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第一章
ミス・リーンの店
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「ほら、乗れ!」
副官のロベルトさんが開けてくれた扉に向け、殿下はわたしの背中を押してほとんど無理矢理中に押し込むと、自分も馬車に乗り込んできた。狭い馬車の中で二人っきりになり、わたしはどうしていいかわからない。バタン、と扉が閉まり、ロベルトさんが馭者の隣に乗ると、馬車が動き始める。
「本当は自動車が好きなんだが、街中で運転すると人を挽きそうでヤバイからな」
「自動車……」
「乗ったことあるか」
わたしが首を振ると、殿下は馬車の窓枠に肘をつき、長い脚を組んで言った。
「じゃあ、こんど乗せてやる。郊外なら猛スピードでぶっ飛ばせるからな」
「い、いえ、そういうのは、ちょっと……馬車でも酔いやすいので、車なんて絶対無理です……」
そう、わたしが片道四十分の道のりを徒歩で通勤するのも、馬車に酔いやすいからだ。貧乏のせいだけでは、断じてない。
ガラガラと石畳の道を馬車が走る。さすが王家の馬車だけあって、スプリングも効いて、揺れも少なく、快適だ。最近、安い辻馬車しか乗っていないわたしは、こういう馬車なら酔わないのかも、と思う。……そう言えば、子供のころ、伯爵家で雇っている馬車では酔ったことなどほとんどなかった。
普段とは視界の異なる王都の風景を眺めながら、わたしはふと不安になる。
「どこに行くのですか?」
わたしが尋ねれば、殿下は頬杖をついたまま言った。
「十番街のドレス・メーカーだ。ミス・ローリー・リーンという新進のデザイナーがやってる店でな。今、王都で大人気らしいが、知っているか?」
王都に来てから、古着か自作しか着ないわたしが知るわけがない。知らないと言えば、殿下は面白そうに言う。
「実はな、聞いて驚け、なんとあの、ロベルトの姉貴の店なんだ。びっくりだろ? あいつにそのセンスの欠片もあればと思わんでもないが、全部姉貴に吸い取られたんだろうなあ……」
「はあ。……結構なお値段がするのではないですか?」
基本、衣類はすべて採寸の上で誂えになるから、高価なものになる。
「お前は普段、どこに頼んでいるんだ?」
「自分で縫うか、古着です」
「自分で縫う?」
殿下が金色の目を剥いた。
「制服は支給なのでいいんですけど、家の普段着なんかは買うと高いですから。あとは母の昔のドレスを直したり……」
だが、ここ数年で流行が大きく変わったので、なかなか難しいのだ。女性もテーラードジャケットを着ることが増えて、さすがにそれはプロの仕立て屋じゃないと難しくて、秋から冬のジャケットは昨年、テーラーで新調した。下町の安い店だが、それでも数か月の間、生活を切り詰めなければならなかった。
そんな話をすると、殿下がわたしの手をじっと見つめてきたので、わたしは居心地悪くなって座りなおす。……余計なことを言うべきじゃなかった。
「……ああ、もうすぐだ。そこのレンガ造りのビルで……」
殿下が窓の外を指さすうちに、我々の馬車は十番街のミス・ローリー・リーンの店についた。わたしの行きつけの、下町の仕立て屋とは、外観からして全然違う。
最近、縫製機なるものが発明され、もちろん、昔ながらの手縫いの職人もいるけれど、脚で踏みながら機械で縫えるようになった。わたしの行きつけの店は、その足踏み縫製機が狭い店内に鎮座ましまして、とにかくうるさくて、その音が店の外まで聞こえる。片や、ミス・リーンのお店の外観はいかにも風格に満ち溢れ、ガラス張りの窓際には豪華なドレスが飾られ、重厚な扉が高級感を煽る。
わたしは伯爵令嬢として生まれ育ったけれど、何せ田舎者で、年に一度か二度、王都に出てくればいいくらい。王都なんて公園と劇場くらいしか足を運んでいない。――要するに、こんな高級そうな店は、生まれて初めて入るのだ。
何となく気後れしているわたしを、殿下が馬車から援け下ろし、さりげなく腰に手を回してエスコートしてくれる。あまりの距離の近さに思わずギョッとして、殿下の顔を見上げてしまった。
と、カランカランとベルが鳴って玄関が開き、鮮やかな紅いドレスを纏った、豊満な身体つきの女性が出迎えた。大きく襟ぐりが開いていて、胸の谷間が見えそうだ。
「いらっしゃいませ、殿……いえ、オーランド卿」
「ああ、突然で悪いな、マダム・リーン」
迎え入れられた店内はシックな……でもどこか前衛的な内装で、吹き抜けになった高い天井には扇風機がゆったりと回転している。床は大理石張りで、赤いベルベッドのソファが置かれ、白い手すりのらせん階段が部屋の中央にあって、吹き抜けの奥に繋がっている。
ここが仕立て屋なのは、部屋のあちこちに派手なドレスを着たトルソーが点在していることで、ようやくわかる。知らずに連れて来られたら、どこか貴族のお邸かと思うかもしれない。どのドレスもすとんとした最新流行のシルエットで、まず目につくのは、シンプルな形に大胆な模様。どこか異国風な、おそらく東洋から輸入した質の良い絹のテキスタイルを使い、でも細部にはレースやビーズの装飾が凝っていて、見るからに値段が張りそう。高級メゾンでは機械縫いなんてしないのかもしれないが、当たり前だが縫製機の音など全く聞こえてこない。
わたしが目だけで周囲を確認していると、殿下が赤いドレスの女性にわたしを紹介する。
「ミス・アシュバートンだ。これを着飾らせて欲しい。もちろん、金に糸目はつけない……ただし、一週間で頼む。パーティーが来週なんだ」
「……わたしはそんな……!」
着飾らせるとか、金に糸目はつけないとか、わたしはマネキンじゃないんだから!
思わず反論すると、殿下は宥めるようにわたしの背中を撫でる。
「ただ必要経費だ。特殊業務には必要だろ。……ほら、鎧か武器みたいなものだ。俺は武装も整えずに戦場に送り出す上官じゃない」
そうやって金色の瞳で微笑まれる。たしかに間諜業務にドレスは必須かもしれないが、一週間で仕立てろとか、無茶ぶりにもほどがある。
「一週間で必要なのは一着ですの?」
「とりあえずはな。だが、ついでだから三着くらいは見繕っておきたい」
「承知しました。……じゃあ、お嬢さん、この奥の部屋で採寸しますわ。オーランド卿は二階のサロンでコーヒーを飲みながら、デザインを決めましょう」
「さ、採寸……?」
わたしはトルソーが着ている露出の多いドレスを見て早くも怖気づいている。あんな胸が半分出たようなドレス、着られるわけがない! だいたい、あんなドレスを家に持って帰ったら、祖母に何を言われるか!
「やっぱり無理です……」
「いいから、いいから。ルーシー! 採寸お願いね!」
ミス・リーンが店の奥からお針子さんを呼ぶ間に、馬車を止めていたのか、ロベルトさんが遅れて入ってきた。こうしてみると、確かに髪の色が同じだし、顔つきも似ていなくもない。
「あらロベルト。久しぶり」
「姉さん。……電話で説明した通り、頼んだぞ」
「わかってるわ、ロブ。最高級の素材を今、倉庫まで取りに行かせてるわ。……ああ、腕が鳴るわ~」
ミス・リーンは弟に向かって片目をつぶって見せる。ルーシーと呼ばれた赤毛のお針子さんが、わたしを店の奥へと誘導するが、その時、ロベルトさんの言葉が耳に入る。
「……ま、殿下が美味しく食べられるように、最大限、小奇麗に盛り付けてやってよ」
「もちろんよ。……見ててごらんなさいな」
殿下がおいしく食べる?……いったい、何を?
何のことかわからなくて、わたしは首を傾げた。
副官のロベルトさんが開けてくれた扉に向け、殿下はわたしの背中を押してほとんど無理矢理中に押し込むと、自分も馬車に乗り込んできた。狭い馬車の中で二人っきりになり、わたしはどうしていいかわからない。バタン、と扉が閉まり、ロベルトさんが馭者の隣に乗ると、馬車が動き始める。
「本当は自動車が好きなんだが、街中で運転すると人を挽きそうでヤバイからな」
「自動車……」
「乗ったことあるか」
わたしが首を振ると、殿下は馬車の窓枠に肘をつき、長い脚を組んで言った。
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「い、いえ、そういうのは、ちょっと……馬車でも酔いやすいので、車なんて絶対無理です……」
そう、わたしが片道四十分の道のりを徒歩で通勤するのも、馬車に酔いやすいからだ。貧乏のせいだけでは、断じてない。
ガラガラと石畳の道を馬車が走る。さすが王家の馬車だけあって、スプリングも効いて、揺れも少なく、快適だ。最近、安い辻馬車しか乗っていないわたしは、こういう馬車なら酔わないのかも、と思う。……そう言えば、子供のころ、伯爵家で雇っている馬車では酔ったことなどほとんどなかった。
普段とは視界の異なる王都の風景を眺めながら、わたしはふと不安になる。
「どこに行くのですか?」
わたしが尋ねれば、殿下は頬杖をついたまま言った。
「十番街のドレス・メーカーだ。ミス・ローリー・リーンという新進のデザイナーがやってる店でな。今、王都で大人気らしいが、知っているか?」
王都に来てから、古着か自作しか着ないわたしが知るわけがない。知らないと言えば、殿下は面白そうに言う。
「実はな、聞いて驚け、なんとあの、ロベルトの姉貴の店なんだ。びっくりだろ? あいつにそのセンスの欠片もあればと思わんでもないが、全部姉貴に吸い取られたんだろうなあ……」
「はあ。……結構なお値段がするのではないですか?」
基本、衣類はすべて採寸の上で誂えになるから、高価なものになる。
「お前は普段、どこに頼んでいるんだ?」
「自分で縫うか、古着です」
「自分で縫う?」
殿下が金色の目を剥いた。
「制服は支給なのでいいんですけど、家の普段着なんかは買うと高いですから。あとは母の昔のドレスを直したり……」
だが、ここ数年で流行が大きく変わったので、なかなか難しいのだ。女性もテーラードジャケットを着ることが増えて、さすがにそれはプロの仕立て屋じゃないと難しくて、秋から冬のジャケットは昨年、テーラーで新調した。下町の安い店だが、それでも数か月の間、生活を切り詰めなければならなかった。
