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第一章
蜘蛛の糸
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たとえ全てを失っても、わたしの心はわたしだけのもの
あなたを愛している いつまでもあなただけを――
プリマドンナのソプラノが、朗々とアリアを響かせる。
生まれて初めて見るオペラに、気づけばわたしは夢中になっていた。
狡猾な宰相に両親を殺され、国を奪われた王女が側近の騎士の手引きで密かに脱出し、男装して力を蓄え、ついに国と王位を取り戻す。最後の戦いに出る直前、常に彼女を支え続けた騎士への、王女の愛を歌ったものだ。
勇ましい鎧姿でアリアを歌い切ったプリマドンナに、満場の拍手喝采が沸き起こる。わたしも手が痛くなるほど拍手していた時――不意に、強引に背後に引き寄せられ、ボックスの外から見えない場所で、誰かの堅い身体に抱きしめられる。
すっかり忘れていたけど、殿下と二人きりだった!
でもなんで! いったい何を――。
うなじを殿下の大きな手で押さえられ、暗がりで殿下の熱い息を感じたと思ったら、次の瞬間に唇を塞がれる。あまりのことにびっくりし過ぎて、抵抗すらできない。そのまま硬直するわたしを、殿下の唇がさらに深く奪ってきて、唇を強引に割って、熱いものが口の中に侵入してきた。
……それが、殿下の舌だと気づくまでに数秒を要した。
それほど、長い時間ではなかったはず。だが劇場の喧騒も何もかも、わたしの中では音が消えて凍り付いたような時間。
次の音楽が始まって、殿下の唇が一瞬、離れる。
「でん――」
「エルシー……」
狭いボックス席の、それも暗闇の中で殿下を振り払うこともできず、もう一度口づけられる。
何が起きているのか理解できず、なすがままに唇を貪られ続け、どれほどの時間が過ぎたのか。ようやく脳が動き始めて、わたしは殿下の胸をそっと押した。
「……これも、業務の一環なんですか?」
殿下がぐっと詰まったような間があったけれど、すぐに耳元で囁いた。
「……そうだ。抵抗は許さない」
そうして、もう一度塞がれて――。
後から思えば、この時、ちゃんと抵抗しておくべきだったのだ。わたしはそんな女じゃないと、全身全霊で訴えておくべきだったのに。
殿下のキスは、毒だ。
その口づけの甘さに脳が痺れたようになっていたわたしは、殿下を拒むことができなかった。
そのまま、その毒に犯されて、蜘蛛の糸に絡め取られるように、わたしは彼から逃げることができなくなってしまった。
身分も何もかも釣り合わない、不毛な恋に囚われて、すべてを奪われてしまうのに――。
その後のオペラはまるで頭に入らなかった。カーテンコールも終わり、茫然としたままわたしは殿下に腰を抱かれ、来た時と同様、王族専用階段から外に出て、馬車に乗せられた。――幸いにも誰にも見られなかった、と思う。
さすがのわたしも、いろいろとおかしいと思い始めていた。
殿下はいったい、何を考えているのか。わたしを、どうするつもりなのか。
「今日のアリアも、なかなかよかったな」
馬車の中で、わたしの肩を抱いたまま、殿下は満足そうに言うが、後半、ほとんど頭が真っ白だったわたしは、何とも返答のしようがない。
「……初めてなので、よくわかりません……」
「気に入ったか?」
「……いえ……」
それよりも早く家に帰りたかった。耳もとで揺れるダイヤモンドが重い。
「今日、予約した店のシェフは隣国で修業して、美味いと評判だ。エルシーは魚介が大丈夫か?」
最近は、魚介を冷凍して、新鮮なまま王都まで運ぶ技術ができたらしい。そんな話を聞いても、わたしはピンとこない。何より、さっきのキスのせいで、わたしの中の不安が大きく膨れ上がっていた。
「殿下、わたしは――」
上機嫌で話していた殿下が、喋るのをやめてわたしをじっと見た。
「なんだ?」
「……どうして、あんなことを――」
「……秘書官の仕事だ」
「これが?」
抱き寄せられて抵抗しようとした、その耳元で、殿下が囁く。
「言ったはずだ。業務は多岐にわたると。……それから、すべては俺の一存で決まる。俺がしたいと思ったから」
「でもっ……!」
殿下は長い指でわたしの顎を捉え、顔を上向けさせる。
「嫌か?」
「嫌に決まってます!」
「……気が強いな」
睨みつけてやると、殿下は困ったように眉尻を下げ、わたしをじっと見た。
「悪いようにはしない。……お前だって、満更でもないような、そんな感じだったぞ?」
「驚いただけです! それに、あんなところで騒げないし……」
わたしは強弁したが、殿下はニヤニヤ笑うだけで、全く悪いと思っていないらしい。
「だいたい、わたしのファーストキスだったのに、酷すぎます!」
乙女の純情を何だと思っているのか!
「そうか、初めてか……」
心なしか嬉しそうな殿下を、これでもかというほど睨みつけるが、全く応えていない。
「まあ、これから美味いものを食って、機嫌を直せ」
「食事は結構ですから、帰ります!」
「仕事を途中で放りだすのか?」
「これのどこが仕事ですか! 遊んでるだけじゃないですか!」
今日だって、書類仕事を中途半端なまま放り出してきたのだ。オペラは楽しくないわけじゃないが、それより仕事がしたい。
「立派な業務だぞ?……お前は王子の秘書官なんだから、俺の楽しみに奉仕して当然だ」
「……楽しみに奉仕って……それが仕事?」
「当たり前だろ。王子の安全を守りながら、王子の楽しみをサポートするのが秘書官の仕事だ」
「安全?」
意味がわからなくて、わたしが眉を顰めて見上げれば、殿下がクスクスと笑った。
「俺が妙な女に引っかからないように、お前はちゃんと俺のご機嫌をとるべきだ」
「はあ?」
「俺がお前につれなくされて、いじけてどっかの娼館にしけこんで、おかしな病気でももらってきたら、大事だぞ?」
「おかしな病気? 最近、流行り病なんて、特には……」
全く意味がわからない。
「病気はめちゃくちゃ流行ってるぞ。戦地は特に酷くて。娼館なんて、病気持ちばかりだから、絶対に行くな、ってロベルトにもしつこく釘を刺されてた。……その点、お前は男を知らないから、病気の心配はないしな……ってお前、俺の言ってる意味がわかってないだろ?」
いかにもおかしそうに言われて、わたしは思わずムッとして眉間に皺を寄せる。
「……戦地でも王都でも、何か病気が流行っていて、殿下の感染を防ぐために、わたしは殿下の楽しみをサポートすべきであると。要するにそういうことなんですよね?」
「まあ、要するにそういうことなんだが、具体的に期待されている業務について、お前は理解しているように見えない」
「それは……」
たしかに、要するに何をすべきなのか、さっぱりわからないわけで、わたしは反論できなかった。
「で、ですがっ……具体的な業務内容については、週明けにでもクルツ主任に問い合わせて――」
「だーあああ、ダメ! クルツは陸軍の事務官だから、管轄外!」
「じゃあ、ロベルトさんに……」
言い争ううちに、殿下がわたしをがっちりと捕まえて、至近距離に顔を寄せて言った。
「ロベルトに聞く必要なんかない。俺とオペラに行って、俺と飯を食って、俺とキスをする。……キス以上のことは今日はしないが、いずれ俺が教えてやる。余計なことを余計な場所で、余計な奴に喋るな。守秘義務については最初に説明しただろう?」
「でも……!」
わたしの反論は、殿下の強引なキスによって封じられてしまい、結局、その夜もご馳走を食べて家まで送ってもらった。
……こんなの、絶対によくない。よくないとわかっているのに、どうやって逃れたらいいのか、世間知らずのわたしには、わからなかった。
あなたを愛している いつまでもあなただけを――
プリマドンナのソプラノが、朗々とアリアを響かせる。
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うなじを殿下の大きな手で押さえられ、暗がりで殿下の熱い息を感じたと思ったら、次の瞬間に唇を塞がれる。あまりのことにびっくりし過ぎて、抵抗すらできない。そのまま硬直するわたしを、殿下の唇がさらに深く奪ってきて、唇を強引に割って、熱いものが口の中に侵入してきた。
……それが、殿下の舌だと気づくまでに数秒を要した。
それほど、長い時間ではなかったはず。だが劇場の喧騒も何もかも、わたしの中では音が消えて凍り付いたような時間。
次の音楽が始まって、殿下の唇が一瞬、離れる。
「でん――」
「エルシー……」
狭いボックス席の、それも暗闇の中で殿下を振り払うこともできず、もう一度口づけられる。
何が起きているのか理解できず、なすがままに唇を貪られ続け、どれほどの時間が過ぎたのか。ようやく脳が動き始めて、わたしは殿下の胸をそっと押した。
「……これも、業務の一環なんですか?」
殿下がぐっと詰まったような間があったけれど、すぐに耳元で囁いた。
「……そうだ。抵抗は許さない」
そうして、もう一度塞がれて――。
後から思えば、この時、ちゃんと抵抗しておくべきだったのだ。わたしはそんな女じゃないと、全身全霊で訴えておくべきだったのに。
