『お嬢』って、男もあり?

kroneko

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王道ではない担任

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 職員室に着いた亨也以外の人達は、誰が先に入るのかで話し合っていた
 
 「お前が、先に入れ。」
 「嫌ですよ、あんなむさ苦しいところ。」
 「なら、五十嵐。お前が入れ。」
 「はぁ!?嫌だ!あんn…。」
 「ん?どうしt…。」

『むさ苦しくて悪かったなぁ?良い度胸だ。一緒に来い。』
 「「「「ヒェ!」」」」

 後ろから急に話し掛けられた、亨也以外の人達は、知らない男性に連れていかれた…御愁傷様です

 「え…俺、どうすれば良い?」
 職員室に入っちゃえば?1人しかいないんだし
 「そうか…。」

 コンコンッ
 「失礼します!新入生の神崎  亨也です。担任にお会いしたいのですが…。」


『ああ、君が神崎か。よろしく、担任のアレン  サイライト だ…バコッ!

 何故か担任が急に叩かれた!

『アホッ!お嬢は此処が異世界ということも、俺達がバンパイアということも、知らないんだぞっ!』
『いや、お前が全て話してどうすんだ!…あーヤバイな…。』
『は?どういう…。』

 「何してんですか、折角ここまで隠せていたというのに。」

 さすが、ストーカー(秘書)!到着が早い!
 「え…やっぱり、人じゃないんだ…って、異世界!?題名と合わねぇ!!」
 ですよね!そうなりますよね!!何となくわかっていたけど!!!

 「…はぁ、クソ共が…。取り敢えず、此処は亨也様がいらっしゃった『日本』ではなく、『バイトリア』というところにある『バレンシナ王国』です。因みに、この学園は『バンサイア学園』といい、亨也様以外、全員が何かしらの種族です。」
 「よくあるパターン…。」

 あはは…大変な事になったね。所謂、亨也は『異世界者』になるんだよ。分かった?
 (マジか…ってことは、俺もなにか力とか使えるの?)
 …うん。でもね…それがまた厄介なんだよねぇ
 (え…それってまさか…チート?)

 いや…そうじゃなくて、『Attraction (魅力)』っていう全種族を魅了する力なんだよねぇ…
 (イヤだ!!!どうにかなんないの!)
 うーん…一応、他の力も使えるんだけど…その力は自動的に始動しちゃうから、止められない…
 (終わった…俺の人生…。)

 まっまぁ、これを着けておけば、少しはその力が弱まるから!
 
 チャリッ

 (なにこれ?)
 『sealed (封印)』っていう、ネックレス。可愛いでしょ♪私が徹夜で作ったんだよ!
 (へぇ…でもさ、男がピンクのネックレスって、どうなの?)
 まぁ…似合うから良いじゃん…(喜べよ!)

 「すまんな、神崎。突然でビックリしただろ?」
 「いえ!大丈夫です。」
 (この人が担任?良かった!真面目そうな人!)
 いや、この人もかなり危険だよ♪
 (は?)

 「そうか、ならよかった。あっ、こっちのエロいのが…『ファリア  サエタルだ、よろしくな、亨也。』
 「よろしくお願いいたします。」
 (フーム…なんかこの二人、付き合っていそう…。)
 腐男子だもんね!でも、残念!付き合ってないよ!
 (マジか…もったいない…。)

 「因みに、彼は副担任で、神崎達の数学と英語を教える事になっている。」
 「ああ、赤点取ったら、容赦しねぇからな?亨也。」
 (え!俺、英語苦手なんだけど…っていうか、呼び捨て!王道じゃん!ヤバイじゃん!!)
 ファイト!!
 (作者ぁぁぁ!)

 「あ、学校見ていくか?なんなら、俺が案内すんぞ。」
 「え…結構です。」
 「ほぉ?教師に逆らうのか?」
 「いえ!喜んで、お受けいたします!」
 「ちょっと待ってください。私も、同行します。」
 (秘書さん!!有り難い!まぁ、秘書さんなら、大丈夫かなぁ?いや、でも『ストーカー』だもんなぁ…。)
 「…お願いいたします。」
 「チッ。」
 (何故舌打ち!!)
 「いってらっしゃい!楽しんで!」
 「逝ってきます…。」


 と、いうことで三人で学校を見に行くことになったが、またしても、王道?が…

 次回、『風紀局、現る』
 
 なんちゃって♪
 「キモい…。」
 うるさい!やってみたかったの!!
 



 


 



 
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