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二十二、一場春夢(皇帝視点)
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長年の思いを遂げ、詩阿を手に入れ、俺は今までにないほどの幸福を噛みしめていた。
早朝、輿に乗って内廷に戻る間も、寒さなど気にならないほどに興奮していた。
前方に聳える宮城の巨大な瑠璃色の屋根瓦が、澄んだ朝の空気の中で朝日に煌めいている。
――ずっと憎み、厭うていた皇宮。運命を、自らの血を呪っていたというのに、今朝は世界のすべてが美しく見える。
この時、俺は自身の浮かれた行動がどのような影響を及ぼすか、よくわかっていなかった。
詩阿を手に入れた俺は、他の女のことなど頭から綺麗に抜け落ちていた。普段からあまり考えないようにしていた女たちだ。公務や政治のこと以外では、詩阿のことで頭が一杯で、他は全部忘れた。だから何も考えず詩阿に二度目の訪問をし、元宵節には微服で出かけ、そのまま甘露殿の自室に詩阿を連れ込んだ。
翌朝の常朝(毎日の高官との朝礼)で、宰相の劉侍郎に嫌味を言われるまで、俺は事態を認識していなかった。
「さきほど、中宮様とすれ違いました。眩しいほどのご寵愛、お慶び申し上げます」
「……そうか」
「ですが……やはりお一人だけを特別に、と申すのは醜い嫉妬を呼び起こします。どうか、他の妃嬪の上にも陛下の恩沢を施して下さいますよう。――天子の恩は天の雨雲のようでなければなりません」
俺は眉を顰めた。「雨」「雲」だのは、男女の情交の隠喩だ。つまり宰相は俺に、「他の女も抱け」とかなりはっきり突きつけてきたわけだ。
劉侍郎の妻は、趙淑妃の母の従姉。――以前から、劉侍郎は何度も皇后冊立を請願してきたが、念頭に趙淑妃の昇格があったのは間違いない。
俺は無言で手を振って、別の話題に移らせる。跡継ぎを確保するという点では、後宮は天子の政の大事ではあるが、俺がどの女を寵愛するかまで、常朝の場で語られてはたまらない。
幸いにも、劉侍郎もしつこく食い下がってこなかったので、その日はそれで終わった。
俺は内侍監の劉を呼び出して尋ねた。
「劉侍郎がさっき言っていたのは――」
劉内侍が頭を下げる。
「皇上が二度、続けて娘娘の元に通われたことで、趙淑妃がお倒れになったとか」
「……なんだそれは」
「淑妃におかれましては、新年の一度目は娘娘で、次は自分の番だと思っておられたところ――」
ダンッ! 俺は思わず目の前の卓に拳を叩きつけていた。
「勝手なことを!」
そもそも、あの女は同牢礼の酒に細工をして、詩阿と俺の初夜を潰したことが、すでに証言も上がっている。だが騒ぎになるのを恐れて、それを不問に付しているだけだ。
――冷宮送りにするか?
