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第3話 愚者の魔法 中編
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「魔法?」
ずっと俺が使えずにいた、それ。
俺が家の人間に見捨てられた原因となった、それ。
それが今、俺に使えたのか………?
姉さんを支えていない左手を、疑うように見る。
もしや、あの電気のような全身の流れが魔流?
嘘。俺、魔流を認知できるようになったの?
突然のことに呆然としていると、肩を横からガシっと掴まれる。
顔を上げると、いつの間にか姉さんが俺の肩を力強く掴んでいた。
「ええ……ええ! 絶対そうよ! 何の魔法かは分からないけれど、でも、魔流を感じた! 魔法だわ!」
「電気みたいなのが、魔流………であってる?」
と聞くと、ブンブンとヘドバン並みに首を縦に振る姉さん。
「ええ! そうよ! やっぱり界はできる子なのよ!」
魔法がようやく使えた俺以上に、姉は喜んでいた。
自分のことのように、満面の笑みで、泣いてはしゃいで、俺を抱きしめていた。
思えば、ずっと姉は俺に「魔法が使えるようになる」と言っていた。
それは俺を信じて言ってくれていた。
誰も俺に期待しない中、彼女だけが俺を信じていた。
本当に姉さんがいなかったら、俺は一生魔法を使えなかったかもしれない………。
そうして、大しゃぎな姉さんの喜びの興奮が収まると、姉さんは楽し気な笑みを浮かべたまま、ビシッと力強く指を差し。
「よし、じゃあ界。今の魔法解除したから、もう一回私に撃ってみて! 次は炎魔法でもなんでもいいから!」
と言ってきた。
ようやく魔流が分かるようになって魔法を使えたので、使いたいのはやまやまだが………。
「それだと姉さんが怪我するよ」
「しないわよ! さぁ! 加減なんてしなくていいから、撃ってちょうだいな!」
そう言って、姉さんは俺から距離を取って立つ。
いつでも来い、と言わんばかりな仁王立ちだった。
通常、魔法使用時には杖を使うのが基本。
天才児な姉さんのように素手でも魔力供給が安定しているのであれば、不要だ。
だが、俺は今さっき魔法が使えたばかり。
本当は杖が欲しいところだが、あいにく持ち合わせていない。
でも、さっき杖なしでできたし、行けるかな?
目を閉じ、全身にトクトクと流れる魔流に意識を集中。
それは先の電気の感覚はない。冷水が全身に流れているよう。
だけど、嫌じゃない。むしろ心地はいい。
指先へと集まっていく魔力。
俺はいつかの姉がやっていたように、花が咲くように、指を開いて手の内を上に見せる。
その瞬間、手のひらにダイアモンドのように煌めく光が生成。
今だ――――。
俺は右手を振って、姉さんへと光を投げる。
光はキンっと氷が割れるような音を放ち、姉さんの方へ飛んでいく。
「さっきと同じ魔法ね! どんとこいや――!!」
とどこかのすし屋の社長のように、両手を構える姉さん。
彼女の胸に光はあたり、シャワーのように姉さんの体を包む。
「滑るぅ――――!」
俺の魔法が当たった直後、姉さんは土の上にも関わらず、足を滑らせていた。
転んでも危ないので、姉さんは自分で魔法を解除。
落ち着くと、姉さんはキラキラと綺麗な青の瞳を輝かせていた。
「界、上手くいったじゃない! 最高よ!」
「ありがとう」
「じゃあ、他の魔法を使ってみましょ! 術式は覚えてるわよね?」
「うん」
何度も姉さんの教本を見たのだ。暗記なんてとうの昔にしている。
よし。次はずっと使ってみたかった火魔法でも使ってみよう。
天才児な姉さんが結界魔法や保護魔法を使えるといえ、火魔法を当てるのは危険。 人に当てるのは怖い。
姉さんも俺の考えを察したのか、「この木を的にして撃ってみて」と先ほど生やした木を叩いた。
「フレイム!」
火の玉を1つ放つだけの、簡単な呪文を唱え、集中させる。
だが、手のひらにできたのは光、
投げれば、火の玉となるのだろうか。
瞬時にそう思い、木に向かって投げる。
「ん?」
「あれぇ?」
俺と姉さんは同時に困惑の声を漏らす。
光は確かに木に命中した。
だが、木の枝に火が付かない。それ以前に、火の玉ができた感覚もない。
「うーん? なんで?」
と俺以上に混乱し、姉さんは首を傾げながら、木へと近づく。
そして、異常がないか、確かめようと木に触れた。
「うわっ」
直後、姉さんは声を上げる。木に触れていたはずの手をなぜか引っ込めていた。