殿下のキスは、毒だ。
その口づけの甘さに脳が痺れたようになっていたわたしは、殿下を拒むことができなかった。
そのまま、その毒に犯されて、蜘蛛の糸に絡め取られるように、わたしは彼から逃げることができなくなってしまった。
身分も何もかも釣り合わない、不毛な恋に囚われて、すべてを奪われてしまうのに――。
その後のオペラはまるで頭に入らなかった。カーテンコールも終わり、茫然としたままわたしは殿下に腰を抱かれ、来た時と同様、王族専用階段から外に出て、馬車に乗せられた。――幸いにも誰にも見られなかった、と思う。
さすがのわたしも、いろいろとおかしいと思い始めていた。
殿下はいったい、何を考えているのか。わたしを、どうするつもりなのか。
「今日のアリアも、なかなかよかったな」
馬車の中で、わたしの肩を抱いたまま、殿下は満足そうに言うが、後半、ほとんど頭が真っ白だったわたしは、何とも返答のしようがない。
「……初めてなので、よくわかりません……」
「気に入ったか?」
「……いえ……」
それよりも早く家に帰りたかった。耳もとで揺れるダイヤモンドが重い。
「今日、予約した店のシェフは隣国で修業して、美味いと評判だ。エルシーは魚介が大丈夫か?」
最近は、魚介を冷凍して、新鮮なまま王都まで運ぶ技術ができたらしい。そんな話を聞いても、わたしはピンとこない。何より、さっきのキスのせいで、わたしの中の不安が大きく膨れ上がっていた。
「殿下、わたしは――」
上機嫌で話していた殿下が、喋るのをやめてわたしをじっと見た。
「なんだ?」
「……どうして、あんなことを――」
「……秘書官の仕事だ」
「これが?」
抱き寄せられて抵抗しようとした、その耳元で、殿下が囁く。
「言ったはずだ。業務は多岐にわたると。……それから、すべては俺の一存で決まる。俺がしたいと思ったから」
「でもっ……!」
殿下は長い指でわたしの顎を捉え、顔を上向けさせる。
「嫌か?」
「嫌に決まってます!」
「……気が強いな」
睨みつけてやると、殿下は困ったように眉尻を下げ、わたしをじっと見た。
「悪いようにはしない。……お前だって、満更でもないような、そんな感じだったぞ?」
「驚いただけです! それに、あんなところで騒げないし……」
わたしは強弁したが、殿下はニヤニヤ笑うだけで、全く悪いと思っていないらしい。
「だいたい、わたしのファーストキスだったのに、酷すぎます!」
乙女の純情を何だと思っているのか!
「そうか、初めてか……」
心なしか嬉しそうな殿下を、これでもかというほど睨みつけるが、全く応えていない。
「まあ、これから美味いものを食って、機嫌を直せ」
「食事は結構ですから、帰ります!」
「仕事を途中で放りだすのか?」
「これのどこが仕事ですか! 遊んでるだけじゃないですか!」
今日だって、書類仕事を中途半端なまま放り出してきたのだ。オペラは楽しくないわけじゃないが、それより仕事がしたい。
「立派な業務だぞ?……お前は王子の秘書官なんだから、俺の楽しみに奉仕して当然だ」
「……楽しみに奉仕って……それが仕事?」
「当たり前だろ。王子の安全を守りながら、王子の楽しみをサポートするのが秘書官の仕事だ」
「安全?」
意味がわからなくて、わたしが眉を顰めて見上げれば、殿下がクスクスと笑った。
「俺が妙な女に引っかからないように、お前はちゃんと俺のご機嫌をとるべきだ」
「はあ?」
「俺がお前につれなくされて、いじけてどっかの娼館にしけこんで、おかしな病気でももらってきたら、大事だぞ?」
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「まあ、要するにそういうことなんだが、具体的に期待されている業務について、お前は理解しているように見えない」
「それは……」
たしかに、要するに何をすべきなのか、さっぱりわからないわけで、わたしは反論できなかった。
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「でも……!」
わたしの反論は、殿下の強引なキスによって封じられてしまい、結局、その夜もご馳走を食べて家まで送ってもらった。
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