だが、趙淑妃の曾祖父は建国の元勲の一人で、父親もそこそこの高官なのだ。淑妃を冷宮送りにすれば、相当な騒ぎを引き起こすのは間違いなかった。
「朕がいつ、誰のもとに通おうとも、口出しは無用だ。もし、それ以上干渉することがあれば……」
「そのように釘を刺しておきます。ですが、これが続くようならば、淑妃以外にも不安は広がるでしょう」
「不安?」
俺がにらみつければ、劉内侍は困ったように俺を見た。
「娘娘がご寵愛を独占すれば、他の者には失寵の不安は常に付きまといます」
「失寵とは片腹痛い。そもそも朕は、誰のことも寵愛した覚えはない」
「皇上は等しく雲雨の恩愛を施しておいででございました故、思い上がる者もおりましたでしょう」
「そんな輩に、朕が気を遣う必要があるのか?」
「懼れながら。嫉妬は女同士に向かうものでございます。皇上はよろしくとも、あちら様が――」
「……中宮に攻撃が向かうと申すか」
「御意。お心に留め置きくださいますよう」
俺は手を振って劉内侍を下がらせ、ため息をついた。
詩阿の元ばかり通うなと言われればなおさら、詩阿の顔が見たくなる。
幼い頃と変わらない無邪気な笑顔と、魅力的に成長した身体を思い描けば、欲が湧き起こって矢も楯もたまらず、俺は掖庭宮に向かう。
出迎えた詩阿を抱きしめれば馨しい香りが鼻腔によぎり、今すぐにでも寝所に連れ込んですべてを貪りたくなる。
だが、詩阿は俺をとどめた。
「元宵の翌朝、劉侍郎が――」
劉侍郎はすれ違っただけだと言っていたが、詩阿にまで嫌味を言っていた知り、俺は頭に血が上った。
俺は詩阿を抱きしめて告げた。
詩阿以外は抱きたくない、と。
それは俺にとってはまごうかたなき真情の告白であったが、腕の中の詩阿が凍り付くのがわかった。
「それでは、他の方がたが――」
「詩阿は、俺が他の女の元に通い、他の女を抱いても平気なのか?」
詩阿の黒い瞳が見開かれて動揺する。俺が詩阿を独占したいように、詩阿にも俺を独占したいと望んでほしかった。だが、詩阿ははっきりと告げた。
「わたしがそれを望むことは許されません」
理解していたことだったのに、鈍器で殴られたような気分だった。
普通の夫婦であれば、妻の多少の嫉妬も許される。一夫一婦、互いに尊重すべきものだから。
だが、俺と詩阿はそうではない。
皇帝である俺は、後宮を営まねばならず、皇后である詩阿は夫を独占してはならず、嫉妬すら許されない。俺よりもなお、詩阿は厳しい目線に晒されているのだ。
でも俺は、詩阿の口からだけは、他の女の元に行けと言われたくはなかった。
事態を理解しても、俺の心は言うこと聞かなかった。
まだ、詩阿を手に入れて一月も経っていない。一年も放置したならともなく、一月くらい詩阿のもとに入り浸って何が悪いのか。
俺はそんな気分で、半ば意地になってむしろ頻繁に詩阿のもとに通い続けた。内廷から後宮に向かうには、途中、劉侍郎の詰める中書省を突っ切っていかねばならない。たいてい、翌朝の常朝で嫌味を言われたが無視した。
だが八度目の訪問の先触れに対し、詩阿の方から断りを入れてきた。
「月の障りとのことでございます。懐妊ならず申し訳ないと――」
「そんなことはよい。……体調が悪いのではないか。障りなど朕は気にせぬ。予定通り向かうと伝えてくれ」
「しかし、皇上!」
取り次いだ劉内侍が慌てる。
「月の障りの女性をお召になるのは禁忌でございまして――」
「顔だけ見て、話をして戻る。要は見舞いだ」
俺は押し切り、強引に中宮に向かったが――
俺が到着した時、中宮がかなりの騒動になっていた。
「何が起きた」
「娘娘が――おびただしい出血でございまして」
「なんだと?」
すぐに太医と、乳医(産婆)が呼ばれていて、俺は寝所に入れてもらえなかった。
出血と聞いて、俺がまず疑ったのは毒だった。――母は、毒を呷り、凄まじい血を吐いて死んだ。まさか、詩阿も――
「妙なものなどは口にしていないか? 皮膚から摂取する毒もあると聞く。衣類なども厳重に調べよ」
イライラと命ずる俺のもとに、太医がやってきて説明した。
「おそらくは、子を孕むのに失敗したのかと存じます」
「流産?」
「初めての妊娠ではごくまれに起こります。妊娠して子が胎に居つく時に、心に大きな負担がかかったりすると、起きやすくなるようでございます。流産ほどたいそうではございませんので、数日、安静になされば回復なさると思います」
「……大きな負担……」
俺が眉間の皺を指で伸ばすように撫でると、太医が言った。
「後宮内で、いろいろと余計なことを申す者もおりますようで。位の低い妃嬪であれば、一時の擅朝も許されます。ですが皇后となりますと、自ら身を引いて他にご寵愛を譲るくらいが理想とされております。板挟みになられたのではございませんか。――忌憚なく申し上げますれば、陛下の愛が少しばかり重すぎたのです」
俺はふわふわと夢を見ているばかりで、詩阿の置かれた苦境にまるで気づいていなかったのだ。
早朝、輿に乗って内廷に戻る間も、寒さなど気にならないほどに興奮していた。
前方に聳える宮城の巨大な瑠璃色の屋根瓦が、澄んだ朝の空気の中で朝日に煌めいている。
――ずっと憎み、厭うていた皇宮。運命を、自らの血を呪っていたというのに、今朝は世界のすべてが美しく見える。
この時、俺は自身の浮かれた行動がどのような影響を及ぼすか、よくわかっていなかった。
詩阿を手に入れた俺は、他の女のことなど頭から綺麗に抜け落ちていた。普段からあまり考えないようにしていた女たちだ。公務や政治のこと以外では、詩阿のことで頭が一杯で、他は全部忘れた。だから何も考えず詩阿に二度目の訪問をし、元宵節には微服で出かけ、そのまま甘露殿の自室に詩阿を連れ込んだ。
翌朝の常朝(毎日の高官との朝礼)で、宰相の劉侍郎に嫌味を言われるまで、俺は事態を認識していなかった。
「さきほど、中宮様とすれ違いました。眩しいほどのご寵愛、お慶び申し上げます」
「……そうか」
「ですが……やはりお一人だけを特別に、と申すのは醜い嫉妬を呼び起こします。どうか、他の妃嬪の上にも陛下の恩沢を施して下さいますよう。――天子の恩は天の雨雲のようでなければなりません」
俺は眉を顰めた。「雨」「雲」だのは、男女の情交の隠喩だ。つまり宰相は俺に、「他の女も抱け」とかなりはっきり突きつけてきたわけだ。
劉侍郎の妻は、趙淑妃の母の従姉。――以前から、劉侍郎は何度も皇后冊立を請願してきたが、念頭に趙淑妃の昇格があったのは間違いない。
俺は無言で手を振って、別の話題に移らせる。跡継ぎを確保するという点では、後宮は天子の政の大事ではあるが、俺がどの女を寵愛するかまで、常朝の場で語られてはたまらない。
幸いにも、劉侍郎もしつこく食い下がってこなかったので、その日はそれで終わった。
俺は内侍監の劉を呼び出して尋ねた。
「劉侍郎がさっき言っていたのは――」
劉内侍が頭を下げる。
「皇上が二度、続けて娘娘の元に通われたことで、趙淑妃がお倒れになったとか」
「……なんだそれは」
「淑妃におかれましては、新年の一度目は娘娘で、次は自分の番だと思っておられたところ――」
ダンッ! 俺は思わず目の前の卓に拳を叩きつけていた。
「勝手なことを!」
そもそも、あの女は同牢礼の酒に細工をして、詩阿と俺の初夜を潰したことが、すでに証言も上がっている。だが騒ぎになるのを恐れて、それを不問に付しているだけだ。
――冷宮送りにするか?
