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第一章
prologue*
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「議会が俺の婚約を勝手に承認しやがった」
情事の後で、けだるそうにベッドに肘枕したアルバート殿下が、もう片方の長い指で紙巻煙草を挟み、ふうっと紫煙をくゆらせた。乱れた黒髪が額に落ちかかり、金色の瞳が物憂げに伏せられる。
ああ、なるほど、とわたしは思う。今夜の殿下はひどく荒れていて、行為も性急だった。王宮で、何か嫌なことでもあったのかと思っていたけれど。
殿下の婚約の、正式決定が秒読みだという噂は、何度も耳にしていた。もちろん相手はわたしではない。殿下にはかなり前から、誰もが認める妃候補のご令嬢がいた。殿下が出征されていたため、正式な婚約はなされていなかったが、ずっと殿下の帰りをけなげに待っていた、幼馴染の公爵令嬢が。
殿下が煙とともに長い溜息を吐き出す。
「相手は……ステファニーだ。……公爵のごり押しに議会が同調した。これから結婚式に関わる予算を組むんだとさ!」
「そうですか、じゃあ――」
この業務も今日で終わりですね――、と言おうとしたが、突如身を起こした殿下が腕を伸ばしてわたしの肩を抱き寄せ、言葉を封じるように強引に唇を塞がれた。煙草の匂いに思わず目をつぶる。
わたしは煙草が嫌いで、露骨に嫌な顔をしているのだが、一向に気にするそぶりすらない。……まあ、そんな細やかな気遣いのできる人なら、秘書官の経済的な窮状に付け込んで、こんな特別業務を命じたりはしないだろうが。
そんなわたしの内心を知ってか知らずか、殿下は大きな手でわたしのうなじをがっしりと抱え込んで、唇を好き放題に貪る。熱くぬるついた舌がわたしの咥内をかき回して、唾液を吸う。でも、わたしが鍛えた胸板を軽く押して抵抗の意を示すと、殿下はおとなしく唇を解放してくれた。小さな、銀色の唾液の橋がかかり、それが壁付けの電灯の光を反射して煌めくのが恥ずかしくて、思わず顔を背けた。
この人は都合の悪いことがあると、わたしを口づけで酔わせて誤魔化そうとする。でも、言うべきことはきちんと言っておかねば、とわたしは気を取り直し、殿下の顔をきっと睨んだ。
「婚約者がいるのに他の女と寝るなんて。最低な王子様だわ」
「俺はステファニーと結婚するつもりなんてないと、何度も言ってるのに、戦争中も待っていたんだから、責任取って結婚しろとか、無茶苦茶だ。でも、その無茶苦茶な公爵の主張に父上が折れちまった。父上の内示を得た公爵が勝手に議会に提出して、議会も承認しやがった。明日の広報に出るから、新聞報道も出る。他から耳に入るよりは、俺が自分で言う方がマシだと思って。……何とか結婚は白紙に戻す」
殿下が不愉快そうに煙草を咥え、肩を竦める。わたしは内心呆れながら言う。
「でも議会が承認して、結婚式の日取りや予算をこれから決めるのでしょう? もう諦めて結婚なさったら? それが一番丸く収まります」
「嫌だ。なんで俺がステファニーと結婚しなきゃならん」
「幼い頃から、結婚の口約束があったんでしょう?」
「勝手に周りがそのつもりでいただけだ。俺はそんな気はなかった!」
アルバート殿下は第三王子だけれど、長男の王太子殿下には王女ばかり三人。我が国では女王は認められていない。次男のジョージ殿下は身体が弱くて離宮で療養中。当然、子供も期待できない。だから、政府も議会も、そして国民も、早くアルバート殿下には結婚していただいて、王子を産んでもらわないと安心できないという空気が蔓延していた。ずっと戦地におられた殿下が王都に帰還した今、殿下の一日も早いご成婚が国民の願いなのだ。
「確かに、ステファニーが十七歳になったら婚約するという話はあった。でも、俺は戦争に行く前にすっぱり、断ったんだ。帰りはいつになるかわからないし、下手すりゃ死ぬから、俺の帰りなど待たず、とっとと結婚しろと、俺ははっきり言った。それを変に誤解してずっと待っていたのは、ステファニーの勝手だ。責任とれとか、ふざけんな」
殿下がプカプカと煙を吐き出しながら、ベッドの天蓋を眺めている。
強引にベッドに連れ込まれたから、ベッドのカーテンも開けっ放しだし、部屋には煌々と電灯が灯っている。