そんな話をすると、殿下がわたしの手をじっと見つめてきたので、わたしは居心地悪くなって座りなおす。……余計なことを言うべきじゃなかった。
「……ああ、もうすぐだ。そこのレンガ造りのビルで……」
殿下が窓の外を指さすうちに、我々の馬車は十番街のミス・ローリー・リーンの店についた。わたしの行きつけの、下町の仕立て屋とは、外観からして全然違う。
最近、縫製機なるものが発明され、もちろん、昔ながらの手縫いの職人もいるけれど、脚で踏みながら機械で縫えるようになった。わたしの行きつけの店は、その足踏み縫製機が狭い店内に鎮座ましまして、とにかくうるさくて、その音が店の外まで聞こえる。片や、ミス・リーンのお店の外観はいかにも風格に満ち溢れ、ガラス張りの窓際には豪華なドレスが飾られ、重厚な扉が高級感を煽る。
わたしは伯爵令嬢として生まれ育ったけれど、何せ田舎者で、年に一度か二度、王都に出てくればいいくらい。王都なんて公園と劇場くらいしか足を運んでいない。――要するに、こんな高級そうな店は、生まれて初めて入るのだ。
何となく気後れしているわたしを、殿下が馬車から援け下ろし、さりげなく腰に手を回してエスコートしてくれる。あまりの距離の近さに思わずギョッとして、殿下の顔を見上げてしまった。
と、カランカランとベルが鳴って玄関が開き、鮮やかな紅いドレスを纏った、豊満な身体つきの女性が出迎えた。大きく襟ぐりが開いていて、胸の谷間が見えそうだ。
「いらっしゃいませ、殿……いえ、オーランド卿」
「ああ、突然で悪いな、マダム・リーン」
迎え入れられた店内はシックな……でもどこか前衛的な内装で、吹き抜けになった高い天井には扇風機がゆったりと回転している。床は大理石張りで、赤いベルベッドのソファが置かれ、白い手すりのらせん階段が部屋の中央にあって、吹き抜けの奥に繋がっている。
ここが仕立て屋なのは、部屋のあちこちに派手なドレスを着たトルソーが点在していることで、ようやくわかる。知らずに連れて来られたら、どこか貴族のお邸かと思うかもしれない。どのドレスもすとんとした最新流行のシルエットで、まず目につくのは、シンプルな形に大胆な模様。どこか異国風な、おそらく東洋から輸入した質の良い絹のテキスタイルを使い、でも細部にはレースやビーズの装飾が凝っていて、見るからに値段が張りそう。高級メゾンでは機械縫いなんてしないのかもしれないが、当たり前だが縫製機の音など全く聞こえてこない。
わたしが目だけで周囲を確認していると、殿下が赤いドレスの女性にわたしを紹介する。
「ミス・アシュバートンだ。これを着飾らせて欲しい。もちろん、金に糸目はつけない……ただし、一週間で頼む。パーティーが来週なんだ」
「……わたしはそんな……!」
着飾らせるとか、金に糸目はつけないとか、わたしはマネキンじゃないんだから!
思わず反論すると、殿下は宥めるようにわたしの背中を撫でる。
「ただ必要経費だ。特殊業務には必要だろ。……ほら、鎧か武器みたいなものだ。俺は武装も整えずに戦場に送り出す上官じゃない」
そうやって金色の瞳で微笑まれる。たしかに間諜業務にドレスは必須かもしれないが、一週間で仕立てろとか、無茶ぶりにもほどがある。
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「とりあえずはな。だが、ついでだから三着くらいは見繕っておきたい」
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「さ、採寸……?」
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「やっぱり無理です……」
「いいから、いいから。ルーシー! 採寸お願いね!」
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「あらロベルト。久しぶり」
「姉さん。……電話で説明した通り、頼んだぞ」
「わかってるわ、ロブ。最高級の素材を今、倉庫まで取りに行かせてるわ。……ああ、腕が鳴るわ~」
ミス・リーンは弟に向かって片目をつぶって見せる。ルーシーと呼ばれた赤毛のお針子さんが、わたしを店の奥へと誘導するが、その時、ロベルトさんの言葉が耳に入る。
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