21 / 190
第一章
祖母の入院
しおりを挟む
ロベルトさんとウィルキンス先生、そしてメアリーに付き添われて、祖母は王家の馬車で王立診療所へと向かった。わたしはこのみすぼらしい家で殿下と待機することになり、ジョンソンは入院に必要な荷物を纏めるために駆け回っていた。
実は、目立たないように殿下には数人の護衛がついていて、うちの一人が電話をかけに行って馬車を回してもらうことにし――生憎、この近所に電話を持っているような家はなかった――馬車が到着次第、殿下は王宮に戻ることになった。
わたしは名ばかりの応接室に殿下をお連れしようと、応接室の扉を開けてみたが、応接室はソファーに白いカバーをかけたままで、とても王子殿下に寛いでいただける状態ではなかった。背の高い殿下はわたしの背後から内部の状況を見てしまったのだろう。
「気にするな、俺はどこでも大丈夫だ。――塹壕の中で膝まで泥水に浸かったこともある。地面に座るのも平気だ」
「いくら何でも、うちはそこまでひどくありません!」
ムッとして言い返すわたしに、殿下が笑いながら言う。
「じゃあ、食堂で構わない。食堂なら椅子はあるだろう」
結局、わたしは食堂に殿下と護衛の方三人を案内した。食堂は厨房に近いから、すぐにお湯を沸かすこともでき、わたしは手早くお茶の準備をして、お茶セットを乗せた盆を持って食堂に戻る。と、護衛の方は部屋の隅に三人、立ったままで、殿下は暖炉の前に立って、壁の絵を見ていた。
「お、お茶です――こんな小さな部屋ですみません」
「いや、全然気にするな。この絵は――」
殿下があの薔薇園の絵を見ていたのを気づいて、わたしは赤面する。
「それは、故郷の家から持ってきた絵で――城の絵画の所蔵目録にも載っていなくて、たぶん素人の作品で美術的にも財産的にも価値はないから、持ち出すことができたんです。誰が描いたのかもわからないんですけど……」
城にはたくさんの価値ある絵画があったが、それらは全て代々の伯爵の財産の一部なので、わたしのものにはならなかった。
殿下はしばらくその絵を見ておられたが、わたしがお茶を淹れていると椅子に座り、護衛たちにも座るように言う。
「お前たちも飲め。すぐに迎えは来るだろう」
殿下と護衛の方たちがお茶を飲んでいると、トランクを持ってジョンソンが食堂に入ってきた。
「お嬢様にお茶を淹れさせるなんて、申し訳ございません」
「いいの、それくらいは――」
ジョンソンは殿下の顔をしげしげと見て、首を傾げる。
「どうした、俺の顔に何かついているか?」
「いえ、何でもございません」
ジョンソンが慌てて頭を下げる。
「お嬢様をお連れいただき、ありがとうございます。使いをだすべきか、迷っておりました。また馬車も――おかげで、奥様を早く病院にお連れすることができました」
「そのことだが――ロベルトに差配させて入院することになる。王立診療所はいくつか部屋のランクがあるが、レディ・アシュバートンはメイドを連れているし、貴族用の特別病棟に入ることになるだろう」
「さようでございますか」
ジョンソンは何事もないように言うが、ちらりとわたしを見た目には、明確な懸念があった。
祖母を豪華な特別病棟に入院させるような金が、この家にあるわけないのだ。
「その――お恥ずかしい話ですが、特別病棟の場合、入院費用はいかほどに――」
殿下はわたしの問いに、安心させるように微笑む。
「俺の部下だった軍医が務めているし、俺はあそこ理事でもある。費用については心配するな」
「そういうわけにも――」
「だが、あのくらいの年頃の老婦人が、メイド無しの生活なんてできないだろう? 一般病棟は大部屋だから、もちろんメイドなんて連れていけないぞ?」
それはその通りで、わたしは唇を噛む。
「費用については俺がいるんだ。何とでもなる」
「でも――」