だが、趙淑妃の曾祖父は建国の元勲の一人で、父親もそこそこの高官なのだ。淑妃を冷宮送りにすれば、相当な騒ぎを引き起こすのは間違いなかった。
「朕がいつ、誰のもとに通おうとも、口出しは無用だ。もし、それ以上干渉することがあれば……」
「そのように釘を刺しておきます。ですが、これが続くようならば、淑妃以外にも不安は広がるでしょう」
「不安?」
俺がにらみつければ、劉内侍は困ったように俺を見た。
「娘娘がご寵愛を独占すれば、他の者には失寵の不安は常に付きまといます」
「失寵とは片腹痛い。そもそも朕は、誰のことも寵愛した覚えはない」
「皇上は等しく雲雨の恩愛を施しておいででございました故、思い上がる者もおりましたでしょう」
「そんな輩に、朕が気を遣う必要があるのか?」
「懼れながら。嫉妬は女同士に向かうものでございます。皇上はよろしくとも、あちら様が――」
「……中宮に攻撃が向かうと申すか」
「御意。お心に留め置きくださいますよう」
俺は手を振って劉内侍を下がらせ、ため息をついた。
詩阿の元ばかり通うなと言われればなおさら、詩阿の顔が見たくなる。
幼い頃と変わらない無邪気な笑顔と、魅力的に成長した身体を思い描けば、欲が湧き起こって矢も楯もたまらず、俺は掖庭宮に向かう。
出迎えた詩阿を抱きしめれば馨しい香りが鼻腔によぎり、今すぐにでも寝所に連れ込んですべてを貪りたくなる。
だが、詩阿は俺をとどめた。
「元宵の翌朝、劉侍郎が――」
劉侍郎はすれ違っただけだと言っていたが、詩阿にまで嫌味を言っていた知り、俺は頭に血が上った。
俺は詩阿を抱きしめて告げた。
詩阿以外は抱きたくない、と。
それは俺にとってはまごうかたなき真情の告白であったが、腕の中の詩阿が凍り付くのがわかった。
「それでは、他の方がたが――」
「詩阿は、俺が他の女の元に通い、他の女を抱いても平気なのか?」
詩阿の黒い瞳が見開かれて動揺する。俺が詩阿を独占したいように、詩阿にも俺を独占したいと望んでほしかった。だが、詩阿ははっきりと告げた。
「わたしがそれを望むことは許されません」
理解していたことだったのに、鈍器で殴られたような気分だった。
普通の夫婦であれば、妻の多少の嫉妬も許される。一夫一婦、互いに尊重すべきものだから。
だが、俺と詩阿はそうではない。
皇帝である俺は、後宮を営まねばならず、皇后である詩阿は夫を独占してはならず、嫉妬すら許されない。俺よりもなお、詩阿は厳しい目線に晒されているのだ。
でも俺は、詩阿の口からだけは、他の女の元に行けと言われたくはなかった。
事態を理解しても、俺の心は言うこと聞かなかった。
まだ、詩阿を手に入れて一月も経っていない。一年も放置したならともなく、一月くらい詩阿のもとに入り浸って何が悪いのか。
俺はそんな気分で、半ば意地になってむしろ頻繁に詩阿のもとに通い続けた。内廷から後宮に向かうには、途中、劉侍郎の詰める中書省を突っ切っていかねばならない。たいてい、翌朝の常朝で嫌味を言われたが無視した。
だが八度目の訪問の先触れに対し、詩阿の方から断りを入れてきた。
「月の障りとのことでございます。懐妊ならず申し訳ないと――」
「そんなことはよい。……体調が悪いのではないか。障りなど朕は気にせぬ。予定通り向かうと伝えてくれ」
「しかし、皇上!」
取り次いだ劉内侍が慌てる。
「月の障りの女性をお召になるのは禁忌でございまして――」
「顔だけ見て、話をして戻る。要は見舞いだ」
俺は押し切り、強引に中宮に向かったが――
俺が到着した時、中宮がかなりの騒動になっていた。
「何が起きた」
「娘娘が――おびただしい出血でございまして」
「なんだと?」
すぐに太医と、乳医(産婆)が呼ばれていて、俺は寝所に入れてもらえなかった。
出血と聞いて、俺がまず疑ったのは毒だった。――母は、毒を呷り、凄まじい血を吐いて死んだ。まさか、詩阿も――
「妙なものなどは口にしていないか? 皮膚から摂取する毒もあると聞く。衣類なども厳重に調べよ」
イライラと命ずる俺のもとに、太医がやってきて説明した。
「おそらくは、子を孕むのに失敗したのかと存じます」
「流産?」
「初めての妊娠ではごくまれに起こります。妊娠して子が胎に居つく時に、心に大きな負担がかかったりすると、起きやすくなるようでございます。流産ほどたいそうではございませんので、数日、安静になされば回復なさると思います」
「……大きな負担……」
俺が眉間の皺を指で伸ばすように撫でると、太医が言った。
「後宮内で、いろいろと余計なことを申す者もおりますようで。位の低い妃嬪であれば、一時の擅朝も許されます。ですが皇后となりますと、自ら身を引いて他にご寵愛を譲るくらいが理想とされております。板挟みになられたのではございませんか。――忌憚なく申し上げますれば、陛下の愛が少しばかり重すぎたのです」
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