65 / 89
第3章 学園編
65 声
しおりを挟む
アースとお茶をした次の日の放課後。
私は街に行こうとした。
だが、できなかった。
「ルーシー様、少しお茶にお付き合い頂けませんでしょうか」
不幸なことに、廊下で主人公に捕まってしまった。
断ることもできた。
だけど、私は断らなかった。
…………いや、本当には断りたかったよ?
でも、周囲には人がまあまあいて。
彼女の誘いを断っちゃったらさ、もしかすると印象が悪くなるかもと思って。
だから、私はステラの誘いを受けることにした。
ステラとは、落書き事件以降、少し気まずくなっていた。
彼女とは選択授業が同じなので、話す機会自体はあった。
でも、あまり話したくなかったのよね。
あんなことがあったし、なんか気が引けていた。
誘われた私はステラに案内され、学園内にあるサロンに向かう。
サロンに着くなり、ステラは「お茶を準備してきますね」と厨房の方へと消えてった。
私は適当な席に座って待つ。
一時して、彼女がティーセットを持って現れた。
「あのステラさん」
「はい、なんでしょう?」
「その……私に何用でしょうか?」
何もなければ、私をお茶に誘うなんてことはない。
尋ねると、彼女は少し気まずそうに笑った。
「用とかは特にないんです」
「え?」
「その……ルーシー様とお話したくって、それでお誘いしました。あの落書きのことがあってから、ちゃんと話ができていなかったので。あの時は本当にすみません。私が騒いでしまったばかりに」
「あなたは騒いではいないわ。ただ……殿下が少し誤解していただけよ」
そう話すと、ステラはうふっと笑みをこぼした。
彼女が笑ってくれたおかげか、私の緊張も少しだけとける。
ステラは本当にいい子。
ゲームをプレイしている時はそんな風に思わなかったけれど。
でも、彼女と実際に話してみて、ステラはもうそれはいい人だって分かった。
この際だ。はっきり彼女に聞いておこう。
「私もちょっとステラさんに聞きたいことがあったの」
――――――――彼女の思いを。
「聞きたいこと、ですか?」
「ええ。ステラさんは殿下のことをどう思っていらっしゃるのかと思いまして」
「……どうとは?」
「すみません、質問を変えます。率直にお聞きします。ステラさんは殿下のことが好きですか?」
「もちろん好きですよ。ライアン様は友人ですから」
友人、ね。
「ステラさんはその……恋愛的な『好き』という思いはないのですか?」
彼女からライアンへの思いをちゃんと知りたい。
ステラと話すようになって結構経つけど、このことはなんだかんだずっと聞いていなかった。
もし、彼女がライアンのことを好きだというなのなら、ステラとライアンの2人を呼んで、もう一度婚約破棄してもらえるよう頼もう。
しかし、ステラは顔を横にぶんぶん振った。
「い、いいえ! そんなことはありえません。ライアン様はルーシー様の婚約者ですし、私がライアン様に好意を抱いているなんて……なぜそのようなことを聞かれるのですか?」
「そ、それはステラさんが殿下と親しげに見えましたので、ついそのように考えてしまいました。すみません。今の質問は忘れてください」
急な質問返しに、私はあわてて答える。
気になるあまり聞いちゃったけど、ステラの気を悪くさせたかもしれない。
しまったわ。
「…………」
私の謝罪に答えることのないステラは黙ったまま、外を見ていた。
やっぱり今の質問、ステラの地雷だったかな?
でも、怒ってはいなさそうで、気難しいそうな顔を浮かべてるけど。
すると、ステラは外を見ていた目を、こちらに真っすぐ向けて。
「もしですよ。もし、私がライアン様に対して好意を持っていたら……ルーシー様はどう思いますか? お怒りになられますか?」
そう言ってきた。
え、なんて答えよう?
一応婚約者だし、嘘でも好きと言った方がいいのだろうか?
…………いや、素直に話そう。
彼女がいつだってライアンを好きになっていいように。
「いいえ。きっとなんとも思わない」
――――――――――一瞬だった。
一瞬だけど、私は見逃さなかった。
一瞬だけど、ステラは笑った。
内心は喜んでいるのかな?
本当はライアンが好きだとか?
あり得る。
非常にあり得る。
だって、私は公爵令嬢で、ライアンの婚約者。
遠慮して言わなかったんだろう。
ステラは何事もなかったように「そうですか」と呟いた。
「ルーシー様、よければでいいのですが、また今度一緒にお茶しませんか?」
「もちろん、いいですよ」
「あと……勉強を一緒にしていただけませんか? 勉強で分からないことがあって」
ステラはなぜかちょっと照れる。
そんな彼女に、私は思わず笑ってしまった。
「すみません。いっぱい頼んでしまって。ルーシー様と過ごす時間がとても楽しくって」
「うふふ。もちろん、いいですよ」
「ありがとうございます」
ステラは満面の笑みを浮かべる。
私なんかと思うけど、彼女が楽しいというのなら、付き合ってあげよう。
それに。
もしかすれば、彼女と仲良くなっておけば、ゲームのようなことは起きない可能性だってあるから。
★★★★★★★★
休日になって私は街に出れた。
イザベラには1人で街に出るべきじゃないと言われたが。
好奇心が勝ち、私は1人で街へ出ていた。
もちろん、街になじむように変装をして。
求めているものに出会えるとは言われたけど、今欲しいものはやっぱり時間。
自分の人生をできるだけ長く続かせたい。できるだけ元気に生きていたい。
私はその願いを叶えるには、自分でどうにかするしかないと思っていた。
アースが街に出ろと言ってきたのは、その願いを叶えてくれる物or人物orイベントなのかもしれない。
もしかして、長生きできる薬とか、防御力最強にしてくれる薬とかと出会えるのかも?
そんな期待を抱きながら、街を歩いていく。
大通りは人で賑わっており、平和そのものだった。
この街にも結界を張ったそうなので、一時は黒月の魔女は出現しないとのこと。
黒月の魔女が突然現れるなんていう騒動があったけど、今はその恐れもないから、いつも通り。
私はそんな街の様子に安心していた。
そうして、賑わう街を歩くこと数十分。
つい気になって、大通りを外れ小道に入っていく。
すると。
「このお店って……」
私が目に留めたのは一つの屋台の店。
非常に見覚えがあるそのお店。
このお店ってもしかして、ゲーム上のルーシーが毒薬を買うとされるあのお店?
え? うそでしょ?
もう随分と昔の話になるが、突然声が出なくなった時に、必死になって探していたあの店。
そのお店が今、私の目の前にあった。
足は自然とその店に向かう。
「そこのお嬢さん、何か気になるものでも?」
その店には妖艶なお姉さんが接客をしていた。
そのお姉さんは深いフードを被っていて、素顔は見えない。
だけど、笑顔で対応してくれていたのはなんとなく分かった。
「気になるものはあったら、声をかけてちょうだーい」
商品を見てみる。ほとんど目新しいものだったが、1つだけは違った。
毒薬が入っているであろう小瓶。それはゲームでルーシーが買ったものと全く同じものだった。
ここにあったなんて…………感動だわ!
他にも小瓶が並んでおり、ラベルを見ていくと『身体異常回復薬』なんて小瓶もあった。
これこれ! 声が出なくなった時に欲しかったのこれなのよ!
今は毒薬も身体異常回復薬も必要ないし、買わないんだけどさ。
なんかゲームのアイテムって少しウキウキするのよね。
他にも面白いものが売っていないか探す。
すると、気になる商品を見つけた。
それはレザーブレスレット。
小さいものではあるが、紫の宝石がついていた。
「お嬢さん、それが気になるの?」
「はい。とってもきれいだなと思いまして」
「ウフフ、それは南の国の方で仕入れたものよ。お値段は結構しますけど、買います?」
あれ?
この人の声、どっかで聞いたことがある。
最近どこかで聞いたはず。
「あなたの声、どこかで聞いたことがある……」
私が行く場所なんて限られてる。
もしかして、この人、学園内の人なのかな? それとも学園を出入りしている人?
しかし、その女性は首をかしげていた。
「あら、私はあなたと初めて会いますのよ」
「でも、どこかで……」
「きっと気のせいですわ」
その女性は食い気味に否定する。
「ウフフ、私はずっとこの周囲で商売をしていましたので、あなたのようなご貴族様にはそう滅多にお会いすることはないと思ったのですよ」
そう言って、女性は薬指につけた指輪に視線を向けてきた。
「世界には自分と似たような人が3人ほどいらっしゃるといいますし、お嬢様の近くに私と似たような人物でもいたのでしょう」
ふむ。私の気のせいか。
「なんか…………すみません」
「いいえ。誰しも間違えることはありますわ。それで……何か買われます?」
お姉さんはニコリと笑っていたが、そう促してくる。
さっさと何か買ってほしいのだろう。
まぁ、そうよね。店の人だし。
私はさっきから気になっていたレザーブレスレットを手に取った。
「じゃあ……これ、買います!」
「毎度ありがとうございます!」
そうして、その後も長生きできそうな代物を探していたが、見つかることはなく。
日が暮れると、私はブレスレットだけを持って、学園に戻った。
私は街に行こうとした。
だが、できなかった。
「ルーシー様、少しお茶にお付き合い頂けませんでしょうか」
不幸なことに、廊下で主人公に捕まってしまった。
断ることもできた。
だけど、私は断らなかった。
…………いや、本当には断りたかったよ?
でも、周囲には人がまあまあいて。
彼女の誘いを断っちゃったらさ、もしかすると印象が悪くなるかもと思って。
だから、私はステラの誘いを受けることにした。
ステラとは、落書き事件以降、少し気まずくなっていた。
彼女とは選択授業が同じなので、話す機会自体はあった。
でも、あまり話したくなかったのよね。
あんなことがあったし、なんか気が引けていた。
誘われた私はステラに案内され、学園内にあるサロンに向かう。
サロンに着くなり、ステラは「お茶を準備してきますね」と厨房の方へと消えてった。
私は適当な席に座って待つ。
一時して、彼女がティーセットを持って現れた。
「あのステラさん」
「はい、なんでしょう?」
「その……私に何用でしょうか?」
何もなければ、私をお茶に誘うなんてことはない。
尋ねると、彼女は少し気まずそうに笑った。
「用とかは特にないんです」
「え?」
「その……ルーシー様とお話したくって、それでお誘いしました。あの落書きのことがあってから、ちゃんと話ができていなかったので。あの時は本当にすみません。私が騒いでしまったばかりに」
「あなたは騒いではいないわ。ただ……殿下が少し誤解していただけよ」
そう話すと、ステラはうふっと笑みをこぼした。
彼女が笑ってくれたおかげか、私の緊張も少しだけとける。
ステラは本当にいい子。
ゲームをプレイしている時はそんな風に思わなかったけれど。
でも、彼女と実際に話してみて、ステラはもうそれはいい人だって分かった。
この際だ。はっきり彼女に聞いておこう。
「私もちょっとステラさんに聞きたいことがあったの」
――――――――彼女の思いを。
「聞きたいこと、ですか?」
「ええ。ステラさんは殿下のことをどう思っていらっしゃるのかと思いまして」
「……どうとは?」
「すみません、質問を変えます。率直にお聞きします。ステラさんは殿下のことが好きですか?」
「もちろん好きですよ。ライアン様は友人ですから」
友人、ね。
「ステラさんはその……恋愛的な『好き』という思いはないのですか?」
彼女からライアンへの思いをちゃんと知りたい。
ステラと話すようになって結構経つけど、このことはなんだかんだずっと聞いていなかった。
もし、彼女がライアンのことを好きだというなのなら、ステラとライアンの2人を呼んで、もう一度婚約破棄してもらえるよう頼もう。
しかし、ステラは顔を横にぶんぶん振った。
「い、いいえ! そんなことはありえません。ライアン様はルーシー様の婚約者ですし、私がライアン様に好意を抱いているなんて……なぜそのようなことを聞かれるのですか?」
「そ、それはステラさんが殿下と親しげに見えましたので、ついそのように考えてしまいました。すみません。今の質問は忘れてください」
急な質問返しに、私はあわてて答える。
気になるあまり聞いちゃったけど、ステラの気を悪くさせたかもしれない。
しまったわ。
「…………」
私の謝罪に答えることのないステラは黙ったまま、外を見ていた。
やっぱり今の質問、ステラの地雷だったかな?
でも、怒ってはいなさそうで、気難しいそうな顔を浮かべてるけど。
すると、ステラは外を見ていた目を、こちらに真っすぐ向けて。
「もしですよ。もし、私がライアン様に対して好意を持っていたら……ルーシー様はどう思いますか? お怒りになられますか?」
そう言ってきた。
え、なんて答えよう?
一応婚約者だし、嘘でも好きと言った方がいいのだろうか?
…………いや、素直に話そう。
彼女がいつだってライアンを好きになっていいように。
「いいえ。きっとなんとも思わない」
――――――――――一瞬だった。
一瞬だけど、私は見逃さなかった。
一瞬だけど、ステラは笑った。
内心は喜んでいるのかな?
本当はライアンが好きだとか?
あり得る。
非常にあり得る。
だって、私は公爵令嬢で、ライアンの婚約者。
遠慮して言わなかったんだろう。
ステラは何事もなかったように「そうですか」と呟いた。
「ルーシー様、よければでいいのですが、また今度一緒にお茶しませんか?」
「もちろん、いいですよ」
「あと……勉強を一緒にしていただけませんか? 勉強で分からないことがあって」
ステラはなぜかちょっと照れる。
そんな彼女に、私は思わず笑ってしまった。
「すみません。いっぱい頼んでしまって。ルーシー様と過ごす時間がとても楽しくって」
「うふふ。もちろん、いいですよ」
「ありがとうございます」
ステラは満面の笑みを浮かべる。
私なんかと思うけど、彼女が楽しいというのなら、付き合ってあげよう。
それに。
もしかすれば、彼女と仲良くなっておけば、ゲームのようなことは起きない可能性だってあるから。
★★★★★★★★
休日になって私は街に出れた。
イザベラには1人で街に出るべきじゃないと言われたが。
好奇心が勝ち、私は1人で街へ出ていた。
もちろん、街になじむように変装をして。
求めているものに出会えるとは言われたけど、今欲しいものはやっぱり時間。
自分の人生をできるだけ長く続かせたい。できるだけ元気に生きていたい。
私はその願いを叶えるには、自分でどうにかするしかないと思っていた。
アースが街に出ろと言ってきたのは、その願いを叶えてくれる物or人物orイベントなのかもしれない。
もしかして、長生きできる薬とか、防御力最強にしてくれる薬とかと出会えるのかも?
そんな期待を抱きながら、街を歩いていく。
大通りは人で賑わっており、平和そのものだった。
この街にも結界を張ったそうなので、一時は黒月の魔女は出現しないとのこと。
黒月の魔女が突然現れるなんていう騒動があったけど、今はその恐れもないから、いつも通り。
私はそんな街の様子に安心していた。
そうして、賑わう街を歩くこと数十分。
つい気になって、大通りを外れ小道に入っていく。
すると。
「このお店って……」
私が目に留めたのは一つの屋台の店。
非常に見覚えがあるそのお店。
このお店ってもしかして、ゲーム上のルーシーが毒薬を買うとされるあのお店?
え? うそでしょ?
もう随分と昔の話になるが、突然声が出なくなった時に、必死になって探していたあの店。
そのお店が今、私の目の前にあった。
足は自然とその店に向かう。
「そこのお嬢さん、何か気になるものでも?」
その店には妖艶なお姉さんが接客をしていた。
そのお姉さんは深いフードを被っていて、素顔は見えない。
だけど、笑顔で対応してくれていたのはなんとなく分かった。
「気になるものはあったら、声をかけてちょうだーい」
商品を見てみる。ほとんど目新しいものだったが、1つだけは違った。
毒薬が入っているであろう小瓶。それはゲームでルーシーが買ったものと全く同じものだった。
ここにあったなんて…………感動だわ!
他にも小瓶が並んでおり、ラベルを見ていくと『身体異常回復薬』なんて小瓶もあった。
これこれ! 声が出なくなった時に欲しかったのこれなのよ!
今は毒薬も身体異常回復薬も必要ないし、買わないんだけどさ。
なんかゲームのアイテムって少しウキウキするのよね。
他にも面白いものが売っていないか探す。
すると、気になる商品を見つけた。
それはレザーブレスレット。
小さいものではあるが、紫の宝石がついていた。
「お嬢さん、それが気になるの?」
「はい。とってもきれいだなと思いまして」
「ウフフ、それは南の国の方で仕入れたものよ。お値段は結構しますけど、買います?」
あれ?
この人の声、どっかで聞いたことがある。
最近どこかで聞いたはず。
「あなたの声、どこかで聞いたことがある……」
私が行く場所なんて限られてる。
もしかして、この人、学園内の人なのかな? それとも学園を出入りしている人?
しかし、その女性は首をかしげていた。
「あら、私はあなたと初めて会いますのよ」
「でも、どこかで……」
「きっと気のせいですわ」
その女性は食い気味に否定する。
「ウフフ、私はずっとこの周囲で商売をしていましたので、あなたのようなご貴族様にはそう滅多にお会いすることはないと思ったのですよ」
そう言って、女性は薬指につけた指輪に視線を向けてきた。
「世界には自分と似たような人が3人ほどいらっしゃるといいますし、お嬢様の近くに私と似たような人物でもいたのでしょう」
ふむ。私の気のせいか。
「なんか…………すみません」
「いいえ。誰しも間違えることはありますわ。それで……何か買われます?」
お姉さんはニコリと笑っていたが、そう促してくる。
さっさと何か買ってほしいのだろう。
まぁ、そうよね。店の人だし。
私はさっきから気になっていたレザーブレスレットを手に取った。
「じゃあ……これ、買います!」
「毎度ありがとうございます!」
そうして、その後も長生きできそうな代物を探していたが、見つかることはなく。
日が暮れると、私はブレスレットだけを持って、学園に戻った。
0
お気に入りに追加
150
あなたにおすすめの小説
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
深窓の悪役令嬢~死にたくないので仮病を使って逃げ切ります~
白金ひよこ
恋愛
熱で魘された私が夢で見たのは前世の記憶。そこで思い出した。私がトワール侯爵家の令嬢として生まれる前は平凡なOLだったことを。そして気づいた。この世界が乙女ゲームの世界で、私がそのゲームの悪役令嬢であることを!
しかもシンディ・トワールはどのルートであっても死ぬ運命! そんなのあんまりだ! もうこうなったらこのまま病弱になって学校も行けないような深窓の令嬢になるしかない!
物語の全てを放棄し逃げ切ることだけに全力を注いだ、悪役令嬢の全力逃走ストーリー! え? シナリオ? そんなの知ったこっちゃありませんけど?
転生侍女は完全無欠のばあやを目指す
ロゼーナ
恋愛
十歳のターニャは、前の「私」の記憶を思い出した。そして自分が乙女ゲーム『月と太陽のリリー』に登場する、ヒロインでも悪役令嬢でもなく、サポートキャラであることに気付く。侍女として生涯仕えることになるヒロインにも、ゲームでは悪役令嬢となってしまう少女にも、この世界では不幸になってほしくない。ゲームには存在しなかった大団円エンドを目指しつつ、自分の夢である「完全無欠のばあやになること」だって、絶対に叶えてみせる!
*三十話前後で完結予定、最終話まで毎日二話ずつ更新します。
(本作は『小説家になろう』『カクヨム』にも投稿しています)
公爵令嬢は、どう考えても悪役の器じゃないようです。
三歩ミチ
恋愛
*本編は完結しました*
公爵令嬢のキャサリンは、婚約者であるベイル王子から、婚約破棄を言い渡された。その瞬間、「この世界はゲームだ」という認識が流れ込んでくる。そして私は「悪役」らしい。ところがどう考えても悪役らしいことはしていないし、そんなことができる器じゃない。
どうやら破滅は回避したし、ゲームのストーリーも終わっちゃったようだから、あとはまわりのみんなを幸せにしたい!……そこへ攻略対象達や、不遇なヒロインも絡んでくる始末。博愛主義の「悪役令嬢」が奮闘します。
※小説家になろう様で連載しています。バックアップを兼ねて、こちらでも投稿しています。
※以前打ち切ったものを、初めから改稿し、完結させました。73以降、展開が大きく変わっています。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
【完結】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる