38 / 89
第3章 学園編
38 なんで? 後編
しおりを挟む
「あなた、なんで、なんでこんなところに!?」
突如学園に現れた魔獣。
それは、私の可愛い可愛いペット——ミュトスだった。
ラザフォード邸でお世話をしてもらえるようにしていたんだけど………………まさか、私を追いかけてきたのっ!?
もう!
あなた、かわいすぎない!?
「ミュトス、今日の姿も可愛いわぁ! 大好きよ!」
久しぶりの再会に——といってもそれほど経っていないが——ミュトスをぎゅっとハグをする。
すると、近くで様子を見ていたキーランが尋ねてきた。
「姉さん、なんでこんなところに、学園に、ミュトスがいるの?」
「さぁ…………ここに来るようには言っていないんだけど、ミュトスは1人お留守番で寂しくなっちゃって、私を追いかけてきたんだと思う」
「だからって、姉さんの居場所が分かるとか………」
「ミュトスは鼻がいいから、いくら遠くにいても私の居場所なんてすぐに分かるでしょう。ラザフォード邸からここまでそんなに遠くないから、すぐに分かったでしょうね。ね、ミュトス?」
問いかけに、ミュトスは「ワン」と答え、尻尾をフリフリ。
————————————あー、可愛い。
ミュトスは別れる時に、でっかいワンチャンになってって言ったから、現在は人間以上に大きな姿のまま。
しかし、このままでっかいままだとちょっと困る。
なので、小さいワンチャンになってとお願いし、柴犬サイズになってもらった。
ミュトスは言うことをすぐに聞いてくれて、ホントいい子。
よし、よし。
いくらでも撫でてあげるわぁ。
とわしゃわしゃと両手で撫でていると。
「僕がお願いした通り、学園に入学してくれたんだね、ルーシー」
なんで?
なんで、今?
————————私に声をかけてきたの?
「ライアン……様………」
私の前に現れたのは、婚約者のライアン王子。
「こうして、話をするのは久しぶりだね、ルーシー」
そして、彼の背後には例の彼女が。
彼女の方にじっと目を向けていると、親切にもライアンが紹介してくれた。
「ああ、ルーシーが彼女と会うのは初めてだね。紹介するよ、彼女はステラ。僕の友人さ」
友人…………ですか。
はあ、はあ、そうですか! そうですか!
友人ですか!
出会ったばかりの女の子が殿下の友人ですかぁ!!
ふん! そうですかっ!
ライアンの紹介に対して最高にいら立ちが募る。
ジト目でステラを見ていると、彼女が前に出てきた。
「お初にお目にかかります。私、ステラと申します。よろしくお願いいたします」
「どうも、ステラさん。私は——」
「存じ上げております、ルーシー様」
彼女はそう言って、丁寧に、お辞儀する。
平民出身の彼女だが、とても平民出身とは思えなかった。
私も慌てて立ち上がり、お辞儀を返す。
「エドガーから聞いた話からするに、それはシューニャもどきの…………ルーシーのペット?」
「え? エドガー様がそうこの子の話を?」
「うん、彼からルーシーのペットの話をちょっと聞いていたんだ」
エドガーの方を見ると、彼は肩をすくめる。
エドガーとライアンって、私のことを話題にするんだ。
なんだか意外。
「それで、それは君のペットなんだよね?」
「そ、そうですが………」
はて、そんなことを何度も聞くんだろう?
ライアンにとって、捨て石のような婚約者のペットなんて、ものすごくどうでもいいことだろう。
しかし、彼は。
「え?」
彼、ライアンは意外にも、驚きの表情を見せていた。
今まで一番瞳を輝かせていた。
ライアンがこんな顔をしたの、一度も見たことがないけど………………まさか、この子が欲しいの?
