『お嬢』って、男もあり?

kroneko

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5年前の記憶…

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神崎 (返事しろ!)
 ……。
   (ヤバい気がする…。)

 《理事長に抱き締められたまま、俺は必死に抜け出す方法を考えていた。すると…。》


スパーン!

『何をしているんですか、理事長。』

 《急に、理事長の頭が、誰かによって叩かれた》

   (え?誰?)
理事長 「秘書ごときが、止めるんじゃねぇよ。」
秘書 「止めますよ、普通。よく、人の前で『俺の嫁』といえましたね。まだ、分からないじゃないですか。」
理事長 「ほぉ?『まだ、分からない』と?」
    (てめぇも狙ってんじゃねぇか。)
秘書 (当たり前ですよ。あんな可愛い人は、他にいませんからね。)
理事長 (面白い。)

神崎 「あの…放してくれませんか?苦しいです…。」
   (って言うか、理事長、怖い…。」
理事長 「…すまん。」
 《何故か、直ぐに解放してくれた(落ち込んで)》
藤咲 「お嬢…全て、声に出ていましたよ。」
神崎 「え?」
   (てことは…最後のも…やらかした…。)
   「あっあの!確かに、怖いですが、物凄く怖いって訳ではないので、怒らせたのなら、ごめんなちゃい!」

神崎以外の全員 (((((( ちゃい…。 ))))))

神崎 「忘れてください…。」
 ふぅ、やっと話せる、って、何かあった?
   (…。)
 え?大丈夫なの?
理事長 「やっぱり可愛いな、俺の嫁!」
 そう言うと、彼はまた、亨也を抱き締めたって、『また』って何!?何があったの!?
神崎  ・  理事長以外 「「「「「 いい加減にしろ!」」」」」

 その後、亨也達は理事長室に入り、今後の話をして、帰ろうとしていたが…

理事長 「亨也、君だけは残っていなさい。」
神崎 「嫌です。」
   (嫌な予感しかしないんだもん!)
神崎  ・  理事長以外(((((( 即答…。)))))
理事長 「なにもしないから、残れ。話があるだけだ。」
 結局、理事長室に亨也は残り、他の四人は帰らされた。

藤咲 「大丈夫だろうか。お嬢。」
松島 「ああ、結局、亨也が何故、此処に来たのか分からないままだからなぁ…。」
五十嵐 「理事長が本当に『Force entraining (強制連行)』使ったのだとすると、何故だ?」
天宮 「分からん。『俺の嫁』ってところも気になる。」
松島 「天宮と俺は、お嬢が小さい時に会っているが、理事長はどうだろうなぁ。」
藤咲 「『小さい時に会っている』とは、どういうことだ?」
松島 「ああ、5年前の夏祭りに…。」


神崎 「お父さん!見て!金魚すくい、あるよ!」
神崎父 「あまり遠くに行かないようにな。はぐれるから。」
神崎 「はーい!」
 
数分後…。
神崎 「ふぇっ、お父さんどこ?」 グスンッ
 見事に、はぐれてしまい、一人でさ迷っていた(泣きながら)…どうしたら、直ぐに迷子になるのやら…。

 「お嬢さん。どうしたんだ?」

神崎 「ふぇ?誰?」
 突然、見知らぬ男性に話しかけられた

 「松島、お前、女って言っても、程があんだろ。」
松島 「ナンパしてる訳じゃねぇよ。はぐれてるみてぇだから、助けてんだよ。」
 「成る程な。そう言って、ナンパしてんだろ。」
松島 「ちげぇって!ところで、お嬢さん名前は?」
神崎 「えっと…神崎  亨也。」
松島 「いくつだ?」
神崎 「10才!」
松島 (なぁ、天宮。10才って迷子になるのか?)
天宮 (知らんが、俺はならんかったぞ。)
松島 (だよな。まぁ、迷子に歳は関係ねぇか…。)
   「取り敢えず、一人で来たのか?」
神崎 「ううん。お父さんと!」
松島 「そうか。天宮。」
天宮 「ああ、『Search(探す)』…いた。あそこの橋の上だ。」
松島 「了解。お嬢さん。今からあの橋に行くけど、大丈夫?」
神崎 「うん!」


松島 「で、橋まで行って助けたって訳。」
藤咲 「へぇ…以外ですね。貴女方が、誰かを助けるなんなて。」
天宮 「悪いか?」
藤咲 「いえ。ところで、なんでカメラを持って行っていないんですか!」
松島 「普通は持って行かないだろ…。」
藤咲 「ああ…亨也の浴衣姿が…。」
天宮 「いや、私服だったぞ。」
藤咲 「そうですか。」
   (いつか着させよう…。)

神崎 「くしゅん!」
理事長 「大丈夫か?寒くないか?何なら俺が温め…「結構です!」
    「そうか…。」
秘書 (嫌われましたね。)
理事長 (殺す。)






   



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