「姉さん、どうしたの? 変な声あげて」
「この木、なんかね……変なのよ」
「変?」
「うん、なんか滑ったのよね」
「滑った?」
「うん。木に触ってみて。私の言ってること分かると思うから」
姉に促され、俺も魔法をかけた木の幹に触れる。
「ん?」
氷を触っているようだった。
冷たさはない。
でも、変に力を入れると横に手がつるりと滑って、もたれることができない。
あまりにも不思議な現象に戸惑いながらも、その後も、俺は木に向かって他の呪文を唱えた。
誰もができる初級な魔法から、鳴海家で姉さんにしか使えないような高難易度な魔法まで全て唱えた。
魔流の流れは正常。姉さんにも確かめてもらったので間違いはない。
もちろん、唱える呪文に間違いはない。
だけど、放つ魔法全てが、当たった対象物が滑るという魔法になっていた。
「姉さん、これどういうこと? 俺、ちゃんと魔法かけれたよね?」
「ええ。あの詠唱で間違いない……間違いないはずなのよね…………」
魔法が使えたと思った矢先にぶち当たる予想外の出来事に、当惑する俺と姉。
試しに木以外の他の物に、自分にかけても、魔法をかけられた全てが滑った。
「姉さん、俺の魔法って一体何なの? 氷魔法?」
「氷魔法ではないと思う……風魔法? いえ、違うわね。風の感覚はないし……」
腕を組み、顎に手をのせ、目をつぶってううーんと唸る姉。
一時して、何か閃いたように目を見開いた。
「何の魔法か分かったの?」
「いや、分かんない!」
「え」
「分かんないから、『スベル』って呼びましょ!」
「ええ………」
随分と安易な名前だなぁ。
物が滑るなんて魔法は氷魔法や風魔法でできる。
そのため、俺が使える魔法は、姉さんでも初めてお目にかかる魔法だったらしい。
「界がこんな面白い魔法が使えるだなんて、やっぱり私の目に狂いはなかったようね」
碧眼を太陽のように輝かせ、姉はがっちり俺の肩を抑える。
そして、俺の目を覗き込み、ニコッと笑う。
あ、これは姉さんの好奇心が爆発する瞬間、1秒前――――。
気になったことはひたすら調べる姉さんの特性を知っている俺が、徹夜コースを覚悟した瞬間だった。
「界、あなた、アメリカに行きなさい!」
「――――え?」
彼女から提案されたそれは、予想していたのは斜め上を行くものだった。
――――
明日も投稿します! よろしくお願いします!
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俺が家の人間に見捨てられた原因となった、それ。
それが今、俺に使えたのか………?
姉さんを支えていない左手を、疑うように見る。
もしや、あの電気のような全身の流れが魔流?
嘘。俺、魔流を認知できるようになったの?
突然のことに呆然としていると、肩を横からガシっと掴まれる。
顔を上げると、いつの間にか姉さんが俺の肩を力強く掴んでいた。
「ええ……ええ! 絶対そうよ! 何の魔法かは分からないけれど、でも、魔流を感じた! 魔法だわ!」
「電気みたいなのが、魔流………であってる?」
と聞くと、ブンブンとヘドバン並みに首を縦に振る姉さん。
「ええ! そうよ! やっぱり界はできる子なのよ!」
魔法がようやく使えた俺以上に、姉は喜んでいた。
自分のことのように、満面の笑みで、泣いてはしゃいで、俺を抱きしめていた。
思えば、ずっと姉は俺に「魔法が使えるようになる」と言っていた。
それは俺を信じて言ってくれていた。
誰も俺に期待しない中、彼女だけが俺を信じていた。
本当に姉さんがいなかったら、俺は一生魔法を使えなかったかもしれない………。
そうして、大しゃぎな姉さんの喜びの興奮が収まると、姉さんは楽し気な笑みを浮かべたまま、ビシッと力強く指を差し。
「よし、じゃあ界。今の魔法解除したから、もう一回私に撃ってみて! 次は炎魔法でもなんでもいいから!」
と言ってきた。
ようやく魔流が分かるようになって魔法を使えたので、使いたいのはやまやまだが………。
「それだと姉さんが怪我するよ」
「しないわよ! さぁ! 加減なんてしなくていいから、撃ってちょうだいな!」
そう言って、姉さんは俺から距離を取って立つ。
いつでも来い、と言わんばかりな仁王立ちだった。
通常、魔法使用時には杖を使うのが基本。
天才児な姉さんのように素手でも魔力供給が安定しているのであれば、不要だ。
だが、俺は今さっき魔法が使えたばかり。
本当は杖が欲しいところだが、あいにく持ち合わせていない。
でも、さっき杖なしでできたし、行けるかな?
目を閉じ、全身にトクトクと流れる魔流に意識を集中。
それは先の電気の感覚はない。冷水が全身に流れているよう。
だけど、嫌じゃない。むしろ心地はいい。
指先へと集まっていく魔力。
俺はいつかの姉がやっていたように、花が咲くように、指を開いて手の内を上に見せる。
その瞬間、手のひらにダイアモンドのように煌めく光が生成。
今だ――――。
俺は右手を振って、姉さんへと光を投げる。
光はキンっと氷が割れるような音を放ち、姉さんの方へ飛んでいく。
「さっきと同じ魔法ね! どんとこいや――!!」
とどこかのすし屋の社長のように、両手を構える姉さん。
彼女の胸に光はあたり、シャワーのように姉さんの体を包む。
「滑るぅ――――!」
俺の魔法が当たった直後、姉さんは土の上にも関わらず、足を滑らせていた。
転んでも危ないので、姉さんは自分で魔法を解除。
落ち着くと、姉さんはキラキラと綺麗な青の瞳を輝かせていた。
「界、上手くいったじゃない! 最高よ!」
「ありがとう」
「じゃあ、他の魔法を使ってみましょ! 術式は覚えてるわよね?」
「うん」
何度も姉さんの教本を見たのだ。暗記なんてとうの昔にしている。
よし。次はずっと使ってみたかった火魔法でも使ってみよう。
天才児な姉さんが結界魔法や保護魔法を使えるといえ、火魔法を当てるのは危険。 人に当てるのは怖い。
姉さんも俺の考えを察したのか、「この木を的にして撃ってみて」と先ほど生やした木を叩いた。
「フレイム!」
火の玉を1つ放つだけの、簡単な呪文を唱え、集中させる。
だが、手のひらにできたのは光、
投げれば、火の玉となるのだろうか。
瞬時にそう思い、木に向かって投げる。
「ん?」
「あれぇ?」
俺と姉さんは同時に困惑の声を漏らす。
光は確かに木に命中した。
だが、木の枝に火が付かない。それ以前に、火の玉ができた感覚もない。
「うーん? なんで?」
と俺以上に混乱し、姉さんは首を傾げながら、木へと近づく。
そして、異常がないか、確かめようと木に触れた。
「うわっ」
直後、姉さんは声を上げる。木に触れていたはずの手をなぜか引っ込めていた。
「姉さん、どうしたの? 変な声あげて」
「この木、なんかね……変なのよ」
「変?」
「うん、なんか滑ったのよね」
「滑った?」
「うん。木に触ってみて。私の言ってること分かると思うから」
姉に促され、俺も魔法をかけた木の幹に触れる。
「ん?」
氷を触っているようだった。
冷たさはない。
でも、変に力を入れると横に手がつるりと滑って、もたれることができない。
あまりにも不思議な現象に戸惑いながらも、その後も、俺は木に向かって他の呪文を唱えた。
誰もができる初級な魔法から、鳴海家で姉さんにしか使えないような高難易度な魔法まで全て唱えた。
魔流の流れは正常。姉さんにも確かめてもらったので間違いはない。
もちろん、唱える呪文に間違いはない。
だけど、放つ魔法全てが、当たった対象物が滑るという魔法になっていた。
「姉さん、これどういうこと? 俺、ちゃんと魔法かけれたよね?」
「ええ。あの詠唱で間違いない……間違いないはずなのよね…………」
魔法が使えたと思った矢先にぶち当たる予想外の出来事に、当惑する俺と姉。
試しに木以外の他の物に、自分にかけても、魔法をかけられた全てが滑った。
「姉さん、俺の魔法って一体何なの? 氷魔法?」
「氷魔法ではないと思う……風魔法? いえ、違うわね。風の感覚はないし……」
腕を組み、顎に手をのせ、目をつぶってううーんと唸る姉。
一時して、何か閃いたように目を見開いた。
「何の魔法か分かったの?」
「いや、分かんない!」
「え」
「分かんないから、『スベル』って呼びましょ!」
「ええ………」
随分と安易な名前だなぁ。
物が滑るなんて魔法は氷魔法や風魔法でできる。
そのため、俺が使える魔法は、姉さんでも初めてお目にかかる魔法だったらしい。
「界がこんな面白い魔法が使えるだなんて、やっぱり私の目に狂いはなかったようね」
碧眼を太陽のように輝かせ、姉はがっちり俺の肩を抑える。
そして、俺の目を覗き込み、ニコッと笑う。
あ、これは姉さんの好奇心が爆発する瞬間、1秒前――――。
気になったことはひたすら調べる姉さんの特性を知っている俺が、徹夜コースを覚悟した瞬間だった。
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彼女から提案されたそれは、予想していたのは斜め上を行くものだった。
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