「でも、ステファニー嬢はずっと殿下を待っていらした。殿下も別にお嫌いではなかったのでしょう?」
「戦争がなかったら、周りのお膳立ての通りに結婚してただろう。騒いだところで、俺の話なんて聞いちゃくれないからな。でも戦争に行く時に、婚約は白紙に戻したし、戦地でも手紙のやり取りすらしなかった。とっくに嫁に行っていると思って戦地から戻ってみれば、俺の帰りを待ってて行き遅れた、責任取って結婚しろって! 俺にどうしろって言うんだよ! 父親は輪をかけた食わせ者で、勝手に父上の承認を取り付けて、議会に提出しやがって!」
チクショウ、と王子とは思えない汚い言葉で吐き捨て、殿下はさらに煙草を吹かす。
――戦場で一般の兵士と暮らす時間が長すぎて、すっかり言葉遣いが悪くなってしまったらしい。見かけは問題なく王子様なのに、言葉遣いが残念過ぎる。
「議会が承認したんですから、正式決定ですよね?」
わたしがもう一度念を押すが、殿下は往生際悪く認めようとしない。
「父上が勝手に許可して議会に回しただけで、俺は了承してない!」
殿下ご自身が了承していなくても、議会が承認してしまった婚約を覆すのは、生半可なことではないだろう。――いい加減、諦めたらいいのに。
紙巻煙草の先に、灰が長く伸びているのを見て、わたしは慌ててベッドサイドから銀の灰皿を取って、殿下に差し出す。
「灰が落ちますよ」
「ああ、すまん」
殿下の灰を灰皿で受けながら、わたしは溜息交じりに言い、殿下の手に灰皿を押し付ける。
「ベッドで煙草を吸うのは火事の元です。婚約者がいるのに愛人と同衾して、さらに寝煙草で火事でも起こしたら、とんだ醜聞だわ。……ま、わたしと寝るのはこれが最後ですけど」
殿下は面白くなさそうに灰皿を受け取り、煙草をグリグリと押し付けて火を消すと、灰皿をサイド・テーブルに置いた。
その隙に、わたしは羽毛の上掛けで裸の胸を隠しながら起き上り、目で絹地のガウンを探す。さっき無理矢理、殿下に剥ぎ取られて、どこかに投げ捨てられて――。
薄紫のそれを見つけ、伸ばした手首を、殿下が不意に掴んだ。
「……何で、今日が最後ってことになってる」
「ええ?」
殿下はわたしの腕を強引に引っ張って、わたしを枕の上に押し倒すと、自分の長い二本の腕で閉じ込めるように組み伏せてしまう。突然のことで一瞬、息が止まる。真上からまっすぐに見下ろす、殿下の金色の瞳に射すくめられ、わたしはどきまぎして瞬きした。
「え……? だって……わたしは、婚約者がいるのに他の女と寝る男は嫌いですもの。この関係は、正式に婚約が決まるまでって、前に約束しましたよね。議会の承認も出たことだし、この業務は終わりでしょう?」
「業務ってなんだ」
「仰いましたよね? 秘書官の業務の一環だと――」
殿下が、凛々しい眉を一瞬、顰める。普段は撫でつけている黒い前髪が額に落ちかかり、整った顔に影を作る。――つくづく、美しい人だとは思うが、何しろ中身が傲慢過ぎる。結婚されるステファニー嬢も、さぞ苦労するんじゃないかしら。
「これが秘書官の業務なら、俺はロベルトともヤらなかきゃならんと言うことか?」
「……別にしなきゃいけない業務ってわけでもないでしょう。でも、殿下が特に命じて、拒否は許さないと仰ったから――」
「ああ、もういい、黙れ」
殿下はわたしの長広舌を制するためか、もう一度唇を塞ぐ。わたしの抵抗など、力で圧殺して、強引に身体を暴き、中に入ってくる。
純潔も奪われ、殿下に飼い慣らされた身体は、抵抗も虚しくあっさりと陥落する。
でもこの人には婚約者がいて、わたしはただの秘書官。ただ快楽に狂わされ、彼の欲を受け止めるだけの、仮初の情事の相手。
――神罰は本当に下るのよ。だからお前も、神様の許さない関係を持ってはダメよ。
祖母の言葉が脳裏に過る。快楽の波に翻弄されながら、それでもわずかに残った理性が、この関係を終わらせなければと、思うのに。
「エルシー、お前は、俺の――」
耳元で喘ぐように囁かれる、殿下の声と熱い息に、わたしの最後の理性が砕け散る。
殿下だけが知る、わたしの最も奥深い場所を幾度も穿たれ、わたしは快楽の淵に引きずり込まれる。わたしの唇から零れ出る淫らな喘ぎ声と、彼の激しい息遣いが絡み合い、わたしは官能の海に溺れてただ、彼に縋りついた。
ダメ、これ以上は。逃げたいのに、逃げられない――。
