51 / 62
第3章
第51話 七星祭で会おうや
しおりを挟む
バトルが終わると、俺はすぐに大穴の底に置いてきた先輩たちを転移魔法で移動させた。
帰ってきた先輩たちは底が暑かったのか、2人とも上半身素っ裸。
「いやぁー! ネルが1つ目の的を壊した時点で、俺らが勝ったと思ったんやがな!」
大穴から戻ってきたカイ先輩は、にっこにこでそう言ってきた。
マグマにでも落ちて死んでるかもとひやひやしたが、生きていらっしゃった……本当によかった。
「僕らの方が考えが甘かったね」
「ああ、壊した直後は油断してくれると思ったんやけどな。秒で気づかれたな!」
最初は勝つ気がなく、いち早く終わらせるにはどうすればいいかばかり考えていた。
でも、俺も途中からバトルを楽しんでいたな……。
もしかすると、勇者相手となら互角に戦えて、楽しくなるのかもしれない。
あ、そういえば双子先輩にちょっと聞きたいことがあったんだった。
「あの……なぜ最初の魔法攻撃を受けなかったんですか?」
2人のバトルで気になったこと。
それは、カイ先輩が俺の最初の攻撃を跳ね返したこと。
先輩たちが俺らの動きとか物の動きをコピーできるのなら、最初の攻撃を受けておけばいい。
受けた上で、俺らの1つ目の的にコピー、そしてもう一回コピーしておけば、勝てたはずだ。
だが、先輩たちはそうしなかった。
「ああ……あれは完全に魔法攻撃やったからや」
「カイが使った『鏡面同期』は、魔法攻撃以外の動きは全てコピーできるんだけど、魔法攻撃だけはコピーできないんだ」
「やから、魔法攻撃は『反射』で対策しとるってわけや」
なるほど……そういうことだったのか。
「だからといって、安直に物理攻撃を誘導したら、こっちの考えが読まれる。だから、簡単には壊させへんように動いたわけや」
暴れていたから、魔法攻撃ばかりを使う戦い方をすると思ったんだが、意外と頭を使っていらっしゃる……。
「まぁ、一度魔法攻撃もコピーしたことがあるんやけど、何にも起きんかったな」
「でも、最近の論文だと改良の余地ありって感じらしいよ」
「そうやったんか。俺らも研究せなな」
……さらには論文もお読みなっている。
俺、少し先輩なめてました。すみません。
「俺らの相手、俺らの魔法を研究してきたやつらばっかりやったから、久しぶり定番の戦術ができたわ」
「でも、次のネルには通じなくなるし……使った瞬間気づかれたし」
「次はまた違う戦法でいかなあかんな」
「そうだね」
「戦ってスッキリしたことやし、帰るか……おおっと、危ない、危ない。ネルにアレを渡すの忘れ取ったわ」
「あ、僕も」
すると、ヨウ先輩はズボンのポケットに右手を入れ、探る。そして、そこから何かを取り出した。
取り出した右手にあったのは、小さな折り畳み式の手鏡。
ヨウ先輩はそれを「はい、これ」と、俺に渡してきた。
「ありがとうございます……あの、これなんですか?」
「それはな、さっき使った鏡の魔道具と一緒のもんや」
そうなのか……ちょっと気になっていたからありがたい。
あとでアスカに解明してもらおうか。
「でも、なぜ俺に?」
「ネルがそれを持っておけば、僕らがすぐに君の所に行ける」
「せや。勇者はいつ魔王軍のやつらに会うか分からんからな。勇者には全員あげとるんやで。ピンチになったらこれを開いてくれや」
「まぁ、ネルがピンチになるとは思えないけどね」
「逆に俺らがなるかもしれんな。そん時はお前を呼び出すから、よろしゅうな」
そう言って、双子先輩はあははっと笑う。
うーん。2人の方がピンチになるイメージがつかないな。
「なぁ、ネル」
「はい」
「お前、七星祭来るやろ?」
「あー……」
行く気はない。だけど、補講は回避したい。
だから、結局は行くことになりそう……なりそうだけど。
でも、行きたくねー。かといって、パリスの補講は嫌だ。
答えに迷っていると、双子先輩は残念そうな顔をした。
「なんや、こーへんのか」
「それは残念」
「何言ってるの! もちろん、いくわよ! そうでしょ? ネル!」
俺の代わりに、元気に答える悪魔女。
「ネル、やっぱりこのねーちゃんとチーム組んでんか?」
「まぁ……はい」
本当はチェンジしたいんですけどね。
「私だけじゃないわ! シェイク家の令嬢とも組んでるわ!」
「お? シェイク家の令嬢やて? シェイクって東の公爵よな? 何番目の子や?」
「えっと……ネル、ラクリアって何番目?」
「末っ子だから、3番目じゃないか」
「3番目って婚約してないやつやん」
「わぉ……ネルは意外と出世に積極的だね」
驚いたのかヨウ先輩は、俺を見て大きく空いた口を手で隠す。
いや……別に、ラクリアを狙ってるわけじゃありません。
あいつが勝手にチーム表に名前を書いたんです。
ラクリアは日頃の行いはアレだが、バトルとなるといい動きをするから、結果オーライではあるけども。
あの人を婚約者にしたいかと聞かれれば、「NO」一択だ。
「ふーん。東で有名な『3番目』とネルのチームなら、今回の七星祭はおもろいことになりそうやな」
「それに、アリオトの勇者も来るって言ってたしね」
「そうやった、そうやった。ネル、アリオトの勇者のことは知っとるか?」
「あんまり……」
アリオトの勇者が最近見つかったこと、そいつは俺らより年が2つ上だってことぐらいしか知らないな。
すると、カイ先輩はニヤリと笑みを浮かべた。
「アイツ、ごっつうおもろいで」
「あの人のバトルは面白かった」
カイ先輩の言葉に、ヨウ先輩もうんうんと激しく頷く。
そう言われると気になるな……一体どんな人なんだろう。
というか、双子先輩は勇者全員の所に行ってるのだろうか。
意外と仲間意識もある方なのか……すごいな。
「そいつも来るらしいから、楽しみにしときや! それじゃあ、俺らは帰るわ! 七星祭で会おうや! ネル!」
「じゃあね、ネル。また戦おう」
そうして、暴風のように騒がしい双子は、去っていった。
★★★★★★★★
双子先輩と別れた俺たち。
その直後、俺は大勢の人に取り囲まれ、サインを求められたが――。
『兄様はモナー家の人間です』
『もし兄様とお話したいでのあれば、まずは私を倒してからにしてください。大事なご用事がある場合にも、私かメダイ先生を通してください』
『兄様に話しかけた方は、自動的に私との決闘になりますので、ご容赦くださいませ』
とメミが公言すると、誰もサインを求めなくなった。
ワ―キャー騒いでいたやつもいなくなった。
確かに、ずっと追っかけられるのは鬱陶しい。
休み時間に少しだけならいいが、一日中となると、さすがにしんどい。
そう考える一方で、心の奥では『普通の子と話せるきっかけになるのでは?』という淡い期待もあった。
でも、メミさんがああやって言っちゃったからな……誰も話しかけてこないだろうな。ちょっと残念。
そんなことがあって、俺の追っかけは消えたため、授業を受けようとした。
でも、疲れもあったので、結局俺たちはアスカの研究室に戻ることにした。
「あーれ? あれ、リナさんじゃなーい?」
その帰り途中、ラクリアが指を指した。
指した方向を見ると、回廊を急いで歩いていく水色ロング髪の女子を発見。
彼女はどこかに行く途中のようで、急ぎ足で歩いていた。
あれ、リナだよな? なんか……焦ってる?
