『お嬢』って、男もあり？

魔法使いって、もっとかわいい人かと思った…

　亨也と秘書の二人は、各教室を見て回っていた

　｢あの、秘書さん。｣
　｢孝都とお呼びください。｣
　｢え、えっと…孝都さん。｣
　｢はい。何でしょう。｣
　｢風紀局の方々は、なんの種族なのですか？｣
　(作者。)
　ハイハイ。何でしょう？
　(此処って、バンパイア以外の種族もいるよね？)
　Yes ！そりゃあもう、沢山！　
　(よし！)

　｢彼等は、鬼人の種族ですよ。バンパイアには劣りますが、かなり強いですよ。｣
　｢へぇ…。ところで、この学校に女子はいますか？｣
　(何故か、どのクラスにもそれらしい名前がない…。)
　｢え、いませんよ。この世界には、男性しかおりません。｣
　(は？どういう事？男性しかいない？)
　そうだよ。だって、子供をつくるときは、男性同士で…ゲフン、ゲフン…
　(はぁ！？ってことは、男性同士のピーも当たり前なのか？)
　そういうこと。しかも、年を取らないから、ヤりた…ゲフン、ゲフン。だから、気をつけて！亨也は、子供が出来ない(多分)けど、他の人はそうだから、勘違いされるよ！
　｢地球に帰りたい…。｣
　｢理事長が返さない限り、帰れませんよ。｣
　｢え…嘘だろ…。｣
　
　『秘書さん。それ以上は行かない方が良いですよ。』
　
　｢魔女のミンクですか。｣
　(魔女！！　会いたい！)
　『はい。お久しぶりです。』

　ボフンッ

　｢え…男…。｣
　さっき、言ったじゃん！男しかいないって！
　(そうだった！ってことは、魔男ってことか。)
　上手いこと言ったと思ってる？
　(うるさい！)

　『おや、この可愛らしい方は？』
　｢SA のお嬢ですよ。｣
　『え！あのSA ？へぇ…。(可愛いな。奪うか。)』

　ブルッ

　(あれ…何か寒気がする…。)
　
　『こんにちは。お嬢さん、俺の名前はマリーナ  ミンク。お見知り置きを。』
　
　チュッ

　優しく、亨也の手を取ると、そのままキスをした
　(え…。)

　｢お嬢が穢れる！｣
　何故か、いち早く秘書が動き、亨也の手を消毒液で擦った
　｢痛いっ！止めてください！｣
　｢酷いなぁ…挨拶というのに。｣
　｢何が『挨拶』だ！ふざけるな！二度と俺の亨也に近づくんじゃねぇ。｣
　｢ハイハイ。｣

　(なぁ、作者。秘書とミンクは…付き合ってませんよ。
大体、8年近く片思いなのに、今さら誰かと付き合いませんよ。
　(そうなのか？)
　秘書も苦労もんだな…頑張れ、ストーカー

　｢亨也様、行きましょう。こんな奴と話す暇はありません。｣
　｢こんな奴とは、酷いなぁ。そうだっ！俺も一緒に行くよ。｣
　｢来なくていいです。｣
　｢そう言わずに。ね？お嬢。｣
　｢あ、ああ。｣
　(何か、怖い。)

　そして、三人で学校を回った。途中で、『生徒会』、『親衛隊(？)』に会わなかったのは、奇跡かもしれない