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ユージーン2
体調の悪い妻を襲う鬼畜夫*
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たぶん、自分史上最速で服を脱ぎ捨て、ベッドのルイーズに襲い掛かる。
悪阻で気分が悪い妻を襲うとか、冷静に考えればひどいけれど、僕はルイーズが可愛くて、どうしても我慢できなかった。いつも通り嫌そうにするけど、ルイーズは結局は僕を受け入れてくれる。
少しひんやりした滑らかな肌を余さず撫でまわし、唇を這わせて。脚の間を指でまさぐれば、ルイーズはすぐに鼻にかかった声をあげ、秘所は潤み始める。僕は性急に猛った熱杭で彼女の内奥に分け入り、そのすべてを収めきると深い吐息を漏らす。
「んっ……あっ……」
苦しげに眉を顰め、快感に身じろぎする白い身体。
「愛してる……ルイーズ」
僕の愛の言葉に、ルイーズはでも、細く目を開けて僕を睨むだけだ。
信じられないのも、許してすべてを委ねられないもの、わかる。僕自身、つい今しがた、マデリーンから自分の裏切りを告げられたばかりだ。
昔の僕はルイーズではなく、マデリーンを愛していた。神に許された妻には目もくれず、神が許さない、他の男の妻を抱いて、愛を囁いていたのだろう。――この美しい人を傷つけて。
僕はルイーズの腰を両手で掴み、その最奥にさらに自身をねじ込む。
「うっ……ああっ……あっ……」
絡みつく襞も、蠢く内壁も、すべてが僕のためにぴったりと誂えられたかのような、ルイーズの身体。僕の形を覚え、僕を締め付け、離さないルイーズの内部の心地よさに僕は酔いしれる。
犯してしまった過ちは、なかったことにはならない。ただ、僕が身勝手にも忘れているだけ。それでも、僕は二度と裏切りは犯すまいと心の内で誓い、溺れるようにルイーズの身体を貪った。
「ルイーズ、愛してる、ルイーズ……」
「んんっ……あっ……ああんっ……あっあっ……」
激しい動きにベッドを軋ませながら、僕が上からルイーズを見下ろせば、ルイーズが手を伸ばして、僕の左半面に触れた。……そっと、愛おしむように。
彼女はこの崩れた醜い僕の半面を見て、何を思うのだろう。
かつての僕から受けた冷たい仕打ちだろうか。それとも、あっさり掌を返した節操のなさか。
最奥を抉るように突けば、そこが感じるのか、ルイーズの内部がぎゅうぎゅう締まっていく。甘い声をひっきりなく上げ、眉を快楽に歪め、髪を振り乱してどんどん、絶頂へと上り詰める。
「ああっやあっ……あっあっ……だめっ……あああっ」
「ルイーズ、すごい……気持ちいいんだね、くっ……ううっ……悦い、悦いよ……」
「んっんっ……ああっ……あっ、あっ……ああっ」
「ルイーズ、イきたいんでしょ、イって。いくらでも、イかせてあげるから……ルイーズ。どこを弄られながらイきたい? クリトリス? それとも、おっぱい?」
「だっ……やっ……ああっあああっいやっ……だれがっ……あなたなんてっ……」
懸命に首を振り、シーツを握り締めて達するまいと耐えるルイーズが可愛くて、僕はさらに深く深くねじ込み、感じる場所を執拗に突き上げる。
「無駄だよ、ルイーズ、君は、大嫌いな僕に抱かれてイくんだ。もう、僕なしじゃいられない身体になってるんだよ、諦めて堕ちておいで、ルイーズ……」
「や、あああっああっ……」
「ああっホラ、すごい、ナカ……くうっ……」
僕はルイーズに覆いかぶさるように抱き着き、耳朶を優しく食んで耳の穴を舌で舐った。
「ああっああっ……あっ」
その刺激にルイーズの内部が急激に収縮して、一気に絶頂に上り詰める。
「ああっぁア―――――っ」
白い喉をさらして絶頂するルイーズの締め付けに抗えず、僕もまた己の欲を解放する。熱い飛沫をルイーズの中に注ぎこみ、荒い息を吐きながら、充足を味わう。
「ふふっ……ルイーズ、耳でイくなんて、すっかり淫乱な身体になって。可愛いルイーズ……」
揶揄うように耳元で囁けば、快楽に潤んだ瞳で睨まれる。……そんな表情がまた、可愛くて僕の劣情を煽る。
無理をさせるべきじゃないとわかっているけれど、要するに僕は自分の欲望に忠実なクズ男なので、結局、その夜も散々にルイーズを犯し、その体の隅々まで堪能した。
悪阻で気分が悪い妻を襲うとか、冷静に考えればひどいけれど、僕はルイーズが可愛くて、どうしても我慢できなかった。いつも通り嫌そうにするけど、ルイーズは結局は僕を受け入れてくれる。
少しひんやりした滑らかな肌を余さず撫でまわし、唇を這わせて。脚の間を指でまさぐれば、ルイーズはすぐに鼻にかかった声をあげ、秘所は潤み始める。僕は性急に猛った熱杭で彼女の内奥に分け入り、そのすべてを収めきると深い吐息を漏らす。
「んっ……あっ……」
苦しげに眉を顰め、快感に身じろぎする白い身体。
「愛してる……ルイーズ」
僕の愛の言葉に、ルイーズはでも、細く目を開けて僕を睨むだけだ。
信じられないのも、許してすべてを委ねられないもの、わかる。僕自身、つい今しがた、マデリーンから自分の裏切りを告げられたばかりだ。
昔の僕はルイーズではなく、マデリーンを愛していた。神に許された妻には目もくれず、神が許さない、他の男の妻を抱いて、愛を囁いていたのだろう。――この美しい人を傷つけて。
僕はルイーズの腰を両手で掴み、その最奥にさらに自身をねじ込む。
「うっ……ああっ……あっ……」
絡みつく襞も、蠢く内壁も、すべてが僕のためにぴったりと誂えられたかのような、ルイーズの身体。僕の形を覚え、僕を締め付け、離さないルイーズの内部の心地よさに僕は酔いしれる。
犯してしまった過ちは、なかったことにはならない。ただ、僕が身勝手にも忘れているだけ。それでも、僕は二度と裏切りは犯すまいと心の内で誓い、溺れるようにルイーズの身体を貪った。
「ルイーズ、愛してる、ルイーズ……」
「んんっ……あっ……ああんっ……あっあっ……」
激しい動きにベッドを軋ませながら、僕が上からルイーズを見下ろせば、ルイーズが手を伸ばして、僕の左半面に触れた。……そっと、愛おしむように。
彼女はこの崩れた醜い僕の半面を見て、何を思うのだろう。
かつての僕から受けた冷たい仕打ちだろうか。それとも、あっさり掌を返した節操のなさか。
最奥を抉るように突けば、そこが感じるのか、ルイーズの内部がぎゅうぎゅう締まっていく。甘い声をひっきりなく上げ、眉を快楽に歪め、髪を振り乱してどんどん、絶頂へと上り詰める。
「ああっやあっ……あっあっ……だめっ……あああっ」
「ルイーズ、すごい……気持ちいいんだね、くっ……ううっ……悦い、悦いよ……」
「んっんっ……ああっ……あっ、あっ……ああっ」
「ルイーズ、イきたいんでしょ、イって。いくらでも、イかせてあげるから……ルイーズ。どこを弄られながらイきたい? クリトリス? それとも、おっぱい?」
「だっ……やっ……ああっあああっいやっ……だれがっ……あなたなんてっ……」
懸命に首を振り、シーツを握り締めて達するまいと耐えるルイーズが可愛くて、僕はさらに深く深くねじ込み、感じる場所を執拗に突き上げる。
「無駄だよ、ルイーズ、君は、大嫌いな僕に抱かれてイくんだ。もう、僕なしじゃいられない身体になってるんだよ、諦めて堕ちておいで、ルイーズ……」
「や、あああっああっ……」
「ああっホラ、すごい、ナカ……くうっ……」
僕はルイーズに覆いかぶさるように抱き着き、耳朶を優しく食んで耳の穴を舌で舐った。
「ああっああっ……あっ」
その刺激にルイーズの内部が急激に収縮して、一気に絶頂に上り詰める。
「ああっぁア―――――っ」
白い喉をさらして絶頂するルイーズの締め付けに抗えず、僕もまた己の欲を解放する。熱い飛沫をルイーズの中に注ぎこみ、荒い息を吐きながら、充足を味わう。
「ふふっ……ルイーズ、耳でイくなんて、すっかり淫乱な身体になって。可愛いルイーズ……」
揶揄うように耳元で囁けば、快楽に潤んだ瞳で睨まれる。……そんな表情がまた、可愛くて僕の劣情を煽る。
無理をさせるべきじゃないとわかっているけれど、要するに僕は自分の欲望に忠実なクズ男なので、結局、その夜も散々にルイーズを犯し、その体の隅々まで堪能した。
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