わたしの中で白い波が弾けると同時に、彼もまた、わたしの中で果てた。
情事の後で、けだるそうにベッドに肘枕したアルバート殿下が、もう片方の長い指で紙巻煙草を挟み、ふうっと紫煙をくゆらせた。乱れた黒髪が額に落ちかかり、金色の瞳が物憂げに伏せられる。
ああ、なるほど、とわたしは思う。今夜の殿下はひどく荒れていて、行為も性急だった。王宮で、何か嫌なことでもあったのかと思っていたけれど。
殿下の婚約の、正式決定が秒読みだという噂は、何度も耳にしていた。もちろん相手はわたしではない。殿下にはかなり前から、誰もが認める妃候補のご令嬢がいた。殿下が出征されていたため、正式な婚約はなされていなかったが、ずっと殿下の帰りをけなげに待っていた、幼馴染の公爵令嬢が。
殿下が煙とともに長い溜息を吐き出す。
「相手は……ステファニーだ。……公爵のごり押しに議会が同調した。これから結婚式に関わる予算を組むんだとさ!」
「そうですか、じゃあ――」
この業務も今日で終わりですね――、と言おうとしたが、突如身を起こした殿下が腕を伸ばしてわたしの肩を抱き寄せ、言葉を封じるように強引に唇を塞がれた。煙草の匂いに思わず目をつぶる。
わたしは煙草が嫌いで、露骨に嫌な顔をしているのだが、一向に気にするそぶりすらない。……まあ、そんな細やかな気遣いのできる人なら、秘書官の経済的な窮状に付け込んで、こんな特別業務を命じたりはしないだろうが。
そんなわたしの内心を知ってか知らずか、殿下は大きな手でわたしのうなじをがっしりと抱え込んで、唇を好き放題に貪る。熱くぬるついた舌がわたしの咥内をかき回して、唾液を吸う。でも、わたしが鍛えた胸板を軽く押して抵抗の意を示すと、殿下はおとなしく唇を解放してくれた。小さな、銀色の唾液の橋がかかり、それが壁付けの電灯の光を反射して煌めくのが恥ずかしくて、思わず顔を背けた。
この人は都合の悪いことがあると、わたしを口づけで酔わせて誤魔化そうとする。でも、言うべきことはきちんと言っておかねば、とわたしは気を取り直し、殿下の顔をきっと睨んだ。
「婚約者がいるのに他の女と寝るなんて。最低な王子様だわ」
「俺はステファニーと結婚するつもりなんてないと、何度も言ってるのに、戦争中も待っていたんだから、責任取って結婚しろとか、無茶苦茶だ。でも、その無茶苦茶な公爵の主張に父上が折れちまった。父上の内示を得た公爵が勝手に議会に提出して、議会も承認しやがった。明日の広報に出るから、新聞報道も出る。他から耳に入るよりは、俺が自分で言う方がマシだと思って。……何とか結婚は白紙に戻す」
殿下が不愉快そうに煙草を咥え、肩を竦める。わたしは内心呆れながら言う。
「でも議会が承認して、結婚式の日取りや予算をこれから決めるのでしょう? もう諦めて結婚なさったら? それが一番丸く収まります」
「嫌だ。なんで俺がステファニーと結婚しなきゃならん」
「幼い頃から、結婚の口約束があったんでしょう?」
「勝手に周りがそのつもりでいただけだ。俺はそんな気はなかった!」
アルバート殿下は第三王子だけれど、長男の王太子殿下には王女ばかり三人。我が国では女王は認められていない。次男のジョージ殿下は身体が弱くて離宮で療養中。当然、子供も期待できない。だから、政府も議会も、そして国民も、早くアルバート殿下には結婚していただいて、王子を産んでもらわないと安心できないという空気が蔓延していた。ずっと戦地におられた殿下が王都に帰還した今、殿下の一日も早いご成婚が国民の願いなのだ。
「確かに、ステファニーが十七歳になったら婚約するという話はあった。でも、俺は戦争に行く前にすっぱり、断ったんだ。帰りはいつになるかわからないし、下手すりゃ死ぬから、俺の帰りなど待たず、とっとと結婚しろと、俺ははっきり言った。それを変に誤解してずっと待っていたのは、ステファニーの勝手だ。責任とれとか、ふざけんな」
殿下がプカプカと煙を吐き出しながら、ベッドの天蓋を眺めている。
強引にベッドに連れ込まれたから、ベッドのカーテンも開けっ放しだし、部屋には煌々と電灯が灯っている。
「でも、ステファニー嬢はずっと殿下を待っていらした。殿下も別にお嫌いではなかったのでしょう?」
