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2、辺境伯の砦
魔物退治
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翌朝、ガルシア城にほど近い村に、魔物の群れが現れたとの報せに、シュテファンは聖騎士たちを招集する一方、客人の部屋を覗いたが、目当ての騎士は部屋にいなかった。
「井戸の場所をお尋ねでございましたので、お水なら、我々が汲みますと言いましたが、動物を洗いたいからとおっしゃるので、お教えいたしました」
女中頭に尋ねるとそう答えたので、シュテファンは慌てて井戸に赴く。と、井戸のある小さな中庭から、女たちの争う声が聞こえてきた。
「あたしがお洗いするって言ってるの! あんたは後から来て何よ! すっこんでなさいよ!」
「シャツはあんたが洗えばいいでしょ? 脚衣はあたしが洗うって言ってるの!」
「いやその、自分で洗うから……」
見ると腰に布切れを巻いて裸になった黒髪の青年の前で、女たちが脚衣を取り合っている。どちらが洗うかで揉めているらしい。
「ああ、そんなに引っ張ったら破けてしまうよ、そんなことで喧嘩しないで……洗うものならほら、このマントもまだあるから!」
見かねた彼が黒天鵞絨のマントを差し出すと、すかさず横から別の手が出てそれを掻っ攫ってしまう。
「ほらほら、騎士様はその、獅子の子を洗うのでしょう? 洗濯はあたしたちに任せて!」
シウリンと名乗った彼は、女たちの様子に溜息をついて、諦めたように足元にじゃれつく獅子を拾い上げ、釣瓶を引き上げて水をバケツに空ける。水を獅子の子にぶっかけると、水場に置いてあるナタマメを叩いて泡を立て、丁寧に子獅子を洗っていく。子獅子にもう一度水をかけ、汚れを流すと、真っ白な毛並みが現れた。ブルブルブルっと子獅子は全身を震わせて、水滴を周囲にまき散らす。
「うわっ、ジブリール、やめろって!」
ずぶ濡れにされて不機嫌なのか、子獅子は日陰で毛づくろいを始め、シウリンは自分も井戸の水を頭から浴びて身体を洗い始める。
その様子を、女たちは肘で突きあいながらニヤニヤと眺めている。彼の美しい身体を水滴が流れ、それを太陽の光が反射して煌めく。水に濡れて輝きを増した黒い髪は、男のシュテファンでも見惚れるほどの美しさであった。
(何て暢気な!……この非常事態に)
しかし、シュテファンもまた、彼の一挙手一投足を見つめてしまう。それでも、シュテファンは魔物の出没の話を思い出し、足早に彼の側に近づいた。
「お客人、城の近辺に魔物が発生したのだ。助力を、お願いしたい」
「えーと、はあ」
魔物の出現を知らされて、女たちは皆、気を引き締めて、やりかけの洗濯に注意を向ける。だが、客人の反応は何とも気が抜けている。シュテファンは苛々して叫んだ。
「おぬしも聖騎士なのであろう! わが領が危機に瀕していると、おぬしも姫様から聞いたであろうが!」
「姫様、――ああ、ミカエラさん? でも僕、服を洗っちゃったから、しばらく裸で過ごさないと……さすがにこの格好で魔物退治は恥ずかしいです」
その間抜けた返答に、周囲の女たちが一斉に噴き出す。緊迫した空気が一瞬でぶち壊しである。
「なんで裸! 誰かに服を借りたらいいではないか!」
「借りる――もしかして、服を二枚以上持っている人がいるんですか!」
それにはシュテファンの膝が頽れそうになった。
「何を言っているのだ!冗談も時と場合を考えろ!」
「はあ……僕の前いた場所では、必要以上の衣はなくて。洗ったら乾くまで裸で過ごすものだと思っていたので……」
いったいどんな場所だと、怒鳴りつけたくなるのをぐっと堪え、かろうじて言った。
「サイズの合いそうな者から服を借りて来る。おぬしも手伝ってくれるのだろう?」
「はあ、まあ。どうもすいません……」
明らかにやる気なさそうだったが、女たちが口々に言う。
「シャツは乾いたら綻びも直して、あなたの部屋に持っていくから。明日の朝には着られるようにしておくわ」
「もちろん脚衣もよ」
「このマントは上物だから、少し丁寧に洗うから、時間がかかるわ。……ごめんなさいね」
「靴も磨いておくつもりだったけど、それは帰ってからしてあげるから」
頭をかきながら女たちに礼を言っている客人を背後に残して、シュテファンは苛々と城中に戻った。
シュテファンは背格好の比較的似た、ユーリのシャツと脚衣を持ってきた。シウリンはそれを身に着け、ブーツを履くと立ち上がる。シウリンの後を、毛づくろいを済ませてツヤツヤになったジブリールがちょこちょこついて行く。
「魔物退治はいいんですけど、僕、馬に乗れません」
「……レオンの後ろに同乗してもらう」
「はあ、申し訳ないなあ。時間がかかってもいいなら、歩いていくんですけど」
「乗り方忘れるって、そんなことあり得るのか?」
「奥さん曰く、前はちゃんと乗ってたらしいですけど。十年分の記憶が抜けちゃってるんで……僕、現在十二歳までの記憶しかないんですよ」
十二歳だったら乗れるんじゃないのか、とシュテファンは思うのだが、そもそも話が荒唐無稽すぎて、まともにやり合う気にもならなかった。
彼らが城門前の広場に到着すると、もう、あらかたの騎士が待っていた。その中には、凛々しく武装したミカエラもいた。
「姫様が自ら陣頭に立たれますか」
シュテファンが驚くが、ミカエラが柔らかく微笑む。
「お客人に助力をお願いするのです。城をあずかるわたくしが、背後で待つようなことはできません」
だがシウリンはその言葉にも感銘を受けないようであった。
「場所さえわかれば、僕一人で十分です。案内人をつけてもらえますか?」
ミカエラを取り囲む壮年の聖騎士が目を剥いた。
「まさか! それにだいたい、そもじは剣も帯びておらぬではないか!」
しかも白い子獅子まで連れている。物見遊山にでも行くつもりなのか。
シウリンがジブリールを抱き上げ、困ったように首を傾げる。
「でも、とりあえず実体のない、魔物なのですよね? 数はどのくらい?」
「一度、畑を見に戻った村人が遭遇したらしい。今は、祠に籠っているが、かなりの数だという」
「憑依されてないのでしたら、特に助力をお願いすることもないかな。一人で十分です」
きっぱりと言い切るシウリンを疑わし気に聖騎士たちは見つめるが、知っているユーリは可笑しそうに言った。
「シウリン、あれは実際に見なければ皆は納得しないと思うぞ。今回は諦めて、皆を連れていくしかない」
シウリンは溜息をついて心底面倒臭そうに言った。
「まいったなあ。僕は見世物にする気はないんだけど……」
結局、聖域の森の周囲を埋める黒い魔物たちを、シウリンが左手に呼び出した聖剣で攘うのをその目で視て、ようやく聖騎士たちは知るのである。
――目の前にいるこそ男が、金の龍騎士と噂される男であるということを。
「井戸の場所をお尋ねでございましたので、お水なら、我々が汲みますと言いましたが、動物を洗いたいからとおっしゃるので、お教えいたしました」
女中頭に尋ねるとそう答えたので、シュテファンは慌てて井戸に赴く。と、井戸のある小さな中庭から、女たちの争う声が聞こえてきた。
「あたしがお洗いするって言ってるの! あんたは後から来て何よ! すっこんでなさいよ!」
「シャツはあんたが洗えばいいでしょ? 脚衣はあたしが洗うって言ってるの!」
「いやその、自分で洗うから……」
見ると腰に布切れを巻いて裸になった黒髪の青年の前で、女たちが脚衣を取り合っている。どちらが洗うかで揉めているらしい。
「ああ、そんなに引っ張ったら破けてしまうよ、そんなことで喧嘩しないで……洗うものならほら、このマントもまだあるから!」
見かねた彼が黒天鵞絨のマントを差し出すと、すかさず横から別の手が出てそれを掻っ攫ってしまう。
「ほらほら、騎士様はその、獅子の子を洗うのでしょう? 洗濯はあたしたちに任せて!」
シウリンと名乗った彼は、女たちの様子に溜息をついて、諦めたように足元にじゃれつく獅子を拾い上げ、釣瓶を引き上げて水をバケツに空ける。水を獅子の子にぶっかけると、水場に置いてあるナタマメを叩いて泡を立て、丁寧に子獅子を洗っていく。子獅子にもう一度水をかけ、汚れを流すと、真っ白な毛並みが現れた。ブルブルブルっと子獅子は全身を震わせて、水滴を周囲にまき散らす。
「うわっ、ジブリール、やめろって!」
ずぶ濡れにされて不機嫌なのか、子獅子は日陰で毛づくろいを始め、シウリンは自分も井戸の水を頭から浴びて身体を洗い始める。
その様子を、女たちは肘で突きあいながらニヤニヤと眺めている。彼の美しい身体を水滴が流れ、それを太陽の光が反射して煌めく。水に濡れて輝きを増した黒い髪は、男のシュテファンでも見惚れるほどの美しさであった。
(何て暢気な!……この非常事態に)
しかし、シュテファンもまた、彼の一挙手一投足を見つめてしまう。それでも、シュテファンは魔物の出没の話を思い出し、足早に彼の側に近づいた。
「お客人、城の近辺に魔物が発生したのだ。助力を、お願いしたい」
「えーと、はあ」
魔物の出現を知らされて、女たちは皆、気を引き締めて、やりかけの洗濯に注意を向ける。だが、客人の反応は何とも気が抜けている。シュテファンは苛々して叫んだ。
「おぬしも聖騎士なのであろう! わが領が危機に瀕していると、おぬしも姫様から聞いたであろうが!」
「姫様、――ああ、ミカエラさん? でも僕、服を洗っちゃったから、しばらく裸で過ごさないと……さすがにこの格好で魔物退治は恥ずかしいです」
その間抜けた返答に、周囲の女たちが一斉に噴き出す。緊迫した空気が一瞬でぶち壊しである。
「なんで裸! 誰かに服を借りたらいいではないか!」
「借りる――もしかして、服を二枚以上持っている人がいるんですか!」
それにはシュテファンの膝が頽れそうになった。
「何を言っているのだ!冗談も時と場合を考えろ!」
「はあ……僕の前いた場所では、必要以上の衣はなくて。洗ったら乾くまで裸で過ごすものだと思っていたので……」
いったいどんな場所だと、怒鳴りつけたくなるのをぐっと堪え、かろうじて言った。
「サイズの合いそうな者から服を借りて来る。おぬしも手伝ってくれるのだろう?」
「はあ、まあ。どうもすいません……」
明らかにやる気なさそうだったが、女たちが口々に言う。
「シャツは乾いたら綻びも直して、あなたの部屋に持っていくから。明日の朝には着られるようにしておくわ」
「もちろん脚衣もよ」
「このマントは上物だから、少し丁寧に洗うから、時間がかかるわ。……ごめんなさいね」
「靴も磨いておくつもりだったけど、それは帰ってからしてあげるから」
頭をかきながら女たちに礼を言っている客人を背後に残して、シュテファンは苛々と城中に戻った。
シュテファンは背格好の比較的似た、ユーリのシャツと脚衣を持ってきた。シウリンはそれを身に着け、ブーツを履くと立ち上がる。シウリンの後を、毛づくろいを済ませてツヤツヤになったジブリールがちょこちょこついて行く。
「魔物退治はいいんですけど、僕、馬に乗れません」
「……レオンの後ろに同乗してもらう」
「はあ、申し訳ないなあ。時間がかかってもいいなら、歩いていくんですけど」
「乗り方忘れるって、そんなことあり得るのか?」
「奥さん曰く、前はちゃんと乗ってたらしいですけど。十年分の記憶が抜けちゃってるんで……僕、現在十二歳までの記憶しかないんですよ」
十二歳だったら乗れるんじゃないのか、とシュテファンは思うのだが、そもそも話が荒唐無稽すぎて、まともにやり合う気にもならなかった。
彼らが城門前の広場に到着すると、もう、あらかたの騎士が待っていた。その中には、凛々しく武装したミカエラもいた。
「姫様が自ら陣頭に立たれますか」
シュテファンが驚くが、ミカエラが柔らかく微笑む。
「お客人に助力をお願いするのです。城をあずかるわたくしが、背後で待つようなことはできません」
だがシウリンはその言葉にも感銘を受けないようであった。
「場所さえわかれば、僕一人で十分です。案内人をつけてもらえますか?」
ミカエラを取り囲む壮年の聖騎士が目を剥いた。
「まさか! それにだいたい、そもじは剣も帯びておらぬではないか!」
しかも白い子獅子まで連れている。物見遊山にでも行くつもりなのか。
シウリンがジブリールを抱き上げ、困ったように首を傾げる。
「でも、とりあえず実体のない、魔物なのですよね? 数はどのくらい?」
「一度、畑を見に戻った村人が遭遇したらしい。今は、祠に籠っているが、かなりの数だという」
「憑依されてないのでしたら、特に助力をお願いすることもないかな。一人で十分です」
きっぱりと言い切るシウリンを疑わし気に聖騎士たちは見つめるが、知っているユーリは可笑しそうに言った。
「シウリン、あれは実際に見なければ皆は納得しないと思うぞ。今回は諦めて、皆を連れていくしかない」
シウリンは溜息をついて心底面倒臭そうに言った。
「まいったなあ。僕は見世物にする気はないんだけど……」
結局、聖域の森の周囲を埋める黒い魔物たちを、シウリンが左手に呼び出した聖剣で攘うのをその目で視て、ようやく聖騎士たちは知るのである。
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