————————いや、絶対にあげない。ぜーったいにあげない。
この子は私の子だもの。
私は守るようにミュトスをギュッと抱く。
その瞬間、ふと周りの声が耳に入ってきた。
「今の、聞きました?」
「ええ。シューニャなんて、気味が悪い」
「シューニャってあんな姿をするものだったか?」
「いや、伝説ではもっと大きくな体を持つと言われていたはずだ」
「だったら、尚更気味が悪い」
「新種の魔物だったりして」
「そんなものをご令嬢は飼っているのか」
周囲の鋭い視線が刺さる。
え?
シューニャって忌み嫌われる存在なの?
なんで?
なんでこんないい子なのに?
すると、ライアンが歩き出した。私の目の前まで来ると、彼はミュトスに向かって手を伸ばす。
「ガルルルルゥ………………」
しかし、ミュトスはライアンを拒否。
飼い犬は飼い主に似るって言われるけど、ミュトス、私はここまであからさまにライアンを拒絶しないわよ。
あ、噛もうとしないで。
相手は王子よ。
心臓に悪いことはやめてちょうだい。
「………………どうやら、僕は嫌われているようだね」
「こ、こら、ミュトス。ライアン様に向かってそんな態度はいけません。すみません、殿下」
「いや、いいさ」
ようやくミュトスが大人しくなったところで、ライアンは再度ミュトスの頭に手を伸ばす。
ミュトスは不服そうにしていたが、まんざらでもなさそうだった。
ミュトスったら、ツンデレさんなのね。
目の前にいるライアン。
こんなに近くに寄ったのはビンタされたぶりだろうか。
ただ、あの時と違うのは彼の瞳。
彼の青い瞳は全く鋭さを感じず、ただただ、優しい瞳を浮かべていた。
「——————————」
「え?」
聞き取れなかったが、ライアンは何か小さく呟いた。
独り言でも言っていたのだろうか?
………………まさか、私がろくなやつじゃないから、ミュトスをあわれんで、「この子が幸せになってくれますように」とか言ったのかしら!?
ライアンはミュトスを撫で満足すると、ステラとともにその場を去っていった。
そうして、突如学園に現れたミュトス。
この子は屋敷に返しても脱走して、また私のところにやってくるかもうしれない。
そう考え、私の部屋にいてもらうことになった。
★★★★★★★★
シエルノクターン学園1年女子寮。
その1室にいたのは乙女ゲームの主人公、ステラ。
彼女は自室の洗面所にいた。
シャワー上がりで、湿った金色の髪の上にはタオル。
「なんで?」
そして、彼女の頭の中にあったのは、ルーシーとシューニャもどきの姿。鮮明に浮かび上がっていた。
「あの子がなんで…………なんで?」
鏡に映る美少女の顔。
「なんでよ?」
しかし、せっかくの美形が台無しなほどに、眉間にはしわを寄っていた。
突如学園に現れた魔獣。
それは、私の可愛い可愛いペット——ミュトスだった。
ラザフォード邸でお世話をしてもらえるようにしていたんだけど………………まさか、私を追いかけてきたのっ!?
もう!
あなた、かわいすぎない!?
「ミュトス、今日の姿も可愛いわぁ! 大好きよ!」
久しぶりの再会に——といってもそれほど経っていないが——ミュトスをぎゅっとハグをする。
すると、近くで様子を見ていたキーランが尋ねてきた。
「姉さん、なんでこんなところに、学園に、ミュトスがいるの?」
「さぁ…………ここに来るようには言っていないんだけど、ミュトスは1人お留守番で寂しくなっちゃって、私を追いかけてきたんだと思う」
「だからって、姉さんの居場所が分かるとか………」
「ミュトスは鼻がいいから、いくら遠くにいても私の居場所なんてすぐに分かるでしょう。ラザフォード邸からここまでそんなに遠くないから、すぐに分かったでしょうね。ね、ミュトス?」
問いかけに、ミュトスは「ワン」と答え、尻尾をフリフリ。
————————————あー、可愛い。
ミュトスは別れる時に、でっかいワンチャンになってって言ったから、現在は人間以上に大きな姿のまま。
しかし、このままでっかいままだとちょっと困る。
なので、小さいワンチャンになってとお願いし、柴犬サイズになってもらった。
ミュトスは言うことをすぐに聞いてくれて、ホントいい子。
よし、よし。
いくらでも撫でてあげるわぁ。
とわしゃわしゃと両手で撫でていると。
「僕がお願いした通り、学園に入学してくれたんだね、ルーシー」
なんで?