「心臓がずっと悪かったようだし、入院してゆっくり治した方がいい。ひとまず王都の中心に近い王立診療所に送ったけれど、郊外の療養院なら、もっと快適なケアが受けられる。容態が落ち着いたら、そうした方がいいんじゃないか」
「……郊外の療養院、ですか?」
わたしとジョンソンは思わず顔を見合わせる。
「療養院は王都の東の森の中にあって、一棟ごとの独立のヴィラになっている。長期に療養が必要な患者も落ち着いて過ごせるし、メイドや執事を連れて行くことができる」
「執事も……でございますか?」
「老婦人はメイドと執事に頼り切りだったんだろう? 入院後も今までの環境を変えない方がいいと思うが」
殿下はあっさり言うけれど、費用のことを考えるとわたしは胃がキリキリして立っていられなくなった。
「お嬢様、大丈夫でございますか?」
ジョンソンが椅子を引いてわたしを座らせ、その様子に殿下が眉を顰める。
「費用のことは気にしなくていいと言っているだろう」
「そんなわけにはまいりません!」
わたしが思わず語気を荒げてしまい、ハッとして口を押える。殿下がわたしの顔を覗き込むようにして、言った。
「……実を言えば、俺は、マックス・アシュバートンに恩がある。その母親の入院費用を出すくらいの、十分な恩義が。だから気にするな」
「父の……?」
ジョンソンの眉がピクリと動いたけれど、だがジョンソンは何も口にしなかった。
「でも祖母は――」
わたしは目を伏せる。祖母は、王家に対してかなりの不信感を抱いている。何より、爵位や領地を失い、城から追い出されたのは、間接的には王家のせいだとすら、思っている。その祖母が、殿下の援助など受けるだろうか。
「俺はマックスの家族が領地を失っていることも知らなかったし、こんなに苦労しているなんて、思ってもみなかった。俺がもっと気をつけていれば、こんなことになっていなかったかもしれない。だから、お前の祖母が俺の援助を受けながらないのも予想はしている。それでも、あの気位の高いばあさんを、一般病棟の大部屋に放り込んでみろ、病室で暴れるか、一気に病状が悪化するか、どっちかだ。でも、費用の出どころを気にするタイプでもないだろう? いいから黙って俺の言うとおりにしておけ。金は俺が出す」
殿下がそう言い切ったところで玄関の呼び鈴が鳴り、迎えの馬車が来たことを告げた。
殿下が我が家を出た後、入れ替わりのようにロベルトさんが戻ってきた。そして、祖母は王立診療所ではなく、郊外の森の中にある、王立の療養院に入院が決まった、ということだった。
後から思えば、あまりに手際がよくて疑いを抱くに十分だったけれど、その時のわたしはそれどころではなく、殿下やロベルトさんの言うままに動くしかなかった。
すぐに着換えを持ったジョンソンが、殿下の護衛の一人に送られて療養院に向かい、わたしはロベルトさんと二人、ガランと人のいなくなった家に残される。
夏の日もようやく落ちて、部屋に宵闇が訪れ、わたしは厨房の料理用ストーブの火をランプに移して暖炉の上の燭台に火を入れ、テーブルの上に置いた。
「こんな無人の家に、若い女性一人で住むわけにいかないよね。殿下からは、ほら、いつものアパートメントに連れていくように言われているから」
「でも、この家を放置するわけにはいきません」
「レディ・アシュバートンは少なくとも二か月は入院が必要らしい。いくらなんでも、君一人で暮らせないだろう?この家の管理は不動産屋に任せればいい」
「でも――」
「レディ・アシュバートンのお見舞いは、明日、俺が連れていってあげるから、今夜は殿下のアパートメントに戻ろう。あそこのメイドのノーラは君も顔見知りだろう?」
いつも、殿下の間諜ごっこやレストランでの食事に付き合わされるとき、わたしは殿下のアパートメントに行くし、着替えや身支度を手伝ってくれるメイドもいる。でも、この家を出てそこに住むなんて――。
しかし、その日はあまりにたくさんのことが起きて、わたしの脳はもはや機能していなかった。殿下のアパートメントで暮らすとは、つまりどういうことか、わたしはわかっていなかったのだ。
実は、目立たないように殿下には数人の護衛がついていて、うちの一人が電話をかけに行って馬車を回してもらうことにし――生憎、この近所に電話を持っているような家はなかった――馬車が到着次第、殿下は王宮に戻ることになった。
わたしは名ばかりの応接室に殿下をお連れしようと、応接室の扉を開けてみたが、応接室はソファーに白いカバーをかけたままで、とても王子殿下に寛いでいただける状態ではなかった。背の高い殿下はわたしの背後から内部の状況を見てしまったのだろう。
「気にするな、俺はどこでも大丈夫だ。――塹壕の中で膝まで泥水に浸かったこともある。地面に座るのも平気だ」
「いくら何でも、うちはそこまでひどくありません!」
ムッとして言い返すわたしに、殿下が笑いながら言う。
「じゃあ、食堂で構わない。食堂なら椅子はあるだろう」
結局、わたしは食堂に殿下と護衛の方三人を案内した。食堂は厨房に近いから、すぐにお湯を沸かすこともでき、わたしは手早くお茶の準備をして、お茶セットを乗せた盆を持って食堂に戻る。と、護衛の方は部屋の隅に三人、立ったままで、殿下は暖炉の前に立って、壁の絵を見ていた。
「お、お茶です――こんな小さな部屋ですみません」
「いや、全然気にするな。この絵は――」
殿下があの薔薇園の絵を見ていたのを気づいて、わたしは赤面する。
「それは、故郷の家から持ってきた絵で――城の絵画の所蔵目録にも載っていなくて、たぶん素人の作品で美術的にも財産的にも価値はないから、持ち出すことができたんです。誰が描いたのかもわからないんですけど……」
城にはたくさんの価値ある絵画があったが、それらは全て代々の伯爵の財産の一部なので、わたしのものにはならなかった。
殿下はしばらくその絵を見ておられたが、わたしがお茶を淹れていると椅子に座り、護衛たちにも座るように言う。
「お前たちも飲め。すぐに迎えは来るだろう」
殿下と護衛の方たちがお茶を飲んでいると、トランクを持ってジョンソンが食堂に入ってきた。
「お嬢様にお茶を淹れさせるなんて、申し訳ございません」
「いいの、それくらいは――」
ジョンソンは殿下の顔をしげしげと見て、首を傾げる。
「どうした、俺の顔に何かついているか?」
「いえ、何でもございません」
ジョンソンが慌てて頭を下げる。
「お嬢様をお連れいただき、ありがとうございます。使いをだすべきか、迷っておりました。また馬車も――おかげで、奥様を早く病院にお連れすることができました」
「そのことだが――ロベルトに差配させて入院することになる。王立診療所はいくつか部屋のランクがあるが、レディ・アシュバートンはメイドを連れているし、貴族用の特別病棟に入ることになるだろう」
「さようでございますか」
ジョンソンは何事もないように言うが、ちらりとわたしを見た目には、明確な懸念があった。
祖母を豪華な特別病棟に入院させるような金が、この家にあるわけないのだ。
「その――お恥ずかしい話ですが、特別病棟の場合、入院費用はいかほどに――」
殿下はわたしの問いに、安心させるように微笑む。
「俺の部下だった軍医が務めているし、俺はあそこ理事でもある。費用については心配するな」
「そういうわけにも――」
「だが、あのくらいの年頃の老婦人が、メイド無しの生活なんてできないだろう? 一般病棟は大部屋だから、もちろんメイドなんて連れていけないぞ?」
それはその通りで、わたしは唇を噛む。
「費用については俺がいるんだ。何とでもなる」
「でも――」
「心臓がずっと悪かったようだし、入院してゆっくり治した方がいい。ひとまず王都の中心に近い王立診療所に送ったけれど、郊外の療養院なら、もっと快適なケアが受けられる。容態が落ち着いたら、そうした方がいいんじゃないか」
「……郊外の療養院、ですか?」
わたしとジョンソンは思わず顔を見合わせる。
「療養院は王都の東の森の中にあって、一棟ごとの独立のヴィラになっている。長期に療養が必要な患者も落ち着いて過ごせるし、メイドや執事を連れて行くことができる」
「執事も……でございますか?」
「老婦人はメイドと執事に頼り切りだったんだろう? 入院後も今までの環境を変えない方がいいと思うが」
殿下はあっさり言うけれど、費用のことを考えるとわたしは胃がキリキリして立っていられなくなった。
「お嬢様、大丈夫でございますか?」
ジョンソンが椅子を引いてわたしを座らせ、その様子に殿下が眉を顰める。
「費用のことは気にしなくていいと言っているだろう」
「そんなわけにはまいりません!」
わたしが思わず語気を荒げてしまい、ハッとして口を押える。殿下がわたしの顔を覗き込むようにして、言った。
「……実を言えば、俺は、マックス・アシュバートンに恩がある。その母親の入院費用を出すくらいの、十分な恩義が。だから気にするな」
「父の……?」
ジョンソンの眉がピクリと動いたけれど、だがジョンソンは何も口にしなかった。
「でも祖母は――」
わたしは目を伏せる。祖母は、王家に対してかなりの不信感を抱いている。何より、爵位や領地を失い、城から追い出されたのは、間接的には王家のせいだとすら、思っている。その祖母が、殿下の援助など受けるだろうか。
「俺はマックスの家族が領地を失っていることも知らなかったし、こんなに苦労しているなんて、思ってもみなかった。俺がもっと気をつけていれば、こんなことになっていなかったかもしれない。だから、お前の祖母が俺の援助を受けながらないのも予想はしている。それでも、あの気位の高いばあさんを、一般病棟の大部屋に放り込んでみろ、病室で暴れるか、一気に病状が悪化するか、どっちかだ。でも、費用の出どころを気にするタイプでもないだろう? いいから黙って俺の言うとおりにしておけ。金は俺が出す」
殿下がそう言い切ったところで玄関の呼び鈴が鳴り、迎えの馬車が来たことを告げた。
殿下が我が家を出た後、入れ替わりのようにロベルトさんが戻ってきた。そして、祖母は王立診療所ではなく、郊外の森の中にある、王立の療養院に入院が決まった、ということだった。
後から思えば、あまりに手際がよくて疑いを抱くに十分だったけれど、その時のわたしはそれどころではなく、殿下やロベルトさんの言うままに動くしかなかった。
すぐに着換えを持ったジョンソンが、殿下の護衛の一人に送られて療養院に向かい、わたしはロベルトさんと二人、ガランと人のいなくなった家に残される。
夏の日もようやく落ちて、部屋に宵闇が訪れ、わたしは厨房の料理用ストーブの火をランプに移して暖炉の上の燭台に火を入れ、テーブルの上に置いた。
「こんな無人の家に、若い女性一人で住むわけにいかないよね。殿下からは、ほら、いつものアパートメントに連れていくように言われているから」
「でも、この家を放置するわけにはいきません」
「レディ・アシュバートンは少なくとも二か月は入院が必要らしい。いくらなんでも、君一人で暮らせないだろう?この家の管理は不動産屋に任せればいい」
「でも――」
「レディ・アシュバートンのお見舞いは、明日、俺が連れていってあげるから、今夜は殿下のアパートメントに戻ろう。あそこのメイドのノーラは君も顔見知りだろう?」
いつも、殿下の間諜ごっこやレストランでの食事に付き合わされるとき、わたしは殿下のアパートメントに行くし、着替えや身支度を手伝ってくれるメイドもいる。でも、この家を出てそこに住むなんて――。
しかし、その日はあまりにたくさんのことが起きて、わたしの脳はもはや機能していなかった。殿下のアパートメントで暮らすとは、つまりどういうことか、わたしはわかっていなかったのだ。
16
お気に入りに追加
3,258
あなたにおすすめの小説

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる