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第3章 学園編
51 衝撃のエンカウント 後編
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「へぇ、これが身代わり魔石ですか」
私はステラに先ほど買った身代わり魔石を見せていた。
「ステラさん、この魔石を見るのは初めて?」
「はい。私にはあまりなじみがないですね」
そうよねー。
ステラは強いから、身代わり魔石なんてなくたって、いいものね。
「身代わり魔石は非常に高価ものですからね。私には買えません」
………………え?
てか、そんなに身代わり魔石って高いの?
私の金銭感覚、狂ってる?
自分の金銭感覚に驚いていると、ステラは。
「これからどうしましょう?」
と言ってきた。
うーん、そうね。
今はただなんとなく歩いているだけだけど、何も目的なしにぶらぶらするのもなぁ。
かといって、私には予定はなにもないのだけど。
「広場まで行くのはどうかしら? あそこなら屋台もたくさんあったし、おやつになるものがあると思うわ」
そう言うと、ステラはなぜか驚いた。
「え? ルーシー様、屋台のものをお召し上がりになられるのですか?」
「? そうだけど?」
………………あ、ステラは公爵令嬢である私が屋台のようなものを食べることに驚いているのか。
いや、ステラ。物不思議そうに見ないで。
私、元日本人だし、屋台にはなじみがあるわよ。
「………………失礼いたしました。それにしても、ルーシー様。屋台を提案なされたのは、なにかお召し上がりたいものがありましたか?」
「ええ、ちょっとね」
リリーはというと、黙っていた。私にひっついて、不機嫌そうに黙っていた。
時折、会話に入ってくれたが、ステラに喧嘩を売るようなことしか言わなかった。
大人しくしてもらっている方がいいかもしれない。
一方、フードの男こと、ライアンも黙ったまま。
あんた、本当にステラとおデートしてたんかいな。
と思うぐらいに静かだった。
だから、主に話していたのは私とステラなんだけどさ。
街を歩いていると、いつの間にか最初にきた広場にやってきていた。
「クレープ、どこだ…………」
気づけば、呟いていた。
この広場にあのクレープ屋さんがあったはず。
周囲を見渡すと、あった。見つけた。
だが、列がかなりできていた。
でも、それでも構わない。
そして、クレープ屋に向かおうと歩き出した瞬間。
「はっ! 私が買ってまいります!」
リリーがそう言ってきた。
「あ、いや、私も買いに行くわ。申し訳ないわ」
「いえ、ルーシー様。ルーシー様はそこでお待ちを!」
「あ、でも――」
3人なるのは嫌なんだけど。
「すぐに買ってきますから!」
と私を置いて、リリーはクレープ屋へと駆けて行った。
………………仕方ない。
ステラと話して、時間を潰すか。
とため息をついていると、ライアンが小さく呟く。
「僕もクレープをほしいな」
きた!
ルーシーにチャンスだ!
「じゃあ、私が――」
と言おうとした時。
「いえ、ルーシー様にお手を煩わすわけにはいきません。ここは私が買ってまいります。少々お待ちくださいませ」
まるで、できるアルバイト店員のごとく、ステラは言った。
そして、彼女はリリーに追いかけるように、クレープ屋へと颯爽と向かっていった。
そんでもって、最悪なことに。
「………………」
2人きりになってしまった。
広場で立ったまま、私たちはだんまり。
だから、嫌だったのに!
こうなることが分かってたのに!
ステラだけはせめていてほしかったのに!
しかし、ステラに行かれてはどうしようもない。
私はあきらめて、2人を待つことにした。
沈黙の時間。
それは思った以上に長く感じた。
周囲の賑わう声だけが、耳に入る。
………………たぶん大行列になっていたから、かなり時間かかるだろうな。
うーん。どうしたものか。
隣に立っている彼をちらりと目をやる。
彼は微動だにすることはなく、ただただ立っていた。
じゃあ、何かを見てんのかなと考え、彼の視線を追う。
すると、目線の先にはクレープ屋があった。
ほう……ステラでも見てんのかな。
そうですか。そうですか。
私は呆れて、思わずため息が出る。
うーん。
それにしても、何も話さないのも失礼だし、何か話した方がいんだろうけど………………話題はどうしようか。
服の話?
いや、ライアンに服の話したってつまんないだろう。
じゃあ、魔法の話?
いや、それもな。
別にライアンは魔法ヲタクってわけじゃないしな。
………………うーん。
あ、そうだ。
今日はいい天気だし、その話でもしよう。
うん、それがいい! そうしよう!
熟考の末、私から話題を出そうとした。
「ルーシーは普段街に来てるの?」
が、ライアンが先に話しかけてきた。
しかし、彼が顔を向けてくることはない。
私も前を向いたまま、話す。
「…………いえ、来ませんが、今日はスカイラーさんに誘われたので、一緒に来ました」
「そう、なんだ。お付きの方は?」
「騎士と同等の剣術を持つスカイラーさんと一緒なので、今日はついておりません」
「そう、なんだ」
私たちの間にさっーと風が吹く。
淡い紫のリボンとともに、束ねた銀髪が揺れる。
視線を感じ横を見ると、ライアンがこちらに顔を向けていた。
「今日は髪を結んでいるんだね」
微笑みながら、私を見ていた。
そう。
今日の私は、ライアンに言われた通り、銀髪をポニーテールにしている。
出かける前に結ぼうとしている時、リリーが私の部屋に来てやってくれた。
「あ、はい。動くので、邪魔になるかと思いまして」
「そっか………………君の髪はやっぱり綺麗だね」
ん?
今、ライアンが私の髪を褒めた?
―――――――いやいやいや、そんなまさか。
ルーシー。
ルーシー・イヴァ・ラザフォード。
今までのことを思い出してみなさい。
ライアンに言われたことを思い出してみなさい。
彼言われたのは業務連絡のようなもの、もしくは罵倒。
『僕の世界から消えてよ、ルーシー』なんて言われて、殺されかけた時のことを思い出しなさい。
………………ええ、きっとさっきのは幻聴。
そう、幻聴。
リリーとステラのありえないような会話で、私は耳がおかしくなっているんだわ。
と考えたものの、「ありがとうございます」と一応返しておく。
そして、再び流れる沈黙の時間。
よし、次こそ天気の話をするか? と考えていると。
「ねぇ、ルーシー」
また、彼から話しかけられた。
「はい、なんでしょう?」
「………………今までごめんね」
へ?
思いがけない彼の言葉に、私は思わず彼を見る。
彼は申し訳なさそうな顔をしていた。
今、ライアンが謝った?
え? なんで?
「…………殿下、なぜ謝罪されるのですか?」
「それは――僕がルーシーに対して酷い態度だったからさ」
いや、それはそうだけども。
いくら苦手な相手とはいえ、嫌いと言われて、睨まれて。
私、めっちゃ傷ついたよ?
一回はあなたに殺されかけたよ?
――――――それ、分かって言っているの?
それに、なぜこのタイミングで?
もしかして、いつ謝ろうか見計らってた?
――――――うそでしょ?
陛下の言葉そんなにも彼の心に響いたの?
「実は僕は――――」
ライアンが話し始めた瞬間。
――――――恐怖が襲ってきた。
鳥肌が立った。
足がすくみそうになった。
別に、ライアンが怖くてそうなったんじゃない。
ただ、背後から恐怖と威圧感を感じた。
隣をちらりと見ると、ライアンも顔を青くしている。
周囲はざわついていた。近くにいた人たちは私たちから離れている。
たぶん、みんな気づいている。
――――背後にいるやつがヤバいってことを。
でも、誰なの?
ゆっくりと振り返る。
「やっーと見つけたわ」
後ろにいたのは1人の女性。
彼女は真っ黒なフードコートを着ていた。
「…………お前、何者だ」
ライアンは警戒しながらも、彼女に問う。
「私?」
「あなたしかいないだろう?」
「えー? 他の人もいっぱいいるのだけど……」
彼女は周囲を見渡すも、「まぁいっか」と呟き、私たちに向き直る。
そして、右手を胸に当て、言った。
「――――――私の名は黒月の魔女」
フードの下から見える口元。
その黒い唇はニヤリを笑みを浮かべていた。
「今日はちょっと御用があって、ここにまいりましたの」
私はステラに先ほど買った身代わり魔石を見せていた。
「ステラさん、この魔石を見るのは初めて?」
「はい。私にはあまりなじみがないですね」
そうよねー。
ステラは強いから、身代わり魔石なんてなくたって、いいものね。
「身代わり魔石は非常に高価ものですからね。私には買えません」
………………え?
てか、そんなに身代わり魔石って高いの?
私の金銭感覚、狂ってる?
自分の金銭感覚に驚いていると、ステラは。
「これからどうしましょう?」
と言ってきた。
うーん、そうね。
今はただなんとなく歩いているだけだけど、何も目的なしにぶらぶらするのもなぁ。
かといって、私には予定はなにもないのだけど。
「広場まで行くのはどうかしら? あそこなら屋台もたくさんあったし、おやつになるものがあると思うわ」
そう言うと、ステラはなぜか驚いた。
「え? ルーシー様、屋台のものをお召し上がりになられるのですか?」
「? そうだけど?」
………………あ、ステラは公爵令嬢である私が屋台のようなものを食べることに驚いているのか。
いや、ステラ。物不思議そうに見ないで。
私、元日本人だし、屋台にはなじみがあるわよ。
「………………失礼いたしました。それにしても、ルーシー様。屋台を提案なされたのは、なにかお召し上がりたいものがありましたか?」
「ええ、ちょっとね」
リリーはというと、黙っていた。私にひっついて、不機嫌そうに黙っていた。
時折、会話に入ってくれたが、ステラに喧嘩を売るようなことしか言わなかった。
大人しくしてもらっている方がいいかもしれない。
一方、フードの男こと、ライアンも黙ったまま。
あんた、本当にステラとおデートしてたんかいな。
と思うぐらいに静かだった。
だから、主に話していたのは私とステラなんだけどさ。
街を歩いていると、いつの間にか最初にきた広場にやってきていた。
「クレープ、どこだ…………」
気づけば、呟いていた。
この広場にあのクレープ屋さんがあったはず。
周囲を見渡すと、あった。見つけた。
だが、列がかなりできていた。
でも、それでも構わない。
そして、クレープ屋に向かおうと歩き出した瞬間。
「はっ! 私が買ってまいります!」
リリーがそう言ってきた。
「あ、いや、私も買いに行くわ。申し訳ないわ」
「いえ、ルーシー様。ルーシー様はそこでお待ちを!」
「あ、でも――」
3人なるのは嫌なんだけど。
「すぐに買ってきますから!」
と私を置いて、リリーはクレープ屋へと駆けて行った。
………………仕方ない。
ステラと話して、時間を潰すか。
とため息をついていると、ライアンが小さく呟く。
「僕もクレープをほしいな」
きた!
ルーシーにチャンスだ!
「じゃあ、私が――」
と言おうとした時。
「いえ、ルーシー様にお手を煩わすわけにはいきません。ここは私が買ってまいります。少々お待ちくださいませ」
まるで、できるアルバイト店員のごとく、ステラは言った。
そして、彼女はリリーに追いかけるように、クレープ屋へと颯爽と向かっていった。
そんでもって、最悪なことに。
「………………」
2人きりになってしまった。
広場で立ったまま、私たちはだんまり。
だから、嫌だったのに!
こうなることが分かってたのに!
ステラだけはせめていてほしかったのに!
しかし、ステラに行かれてはどうしようもない。
私はあきらめて、2人を待つことにした。
沈黙の時間。
それは思った以上に長く感じた。
周囲の賑わう声だけが、耳に入る。
………………たぶん大行列になっていたから、かなり時間かかるだろうな。
うーん。どうしたものか。
隣に立っている彼をちらりと目をやる。
彼は微動だにすることはなく、ただただ立っていた。
じゃあ、何かを見てんのかなと考え、彼の視線を追う。
すると、目線の先にはクレープ屋があった。
ほう……ステラでも見てんのかな。
そうですか。そうですか。
私は呆れて、思わずため息が出る。
うーん。
それにしても、何も話さないのも失礼だし、何か話した方がいんだろうけど………………話題はどうしようか。
服の話?
いや、ライアンに服の話したってつまんないだろう。
じゃあ、魔法の話?
いや、それもな。
別にライアンは魔法ヲタクってわけじゃないしな。
………………うーん。
あ、そうだ。
今日はいい天気だし、その話でもしよう。
うん、それがいい! そうしよう!
熟考の末、私から話題を出そうとした。
「ルーシーは普段街に来てるの?」
が、ライアンが先に話しかけてきた。
しかし、彼が顔を向けてくることはない。
私も前を向いたまま、話す。
「…………いえ、来ませんが、今日はスカイラーさんに誘われたので、一緒に来ました」
「そう、なんだ。お付きの方は?」
「騎士と同等の剣術を持つスカイラーさんと一緒なので、今日はついておりません」
「そう、なんだ」
私たちの間にさっーと風が吹く。
淡い紫のリボンとともに、束ねた銀髪が揺れる。
視線を感じ横を見ると、ライアンがこちらに顔を向けていた。
「今日は髪を結んでいるんだね」
微笑みながら、私を見ていた。
そう。
今日の私は、ライアンに言われた通り、銀髪をポニーテールにしている。
出かける前に結ぼうとしている時、リリーが私の部屋に来てやってくれた。
「あ、はい。動くので、邪魔になるかと思いまして」
「そっか………………君の髪はやっぱり綺麗だね」
ん?
今、ライアンが私の髪を褒めた?
―――――――いやいやいや、そんなまさか。
ルーシー。
ルーシー・イヴァ・ラザフォード。
今までのことを思い出してみなさい。
ライアンに言われたことを思い出してみなさい。
彼言われたのは業務連絡のようなもの、もしくは罵倒。
『僕の世界から消えてよ、ルーシー』なんて言われて、殺されかけた時のことを思い出しなさい。
………………ええ、きっとさっきのは幻聴。
そう、幻聴。
リリーとステラのありえないような会話で、私は耳がおかしくなっているんだわ。
と考えたものの、「ありがとうございます」と一応返しておく。
そして、再び流れる沈黙の時間。
よし、次こそ天気の話をするか? と考えていると。
「ねぇ、ルーシー」
また、彼から話しかけられた。
「はい、なんでしょう?」
「………………今までごめんね」
へ?
思いがけない彼の言葉に、私は思わず彼を見る。
彼は申し訳なさそうな顔をしていた。
今、ライアンが謝った?
え? なんで?
「…………殿下、なぜ謝罪されるのですか?」
「それは――僕がルーシーに対して酷い態度だったからさ」
いや、それはそうだけども。
いくら苦手な相手とはいえ、嫌いと言われて、睨まれて。
私、めっちゃ傷ついたよ?
一回はあなたに殺されかけたよ?
――――――それ、分かって言っているの?
それに、なぜこのタイミングで?
もしかして、いつ謝ろうか見計らってた?
――――――うそでしょ?
陛下の言葉そんなにも彼の心に響いたの?
「実は僕は――――」
ライアンが話し始めた瞬間。
――――――恐怖が襲ってきた。
鳥肌が立った。
足がすくみそうになった。
別に、ライアンが怖くてそうなったんじゃない。
ただ、背後から恐怖と威圧感を感じた。
隣をちらりと見ると、ライアンも顔を青くしている。
周囲はざわついていた。近くにいた人たちは私たちから離れている。
たぶん、みんな気づいている。
――――背後にいるやつがヤバいってことを。
でも、誰なの?
ゆっくりと振り返る。
「やっーと見つけたわ」
後ろにいたのは1人の女性。
彼女は真っ黒なフードコートを着ていた。
「…………お前、何者だ」
ライアンは警戒しながらも、彼女に問う。
「私?」
「あなたしかいないだろう?」
「えー? 他の人もいっぱいいるのだけど……」
彼女は周囲を見渡すも、「まぁいっか」と呟き、私たちに向き直る。
そして、右手を胸に当て、言った。
「――――――私の名は黒月の魔女」
フードの下から見える口元。
その黒い唇はニヤリを笑みを浮かべていた。
「今日はちょっと御用があって、ここにまいりましたの」
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