なんで、今?
————————私に声をかけてきたの?
「ライアン……様………」
私の前に現れたのは、婚約者のライアン王子。
「こうして、話をするのは久しぶりだね、ルーシー」
そして、彼の背後には例の彼女が。
彼女の方にじっと目を向けていると、親切にもライアンが紹介してくれた。
「ああ、ルーシーが彼女と会うのは初めてだね。紹介するよ、彼女はステラ。僕の友人さ」
友人…………ですか。
はあ、はあ、そうですか! そうですか!
友人ですか!
出会ったばかりの女の子が殿下の友人ですかぁ!!
ふん! そうですかっ!
ライアンの紹介に対して最高にいら立ちが募る。
ジト目でステラを見ていると、彼女が前に出てきた。
「お初にお目にかかります。私、ステラと申します。よろしくお願いいたします」
「どうも、ステラさん。私は——」
「存じ上げております、ルーシー様」
彼女はそう言って、丁寧に、お辞儀する。
平民出身の彼女だが、とても平民出身とは思えなかった。
私も慌てて立ち上がり、お辞儀を返す。
「エドガーから聞いた話からするに、それはシューニャもどきの…………ルーシーのペット?」
「え? エドガー様がそうこの子の話を?」
「うん、彼からルーシーのペットの話をちょっと聞いていたんだ」
エドガーの方を見ると、彼は肩をすくめる。
エドガーとライアンって、私のことを話題にするんだ。
なんだか意外。
「それで、それは君のペットなんだよね?」
「そ、そうですが………」
はて、そんなことを何度も聞くんだろう?
ライアンにとって、捨て石のような婚約者のペットなんて、ものすごくどうでもいいことだろう。
しかし、彼は。
「え?」
彼、ライアンは意外にも、驚きの表情を見せていた。
今まで一番瞳を輝かせていた。
ライアンがこんな顔をしたの、一度も見たことがないけど………………まさか、この子が欲しいの?
————————いや、絶対にあげない。ぜーったいにあげない。
この子は私の子だもの。
私は守るようにミュトスをギュッと抱く。
その瞬間、ふと周りの声が耳に入ってきた。
「今の、聞きました?」
「ええ。シューニャなんて、気味が悪い」
「シューニャってあんな姿をするものだったか?」
「いや、伝説ではもっと大きくな体を持つと言われていたはずだ」
「だったら、尚更気味が悪い」
「新種の魔物だったりして」
「そんなものをご令嬢は飼っているのか」
周囲の鋭い視線が刺さる。
え?
シューニャって忌み嫌われる存在なの?
なんで?
なんでこんないい子なのに?
すると、ライアンが歩き出した。私の目の前まで来ると、彼はミュトスに向かって手を伸ばす。
「ガルルルルゥ………………」
しかし、ミュトスはライアンを拒否。
飼い犬は飼い主に似るって言われるけど、ミュトス、私はここまであからさまにライアンを拒絶しないわよ。
あ、噛もうとしないで。
相手は王子よ。
心臓に悪いことはやめてちょうだい。
「………………どうやら、僕は嫌われているようだね」
「こ、こら、ミュトス。ライアン様に向かってそんな態度はいけません。すみません、殿下」
「いや、いいさ」
ようやくミュトスが大人しくなったところで、ライアンは再度ミュトスの頭に手を伸ばす。
ミュトスは不服そうにしていたが、まんざらでもなさそうだった。
ミュトスったら、ツンデレさんなのね。
目の前にいるライアン。
こんなに近くに寄ったのはビンタされたぶりだろうか。
ただ、あの時と違うのは彼の瞳。
彼の青い瞳は全く鋭さを感じず、ただただ、優しい瞳を浮かべていた。
「——————————」
「え?」
聞き取れなかったが、ライアンは何か小さく呟いた。
独り言でも言っていたのだろうか?
………………まさか、私がろくなやつじゃないから、ミュトスをあわれんで、「この子が幸せになってくれますように」とか言ったのかしら!?
ライアンはミュトスを撫で満足すると、ステラとともにその場を去っていった。
そうして、突如学園に現れたミュトス。
この子は屋敷に返しても脱走して、また私のところにやってくるかもうしれない。
そう考え、私の部屋にいてもらうことになった。
★★★★★★★★
シエルノクターン学園1年女子寮。
その1室にいたのは乙女ゲームの主人公、ステラ。
彼女は自室の洗面所にいた。
シャワー上がりで、湿った金色の髪の上にはタオル。
「なんで?」
そして、彼女の頭の中にあったのは、ルーシーとシューニャもどきの姿。鮮明に浮かび上がっていた。
「あの子がなんで…………なんで?」
鏡に映る美少女の顔。
「なんでよ?」
しかし、せっかくの美形が台無しなほどに、眉間にはしわを寄っていた。
0
お気に入りに追加
151
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に成り代わったのに、すでに詰みってどういうことですか!?
ぽんぽこ狸
恋愛
仕事帰りのある日、居眠り運転をしていたトラックにはねられて死んでしまった主人公。次に目を覚ますとなにやら暗くジメジメした場所で、自分に仕えているというヴィンスという男の子と二人きり。
彼から話を聞いているうちに、なぜかその話に既視感を覚えて、確認すると昔読んだことのある児童向けの小説『ララの魔法書!』の世界だった。
その中でも悪役令嬢である、クラリスにどうやら成り代わってしまったらしい。
混乱しつつも話をきていくとすでに原作はクラリスが幽閉されることによって終結しているようで愕然としているさなか、クラリスを見限り原作の主人公であるララとくっついた王子ローレンスが、訪ねてきて━━━━?!
原作のさらに奥深くで動いていた思惑、魔法玉(まほうぎょく)の謎、そして原作の男主人公だった完璧な王子様の本性。そのどれもに翻弄されながら、なんとか生きる一手を見出す、学園ファンタジー!
ローレンスの性格が割とやばめですが、それ以外にもダークな要素強めな主人公と恋愛?をする、キャラが二人ほど、登場します。世界観が殺伐としているので重い描写も多いです。読者さまが色々な意味でドキドキしてくれるような作品を目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。
完結しました!最後の一章分は遂行していた分がたまっていたのと、話が込み合っているので一気に二十万文字ぐらい上げました。きちんと納得できる結末にできたと思います。ありがとうございました。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。

誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。
木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。
彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。
こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。
だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。
そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。
そんな私に、解放される日がやって来た。
それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。
全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。
私は、自由を得たのである。
その自由を謳歌しながら、私は思っていた。
悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。

溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。

転生侍女は完全無欠のばあやを目指す
ロゼーナ
恋愛
十歳のターニャは、前の「私」の記憶を思い出した。そして自分が乙女ゲーム『月と太陽のリリー』に登場する、ヒロインでも悪役令嬢でもなく、サポートキャラであることに気付く。侍女として生涯仕えることになるヒロインにも、ゲームでは悪役令嬢となってしまう少女にも、この世界では不幸になってほしくない。ゲームには存在しなかった大団円エンドを目指しつつ、自分の夢である「完全無欠のばあやになること」だって、絶対に叶えてみせる!
*三十話前後で完結予定、最終話まで毎日二話ずつ更新します。
(本作は『小説家になろう』『カクヨム』にも投稿しています)
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる