで魔物を呼び込むなんて、筋違いも甚だしい! 被害に遭うのはこの国の民なのですよ? 父上!父上はずっと、民のための貴族、民のための為政者であれとおっしゃっていたではありませんか!あれは……あれはすべて嘘偽りだったのですか? 父上!」
「うるさい! こやつの口を塞ぎ、地下牢に閉じこめておけ!」
ウルバヌスは〈黒影〉に命じてシメオンを引きずって行かせる。その叫び声を聞きたくなくて、ウルバヌスは唇を噛んで窓の外を睨みつける。
民のための貴族、民のための為政者――。
嘘偽りではなく、若き日のウルバヌスは心底、そうでなければならぬ、そうあれかしと思ってきた。
龍種の女王を政争の具としてしか扱わぬ元老院やナキアの貴族層を憎み、〈禁苑〉の欺瞞に憤った。
すべては、あの日にひっくり返ったのだ。
あの日、イフリート家の主として、この身に最後の〈主〉を宿した。だがその主はイフリート家の当主の身内に棲まうだけで、火蜥蜴の神体が蘇る訳ではない。
だが、〈完全〉が生まれた。
ウルバヌスはしばし心を鎮め、背後に控えていたアルブレヒトに声をかける。
「アルベラの不在は病として隠し、何とか秋分までにアルベラの行方を探し出せ」
「は」
「それから――召喚の儀を行う。秋分に、泉神殿で。〈不完全〉な者たちに準備をさせておくように。その指揮は、ギュスターブに命じよう」
「了解したしました」
頭を下げて出て行くアルブレヒトを一瞥し、ウルバヌスは再び、窓の外に目を遣る。
「……魔を宿した〈不完全〉たちと、テレイオスの間に子ができれば――それは我らが主神の甦りとなりうる。シメオンよ……わが神は甦るのだ。そして〈混沌〉の世が訪れる。陰と陽が混じり合い、聖と俗が絡まり合う、新しい世が……」
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