「戦争がなかったら、周りのお膳立ての通りに結婚してただろう。騒いだところで、俺の話なんて聞いちゃくれないからな。でも戦争に行く時に、婚約は白紙に戻したし、戦地でも手紙のやり取りすらしなかった。とっくに嫁に行っていると思って戦地から戻ってみれば、俺の帰りを待ってて行き遅れた、責任取って結婚しろって! 俺にどうしろって言うんだよ! 父親は輪をかけた食わせ者で、勝手に父上の承認を取り付けて、議会に提出しやがって!」
チクショウ、と王子とは思えない汚い言葉で吐き捨て、殿下はさらに煙草を吹かす。
――戦場で一般の兵士と暮らす時間が長すぎて、すっかり言葉遣いが悪くなってしまったらしい。見かけは問題なく王子様なのに、言葉遣いが残念過ぎる。
「議会が承認したんですから、正式決定ですよね?」
わたしがもう一度念を押すが、殿下は往生際悪く認めようとしない。
「父上が勝手に許可して議会に回しただけで、俺は了承してない!」
殿下ご自身が了承していなくても、議会が承認してしまった婚約を覆すのは、生半可なことではないだろう。――いい加減、諦めたらいいのに。
紙巻煙草の先に、灰が長く伸びているのを見て、わたしは慌ててベッドサイドから銀の灰皿を取って、殿下に差し出す。
「灰が落ちますよ」
「ああ、すまん」
殿下の灰を灰皿で受けながら、わたしは溜息交じりに言い、殿下の手に灰皿を押し付ける。
「ベッドで煙草を吸うのは火事の元です。婚約者がいるのに愛人と同衾して、さらに寝煙草で火事でも起こしたら、とんだ醜聞だわ。……ま、わたしと寝るのはこれが最後ですけど」
殿下は面白くなさそうに灰皿を受け取り、煙草をグリグリと押し付けて火を消すと、灰皿をサイド・テーブルに置いた。
その隙に、わたしは羽毛の上掛けで裸の胸を隠しながら起き上り、目で絹地のガウンを探す。さっき無理矢理、殿下に剥ぎ取られて、どこかに投げ捨てられて――。
薄紫のそれを見つけ、伸ばした手首を、殿下が不意に掴んだ。
「……何で、今日が最後ってことになってる」
「ええ?」
殿下はわたしの腕を強引に引っ張って、わたしを枕の上に押し倒すと、自分の長い二本の腕で閉じ込めるように組み伏せてしまう。突然のことで一瞬、息が止まる。真上からまっすぐに見下ろす、殿下の金色の瞳に射すくめられ、わたしはどきまぎして瞬きした。
「え……? だって……わたしは、婚約者がいるのに他の女と寝る男は嫌いですもの。この関係は、正式に婚約が決まるまでって、前に約束しましたよね。議会の承認も出たことだし、この業務は終わりでしょう?」
「業務ってなんだ」
「仰いましたよね? 秘書官の業務の一環だと――」
殿下が、凛々しい眉を一瞬、顰める。普段は撫でつけている黒い前髪が額に落ちかかり、整った顔に影を作る。――つくづく、美しい人だとは思うが、何しろ中身が傲慢過ぎる。結婚されるステファニー嬢も、さぞ苦労するんじゃないかしら。
「これが秘書官の業務なら、俺はロベルトともヤらなかきゃならんと言うことか?」
「……別にしなきゃいけない業務ってわけでもないでしょう。でも、殿下が特に命じて、拒否は許さないと仰ったから――」
「ああ、もういい、黙れ」
殿下はわたしの長広舌を制するためか、もう一度唇を塞ぐ。わたしの抵抗など、力で圧殺して、強引に身体を暴き、中に入ってくる。
純潔も奪われ、殿下に飼い慣らされた身体は、抵抗も虚しくあっさりと陥落する。
でもこの人には婚約者がいて、わたしはただの秘書官。ただ快楽に狂わされ、彼の欲を受け止めるだけの、仮初の情事の相手。
――神罰は本当に下るのよ。だからお前も、神様の許さない関係を持ってはダメよ。
祖母の言葉が脳裏に過る。快楽の波に翻弄されながら、それでもわずかに残った理性が、この関係を終わらせなければと、思うのに。
「エルシー、お前は、俺の――」
耳元で喘ぐように囁かれる、殿下の声と熱い息に、わたしの最後の理性が砕け散る。
殿下だけが知る、わたしの最も奥深い場所を幾度も穿たれ、わたしは快楽の淵に引きずり込まれる。わたしの唇から零れ出る淫らな喘ぎ声と、彼の激しい息遣いが絡み合い、わたしは官能の海に溺れてただ、彼に縋りついた。
ダメ、これ以上は。逃げたいのに、逃げられない――。
わたしの中で白い波が弾けると同時に、彼もまた、わたしの中で果てた。
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