普段は表情が乏しいリナ。
彼女の横顔はどこか焦っている、苛立っているように見えた。
「おーい、リナ! 何してんだ?」
声をかけると、ハッとするリナ。
俺らに気づいた彼女は、こちらに駆けてきた。
「どっか行ってる途中だったみたいだが、どうしたんだ? そんな急いで」
「……今から保健室に行くところなんだ」
「保健室?」
なぜまた保健室に……って、ASET関連か。
なら、邪魔はしない方がいいだろう。
「そっか。フィー先生によろしく言っておいてくれ。あと、俺は入らないってことも。じゃ、俺らはアスカの研究室に行ってるからな」
「……今は研究室には空いていない」
「空いていない? ……アスカ、授業にでも出てるのか?」
授業免除されているアスカが授業にでるとは……珍しい。
しかし、リナは横に首を振った。
「ん? じゃあ、これから予定でもあるのか?」
「……ないはずだ」
「?」
俺は思わず首を傾げる。隣のメミたちも訝し気にしていた。
授業にも出てない、研究室にもいない……なら、アスカは何をしているんだ。
アイツにとって研究室は家みたいなものだろう。
最近は寮室にも戻らずあそこにいるんだぞ。
すると、リナは深刻そうな顔をして、こう言ってきた。
「アスカが倒れたんだ」
帰ってきた先輩たちは底が暑かったのか、2人とも上半身素っ裸。
「いやぁー! ネルが1つ目の的を壊した時点で、俺らが勝ったと思ったんやがな!」
大穴から戻ってきたカイ先輩は、にっこにこでそう言ってきた。
マグマにでも落ちて死んでるかもとひやひやしたが、生きていらっしゃった……本当によかった。
「僕らの方が考えが甘かったね」
「ああ、壊した直後は油断してくれると思ったんやけどな。秒で気づかれたな!」
最初は勝つ気がなく、いち早く終わらせるにはどうすればいいかばかり考えていた。
でも、俺も途中からバトルを楽しんでいたな……。
もしかすると、勇者相手となら互角に戦えて、楽しくなるのかもしれない。
あ、そういえば双子先輩にちょっと聞きたいことがあったんだった。
「あの……なぜ最初の魔法攻撃を受けなかったんですか?」
2人のバトルで気になったこと。
それは、カイ先輩が俺の最初の攻撃を跳ね返したこと。
先輩たちが俺らの動きとか物の動きをコピーできるのなら、最初の攻撃を受けておけばいい。
受けた上で、俺らの1つ目の的にコピー、そしてもう一回コピーしておけば、勝てたはずだ。
だが、先輩たちはそうしなかった。
「ああ……あれは完全に魔法攻撃やったからや」
「カイが使った『鏡面同期』は、魔法攻撃以外の動きは全てコピーできるんだけど、魔法攻撃だけはコピーできないんだ」
「やから、魔法攻撃は『反射』で対策しとるってわけや」
なるほど……そういうことだったのか。
「だからといって、安直に物理攻撃を誘導したら、こっちの考えが読まれる。だから、簡単には壊させへんように動いたわけや」
暴れていたから、魔法攻撃ばかりを使う戦い方をすると思ったんだが、意外と頭を使っていらっしゃる……。
「まぁ、一度魔法攻撃もコピーしたことがあるんやけど、何にも起きんかったな」
「でも、最近の論文だと改良の余地ありって感じらしいよ」
「そうやったんか。俺らも研究せなな」
……さらには論文もお読みなっている。
俺、少し先輩なめてました。すみません。
「俺らの相手、俺らの魔法を研究してきたやつらばっかりやったから、久しぶり定番の戦術ができたわ」
「でも、次のネルには通じなくなるし……使った瞬間気づかれたし」
「次はまた違う戦法でいかなあかんな」
「そうだね」
「戦ってスッキリしたことやし、帰るか……おおっと、危ない、危ない。ネルにアレを渡すの忘れ取ったわ」
「あ、僕も」
すると、ヨウ先輩はズボンのポケットに右手を入れ、探る。そして、そこから何かを取り出した。
取り出した右手にあったのは、小さな折り畳み式の手鏡。
ヨウ先輩はそれを「はい、これ」と、俺に渡してきた。
「ありがとうございます……あの、これなんですか?」
「それはな、さっき使った鏡の魔道具と一緒のもんや」
そうなのか……ちょっと気になっていたからありがたい。
あとでアスカに解明してもらおうか。
「でも、なぜ俺に?」
「ネルがそれを持っておけば、僕らがすぐに君の所に行ける」
「せや。勇者はいつ魔王軍のやつらに会うか分からんからな。勇者には全員あげとるんやで。ピンチになったらこれを開いてくれや」
「まぁ、ネルがピンチになるとは思えないけどね」
「逆に俺らがなるかもしれんな。そん時はお前を呼び出すから、よろしゅうな」
そう言って、双子先輩はあははっと笑う。
うーん。2人の方がピンチになるイメージがつかないな。
「なぁ、ネル」
「はい」
「お前、七星祭来るやろ?」
「あー……」
行く気はない。だけど、補講は回避したい。
だから、結局は行くことになりそう……なりそうだけど。
でも、行きたくねー。かといって、パリスの補講は嫌だ。
答えに迷っていると、双子先輩は残念そうな顔をした。
「なんや、こーへんのか」
「それは残念」
「何言ってるの! もちろん、いくわよ! そうでしょ? ネル!」
俺の代わりに、元気に答える悪魔女。
「ネル、やっぱりこのねーちゃんとチーム組んでんか?」
「まぁ……はい」
本当はチェンジしたいんですけどね。
「私だけじゃないわ! シェイク家の令嬢とも組んでるわ!」
「お? シェイク家の令嬢やて? シェイクって東の公爵よな? 何番目の子や?」
「えっと……ネル、ラクリアって何番目?」
「末っ子だから、3番目じゃないか」
「3番目って婚約してないやつやん」
「わぉ……ネルは意外と出世に積極的だね」
驚いたのかヨウ先輩は、俺を見て大きく空いた口を手で隠す。
いや……別に、ラクリアを狙ってるわけじゃありません。
あいつが勝手にチーム表に名前を書いたんです。
ラクリアは日頃の行いはアレだが、バトルとなるといい動きをするから、結果オーライではあるけども。
あの人を婚約者にしたいかと聞かれれば、「NO」一択だ。
「ふーん。東で有名な『3番目』とネルのチームなら、今回の七星祭はおもろいことになりそうやな」
「それに、アリオトの勇者も来るって言ってたしね」
「そうやった、そうやった。ネル、アリオトの勇者のことは知っとるか?」
「あんまり……」
アリオトの勇者が最近見つかったこと、そいつは俺らより年が2つ上だってことぐらいしか知らないな。
すると、カイ先輩はニヤリと笑みを浮かべた。
「アイツ、ごっつうおもろいで」
「あの人のバトルは面白かった」
カイ先輩の言葉に、ヨウ先輩もうんうんと激しく頷く。
そう言われると気になるな……一体どんな人なんだろう。
というか、双子先輩は勇者全員の所に行ってるのだろうか。
意外と仲間意識もある方なのか……すごいな。
「そいつも来るらしいから、楽しみにしときや! それじゃあ、俺らは帰るわ! 七星祭で会おうや! ネル!」
「じゃあね、ネル。また戦おう」
そうして、暴風のように騒がしい双子は、去っていった。
★★★★★★★★
双子先輩と別れた俺たち。
その直後、俺は大勢の人に取り囲まれ、サインを求められたが――。
『兄様はモナー家の人間です』
『もし兄様とお話したいでのあれば、まずは私を倒してからにしてください。大事なご用事がある場合にも、私かメダイ先生を通してください』
『兄様に話しかけた方は、自動的に私との決闘になりますので、ご容赦くださいませ』
とメミが公言すると、誰もサインを求めなくなった。
ワ―キャー騒いでいたやつもいなくなった。
確かに、ずっと追っかけられるのは鬱陶しい。
休み時間に少しだけならいいが、一日中となると、さすがにしんどい。
そう考える一方で、心の奥では『普通の子と話せるきっかけになるのでは?』という淡い期待もあった。
でも、メミさんがああやって言っちゃったからな……誰も話しかけてこないだろうな。ちょっと残念。
そんなことがあって、俺の追っかけは消えたため、授業を受けようとした。
でも、疲れもあったので、結局俺たちはアスカの研究室に戻ることにした。
「あーれ? あれ、リナさんじゃなーい?」
その帰り途中、ラクリアが指を指した。
指した方向を見ると、回廊を急いで歩いていく水色ロング髪の女子を発見。
彼女はどこかに行く途中のようで、急ぎ足で歩いていた。
あれ、リナだよな? なんか……焦ってる?
普段は表情が乏しいリナ。
彼女の横顔はどこか焦っている、苛立っているように見えた。
「おーい、リナ! 何してんだ?」
声をかけると、ハッとするリナ。
俺らに気づいた彼女は、こちらに駆けてきた。
「どっか行ってる途中だったみたいだが、どうしたんだ? そんな急いで」
「……今から保健室に行くところなんだ」
「保健室?」
なぜまた保健室に……って、ASET関連か。
なら、邪魔はしない方がいいだろう。
「そっか。フィー先生によろしく言っておいてくれ。あと、俺は入らないってことも。じゃ、俺らはアスカの研究室に行ってるからな」
「……今は研究室には空いていない」
「空いていない? ……アスカ、授業にでも出てるのか?」
授業免除されているアスカが授業にでるとは……珍しい。
しかし、リナは横に首を振った。
「ん? じゃあ、これから予定でもあるのか?」
「……ないはずだ」
「?」
俺は思わず首を傾げる。隣のメミたちも訝し気にしていた。
授業にも出てない、研究室にもいない……なら、アスカは何をしているんだ。
アイツにとって研究室は家みたいなものだろう。
最近は寮室にも戻らずあそこにいるんだぞ。
すると、リナは深刻そうな顔をして、こう言ってきた。
「アスカが倒れたんだ」
0
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
転生してテイマーになった僕の異世界冒険譚
ノデミチ
ファンタジー
田中六朗、18歳。
原因不明の発熱が続き、ほぼ寝たきりの生活。結果死亡。
気が付けば異世界。10歳の少年に!
女神が現れ話を聞くと、六朗は本来、この異世界ルーセリアに生まれるはずが、間違えて地球に生まれてしまったとの事。莫大な魔力を持ったが為に、地球では使う事が出来ず魔力過多で燃え尽きてしまったらしい。
お詫びの転生ということで、病気にならないチートな身体と莫大な魔力を授かり、「この世界では思う存分人生を楽しんでください」と。
寝たきりだった六朗は、ライトノベルやゲームが大好き。今、自分がその世界にいる!
勇者? 王様? 何になる? ライトノベルで好きだった「魔物使い=モンスターテイマー」をやってみよう!
六朗=ロックと名乗り、チートな身体と莫大な魔力で異世界を自由に生きる!
カクヨムでも公開しました。

大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)
たぬころまんじゅう
ファンタジー
小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。
しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。
士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。
領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。
異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル!
☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆

オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。

魔喰のゴブリン~最弱から始まる復讐譚~
岡本剛也
ファンタジー
駆け出しの冒険者であるシルヴァ・ベルハイスは、ダンジョン都市フェルミでダンジョン攻略を生業としていた。
順風満帆とはいかないものの、着実に力をつけてシルバーランク昇格。
そしてついに一つの壁とも言われる十階層の突破を成し遂げた。
仲間との絆も深まり、ここから冒険者としての明るい未来が待っていると確信した矢先——とある依頼が舞い込んできた。
その依頼とは勇者パーティの荷物持ちの依頼。
勇者の戦闘を近くで見られることができ、高い報酬ということもあって引き受けたのだが、この一回の依頼がシルヴァを地獄の底に叩き落されることとなった。
ダンジョン内で勇者達からゴミのような扱いを受け、信頼していた仲間にからも見放され……ダンジョンの奥地に放置されたシルヴァは、匂いに釣られてやってきた魔物に襲われた。
魔物に食われながら、シルヴァが心の底から願ったのは勇者への復讐。
そんな願いが叶ったのか、それとも叶わなかったのか。
事実のほどは神のみぞ知るが、シルヴァは記憶を持ったままとある魔物に転生した。
その魔物とは、最弱と名高いゴブリン。
追い打ちをかけるような最悪な状況に常人なら心が折れてもおかしくない中、シルヴァは折れることなく勇者への復讐を掲げた。
これは最弱のゴブリンに転生したシルヴァが、最強である勇者への復讐を果たす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる